しかしそんな中エクレールの様子が・・・
「何?エクレールの様子がおかしいだと?」
「そうなんです。どうも最近よそよそしくて」
「まぁエクレールも年頃の乙女じゃ。機嫌の良し悪しはあるものじゃよ」
「だが曲がりなりにも親衛隊長だ。その調子では興行に差し支えが出よう・・・
ミルヒ、うちの女衆をエクレールと話させるが構わんな?」
「はい、お願いいたします」
「というわけだ。アリサ、お前を中心にエクレールと話をしてきてくれ。
彼奴は昔のお前によく似ておる」
「確かにアリサちゃんが適任だと思うかな」
「すずか、あんたねぇ・・・」
「昔のお前が素直になれていなかったのは紛れもない事実だろうが」
「・・・ぐうの音も出ないわね。
わかったわ。エクレールと少し話してくるわね。ホラ、なのはにすずか!あんたたちも行くわよ!」
「はいはい」
「しょうがないなぁ」
そう言って三人はエクレールの下へ向かった
「・・・さてと、シンクよ。お主本当に心当たりが無いんだな?」
「ええ。これと言ったことは無かったと思いますが」
「・・・俺の経験上それはアテにならん。悪いがお前の記憶を覗かせてもらうぞ」
「それってどういう・・・」
何か言おうとしているシンクを無視して俺は写輪眼でシンクの記憶を覗いた
様子が変わったのは少し前に猫神が街に来てひと騒動あった後とのことなのでその周辺の記憶を覗くと・・・
あったよ
思いっきり心当たりあるじゃねぇか!
「このクソボケが!!!!」
『うぇ!?』
「お前らにも見せた方が早かろう」
そうして今見たものをシンク以外の面々に写輪眼で見せた
「・・・シンク?」
「これはどういうことかな?」
「これはエクレールもよそよそしくもなろうよ」
「え?」
「「え?」じゃねぇよこのたわけ!
事故とはいえエクレールとキスしておいて何が心当たりが無いだこのニブチンがぁ!」
「この勇者ほんまに大丈夫なんか?」
「シンク、男の子ならちゃんとエクレールのこと責任取るなりせんなあかんで?」
「エクレールが不憫でならんわ。これはアリサに任せて正解だったな」
「シンク、貴様男なら腹括れ。そして誰と付き合うかちゃんと考えろ」
「付き合うって、買い物とかですか?」
「たわけ!この場合は男女交際!つまり恋人のことや!」
「こ、恋・・・!?」
「・・・なあ辰徳、この勇者ホンマに大丈夫なんか?」
「何で俺に話振んねん」
「やってお前ギンガに告られたんやろ?」
「何でお前が知っとんねん!?」
「スバルから聞いた」
「スバルめぇ・・・帰ったら覚えとれよ・・・!」
「そう怒ってやるな。あのお姉ちゃん大好きな妹は姉にそういう話出たことに喜んどるんや。
責めてやんな」
「しかしやな」
「それよりもこの阿呆よ」
「阿呆って・・・」
「否定できんのか?」
「この状況じゃシンクには無理だよね」
シンクはぐうの音も出なかった
「兎に角貴様は一度ミルヒ、レベッカ、エクレールを交えてちゃんと話をせい」
「何で私も何ですか?!」
「お前さんは今のままでもいいのか?」
「えっと・・・」
「ま、一度きりの青春だ。大いに悩め若者よ」
「それはそれで無責任だぞ悠飛」
「だが問題のエクレールが己の気持ちと向き合わねばどうにもなぁ」
「何やら面白い話をしておりますな」
俺たちが頭を悩ませているところにレオが来た
「レオか。どうにもこの阿呆がやらかしての。
男なら腹括れと喝を入れてたところだ」
俺はレオに詳しい経緯を話した
「・・・シンクよ、それではあまりにも可哀想だぞ」
「で、何か策はないかと考えていたところだ」
「それなら私にひとつ考えがあります」
時は流れて
「なるほど、レオが言ってたのはこういうことか」
レオの考えは自らがエクレールと一騎打ちをして思いの丈をぶちまけさせること
「ま、ヴァンネット城は女所帯と聞いておるから適任ではあろうな」
「ところでお主はここで何を?」
「なに、七海が手合わせしたいと言ってきてな。それで一番早くかち合いそうな三番隊の所に来ただけだ」
「本当にそれだけでござるか?」
「本心だよ。
ぶっちゃけ七海は少し遊んでやる程度だ」
「勇者を遊び程度で済ませられるのはお主だけ・・・いや、彼もでござるか」
「俺たち5人とまともにやり合えるのは俺たちだけだからな。ガキどもに本気で相手するわけねえだろ。
まぁ、資格ありと認めれば始解程度は使ってやるがな」
「あくまでも始解までとは本当に本気を出さぬつもりか」
「七海とは遊びの前座。本命は・・・」
「圭吾殿の方でござるか」
「ああ。彼奴とは、互いに全力で戦いたいからな。
彼奴らと全力でやれるのはこの世界ぐらいだからな」
そんな話をヒナとしているとようやくエクレールが思いの丈をぶちまけた
「なんだよ、ちゃんと言えたじゃねぇか」
どこまでも不器用な小娘だ
そして一騎打ちはレオの退却扱いで幕を閉じた
「さて、行くでござるか」
「ああ。三番隊総員、行くぞ!」
こうしてユニオン・フェスタ戦興行は真の開幕となった
続く
大変お待たせしました。
実はこの話を書いていた途中で(正確には期間中の)轢き逃げされて身体中痛い中でようやく書き上げることができました
犯人は捕まっており、老害ミサイルでした。
現在治療中でその後に示談交渉となります。
とはいえ動画編集の仕事で正式依頼を受ける直前のタイミングの為、こちらの損害がかなり大きいので慰謝料は示談金込みでそれなりの額になると思います。
治療しながらですのでまた投稿に時間を要しますが必ず完結させますのでお待ちください
次回
『戯れと全力、そして降臨』