全ては彼の願いでもあった
・・・・・・またここか・・・
それは自分の記憶の最奥
全ての終わりにして全ての始まり
先々代を殺すと決めた日、俺達は兄を無くした──────
小さい頃はよく遊んで貰っていたが、先々代の愚策により目の前で殺された
それから数十年、同じ境遇の同志を集め蜂起した
だが、それからの俺達はバラバラに散り、あらゆる世界を旅した
一人仲のよかった幼なじみが居たが、俺を庇って死んだ
それにより俺は万華鏡を開眼した
哀しみの連鎖──────それを止めることができずいつしか200年もの月日が流れていた
そして今日、再び哀しみを背負い俺の心は折れた──────
もういい──────────
もう、疲れた──────────────────
「なんだい?そんな程度でへこたれる程、君の心は弱かったんかい?」
「私たちが知っているあなたは、はやてのためにならいくらでも強くいられる人やったやろ?」
「「さあ、もう一度立ち上がって、あの子を起こしてあげたって。あの子には、君がついてあげて一緒に歩んでほしいんや。」」
義父さん・・・義母さん・・・
そうだ、俺はまだ死ねない!死ぬわけには行かないんだ!
「俺にはまだ、俺の帰りを待ってくれる人が居るんだ!その人の為に俺は、負けるわけにはいかないんだ!!」
『時は満ちた──────』
「ッ!誰だ!」
『お前こそ、我が後継者に相応しい。輪廻眼を開眼しただけはある。それにお前には、良い仲間が居る。相応しい後継者を5人も持って我は嬉しく思うぞ。その力、お前達なら正しく使えよう・・・臆さずに進め、我が子よ────────!』
「まさか・・・ありがとうございます。偉大なる初代様・・・」
そして俺は歩み出す──────────
はやてのもとに・・・
「さて、眠り姫を起こしに行くか・・・《神威》!」
シュウウウウウウウウウウ・・・
シュオオオオオオオオオッ!
「ッ!お前、どうやってここに!?」
「俺とはやての魔力は細い糸で繋がってんだ。それを頼りに《神威》で飛んできたまで。それより・・・いい加減起きないか?はやて。」
「ううん・・・あれ?悠君?」
「なんか前にもあったな、この展開。」クスッ
「せや!全部思い出した!」
「微睡みから覚めたな?それは重畳。」
「お願いです、主はやて!このままでは・・・」
「お前も助けなあかんな。ずうっと一人でこんなとこに居ったんなら、ここから出したらんなんな。」
「せやな。」
「ですが、ナハトが止まりません!私ではもう・・・」
「「止まって(まれ)。」」
キィイイイン!!
『外に居てる、管理局の方!えっとそこに居る子の保護者、八神はやてです!』
「はやてちゃん!?」
『なのはちゃん!?ほんま!?』
「うん、今色々あって、闇の書さんと戦ってるの!」
『なのは!よく聞け、今そっちに出ているやつを止めるんだ!こっちから抑え込もうとしてるが、そいつが走ってる限り管理者権限を使えねぇ。今そっちに出てるのは自動防御のプログラムだけだ!』
「悠君(飛)!!」
『どんな攻撃でも良い!そいつを魔力ダメージでぶっとばせ!全力全開、手加減無しでな!!』
「さっすが悠君!」
「分かりやすい!」
『全くです。』
「名前をあげる。もう闇の書とか、呪いの魔道書なんて呼ばせへん。」
「そんなもの俺達がさせへん。」
「ずうっと考えてたんや。強く支える者、祝福のエール、幸運の追い風・・・」
「なら、決まりやな。」
「うん。」
「「祝福の風、リインフォース。」」
そして辺りは光に包まれた──────────
「新認証、リインフォース。確認しました。この身をとして、必ず御身方を御守りします。ですが、管理から切り離された防御プログラムはじきに暴走するでしょう。」
「ま、細かいことはやってみんとどうも言えんわな。」
「せやな、それにしても悠君すっかりいつも通りになったな。」
「リインフォースのお陰でな。」
「「それじゃ行こか、リインフォース?」」
「はい!我が主たち!」
続く
遂に覚醒し、初代の遺志を正式に受け継いだ悠飛。
その力は今までの奥義とは出力が桁違いに異なる。
そして悠飛は遂に力を解き放つ
次回
旅の終わりと奇跡
長い夜は、終わりを告げて