「父上」
「隼斗か。どうした?」
「僕のこの眼は一体どういうものなんでしょうか?父上も同じ眼を持っていますが」
「いいかい、隼斗?その眼、写輪眼は心を写す瞳と言われている」
「心を写す?」
「隼斗は繊細な心を持っているんだろうな。父さんの血と相まってより強く受け継がれたんだろうね」
「父上もそうだったんですか?」
「そうだよ?父さんは今とは違って昔は凄く怖かったんだよ。父さんの大切な人が目の前で死んじゃったからね」
「それは・・・」
「もしかして、隼斗も何かそういうのを見たのかい?」
「僕は道端で小さな動物が死んじゃってるのを見たんです。そうしたらなんだか可哀想だなって思って、そう感じたら眼が熱くなって、こんなことになったんです」
「そうだったのか・・・隼斗、その優しい心を決して忘れちゃいけないよ?それはとても大切なものだ」
「大切なもの?」
「まだ4歳の隼斗にはまだ難しい事だとは思うけど、父さんは隼斗には弱いものを守れる立派な人に育って欲しいと思ってる。もちろん、隼斗だけじゃなくて鳴海やリチャード達にもそうなれるようにして欲しい」
「弱いものを守れる・・・父上のようにですか?」
「どうだろうね。でも、父さんはヴィヴィオや隼斗達はもちろん、母さん達も守らないといけないからね。父さんの一番大事な仕事っていうのは、家族を守らなくちゃいけないことなんだよ」
「家族を守る?」
「そうだ。隼斗も大きくなったらいずれわかるさ。その為にも、その優しい心を無くしちゃいけないよ?」
「はい」
「でも、優しさだけじゃ何も救えない。だから誰かを守れる強さが必要になる。父さんも母さん達を守るために強くなったんだ」
「優しさと強さ・・・」
「でも今はできなくていいよ。今隼斗達がすべき事は、遊ぶことと学ぶこと。父さんは皆が笑って暮らせるように今まで頑張ってきたからね」
「父上・・・」
「それじゃあ今日もみんなで遊ぼうか・・・っと、その眼だけどできるだけ使わない方が良いぞ?その眼は使えば使うほど眼が見えなくなっていくからね」
「そうなんですか?」
「そうだな・・・隼斗達が10歳になったらもっとその眼の事を教えて上げるよ」
「わかりました。それじゃあ10歳までこの眼は使いません」
「それまではその眼が使えないように封印しておこうか」
「はい」
スゥー
トン
「封印」
そうして隼斗の写輪眼を封印して通常の目に戻ったことを確認した
「それじゃあ遊ぼうか。皆をよんできなさい」
「はい!」
こうしてみると隼斗は本当に良い子に育ってくれてる・・・お兄ちゃんができてるな。
妹達が喧嘩してると必ず止めてくれるし、はやて達も助かってる。
・・・まあ、聞き分けが良すぎるのが何か気になるけどな・・・
それから俺は隼斗と話したことを他の子供達にも話してから子供達と遊んでいた
「「「「「「ただいま~」」」」」」
「お帰り。どうだった?」
「皆バッチリ!」
「体型も元に戻ってるし、魔力値も問題ないって」
「というか、皆前より魔力値上がってるって言われたわね?」
「多分、ゆう君のお陰だよね」
「・・・ノーコメントで」
子供達の前なので下手なことは言えない
「ところで皆で何してたん?」
「なに、ただの家族サービスさ」
「もしかして悠君、また圭吾君達に休めって言われた?」
「いや、お前らが本局の医局言ってる間に例の通り魔事件の犯人を保護しただけたよ」
「もしかして、覇王イングヴァルト?」
「そ。その子孫というか末裔の子供だったさ」
「子供?」
「St.ヒルデ魔法学院中等科一年、ハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルト・・・学校にはアインハルト・ストラトスで登録しているらしい」
「その学校って、ヴィヴィオの行ってる?」
「何の因果かな。こうなってくると初代・・・リュウキ様の導きだと思えてくるな・・・しょうがない。明日辺りにもう一人の関係者のところに行ってくるかね」
「もしかして、鉄腕の?」
「そうとも言えるし、違うとも言えるな・・・何て言うか、そいつの保護者といえる雷帝の末裔にな」
「もしかして複雑?」
「何て言うか・・・あいつの血族は本当に意味がわからない放浪癖があってな・・・中々所在が掴めんのだ・・・」
「何か・・・大変そうね・・・」
「つうわけで、明日は少し留守にする。っと、1つ忘れてたな」
「どうしたの?」
「隼斗の事でな」
「隼斗がどうしたん?」
「俺の血が強く出てるのか写輪眼を開眼してたんだよ」
「写輪眼!?」
「一応様子を見てたけど、あの子はかなり繊細な心を持っているようだ。俺やお前達の気持ちを汲み取るうちに開眼していったんだろう」
「どうするのよそれ!?」
「大丈夫。既に封印して使えないようにしている。あの子が優しい心を持ったまま成長したら封印を解くつもりだ」
「それなら安心だね」
「悠君の封印術は悠君にしか解けへんからな」
「一応お前達でも用心深く見ておいてくれ」
「うん、皆で代わる代わる子育てするよ。なんたってみんなの子供やからな」
「そういえば子供達は?」
「今日はもう遅いからもう寝てるよ。皆ぐっすり眠ってる」
「久しぶりにお父さんに遊んでもらってはしゃいだんだね」
「俺も久しぶりにゆっくりで来そうだ。昨日はティアナとスバルとノーヴェが離のほうでアインハルトを見ていたからな」
「あ、ティアナ達も来てたんだ」
「ま、ここが一番近かったからな。それに、俺の家なら局員は何も文句言えないだろ」
「そうだよねぇ。この家ほどセキュリティが堅いところって無いよねぇ」
「機密のモビルスーツ整備工場もあるし、
「RX-0・・・いや、サイコフレームは危険すぎるからな・・・俺達も危うく虹の彼方に行ってしまいそうになる程に」
「ニュータイプが使うと正に未知の力を発揮するから・・・」
「RX-0は実質封印・・・サイコフレームを使ったモビルスーツは完全に実験を凍結・・・」
「サイコフレームに関しては作った俺らでも把握できてない・・・NT-D発動時に露出したサイコフレームが光っているが・・・あれ、何で光っているのか作った我々にも分からんのだ・・・」
「そんな代物を作ってたなんて・・・」
「俺には帰る家も、護るべき者もある。ユニコーン、バンシィ、フェネクスはそのうち解体することにするわ」
そう話したあと、俺は寝室に向かい眠りに着いた
続く
主人公は子供の事を色々考えているのです・・・
自分と同じ思いをしないように・・・
次回はあの二人に会いに行きます