ベルカの天帝の末裔   作:龍神悠飛

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皆様お久し振りです。
ここ数ヵ月は祖父の病が癌で亡くなったり、再就職の為色々忙しくしておりましたので投稿期間がかなりあいてしまいました。
まだ祖父の死から日数が経ってなかったり、再就職先でPTSDが発覚したりと現在かなり連載が難しくなっておりますが、何とか続けていこうと思います。
それでは続きをどうぞ


My song

ギルド降下作戦から数日後

 

 

カーン!

 

   カーン!

 

       キィイイイイイン・・・

 

「クソッ、またやっちまった・・・」

 

俺はあの後から自分の刀を打っていたが、思った様な玉鋼が出来ず何振りもの刀の素延べを折ってしまっていた。

 

「こんなんじゃあ俺の技に耐えきれる刀は出来ねぇなぁ・・・」

 

「随分苦戦してるようだな」

 

「チャ-か。どうにもここでは純度の低い玉鋼しか出来ねえみたいでな。対策を今考えてる」

 

「仕方ねぇさ。この世界じゃあ形あるものは作り出せても記憶に無いものは作れねぇからな。」

 

「そう言えばそんなことも言ってたな」

 

記憶に有るものしか作れない・・・

 

 

ん?待てよ・・・

 

「なあ、一つ確認なんだが記憶にあるものなら念製出来るんだよな?」

 

「ああ。俺がこの世界で銃を作っていたのも偶々土塊で穴を塞ごうとしてそれが釘になってたから、それを銃の部品でやって組み立ててた」

 

「成る程、所謂錬金術か。それなら話は早ぇな」

 

俺はいくつかの土塊を集めて炉の近くに置いた

 

「記憶にあるものは念製出来るならそれを産み出すまでよ。錬金術師の本領だ。」

 

そして俺は土塊を手に記憶に有るものを思い浮かべて念製を始めた

 

 

 

数時間後・・・

 

 

「よし!これならば良いものが打てるぞ!」

 

「おいおい、なんだよその赤いのは」

 

「生体金属・・・緋緋色金(ヒヒイロカネ)さ」

 

「ヒヒイロカネ!?そいつは確か伝説の金属じゃねぇか!?何でそんなもんの作り方知ってんだよ!」

 

「生前偶々作れたのさ。それは生前の世界の俺だけが知る場所に隠してある」

 

「そりゃあ普通の鋼じゃ持たねぇ訳だな」

 

「これだけありゃあ十分だ。緋緋色金は望む形に質量を変える性質を持ってる。これで俺の力が十全に出せるようになる。早速打っていくか」

 

そうしてまた俺は刀を造り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後

 

 

校長室

 

今日はガルデモの新曲のテストをする日だが

 

「何故にバラード?」

 

そう。岩沢が作曲していたのはバラードだった

 

確かにバラードでは十分な陽動はできない可能性が高い

 

その為、ゆりには却下された

 

 

そして次の作戦が命令される

 

「今度の作戦は天使エリア攻略よ」

 

「天使エリア?なんだそりゃあ」

 

「天使の住処だ」

 

「なあ、それってもしかして女子寮の天使の部屋のことか?」

 

「そうよ」

 

毎度毎度仰々しい言い回ししてるが何とかならんのか・・・

 

「前回は失敗したが、今回からは協力な助っ人が居る。紹介するわ」

 

そしてゆりの座ってる椅子の後ろから眼鏡をかけた男が出てきた

 

「そんな青瓢箪が役にたつのか?」

 

「なら、試してやろう!」

 

「お前友達居ないだろ」

 

「ふん。3.14159265358979323846264338・・・」

 

「うわぁああああああ!!やめてくれぇええええええ!!!!」

 

「まさか!円周率だとぉ!?」

 

「眼鏡被り」

 

「やめてあげて!その人はアホなんだ!」

 

「そう。私たちの弱点はアホなことよ」

 

「「リーダーが言うなよ・・・」」

 

「前回の作戦はそれが原因で失敗したが、今回は天才ハッカーの異名を欲しいままにしている彼・・・ハンドルネーム竹山くんを作戦チームに登用。エリアの調査を綿密に行う。」

 

「今のは本名なのでは?」

 

「僕のことはクライストとお呼びください。」

 

「見ろ、カッコいいハンドルが台無しだ。さっすがゆりっぺだぜ・・・」

 

「ああ、すまんが俺は作戦に参加できるのはかなり遅れそうなんだが構わねぇか?」

 

「理由は?」

 

「刀がまだ完成してねぇんだ。いくつかのダメにしちまったりでかなり遅れてる。2日前にようやく耐久力の高い素材が出来たから今正に佳境なんだよ」

 

「それは悪いことをしたわね・・・良いわ。あなたが納得できるだけの装備ができるのならそっちを優先してしてちょうだい。」

 

「わかった。そしたら少し休んだら製作に戻る。鞘と柄と鍔はチャ-に頼んで造って貰ってるからあとは俺の今打ってる刀身だけだ。焼き入れと砥をしねぇと」

 

「ええ。できるだけ急いでね」

 

「分かってる。それじゃあな」

 

そして俺は屋上でティーブレイクを挟んで、工場に戻ろうとした時歌が聴こえてきた

 

「ん?この歌は・・・」

 

そしてその場所に向かうと岩沢が唄っていたのを見かけた。

 

成る程、これがガルデモか

 

「あれ?龍神じゃん。どうしたんだ?」

 

「歌が聴こえてきたから見に来たんだよ。」

 

「そっか・・・っとみんなはまだ知らなかったよな?こいつは龍神。最近入ってきた凄腕の奴らしい」

 

「へぇ、あんたが噂の。はじめまして、私はひさ子だ。」

 

「私は入江です!」

 

「わ、私は関根です」

 

「この4人でガルデモか。中々良いバンドなんじゃねぇか?」

 

「ところで作業に戻らなくて良いのか?」

 

「さすがにずっと作業してると体に毒だからな。こうして休憩がてら回ってただけだ」

 

「あんたの過去は・・・」

 

「あんとき聞いてたろ?今更だ」

 

「聞かないのか?私のこと・・・」

 

「自分から聞きに行くような内容じゃねぇだろ?自分から言うのは止めはしないが」

 

「なら話すよ。じゃないとフェアじゃないだろ?」

 

そうして岩沢の過去を聞いた。

 

彼女は生前からバンドが好きで自分も唄うのが好きだったが、両親の仲が悪く、よく喧嘩していたらしい。

 

ある日その喧嘩に巻き込まれたことで寝たきりになり、更に声も出せなくなったらしい

 

そのまま彼女の生涯は終わったようだ

 

 

「それで、何でお前は音楽を続けるんだ?」

 

「そんなの決まってるよ。好きだからさ」

 

「ある意味真理だな」

 

そろそろ時間だな

 

「そろそろ行くわ。少し長居しすぎたな・・・練習頑張れよ。」

 

「待ちな。龍神、そいつやるよ!」

 

そうして飲みかけの水を渡された

 

「・・・あいつ、そういうの気にしねぇのか?」

 

 

 

 

1時間後

 

 

カーン!

 

 

   カーン!

 

        カーン!

 

 

鍛冶場には刀を打つ音が幾度も木霊している

 

 

カーン!!

 

 

ジュウウウウウウウウウウウ!!!!!

 

 

「ふぅ・・・あとは焼き入れをしたら終いだな」

 

 

行程は後僅かとなった。

 

「よし、あとは焼刃土を塗って熱するだけだな。刃文はどうするか・・・よし、逆丁子で行くか」

 

そうして俺は手早く土を盛って乾かしていく

 

 

更に1時間後

 

 

 

ゴォオオオオオオオオオオ!!!!

 

暗闇の中釜の火は勢いよく燃えており、ふいごによって更に熱を高めていく

 

そこへ焼刃土を塗った刀を炎の中に入れて全体を熱する

 

 

全体に均一に熱を加えたらそれを水の中に入れて一気に冷やす

 

そうすることで日本刀特有の反りが生まれる

 

そして灯りをつけて出来を確認する

 

 

「遂に理想の刀ができたな。緋緋色金は望んだ通りの形になるから研がなくてもこれで斬れる・・・なら後はチャ-達に作らせた鍔と柄を嵌めて目釘で留めれば・・・これで完成だな。少し試し斬りをしたいが・・・地上の木を斬ってみるか」

 

そうして俺は地上に出る

 

「で、それを見届けるために俺も呼んだと」

 

「頼んだ銃を受け取るついでだ。悪く思うな」

 

「だがこんな木を切るって言ったってなぁ・・・」

 

「まあ、見てろ」

 

そうして俺は抜刀術の構えを取る

 

「・・・・・・ッ!」

 

ズバァッ!!!

 

「・・・ウソだろオイ」

 

「まだ序の口だ。今度は名前を呼ぶ」

 

「名前?そいつのか?」

 

「ああ。これは俺が向こうで使ってた刀をそのままこの世界で同じものに仕立てたんだ。名前はある」

 

そうして今度は右切上げの構えを取る

 

「・・・喰い殺せ、『双頭龍』!!」

 

ズバン!!

 

名前を呼ぶと刀の形が変わり、回りの木々を斬り倒していく

 

「こんなもんを向こうで振り回してたのかよお前は・・・」

 

「まあな。それじゃ、そのデザートイーグルは持っていくぞ?このまま作戦に参加する」

 

「ああ。行ってこい」

 

そうして俺はガルデモの方に向かった

 

 

が、事態は深刻な状況だった

 

教師が妨害し、岩沢のギターに触ろうとしたとき

 

「そいつに触るなぁあああああ!!!!」

 

岩沢が叫び、ギターを拾った後この間のバラードを唄い始めた

 

「ちょっと待て、あいつの霊圧が消えかかってるぞ!このままでは岩沢は消える・・・!」

 

本当はこのまま成仏させるほうが良いんだろうが、今はそうすると回りが混乱する・・・!

 

ならば

 

 

ダンッ!

 

「うぇ!?」

 

「少し我慢してろ!」

 

ダンッ!

 

「うわぁああああああ!!」

 

岩沢は混乱しているが今はそれよりも

 

「この場に居る戦線メンバーは撤退しろ!これ以上の陽動は危険だ!」

 

ボンッ!

 

俺は煙玉を投げてメンバーを撤退させる

 

「ゆり、聞こえるか?ライブはアクシデント発生。これ以上は危険と判断して全員撤退させた。そちらも早く撤退しろ!」

 

『了解!あなたが間に合って良かったわ。こちらも撤退する』

 

そして俺は岩沢を含めたガルデモのメンバーを全員安全な場所まで移動させた

 

 

「岩沢、少し良いか?」

 

「何?」

 

「お前、消えそうになってたぞ?」

 

「え?」

 

「マジかよ・・・」

 

「あの時お前を止めていなけば、お前はあのまま満足してこの世界から消えていただろう。おそらくこの世界はそういう仕組みだろうな」

 

「そうか・・・私、消えそうになってたのか・・・」

 

この件については幹部会議で話をしたほうが良いな

 

 

そして翌日の会議で俺はその話をした

 

「つまり、この世界は俺達自身が満たされると消えてしまう・・・そんな世界だと俺は結論を出すぜ」

 

「なるほど。貴方が昨夜岩沢さんを連れて逃げた理由はそういうことだったのですか」クイッ

 

「まあな。今は一人でも欠けたら現場が混乱するし、何よりガルデモのメンバーが潰れかねん。通分の間は活動は控えたほうが良いかもしれんな」

 

「そうね。でもトルネードが必要になったのなら構わないかしら?」

 

「それはしかたねぇだろうな。俺らの飯に関わることだからそれはした方がいい。むしろしなきゃあ岩沢達のフラストレーションが溜まる一方だろうしな」

 

「聞いたわね岩沢さん。今後はそういう方針で行くからよろしく」

 

「あいよ」

 

「それよりゆりっぺ。そんな奴の言うことを聞いてて良いのか?」

 

「問題ないわ。むしろドンドン言って貰わなきゃあたしらが困るじゃない。この人は戦闘のスペシャリストよ?聞かなきゃ勿体無いじゃない」

 

「ゆりっぺがそういうなら仕方あるまい」

 

「むしろお前みたいな突貫バカを止めるのが役割だがな」

 

「なんだと貴様!ウボォッ!?」

 

「いちいちうるせぇよ」

 

ドサッ

 

「うわぁ~。野田くん物凄いの貰ったよね?」

 

「俺、アイツにだけは絶対に逆らいたくねぇ・・・」

 

「いや、逆らう逆らわない関係なく怒らせねぇようにしなきゃだろ・・・」

 

「さ!今日のところはこれで解散!今日は1日自由にしていてちょうだい」

 

そして解散となり皆思い思いの場所に移動し始める

 

「そんじゃあ俺もゆっくりしに行くか」

 

「あ、龍神。ちょっと待ってくれ」

 

「ん?どうした?」

 

「昨夜はサンキューな?助けてくれて」

 

「良いってことよ。俺は俺の心に従っただけだ。お前も消えないように気を付けろよ?」

 

 

こうしてこのドタバタは終わりを告げた

 

この数日後、まさかガルデモに新メンバーが入るとは思いもしなかった

 

 

 

 

 

 

 

                        続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




前書きでも述べた通りまだバタバタしていて更新が遅れると思いますがご容赦ください


次回

Day Game

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