ベルカの天帝の末裔   作:龍神悠飛

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エルトリア事件から数年が経った。

悠飛達は相変わらず忙しい日々を送っていた。


Strikers編
空港火災


ピピピ

 

ブォオオオオオオオ

 

カタカタカタカタ

 

「CPG設定完了。ニューラルリンゲージ、イオン濃度正常、メタ運動野パラメーター更新、原子炉臨界、パワーフロー正常、全システムオールグリーン。」

 

カタカタ

 

「ストライクフリーダム、システム起動。」

 

『それでは悠飛君。X20A STRIKE FREEDOM試験発進、どうぞ!』

 

「龍神悠飛、フリーダム、出る!」

 

ギュオオオオオオオオオオオ!!!バキン!

 

ゴオオオオオオオオオオオ

 

スゥ

 

ガギン

 

ドゥ!

 

「発進は問題なくいけたな。問題はここからだ。」ガコン

 

 

ドゥ!!

 

 

今俺は先日完成させたばかりの機体──────

ストライクフリーダムの試験をしている。

俺以外にも圭吾は∞ジャスティス、辰徳はデスティニー、俊介はレジェンド、隆一はアカツキの性能試験をしている。尤も、俺のストライクフリーダムは俺にしか扱えないし、圭吾∞ジャスティスも圭吾にしか100%の性能を発揮できない代物だけど・・・

 

pppppppppppp

 

ここでターゲットが幾つも出てきた。

 

27か・・・なら!

 

ブォン!

 

ズバズバ!

 

バシュン!バシュン!

 

バシュシュシュ!

 

《Full Burst Mode起動》

 

ppppppppppppppppp

 

ドバ!

 

ズドドドドドドドドドド!!!!

 

バシュウウウウウウウウ!

 

『よし、ストライクフリーダムの性能は確認できたよ。』

 

「どうだった?」

 

『設計変更もしたからね、初期案よりも30%も高い数値を出しているよ。』

 

「まあ、間接にまで相転移(フェイズシフト)装甲を採用しているからな。X10Aとかだと機体が俺達の反応に着いてこれなかったしな。」

 

『それを解消するために新型モビルスーツの開発だったからね。いずれは核に頼らない新しい機体を造らなきゃだけどね。』

 

「それについては追々だな。とりあえず帰投する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後

 

「しかし子鴉から誘ってくるとはな。」

 

「仕方ないだろうな。今の俺達は管理局に勤めている身だ。昔みたいにホイホイ時間をとれる訳じゃない。」

 

「確かにな、それに関しては我らも大人になったということだな。」

 

「地球では本来まだ学生だけどな。」

 

「地球人も大変なのだな。」

 

「まあ、その国によるな。貧困で教育を受けられない国もあるし、正しい教育をされない国もある。」

 

「それも悲しいことだな。」

 

「それよりも今は時間まで余裕があるからゆっくりして行くか。」

 

「そこは貴様に任せよう。我はミッドに来るのは初めて故な、しっかりとエスコートしてくれ。」

 

「任された。」

 

まずはどうすっかな?

とりあえずカフェにでも行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、こういう味もあるのか。興味深いな。」

 

「ディアーチェ、悪い癖が出てるぞ。」

 

「おっと、すまぬ。料理にハマってからつい再現したくなるのだ。」

 

「熱心なのはいいことだが、時と場所を選んで貰えんか?これでは俺とのデートがつまらぬと思ってしまうぞ?」

 

「そ、そんなことはないぞ!」

 

「後ろ半分は冗談だ。」

 

「うぬぬ。」

 

そんな時だった。

 

《緊急通信》ビーッ!ビーッ!

 

「緊急通信・・・3人から?」

 

ピピピ

 

「こちら悠飛、どうした?」

 

『あ、悠君!御免やけどこの後の予定はキャンセル!ミッドの空港で火災が発生!緊急事態につき動けるならこっちに応援に来てほしい!』

 

「空港火災だと!?原因は!」

 

『わからないけど、恐らく危険物があってそれが爆発したと思う!』

 

「分かった!俺とディアーチェも現場に向かう!なのはとフェイトはもうすぐ現場に着くな?」

 

『『うん!』』

 

「なら俺達はお前達に渡してあるマーキングに飛雷神で直接跳ぶ!準備していろ!」

 

『『『了解!』』』

 

「というわけだ。いけるな?」

 

「無論だ。」

 

「すまん、勘定!」

 

俺達は手早く会計を済ませ、路地に入った。

 

「よし、此処から跳ぶぞ!」

 

《飛雷神の術》!

 

バシュン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシュン!

 

 

「待たせた!」

 

「悠君!ごめん、火の勢いが強すぎて止められないの!」

 

「ひとまずここの火は俺が消す!」

 

パン!

 

「水遁・水衝波!」

 

ドバ!

 

「はぁあああああああああ!」

 

ザッバァアアアアアアアア!!!

 

「凄い・・・水の無いところでこのレベルの水遁を発動できるなんて・・・」

 

バン!

 

「ハァッ!」

 

ブワッ

 

生命反応・・・良かった。複数確認!

 

「感知伝々!」

 

そして感知した場所をなのは達に伝える

 

「要救助者は今伝えた通りだ!行け!」

 

さて、俺も動きますか。

 

子 酉 巳 辰 パン!

 

「水遁・水断波!」

 

ズバババ

 

「悠飛、我は子鴉のところに行き、補佐する。」

 

「頼んだ。」

 

そこから別れて俺は上空に飛んだ

 

スタッ

 

「此処からなら一気に全体に水を撒けるだろう・・・」

 

俺が建物の一番高いところに移動した理由、それは

 

「水遁・滝壺の術!」

 

ザバァアアアアアアア

 

こうして広範囲に水を撒いて一気に鎮火するためだ

 

そうこうしているうちにやっと応援の部隊が到着した。

 

この初動の遅さは何とかならんのか、陸は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

 

流石に俺も疲れたのではやて達とホテルに泊まって寝ていたが、珍しく一番遅くに起きてしまった。

 

「なんや珍しいなぁ。悠君が起きるの遅いのなんて。」

 

「あれだけ上級水遁を連発してたらな。それに滝壺の術を連続発動していたらそれなりに魔力も消費する。」

 

「当然であろうな。」

 

「にしても、陸士部隊の初動の遅さは何とかならんのか?」ゴキッ、ゴキッ

 

「それに関しては同感だな。」

 

「それに関して私から相談があるんよ。」

 

「やはりな。考えることは同じか。」

 

「ならいっそ、自分の部隊を立ち上げればええやろ。勿論、俺らも協力する。」

 

「ていうか、そんな部隊なら誘ってくれない方が怒るよ?」

 

「うん。」

 

「皆・・・」

 

 

 

ところで・・・

 

「それよりも今は、お前ら早く服着ろ。そんな格好だと襲ってくれとでも言っているようなもんだぞ?」

 

「なんや?別にええんやで?」

 

「時と場所を考えろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして数年後にはやてを部隊長とした新部隊の設立が決まるのだが、それはもう少し先の話である。

 

 

 

                           続く




3期のプロローグですな。

それよりもなのはの新プロジェクトが何なのかそろそろ発表があっても言いと思うんですがね・・・

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