とあるオタク女の受難(刃牙シリーズ編)。   作:SUN'S

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第10話

&月@日

 

まだ、完治には程遠いけど。

 

私は退院することができた。

 

まあ、退院してから視線を感じることが増えたけど。自転車は壊れたので会社へ続いている歩道橋を登っている途中、わざと転がすように足払いする外人と擦れ違った。

 

最近、こんなことが頻発しているのは徳川さんのせいだ。私の生活を滅茶苦茶にして楽しいのだろうか?等と考えながら部長の言っていた他社との会合には間に合うはずだ。

 

今日は海外の会社と取引するそうだ。

 

まあ、私みたいな平社員を呼ぶ理由は接待とか御茶請係なんだろうけど。

 

わたしは英語を喋れないので些か緊張してる。私が緊張しても仕方無いんだけどね?等と考えていると部長と社長が道路沿いに車を停車していた。

 

えっ、直行なんですか?たしかに和菓子とか買って来ましたけど。それにしても、本当、社長ってば身体が大きすぎるんですよね。

 

どうぞ、社長に頼まれてたお酒は買ってます。

 

&月∠日

 

うぅ、殺人犯となんか戦いたくねぇ…。

 

なぜか同僚は帰ってこないし、みんな楽しそうに殴り合おうとしてるし、私しか普通の人間はいないのかな?そんなことを考えながらインスタント・コーヒーを淹れていると徳川さんの連れてきた赤い髪の殺人犯がリビングに居座っている。

 

あ、ちょ、私の座椅子を独占するのは……。

 

ふう、落ち着こう。うん、来客用のマグカップを使うとしよう。……やっぱり、外国の人はインスタントより豆から作った方が良いのかな?

 

とりあえず、マグカップを置こう。

 

なんかテレビでは褌の変態とジャージの変態が公園で殴り合ってる話で持ちきりだし、今夜の恋愛ドラマまで観れなくなってる。なんて考えていると殺人犯が「なあ、君は戦わないのかい?」とか聞いてきた。

 

いや、私は無関係なんですよね。

 

明日、会社があるんですよね。さっさと帰ってもらえると助かるんですけど。えっ、私のコスプレ道具を貸してほしいんですか?

 

ま、まあ、良いですけど。

 

うわぁ、婦警モノの制服を持っていくんですか。

 

いや、化粧品は持っていかないでよぉ……。

 

&月∧日

 

今現在、同僚は生死の境を彷徨っている。

 

あのズル賢いけど、ちゃんとスジだけは通していた人が傷だらけで沢山の管に繋がれ、病人用ベッドの上に横たわっている。

 

神心会門下生の医師が言うには愚地さんの拳を切り落とした殺人犯へ仇討ちしようとしたらしい。その殺人犯、どこに居るとかって分かりますか?

 

ふぅん、全国の神心会門下生を総動員して探してるんですね。それじゃあ、見付けたら私にも知らせてくださいね。

 

私の大切な人を殺そうとした報いは受けてもらう。

 

ハハハ、殺すつもりはないですよ?

 

ただ、死ぬまで叩き続けるだけです。

 

んふふっ、へへへっ、ぜっっったいに赦さないので覚悟するようにって伝えといてくださいね。

 

私は、あの人のためなら「呉」だって使ってやる。

 

 

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