しかし、炎と氷の魔力変換資質はそう易々と習得できるものではなかった。
お花見の日から数日が経った。
以前ににアリサとすずかから修行をして欲しいと言われたので、今日から修行をすることになった。
龍神邸訓練用シミュレーター
アリサとすずかが来るまで俺と圭吾は模擬戦をしていた。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!!」
煉獄焦と煉獄焦のぶつかり合いで回りが炎に包まれている
「炎殺拳!!」
「WRRRRRRRRRRRRY!」
「マスター。アリサ嬢とすずか嬢が参りました。」
「何や、もうそんな時間か。」
「今日も圧しきれんかったか。」
「アホか。そう簡単に圧しきれると思うな。」
「「お邪魔します。」」
「いらっしゃい、2人とも。少し待ってくれ、さっきまで模擬戦してたから片付けるわ。」
そうしてシミュレーターの設定をリセットする。
「お待たせ。さて、まずは変換させるために基本的な事をやっていくぞ?」
「「はい!」」
「まず、お前らは魔法と魔術、何が違うかは知ってるか?」
「いいえ?」
「何が違うの?」
「まず、魔法ってのは自分の魔力のみで力を発現させる、言うなれば内的要因で事象の改変をするってものや。」
「内的要因?」
「以前にも言うたと思うけど、要はイメージや。」
「だから内的要因ってことなんだ。」
「そ。そして魔術はそれこそ神秘の力を使う。つまりは外的要因で術を発動するってことや。」
「つまり魔法と魔術は似て非なるものってことね?」
「そうや。そんで今からお前らが行うのは魔法で己の魔力のみで力を発現させるってことや。」
「「やってみるわ(よ)。」」
「ただ、魔法の基礎となると俺1人やと回りきらんからな。助っ人を呼んだ。」
「「助っ人?」」
「入れ。」
「失礼するわね。」
「「プレシアさん!」」
「失礼します。」
「特別講師のプレシアと使い魔のリニスや。しばらく俺ら3人で時間をかけて教えていく。」
「「はい!」」
こうしてアリサとすずかの魔法の基礎知識の勉強が始まった。
数日後
「はあぁぁぁぁ!!」キュイイイイイン
「────────!」キュイイイイイン
ほう?
「2人とももう魔力弾を作れるようになったのか・・・」
「なかなか筋が良かったので教え甲斐がありました。」
リニスは嬉しそうだった。
「まあ、うちの娘達はもっと早かったけどね?」
そしてプレシアは親馬鹿が炸裂していた。
「それじゃあ次の段階やな。」
「次は何するの?」
「次は精神修行やな。」
「精神修行?」
「ま、簡単に言えば座禅やな。」
「「座禅!?」」
「辛いのはここからやぞ?」
座禅の修行にはうちの柳生但馬守宗矩と玄奘三蔵が担当した。これならは2人の土俵なので任せられる。
この修行に必要なのはマルチタスク。魔導士に必要なスキルでこればかりは数をこなすしかない。要は集中力を高めるための修行。
3日後
「さて、いよいよ2人には魔力変換の修行に入るぞ。」
「「はい!」」
「今回は俺達や。」
「まず、2人には今までやってきたことを今ここで体現して貰う。」
「魔力弾作ってみ?」
そう言われて2人は魔力弾を生成した
「うん、生成スピードが上がってるな。」
「なんか、一瞬でイメージできたって言うか・・・」
「少し集中しただけで、すぐにできたって言うか・・・」
「ま、この前の座禅の意味はそこに有ったのさ。」
「座禅中に自分のリンカーコアの存在を強く感じて、そこから必要な魔力を最小限の力で集中できるようになったんや。」
「あの座禅にそんな理由があったなんて・・・」
「確かに、自分の中の力を知覚できたってのはあったね。」
「なら次にやるのは性質変化。実際に自分の魔力を自分が持ってる変換資質の力に変えるんや。」
「例えば俺は・・・」ゴオォォォォォォ!!!!
「凄い・・・!」
「魔力の濃度が桁違い・・・」
「炎殺拳!」
ドゴオオオオオオオォォォォ!!!
「・・・こんな感じやな。」
「俺の場合は・・・」シュババババババババババ!!
「!?」
「手の動きが速すぎて見えない!?」
「火遁・火龍炎弾!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
「火遁・火龍炎弾・・・火の性質変化の上級の術で対象を焼き払うためのもの。俺達のは対人戦闘に特化した
「人の・・・」
「お前らに教えていくのは、扱いを誤れば人の命を容易く奪えるものだ。
「「うん。」」
こうして2人に力を持つものには責任が生まれるということを意識させ、修行の続きを始めるのだった。
続く
こうしてアリサとすずかの修行に入ったが、その間にも新たな運命は迫る。
40年前の約束、失われし記憶、これらが悠飛に新たな戦いをもたらす。