暫く戦いから遠ざかる事に不安を感じながらも焦ることはなかった・・・
あれから1週間経過した。
俺の能力で
「体の方は良くなってるわね。だけど、あなたの心の方はそうでもないみたいね・・・」
「分かっていたことだ・・・戦いが続けば心は壊れていくのは道理だ。今回の事で俺の心は殆ど壊れてしまった。」
「やっぱりね。あなたは300年前から生きてはいるけど、そもそもそれが間違いだったのよ。確かに剣腕は卓越しているのかもしれない。でも、剣腕は卓越していても幼少期と幼年期、少年期に人斬りをしていれば、その心に傷をおってしまう。それがトラウマとなって今のあなたが出来てしまったって訳ね。」
「全ては一族の運命だったって訳か・・・」
今の俺の目には光が無く、虚ろな目をしていた。
ガチャ
「具合はどない?」
「ああ、はやてちゃん。傷の方はもう良いみたいだけど・・・」
「やっぱりな。」
「分かってたの?」
「うん。悠君の事は全部知ってるから。それに、前にあった時に大分壊れてるの分かったし。」
「・・・・・・情けねぇよな、今まで散々耐えてきたのに、こんなあっさり壊れちまうなんてな・・・」
万華鏡の開眼者の末路なんて分かりきってたのにな。
「今はゆっくり休めばええやん。屋敷は変わってなかったよな?圭吾君に迎えに来て貰おう?」
「ああ・・・」
そこから先はあまり覚えてはいない。
気が付いた時には屋敷の自室に寝ていた。
「悠飛の様子は?」
「完全に壊れとるな。」
「やっぱり俺らも行くべきやったな。」
「しゃあない。あの時は俺らも動けんかったからな。」
「ええい貴様ら!悠飛がああなる迄何をしておったのだ!」
「黒い王よ、落ち着いてください!」
「これが落ち着いていられるか!聞けばあやつは最後の手を使ったと言うではないか!」
「落ち着け、オルタ。あやつの心は今も尚戦っとる。あいつは俺らよりもああなるのが遅かった。俺らは既にあの状態から抜け出しとるけど、あいつはそれが今までなかった・・・つまり今やっと来たってことや。」
「あの状態から抜け出す事が出来れば、俺らの様に変わらずに居れる。やけど、抜け出す事ができなければ完全に闇に堕ちる。」
そんな仲間達の心配もありながらも、悠飛の心はギリギリの状態で踏み留まっていたが、依然彼の目は死んでいた──────────
その間になのはとフェイトの魔力が蒐集され、はやてが病院に搬送されていたのを俺は全てが終わってから聞かされたことだった。
続く
今回は短めです。
果たして悠飛は甦ることが出来るのか?
次回
運命の夜