あれから数日が経った頃
「もう大丈夫なんだよね?」
「ま、なんとかな。」
「余り無理しないでね?」
「心配性も過ぎると不快だぞ?ま、俺は前に無茶やらかしてるから無理無いか・・・」
自覚してるからフェイトの心配が見に染みる
俺とフェイトは今デートをしている。
とはいっても、フェイトは優しいから近場でのデートとなるから川神に来ていた。
「結局また川神に来ているが、構わないのか?」
「うん、とにかく悠飛が余り無理をしないように近場を選んだんだ。」
クスッ
「え?何、どうして笑うの?」
「いや、変わらないな。その優しさは変わらなくても良いんだろうな。」
川神院
「ほっほ。よく来たのう。」
「失礼するぞ、鉄心。」
「失礼します。」
「お主少し痩せたか?」
「この前婚約者達に文字通り搾られてな・・・」
「それは・・・お主も大変じゃのう・・・」
「というか、おめぇさんらまだ中学生だろ?早くねぇか?」
「釈迦堂・・・うちの者は早熟でな・・・」
「そいつは・・・御愁傷様ってことで・・・」
「てなわけで、少しここで体に負担の少ない修行をしようとな。フェイトも連れてきた。」
「勉強させていただきます。」
「うむ。では早速「じじい!早く戦わせろ!」やれやれ、ちとモモを甘やかせ過ぎたかのう。」
「大変なんだな、子育てというのも・・・」
「じじい!早く・・・誰だそいつ?」
「これ、モモ!失礼であろう、挨拶せぬか!」
「構わん。少し調子に乗ってるガキを正してやるのも先達としての務めよ。」
「なんだ、お前が戦うのか?一見弱そうだが?」
「見た目だけで判断するなよ?小娘。」
「小娘じゃない!私は川神百代だ!」
「最近の小学生は礼儀がなっとらんな。」
「大丈夫なの?」
「安心しろ、ああいう手合いは幻術に弱い。」
「東方、龍神悠飛!」
「おう。」
「西方、川神百代!」
「ああ!」
「いざ、尋常に、勝負!」
「鉄心、一応結界は頼むぞ。」
「分かっておるわい!釈迦堂!ルー!頼んだぞい!」
「はイ!」
「分かってらぁ!」
「さあ、どっからでもかかってこい。」クイッ
「川神流奥義!星殺し!」ドパァッ!
オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
「練り込みが甘いな。」スッ
「二重の極み!!!!」
ドパァァン!!
「な!?」
「今度はこちらから行くぞ。」チャキッ
「悪いが、一瞬で終わらせる。」スッ
「《瞬天殺》」
フッ
「なっ、消え・・・」
ドガッ
バタッ
「終わりだ。」
カッ
「なんだ今のは・・・全く見えなかったぞ!」
「瞬間回復・・・なるほど、力に溺れたものの末路か。道理で鉄心が手を焼く訳だな。」
「楽しいな!こんなに楽しいと思えたのは久しぶりだ!」
「これ以上お前の遊びに付き合うつもりはない。」スゥ・・・
「万華鏡写輪眼、幻術!」
「なッ!?」ドクンッ
バタッ
「今度こそ終わりだ。」
「うむ。勝者、龍神悠飛!」
「お疲れ、悠飛。」
「ありがとう、フェイト。」
「そのやり取りを見てると、長年連れ添った夫婦に見えるぞい?」
「将来的には夫婦になるんだから問題ねぇよ。それに、これがフェイトの魅力なんだよ。」
「ちょ、悠飛!?」
「お互い大事に思っとるのう。その様子じゃと大丈夫じゃろ。ところで、お前さんこの後どうするんじゃ?」
「そうだな。フェイトは少し稽古を付けてやってくれんか、俺は禅を組んでる。自然エネルギーを補充して早く体を万全にせんとな。」
「そうか。」
「ま、後は宿探しだな。今日は泊まりの予定だし。」
「ならここに泊まるとええ。ゆっくりしていけばええわい。」
「なら、それに甘えさせてもらうか。」
「それよりあんた。星殺し受けてたけどよ、大丈夫なのかい?」
「問題ねぇ。それより釈迦堂お前、修行はちゃんとしろよ?でなきゃ折角のライバルが泣くぜ?」
「余計なお世話だよ。」
なお、数年後に彼が梅屋の店員になり、品行方正に働くとは俺は夢にも思ってなかった。
夜
俺とフェイトは同室だが、特に行為に移るでもなくただ一緒にいるだけで安心できる。そんなバランスになっていた。
そして縁側で俺が涼んでいると
「あの・・・」
「・・・百代か。」
「どうしたの?」
「昼間はすいませんでした。生意気な口をきいて・・・」
「鉄心から俺の事を聞いたのか?」
「はい。自分が天狗になっていたって思い知りました。」
「どうだ?自分が手も足も出ずに負けるのは。」
「正直、とても悔しいです。」
「ま、お前にかけた幻術は一番脆いやつだったんだが、それすら長時間解けないとなると致命的だな。」
「うっ・・・」
「真の強者は心・技・体総てに於いて隙がない。お前は確かに強いかも知れない。でもな、心は幼いままだ。お前を弱くしているのは紛れもなく、瞬間回復だ。あれに頼っている限り、お前は弱いままだ。
「・・・はい!」
「分かったらもう寝ろ。明日もはやいんだろ?明日からは精神修行をしたら良い。何事も積み重ねだ。」
「ありがとうございました!」
タタタタタタ
「良い顔になったね、百代。」
「ああ。今回初めて完敗したことで心持ちが変わったんだろう。さて、俺達ももう寝よう。」
「そうだね・・・ねぇ、悠飛。」
「なんだ?」
「その、一緒に寝て欲しいなって//////」
「ああ、良いぞ。ちょっと暑いかもやけど一緒に寝ようか。」
「うん////」
その夜は久しぶりにゆっくり寝ることができた。
まあ、フェイトの発育が良すぎるから多少アレだったが・・・
後半に続く
この回からMOMOYOが出てきました。
まあ、悠飛からすれば弱いのでしょうが・・・
長くなりそうなので区切ります。