そして戦いは終焉へと向かう
『皆!下にある黒い淀みが暴走の中心になる。クロノ君が来るまで無闇に動いちゃダメだよ!』
「うん!」
「はい!」
「リンカーコア復帰。守護騎士システム、破損回帰。」
「おいで、私たちの騎士達──────」
俺達がそう言うと、守護騎士達が復活した。
「リインフォース、はやてに杖と甲冑を。」
「はい。」
そしてはやてに杖と甲冑を用意させる。
パリィイイイン!
「はやてちゃん!」
「悠飛!」
なのはとフェイトにはやては微笑んだ。
「夜天の光に祝福を!リインフォース、セーット・アップ!」
はやてはリインフォースとユニゾンし、完全に魔導師として覚醒した。
なら、俺も
「これぞ初代から受け継ぎし力、龍神流究極奥義・・・画竜点睛!!」
俺の背中には龍紋が浮かび上がり、全盛期の姿になっていく
「今の俺の姿では小さすぎて体への負担が大きすぎる・・・・・・やからこの姿になる時、俺は少し老ける。」
そうして奥義を使用した俺の姿は全盛期の姿になっていた。
「ベルカの天帝の正統後継者・・・龍神悠飛の名の下に、我が同胞よ、今目覚めよ!」
ドゥッ!
俺が命じると、圭吾、俊介、辰徳、隆一の4人も全盛期の姿となる
「ようやく至ったか。」
「暴走しといて良く戻って来れたな?」
「まぁ、お陰で何か吹っ切れたみたいやし。」
「俺らは俺らの役目をこなすだけや。」
「「「「我らが長よ、お帰りなさいませ。」」」」
「お前らそれ止めろって言うたやろ。俺らは対等の立場やからやるな。」
「「「「うん、いつも通りの切り返しやな。」」」」
「お前らいっぺん死んでみるか?」
「「「「すまん、悪かった!」」」」
「「・・・悠飛(君)ってあれが素だったんだ・・・」
それを見ていてはやてはクスクス笑っていたが、ヴィータ達が何か言いたそうにしていた。
「はやて・・・」
「お前らの事は全てリインフォースがはやてに教えたから知ってる。」
「でもまずは、お帰り、皆!」
この一言でヴィータが我慢できずに泣いた。よっぽど懐かれてんだな
「あなたにも色々迷惑をかけたわね。」
「いや、俺の場合はこっちが世話になったわ。」
「もう大丈夫なのですか?」
「ああ。この姿になるにはあの状態から抜け出す必要がある。さっきは暴走してもうたけど、今の俺なら問題ない。」
「そうですか。」
「それに、俺の帰りを待ってくれてる人が居るからな。」
そう言って俺は目線をはやてに移したので、シグナム達も納得してくれたようだ。
「団欒のところすまない、時空管理局のクロノ・ハラオウンだ。」
「おせぇよ、クロノ。」
「申し訳ありません。ところでその姿は?」
「その説明は後でしてやる。その前にあれを何とかしなきゃな。」
「そうでしたね。夜天の書の守護騎士達よ、あれが闇の書の防衛プログラムで、後数分で暴走を開始する。これに間違いないか?」
「はい。」
「暴走すれば、周囲のものを巻き込んで侵食していく。まるでビーストⅡだな。」
「何を言うか、あれは最早お前達の世界の人類悪ではないか。」
「・・・来てたのか、ギル。」
「お前の反応が一時消えていたのでな。ヴィ・マーナを飛ばして来たまでよ。その姿を見るに吹っ切れたようだな。」
「ああ。世話をかけた。」
「で、あれをどうする?」
「停止のプランは幾つか考えて来たが、戦力は多いに越したことはない。君達の力を貸してくれないか?」
これに皆は頷いた。
「悠飛さん達もお願いします。」
「言われずとも分かっている。今回の事は初代様が危惧されていたことでもあるからな。俺も全霊を以て対処しよう。」
作戦はナハトの物理と魔法の複合結界を突破し、本体にダメージを与えて本体コアを露出させ、宇宙空間に居るアースラの前に転送しアルカンシェルで蒸発させる。
一見無茶に見えるが、一番確率が高い。
作戦を開始する前にやるべきことがひとつあるな
「シャマル。」
「はい。お2人の治療ですね。」
シャマルの力で2人は回復した
「湖の騎士シャマルと、風のリングクラールヴィント、癒しと補助が本領です!」
「さて、お前ら。これはこの世界を守る戦いだ。気を抜くなよ?」
「「「「応!!」」」」
「世界の行く末を、賭けた戦い・・・これを決戦と言う。戦士達よ!命を賭してあの獣を倒すがよい!」
ギルの号令で現場の士気が上がる。さすがカリスマA+だ
「夜天の書魔道書を呪われた魔道書と呼ばせたプログラム。」
「ナハトヴァールの侵食暴走体・闇の書の闇。」
「行くぞ!」
先ずはユーノとアルフ、ザフィーラが暴走体の動きを封じる
がナハトはあっさりとチェーンバインドを千切り、辺り一帯に砲撃を打ち出した
「なのは、ヴィータ!行け!」
「おう。ちゃんと合わせろよ?高町なのは!」
「うん!」
「行くぞ、アイゼン!」
「アクセルシューター・バニシングシフト、シュート!」
「俺も行くで!嵐遁・励挫鎖苛素!!」ギュバッ
「轟天爆砕!ギガント・シュラ──ク!!
「結界をひとつ砕いた!次、シグナム、フェイト!」
「フォローは任せろ!木遁・皆布袋の術!」
「駆けよ、隼!」
「撃ち抜け、雷神!」
ドゴウ!
ズバァ!
「やった?」
「やってねぇ!」
「うおぉぉおおおおお!デヤァアアアアアアアア!」
「水遁・水断波!」
「はやてちゃん!」
「「彼方より来たれ、宿り木の枝、銀月の槍となりてうち貫け。
石化の槍・ミストルティン!」」
「クロノ、やるぞ!」
「はい!」
俺は魔力を変換させて大魔法を使う
「顕現・氷獄結界!」
「凍てつけ!」
《Eternal Coffin》
「コキュートス!」
コキュートス────────
ギリシャ神話の地獄における「嘆きの川」と称される地獄の最下層
そこでは亡者たちは氷漬けにされる正に絶対零度の世界。その氷の世界を顕現させる魔術こそが、悠飛の左腕に宿った最大の力。これと対になる力として右腕には炎の最大の力、ムスプルヘイムが宿っている
「なのは、フェイト、はやて!」
「全力全開!スターライト!」キュオオオオオオオオオ!!!
「雷光一閃!プラズマザンバー!」バヂチチチチチチチチチチ!!!
「やるぞ、ギル!」
「よかろう。ならば・・・」
「英霊憑依!ギルガメッシュ!」
「「この一撃を以て訣別の儀としよう!」」ドゥッ!
「「原初を語る────
天地は別れ無は開闢を言祝ぐ、世界を裂くは我が乖離剣!」」
「ごめんな、おやすみな。
響け終焉の笛、ラグナロク!」コォオオオオオオオオ!!!
「「星々を廻す渦、天上の地獄とは創世前夜の終着よ、死を以て鎮まるがいい!!」」ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
「「「ブレイカ────────!!!!!!」」」
「
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!
「捕まえた!」
「長距離転送!」
「目標軌道上!」
「「「転送!」」」
そうして俺達は行く末を見送った。
こうして戦いは終わりを告げた
「はやて、少し待て。」ぽん
「え?」
そうしてはやてに魔力を供給して、次の作業に移った。
「リインフォース、君はこれからもはやての側に居たいか?」
「はい。出きることならば、あなた方のお側に仕えたいです。」
「なら。こいつを使えばいい。これは初代様からの贈り物だ。」
そして俺は夜天の書をコピーを使って正常な、ロストロギアと呼ばれる前の状態に戻した。
「これでもう大丈夫だ。だが、破損はほぼ修復できんところまで来ていたからな、転生機能とお前達の回帰機能が失われた。」
「てことは・・・」
「お前達のもう一人の主として命じる。お前達は、俺達が眠りにつく時まで決して死ぬことは赦さん!如何な場所であっても、必ず帰ってくることをここに誓え!」
「「「「「我等が命、あなた方と共に・・・」」」」」
「・・・と言うわけで、後は頼んだ・・・」シュオッ!
「フン。戯けめ。このような状態で戦っていたとはな。まあ、ゆっくり休むがよい。」
こうして事件は幕を閉じ、俺達は休息に入った。
後にはやては病室を抜け出したことで担当医から叱られるのだが、これは別の話だ
続く
戦いが終わり、騎士達も共に生きることを選択した。
悠飛達も、戦いの傷を癒して日常に戻る
次回
身の振り