最強魔神の東方世界   作:宵闇の魔神ゼノン

1 / 2
導かれし幻想の世界
神と魔神の戦い


 様々な所から聞こえる人間の悲鳴、飛び散った血の匂い、戦場に落ちた武具の数々。

 

 

 俺⋯⋯ゼノラル・ラフォード率いる魔神族とフィーネ・アイヴォルグ率いる女神族との戦いに巻き込まれてしまった人間たちは、家を焼かれ、家族を失う。

 

 

 神々の戦いに人間が巻き込まれるのは、俺たちにとってほぼ当たり前になっていた。だが、それでも俺にとっては人間を巻き込むのは抵抗がある。こうして、俺たちの戦いに巻き込まれた人間たちの悲鳴が聞こえると、俺の心が悲しくなる。

 

 

 でも、それでも俺は戦わないといけない。

 

 

 右手に握られた魔剣デュランダルとともに、俺は、白く美しい翼を広げながら目の前に降り立った最強の女神を睨む。

 

 

「やっと見つけたわ⋯⋯魔神ゼノン」

 

 

 女神⋯⋯フィーネは誰もが心が惹かれるような笑みを浮かべる。

 

 

 今戦争中だということわかってんのかなぁ。

 

 

「ずいぶんと余裕みたいだな。フィーネ」

 

 

「余裕なんかないよ。ただ、君と戦えるのが嬉しいだけ」

 

 

 嫌味たらしくぼやく俺に、フィーネが心外だとでもいうかのような表情になる。

 

 

 ホントこいつの事は苦手だ。

 

 

 俺は魔力を高めて背中に黒い翼を生成する。

 

 

 もう誰もが悲しまない為にも、みんなが血を流すことなく笑顔でいれるようにするためにも、俺はこの戦いに勝たなければならない。

 

 

「俺がすべて終わらせる。もう誰にも涙を流させはしない!」

 

 

「あはっ。君じゃ無理だよ」

 

 

 狂気じみた笑顔で宙に浮くフィーネ。

 

 

 いつからお前は狂ってしまったんだ。

 

 

 なぜ狂ってしまったんだ。

 

 

 もう、あの頃のような優しいフィーネは居ないんだな。

 

 

「ハッ! 言ってろ」

 

 

 相棒の魔剣デュランダルを構えて宙に浮く。

 

 

 俺の無尽蔵の魔力をデュランダルに喰わせて、魔力を乗せた斬撃を放つ。

 

 

「フフッ」

 

 

 形となって放たれた斬撃を躱したフィーネは、そのまま風のような速さで俺に迫ると、光の魔力を聖剣シルヴィリアスに乗せて斬り込んでくる。

 

 

 流石にまずいと思った俺はデュランダルで受け止めるが、衝撃が強くて吹き飛ばされる。

 

 

 近くにあった岩場を崩壊させていきながら、魔力の翼でその場に止まる。

 

 

「やってくれるじゃねーか」

 

 

 口元から垂れる血を拭きながらフィーネを睨む。

 

 

 前戦った時よりも強くなっていやがる。

 

 

「フフフ、アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

 

 何が面白いのか、急にフィーネが笑い出した。

 

 

「ねぇ、ゼノン? 君、弱くなった?」

 

 

 俺が弱くなったんじゃねーよ。お前が強くなったんだよ。

 

 

「フフッ。手加減してあげよっか?」

 

 

 うぜぇ。超うぜぇ。

 

 

 翼を広げ、一瞬にしてフィーネの近くに現れた俺は、デュランダルで斬撃を放ち、フィーネを遠くに吹き飛ばす。そこから魔力を乗せた無数の斬撃を放ちまくる。

 

 

 吹き飛ばされたことに気を取られたフィーネは、無数の斬撃を食らって爆発する。

 

 

「すごいね。じゃあ、少しだけ本気、出してあげる」

 

 

 爆発の煙が晴れるとそこにはフィーネの姿はなく、耳元でフィーネの声がする。

 

 

 だが、気づいた時には俺の体は地面に打ち付けられていた。

 

 

 見れば上空で蹴りの仕草をしたフィーネの姿があった。

 

 

 ただの蹴りだけで俺は地面まで吹き飛ばされたみたいだな。

 

 

「私がやらないといけないのは君の封印。もう十分遊んだし、君を封印するね」

 

 

 マジかよ。あれほどの高威力で斬り付けておきながら、遊んでいた⋯⋯だと?

 

 

 ははっ。今の俺じゃあ勝てねーわ。

 

 

 フィーネが封印魔法の魔法陣を展開していく。

 

 

 流石魔法の熟練者と思うほどの速さで展開されていく魔方陣を見て、俺はもう諦めの領

地に入った。

 

 

 そして、封印の魔法は完成した。

 

 

 まぁ、魔力がある限り死ぬこともなく魔力が無尽蔵に存在する俺を殺すことは誰にもできない。

 

 

 だから、そんな俺を封印するのは正解に近い。

 

 

「じゃあね。ゼノン。私が唯一愛した元人間さん」

 

 

 フィーネの手から放たれた光に、俺はなすすべもなく飲み込まれる。

 

 

 フィーネの声を聴きながら封印魔法を受けた俺は、光の中で意識を失ってしまった。

 

 

 その前に聞こえた言葉に疑問に思いながら。

 

 

「ようこそ、幻想郷へ。幻想郷はあなたを受け入れるわ」

 

 

 幻想郷ね⋯⋯。ずいぶんと面白そうな名前だな。

 

 

 

 

 

 ~とある場所~

 

 

 

 様々な所にある無数の目。

 

 

 まるで病んだ心の具現化と言いそうになる空間に、一人の美しい美女がいた。

 

 

 白と紫色の道志服を身に纏い、雨も降っていないのに傘をさしている。

 

 

 おまけに手に持ったセンスで口元を隠している。

 

 

「幻想郷があなたを受け入れた。あなたが来たことによってどんな未来を作り出すのか、このスキマの中から見させてもらうわ」

 

 

 女は面白そうに笑う。

 

 

「あなたは『彼』みたいな英雄になれるのかしら?」

 

 

 そういった直後、女の姿はその場からいなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

どうも、今回初投稿するゼノンです。
正直今回初なのでかなり緊張します。多分駄作だと思うし、キャラの性能とかあまりわからないから意味不明感があると思いますけど、温かい目で読んでくださるとうれしいです。








 次回 第一話 最強魔神と幻想世界

 お楽しみに

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。