ベルカの天帝の末裔   作:龍神悠飛

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失われし惨劇の記憶

その時の肝心な部分が抜けたままイリスと対峙した悠飛

40年前にいったい何があったのか・・・


惨劇の記憶

 

 

「はぁ!」ガギィッ!

 

ヒュオ!

 

「ぐっ、このままではイリスを見失う!」

 

「悠君!ここは私が引き受けるから、イリスさんを追って!」

 

「なのは、それは!」

 

なのはの姿は実験段階のカノンだった。あれは俺のマグナムを使うに当たって最初から想定された設計をしており、術者への負担を極限まで削ったものだ。だが、まだ実験段階の代物で実戦投入には速すぎる。

 

「ッ!後で話があるから覚えとけよ!」バッ!

 

そう言って俺はこの場をなのはに任せた。

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

 

 

「イリス!!」

 

「やっぱり来たわね。」

 

「おおおおおおお!!!」

 

ガギィッ!

 

ガギン!

 

「はあ!」

 

ガギン!

 

サッ

 

チャキ!

 

「無駄な抵抗はよすんだな。この眼の力でお前の攻撃はすり抜ける。」

 

「あんたはいつもそうよね。いつも上から見下ろして私たちのことなんか見向きもせず距離を取ってた。」

 

 

「俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()からな。遠くから動向を伺ってただけに過ぎない。」

 

「博士の事を悪く言うな!何も分かってなかったくせに!」

 

「何も分かってねぇのはお前の方だ!てめぇが何の目的のために産み出されたか知りもしねぇで、何を言ってやがる!」

 

「どういうこと?」

 

「てめぇの力はともすれば・・・!」

 

ギュオォォォ!!

 

「チッ、機動鎧殻か!いよいよ始まりやがった!」

 

「イリス!」

 

ダァン!

 

「お姉ちゃん!!」

 

くそ、こうなったら・・・

 

「ブーストモード!!」

 

俺は拡張領域から()()()()()()()()()()ライフル形状の銃を取り出した。

 

「ここで機動鎧殻を叩く!」ガシャン!ガシャン!

 

俺はマグナム用カードリッジを2発ロードして構えた。

 

キュイイイイイイイイイイイイイン

 

「食らえ!ブーストマグナム!!」

 

ドゴオオオオオオオ!!

 

ドガアァァァァァァァァァン!!

 

この一撃で機動鎧殻を仕留めることは出来たが、イリスを逃がしてしまった。

 

「チッ、逃がしたか・・・それより!」バッ!

 

 

シュタッ

「おい!大丈夫か!?」

 

「お姉ちゃん、しっかりして!」

 

「急所は外してるが、大怪我に変わりない。すぐに医療施設に飛ぶ!お前も捕まれ!」

 

「はい!」

 

「飛雷神の術!」シュン!

 

 

 

 

 

こうして彼女・・・アミティエ・フローリアンと、その妹で今回の事件の切っ掛けを作ったキリエ・フローリアンを本局の医療部に連れていった。

 

経緯はどうあれ、キリエは今回の事件の首謀者を連れてきてしまったので、取り調べ中だ。

 

そしてアミタは・・・

 

 

 

「いくら何でも無理があるだろ?」

 

「いいえ、もう大丈夫です。長女ですから!」

 

「いや、その理屈はおかしい。」

 

「あはは。」

 

「なのはも大丈夫か?いきなりマグナムを実戦で使ったんだ。いくらあれが術者の負担を極限まで減らしてるとはいえ、ゼロではないんだからな?」

 

「まあ、戦闘中に足を少しやっちゃったくらいだけど、問題ないよ?」

 

「あまり無理はすんなよ?お前は放っておくとすぐに無茶するんだからな?」

 

「はぁい。」

 

「ところでアミタ。お前が持ってきたナノマシンだが、一滴分だけ貰えないか?」

 

「どうしてですか?」

 

「もしかすると、そいつが必要になるかもしれんからな。保険だ。」

 

「分かりました。」 

 

そうして俺はアミタからナノマシンを一滴分だけ貰うとはやての所に飛ぶ準備をした。

 

「そうだ、飛ぶ前に・・・なのは。これをお前とフェイトに渡しておく。それには俺の飛雷神のマーキングがしてあるからいつでもそこに飛べるようにしてある。」

 

「分かったよ。」

 

「それじゃあ行ってくる。」シュン!

 

 

 

 

シュン!

「はやて、進展はどうや?」

 

「お帰り、悠君。今レヴィが紙片を修復してるところや。」

 

「でかした。恐らくそれに40年前何が起きたのか記録されてるから終わったら呼んでくれ。それまで俺はナノマシンの解析と改良をしている。」

 

「はいな。」

 

 

それから30分でナノマシンの解析と改良が済み、かつ増産をすることに成功した俺は、はやてから修復が終わったと来たのでそのナノマシンを注入してから皆のところに向かった。

 

 

「これで40年前何が起きたかが分かる。恐らく俺の記憶もな。」

 

「やはり貴様も覚えてはおらんのか?」

 

「残念ながら転生期だったからな。お前らの記憶もなんとなくしか覚えてはおらん。」

 

「そうか・・・貴様には世話になった記憶があるのは確かなのだが・・・」

 

そして記録を見ていくと、途中で映像が途切れて、次に再生できるところは全てが終わったあとだった。

 

「確かこの時、ユーリと俺でマクスウェルを殺したのは確かなのだが、そうせざるを得ない理由がぽっかりと抜けてるんだ。」

 

「そうなのか?」

 

「ただ、ひとつだけ言えるのは、あやつがやろうとしていたことは世界全土を巻き込んだ悪意だったってことだ。」

 

 

 

完全に記憶が戻らなかったものの、あの時の惨劇の記憶がもどってきた。後はあの中で俺達が動いた理由が戻ればイリスを止められるやもしれん。

 

 

しかし、俺の思惑とは裏腹に事件は最悪の方向へ動き出した・・・

 

 

 

 

 

                           続く

 

 




遂に動き出した悪意

その男と対峙したとき、悠飛の怒りが爆発する!


次回
イリス計画
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