カツ、カツ、カツ
「お、総大将。様子見ですか?」
「おう。しかし聞いたぞ。更正組の戦闘機人を4人も引き取るって?」
「女房と一緒に育てていきまさぁな。そっちも、大変おめでたいようで。」
「一気に6人だもんな。ちゃんと親父出来るか心配でね。」
「そこはなんとかなりますよ。自分もなんとかなりましたからね。」
「そうだと良いんだがな。」
ウィーン
「あ、悠兄さん。いらっしゃい。」
「急にすまんな。こういうのは自分で見るのが主義なんだ。」
「いいえ。スバルはどうですか?」
「変わらずうちの嫁達に絞られてるよ。あまり無理させちゃあいけないんだけどな。」
「妊娠されたんですよね。おめでとうございます。」
「今3ヶ月だそうでな、まだお腹は目立ってないよ。」
「ひっ、ぷ、天帝!?私ら何も悪さしてないよ!?」
「安心しろ。ずっとここに居るのもつまらんだろ?多少娯楽が無いとな。」ゴソッ
「娯楽ですか?」
「ああ・・・お!あったあった。ほら!」
「なんスか、それは?」
「地球のテーブルゲームさ。こういうのはお前らにピッタリだろ。」
「結構種類あるんだ。」
「世界が変われば文化も変わる。国によってもな。俺達の出身地の日本ってところは娯楽が多くてな。大小様々なものがある。これは地球で世界的に有名なカードゲームでもある。」
「すごい・・・ルールまで細かく書いてあるけど、日本語?てのは読めないから勉強かぁ・・・」
「ま、覚えておいて損は無いかもな。仕事で俺のところに来るかもだしな。」
「どういうこと・・・ですか?」
「ノーヴェ、無理に敬語じゃなくても良いぞ?」
「いや、その、ケジメって言うか・・・」
(ああ、成程。素直じゃねんだな。)
「ま、これからはお前たち自身で道を切り開かなくちゃいけないんだ。誰かの命令でもない。自分の意志で道を決めろ。俺が言いたいのはそれだけだ。」
「お帰りですか?」
「ああ。この感じなら大丈夫だな・・・あ、そうだ。アギト、早く出てこいよ?シグナムが待っているからな?」
「は、はい!」
「じゃあな。」フッ
聖王病院
コンコン
「どうぞ。」
ガラッ
「よ、調子はどうだ?」
「お兄ちゃん。うん。特に問題は無いから明日退院だって。」
「そうか・・・お前はこれからどうするんや?」
「うーん・・・とりあえず、日本に帰ろうかな。お墓参りも行きたいし。」
「そうか。ならそれまでは家で面倒見てやるよ。はやてたちも喜ぶ。」
「そういえば、子供が出来たんだって?」
「ああ。もし良ければうちで雇おうか?」
「うん。そうしよっかな。」
従妹である江里夏も日本に戻るようだし問題ないか。
そして
「長いようで短かった1年間、本日を以て機動六課は解散となります。次の部隊でもどうか元気に、頑張って。」
パチパチパチパチ
「最後に俺からみんなに言いたいことがある。この1年、いろんな事があった。辛いことも楽しいことも、皆が居たからやってこれた。誰ひとり欠けること無くこの日を迎えられた。忘れるな、俺達機動六課は家族だ。どんなに離ればなれになっても、俺達の絆は永遠だ。その事を忘れずにこれからも自分の道を歩み続けてくれ。」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
「なんか、割りとあっさり終わったね。」
「うん。」
(スバルさん、元気無いね。)
(なのはさんとお別れだし、次の部隊もティアナさんと別々だし・・・)
「あ、いたいた!」
「なのはさん!」
「ギン姉も!」
「二次会前にフォワードメンバーでちょっといいかな?」
「うわぁあ!」
「これって!」
「俺達の故郷にある花で別れと旅立の時期に咲く花だ。この木の名前は桜。花言葉は豊かな教養、高貴、清純。」
「よし、フォワードメンバー、整列!」
「「「「はい!」」」」
「まずは皆、この1年間任務に訓練お疲れ様。」
「私はあんまり誉めないんだが。お前ら、まぁ、強くなった。」
「辛い訓練、危険な任務、困難な状況。皆それぞれ乗り越えてきた。お前らはもう、立派なストライカーだ。」
「・・・うぅ。」
「泣くなバカタレ共が・・・」
「「「「はい!」」」」
「さて、折角の桜、綺麗な桜吹雪。湿っぽいのはこれでなしにしよ!」
「自分の相棒、ちゃんと連れてきてんだろうな?」
「え?え?」
「なんだ?お前は聞いてなかったのか?」
「全力全開!手加減無し!機動六課の最期の模擬戦!」
「「「「・・・はい!」」」」
「全力全開って、聞いてませんよ!?」
「やらせてやれ。これも思い出だ。」
「もう、ヴィータ、なのは!」
「堅いこと言うなって。折角リミッターも取れたんだからよ。」
「心配ナイナイ!皆強いから!」
「もう。」
「フェイトママ、大丈夫。皆楽しそう。」
「フェイトさんもやりましょう!」
「ああん、もう。」
「頑張って!」
「じゃ、ヴィヴィオはパパと見ていような?」
「え?悠君はやらないの?」
「俺が入るとパワーバランスが崩れねぇか?」
「悠にい!お願いします!」
「兄さん!お願いします!」
「パパ、いってあげて?」
「ははっ。分かったよ!こっちも師匠で兄貴分で父親だ!加減なしで可愛がってやらぁ!」
「「「「お願いします!」」」」
「それでは・・・」
「レディ・・・」
「「ゴーッ!」」
こうして機動六課は解散し、皆それぞれの道を歩み始めた。
俺たちに関しては数週間前に話をしていた。
数週間前
「なあ、六課が解散したら皆で一度地球に帰らないか?」
「地球に?」
「何だかんだで結局俺ら高校行ってねぇわけだろ?地球じゃあ中卒の親ってあまり良く思われねぇじゃん?」
「「「「「確かに・・・」」」」」
「それに、向こうの家族に報告もしなきゃだしな。」
「そうだね。お父さんたち、皆喜ぶだろうなぁ。」
「士郎さんとデビッドさんが酒盛りしそうな感じはするけどな。」
「でも、高校行くにしても今行ってもすぐ産休取らなきゃいけなくなるわよ?」
「ま、本格的に行くのは1年後だけどな。お前らのお腹、目立ってきたし。」
「そうやなぁ。それでええと思うよ?」
「俺達も親父からいい加減休めって言われてるくらいだからな・・・」
「あんた達・・・一体どれだけ休み溜まってるの?」
「どうだったかな・・・年単位?」
「よく倒れなかったよね?」
「「「「「・・・・・・なんか、俺ら昔より働いてないか?」」」」」
よく生き延びたもんだ・・・
『あはは・・・』
「そや、学校はどこにするん?」
「川神学園。前に世話になった川神院総代の川神鉄心が学園長をしているところやな。」
「あいつは結構俺らの事分かってるから融通してくれたわ。」
「一応学力見てクラスは決めるらしいが、本人の希望を尊重するってさ。」
と言う感じで話しは進めているので、お腹の子が産まれてきてからになるわな。
数ヵ月後・・・
「たく、なんでこんな大事なタイミングで仕事入るんだよ!空気読めやテロリスト!」
「あいつらに空気を読むってこと事態ハイレベルやからできへんけどな!」
そう。今はやて達は陣痛が始まって一斉に破水したのだ。しかもタイミング悪く、俺達は川神市内に現れたテロリストを九鬼家従者部隊と連携して捕縛していたので急いで海鳴の屋敷に戻っていた。
ガラッ!
「ただいま!」
「マスター!おめでとうございます。今全員産まれましたよ!」
「ほんとか!皆は!?」
「大丈夫です。ブーディカや玉藻、ナイチンゲールらにより既に処置済みです。」
バタバタ
「・・・よし、行くぞ。」
スーッ
「ただいま。」
「お帰り・・・ゆうくん・・・」
「みんな、お疲れ様。それから、俺の子を産んでくれて、ありがとう・・・!」
みんな疲れきってはいたが、微笑んでくれた。
「今はゆっくりおやすみ。名前はまた後で決めればいいよ。」
この子達が健やかに育っていけるように、俺も頑張ろう・・・!
The end of Strikers.
──────to be Next Stage...
これにてStrikers編は終了となります。
子供達の名前を考えなくては・・・