とあるオタク女の受難(刃牙シリーズ編)。   作:SUN'S

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第11話

∽月∋日

 

あらゆる攻撃手段を予想すれば対応することは可能だと宣う人が居るそうだ。もし、その人が私の攻撃手段を見ても同じことを言えるのだろうか?等と考えてしまう。

 

急速接近してきた「呉雷庵」の攻撃を避ければ「十鬼蛇王馬」の使う水天ノ型と絡み合うように応戦するお「加納アギト」の無形の攻撃が二人の間を抜けて飛んでくる。

 

夢の中なのに乱れる呼吸を整え、三人の猛攻を捌くことに徹していると背後から叩き潰すような衝撃を受け、壁際まで吹っ飛ばされる。

 

なんとか体勢を立て直しながら後ろを見れば「若槻武士」が拳を振り抜いた体勢で止まっている。

 

正しく「夢の共演」ってヤツだね。

 

フウゥーーッと溜め込んでいた酸素を吐き出せば未完成の「外し」を発動する。

 

しかし、私には目立った全身の変色は起こらず、瞳孔の拡大化と白眼の黒化だけだ。

 

結局、未完成の「外し」を使っても四人には勝てなかったけど。

 

ちょっとだけ強くなった気がする。

 

∽月∬日

 

傷だらけの同僚の身体を拭いていると慌ただしく扉を開けて入ってきた医師の「ドリアン見付かりました!!」という言葉を聞いた瞬間、ずっと溜め込んでいた怒りがこみ上げてきた。

 

ただ、愚地さん達も向かっているそうだ。

 

たしかに師弟関係なのは知ってるけど。

 

私は譲ろうとは思わないね。

 

私の大切な人を傷付けた代償はキッチリと受けてもらうつもりだし、そのドドリアって人はボコり倒すとして、救急車へ運ばれる同僚の車椅子を押すのは私の仕事なんだよね。

 

なぜか、この病院の偉そうなオッサンが追い掛けてきた。騒ぎ立てるオッサンの言葉を無視するように車は進行していき、渋滞の道を反れて高速道路へ向かっている。

 

まだ、同僚は意識が戻っていないけど。

 

私の戦っているところを見てほしい。

 

∽月†日

 

同僚の気迫を浴びて敗北を認めた癖に病室へと侵入してきた。ドドリアをボコり倒し、元の病室へと放り投げるように入室させる。

 

まだ、同僚は昏睡状態だけど。

 

同僚のお見舞いに来てくれた烈海王はドドリアの様子を聞いてきた。

 

たぶん、未だに病室で眠ってるんじゃないかな?なんて考えながらも「加藤君の気迫でビビってたし、病室で震えてるんじゃない?」と適当な言葉を並べておいた。

 

なにか海王さんは言いたそうだったけど。流石にお見舞いが小籠包なのは驚いた。

 

病人だよ?

 

意識ないんだよ?

 

いろいろと思いながらも咀嚼したモノを食べさせればいけんじゃね?という「もののけ姫」的なシチュエーションを思い浮かべてしまった。いや、ファーストキスが咀嚼したモノを食べさせるとかダメじゃね?

 

……いただきます……

 

 




次回、オタク女VSドドリアさん
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