翌日
俺はとある屋敷に来ていた
「ようこそ、天帝様。お待ちしておりました」
「久しいな、エドガー」
「お嬢様とジークリンデ様がお待ちです」
「ああ。案内を頼む」
コンコン
「失礼します。天帝様をお連れしました」
「どうぞ」
ガチャ
「失礼する。久し振りやな、ヴィクター、ジーク」
「お久し振りですわね、総大将様」
「お久し振りです」
「こうして話すのは2年前にジークがチャンピオンになった時の俺が視察に来てた大会以来だな」
「そうですわね。里帰りされてるなかでたまたま来られたということでしたわね」
「何や管理局の総大将が視察に来てるなかで優勝できたのが良かったです」
「まあ今日は昔話に花を咲かせに来たわけではないんやけどな」
「真面目なお話ですわね」
「実は例の通り魔事件の犯人を保護してな」
「保護ですか」
「ということは」
「そのとおり、犯人はまだ中等科1年の子供だったさ」
「それだけでしたらわざわざ来られませんわね」
「そう。何とまあそいつの正体が覇王イングヴァルトの末裔だったのさ。おかげで左眼の封印が解けて輪廻眼になっちまった」
「貴方の眼が反応するのであれば正統継承者なのでしょうね」
「実際ウチらと初めて会ったときも輪廻眼やったしね」
「それに、4年前の事件で総大将が養子になさった娘も・・・」
「ヴィヴィオはオリヴィエのクローンとして産み出された人造魔導士だから複雑では有るんだが」
「でもそれを神聖視する者やそうでない者も居る」
「あくまでも俺達はあの娘を普通の一人の人間として育て上げるつもりだしな」
「そこは悠飛さんとリュウキはにてますね」
「そうか?」
「ええ。伝え聞いた限りではリュウキ・タツガミはあの戦いの後、総大将と同じ教育方針を取っておられたようですわ」
「成程な・・・ところでヴィクター」
「はい?」
「さっきから気になってたんだが、総大将って呼ぶのやめてくれんか?気軽に名前で呼んでくれて構わん」
「ああ・・・悠飛さんってそういうの仕事以外じゃ嫌いなんでしたっけ?」
「どうも堅っ苦しいのは嫌いなんだよ。こればかりは一度死んでも直らん」
「そうでしたのね。では以後はジークと同じで悠飛さんとお呼びいたしますわ」
「そうしてくれ。でないと気になって仕方がない」
それからは他愛の無い話をしていた
「さてと、それじゃあそろそろ帰るとするかね」
「お忙しいでしょうが、無理はなさらずに」
「その前に周りが止めてくるさ。そんじゃあ今度はインターミドルでな」
「インターミドル?視察でもされるんですか?」
「いや、今年からヴィヴィオ達が出るんでな?その応援だ」
「ああ、そういえば今年で10歳でしたわね」
「これから稽古が忙しくなる」
そうして俺が席を立とうとすると
「あら?そういえば貴方が首にかけていた一角獣のペンダントはどうされたんですか?」
「あ、ホンマや」
「・・・封印したよ」
「封印?」
「妻たちには本当の事は言ってないが、サイコフレームは危険すぎる。人の心に反応して共鳴を起こして暴走しかねないから・・・ユニコーン・バンシィ・フェネクスの3機は封印した」
「そうやったんですか・・・」
「近々解体してサイコフレームは以後製造禁止にするつもりだ。現代ですらロストロギアとなりうる」
「そんなにですか!?」
「ここに来る前に解ったことだが、あれは人の魂を消費して物理的な力に転換している。人の心が発する光・・・それがサイコフレームの発光現象だったんだ」
「人の魂を消費して・・・それならロストロギアに認定されてもおかしくは無いですね」
「ま、その話しはおいといて。覇王に関してはうちの娘とその友達がなんとかするやろ・・・多分」
「今多分って言いませんでした?」
「気のせいだろ?それじゃあまたな」
「はい、ごきげんよう」
「さよならです~」
こうして今回の訪問は幕を閉じた
それから3日後、サイコフレームを採用した機体は極秘裏に錬金術で解体してサイコフレームのデータは設計図と共に我が宝物庫に厳重に封印された
もう二度と陽の目を見ることはないだろう・・・
おまけ
「ほう、遂に完成したか」
「ええ。予定より1日早く完成しましたわ」
「何か無茶させたか?」
「いやいや、俺らはただ人数に物言わして代わる代わる作業してただけでさぁ」
「まあいい。とりあえずこれを均等に分けあって連中に渡してくれや」
「分かりやした。人数分分けておきまさぁな」
これで子供達がちゃんとした環境で稽古できるな
続く
就職活動が芳しくない・・・
まあ、焦っても何もいいことは無いんで地道にやっていきます