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ピッ
「もしもし?」
『ああ、悠飛?今大丈夫?』
「アリサか?構わんよ。今ちょうど仕事が終わったところや。」
『今度お花見しようってなってるんだけど、貴方達も来ない?』
「そうやな、それじゃあうちのファミリー呼んでいこか。」
『わかったわ。それじゃあ、今度の土曜日ね。』
「あいよ。料理はうちで作っていくわ。」
『・・・絶対来てよね?貴方が来ないと皆寂しいんだから///』
「大丈夫。その日は定休日やから絶対に仕事入らへんよ。それじゃあな。」
『うん。』
ピッ
「愛しの婚約者からかい?」
「マーリン。てめぇ出歯亀とは悪趣味だぞ。」
「いやぁ久しぶりにラブコメの波動を感じたのでね!見に来てみれば君が嬉しそうに電話しているからもしやと・・・」
「令呪を以て命じる。マーリンよ、今から泰山に行き激辛麻婆豆腐を15皿、15分で完食してこい!」
「ちょ、そんなことに令呪を使わないでおくれぇぇぇぇ・・・」
「申し訳ありませんマスター。後でマーリンにはきつく言っておきますので。」
「そんなことではあいつは懲りんよ、アルトリア。」
「そうだな。あれぐらいの事をしなければ奴も懲りんだろ。」
「それか、ケツァルコアトルに関節極めて貰うかだな。」
「関節技・・・確か、現代の格闘技の技の種類でしたか?」
「まあ、あいつのはルチャドールやけどな。」
「あれは痛いぞ?」
「そうだ、ケイ。皆に今度の土曜花見に行くからその日は完全休業日だってこと伝えてくれないか?」
「花見?」
「この国の昔からの行事でな。庭にも咲いてる桜の木が沢山ある場所に行って食事をしながら歓談するものだ。」
「それはいいですね。皆最近働き詰めでしたので、ちょうど良い息抜きになりましょう。」
そこからは話がトントン拍子で進み、厨房班もその日に向けて食材の調達と仕込みをしていった。
そして花見当日
天気に恵まれて桜も見頃になっていた。
「それでは皆様!我が家から持ってきた食事を楽しみつつ、ご歓談をお楽しみください!乾杯!!」
『カンパーイ!!』
なぜか俺が乾杯の音頭を取ることになってしまっていたが、まあいい。
「ふう。ああいうのは慣れてないねんなぁ。」
「ふふっ、悠君ああいうの苦手やもんな。」
「ところであんたなに飲んでるの?」
「これか?これは川神市の特産品で川神水ってんだ。これはノンアルコールやけど、場に酔うことが出来る。勿論飲みすぎたら二日酔いみたいになるけどな。」
くいっ
そういいながらお猪口で川神水を飲んでいく俺
「お酒じゃ無いのね。なら安心したわ。」
「ねぇゆう君。今度少し魔法を教えてほしいんだけど、良いかな?」
「構わんよ?アリサも一緒に教えるつもりや。2人とも運が良いことに俺が最も得意としてる炎と氷の魔力変換資質持ちやからな。」
「あんたって、やっぱりトンでもスペックなのね・・・」
「一族の力でも特に多いのが炎やけど、俺の場合は相反する二つの力を掛け合わせる能力持ってるからな。必然的にあらゆる魔力変換資質を持つようになったんやけど、一番強いのは炎と氷の力やな。」
「確か、反鬼相殺と反鬼融合だっけ?」
「そう。」
「それってホントに無茶苦茶よね?いくら変換資質持ちでもそれが分かっちゃったら悠飛には相殺されたゃうんだもんね。」
「前に一度悠飛と戦ったことがあるけど、一度も雷撃が通じたことが無かったんだよね。やっぱりそれも?」
「ああ。反鬼相殺やな。」
「しかも悠飛には奥の手のマグナムが有るんや。」
「マグナム?」
「なのは達が使ってるカードリッジシステムあるやろ?あれのカードリッジが通常のサイズやとしたら、2倍以上の大きさやな。その分込められる魔力は増すけど、同時に負担も増すんや。」
「そうなの?」
「ただでさえ新型のカードリッジシステム
が安定してきているとはいえ、規格が大きくなればその分危険度も増す。」
「そんな危険なもの使ってるんだ!?」
「ま、危険と言っても暴発しない程度に加減してるがな。俺が開発したマグナム用カードリッジは一発で通常のカードリッジ2~3本分の魔力を圧縮出来るタイプやから、要はハンドガンとライフルの違いや。」
「それって誰でも使えるの?」
「特殊カードリッジやから誰でもって訳にはいかんけど、ライセンス取れたら使えるわ。」
「・・・ライセンス要るんだ。」
「当たり前やろ。悠飛が考案したやつって殆どライセンス必要な物ばっかやからな。」
「お前らも大概やろがい!特に戦闘面やと俊介!お前はすぐやらかすやないか!」
ベシ!
「イッテ!そんな強くどつくことないやろ!?」
バシ!
「やんのかゴルァ!!」
「悠君?」
!!!
「せっかくのお花見なんやから、暴れたらあかんよ?」ニコッ
「すまん、はやて・・・」
((((((((((はやて((ちゃん))怖っ!))))))))))
この時、俺達ははやてを怒らせないという暗黙の了解が生まれた。
そしてこの時、俺の許嫁のヒエラルキーのトップがはやてだと皆理解した。最強の天帝にはそれを御しきる者が必要なのだ。
1時間後
「それで炎の変換資質のコツやけど、アリサはなぜ火が燃えるのか分かるよな?」
「まあ、それくらいは。」
「要はイメージやな。魔力を火種とすれば、イメージでそれを点火させるって感じやな。」
「なるほどね。」
「すずかの場合は氷やな。その場合は大気中にある水分を魔力で冷やして凍らせるってイメージから入ればええかもな。」
「そんなざっくりしたイメージでいいの?」
「さっきも言うたけど、まずはイメージや。それを卒業したら少し魔力を練るだけで変換出来るようになる。こんなふうにな。」
パチンッ
ボッ!
「フィンガースナップで!?」
パキン!
「火が凍った!?」
「これは俺の固有能力やから出来るけど、お前らはこの領域にも至れる素質がある。今度俺の屋敷に来たらみっちり修行をつけたるわ。」
「「お願いします!」」
こうして花見は平和に終わり、皆で片付けをして帰宅していった。
・・・・・・何人か酔い潰れていたが・・・
続く
花見回でした。
この頃になるとなのは達の前でも素の状態になる悠飛だったのでした