幼女極東戦記   作:信濃氷海

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よーし早めの投稿成功!え?なんか違う??

すんませんヴィーシャの方は時間がかかってまして………こっちはなんか筆が進んだんです許して土下座

それでは!!新しい幕間どうぞ!!


幕間 同志ロリヤのいとも数奇な青春録

統一暦1926年5月30日

ルーシー連邦 首都モスコー クレムリン

 

 

 潮時か……………

 

 内部人民委員部長官、ロリヤは退屈そうにそう考えていた。

 

「………ほ、報告によりますと、戦線は現在膠着状態でありまして…………」

 

「膠着だと?!つまらん隠匿をするな同志マリューコフ!!実際には全戦線が敗北寸前だと言うではないか!!」

 

「そっ、それは悲観的な密通者の弁論だ!取り消したまえ!!」

 

「黙れ!!ついに真実も見抜けなくなったか!!」

 

 ………………醜く言い争う閣僚ら。言っている内容は単なる事実、しかもそれを認める認めないごときで言い争っているのだからまったく救えない。

 

 粛清し過ぎたか…………こんな無能どもしか残らないとは、さしものロリヤにとっても誤算だった。

 

 有能な者は“反逆者”で、無能は“愛国者”か。全く笑えん皮肉である。

 

 無能といえば………とロリヤはチラリと議長席に座る書記長ヨセフを見る。この戦争を望んだ度し難い超弩級のド阿保だ。まったく、何が“悪の帝国を叩かねばならない”だ。またぞろいつもの訳の分からぬ被害妄想だろうが、しかし、この連邦という国はヨセフの望みを拒否することなどできない。そんな事をすれば良くてシルドベリア、悪くて鉛弾だろう。

 

 それは、無論ロリヤも…………いや、彼は、どうだろう。もし、本当にロリヤが望めば、この程度の無能即座に引きずり下ろせる、かもしれない。

 

 だが、それになんのメリットもない事を、ロリヤは知っていた。たとえ自分がヨセフに成り代わりトップになっても、出来ることなど限られている。………ヨシフと同じ、膨大な粛清。それのみだ。何故なら、そうしなければ国が保たないから。

 

 …………まぁ、そう考えると帝国侵攻も完全に無意味というわけではなかったのかもしれない。国民共通の“敵”を作り出せたし、国内の潜在的反動主義者を何の資源も消費せず“敵”に殺させる事ができるのだ!まぁ、帝国の強さが少々予想以上であり、もはやそれどころでは無くなってきているのが問題だが。

 

 ………………まぁ、どうとでもなりはする。内部人民委員部へ向かう車の中で、ロリヤは()()()()()()市中を物色しながらも、その事について考え続ける。

 

 確かに、最初は彼も、なかなかの慶事だと歓迎した。目の上のたんこぶたる帝国を、ついに叩けるのかと喜んだものだった。が、うまく行ったのは最初の数週間のみ。その後は何もかも悪い方向へと向かってしまっている。

 

 無論ロリヤも、こんな国と心中する気はない。そのため連邦壊滅後のいくつかのプランも考えてはいるが……………それはそれで、気分が悪い。

 

 なにより、彼の()()が制限されるのは、我慢ならない事だった。なんとか、どのプランでも最低限許容範囲で()()らを確保はしていたが、しかし…………

 

(ただでさえこのところロクなご馳走にありつけていないのに、これより悪くなれば、な。私の健康にすら関わるだろう)

 

 まぁ、それでも命があるだけマシなのだろうが……………………

 

 

 

 

 その時だった。

 

「……………なッッッ!!なんだ、あれは!!」

 

 彼は見た。空に、ポツンと浮かぶ、それを

 

 

 

 

 

 

 白く美しい肌、金色に光る髪、最高の年齢(幼女)———————!!

 

 可憐な花だ。ロリヤは思った。ああ、アレを、手折りたい…………………!!

 

 彼はそのまま上空に手を伸ばし、今、それを掴み—————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「——————し!同志!!どうなされましたッ?!」

 

 ハッ、と、ロリヤは我に帰った。慌てて空を見る。………………だが、そこにあるのは

 

「……………………なにも、無い」

 

 いや、ある事はある。だが、それは

 

「私が、そうだたしか、以前言っていた航空パレード……………そうか、そうなのか………………」

 

 幻視、幻覚。ただの、まぼろし。そう悟った時、ロリヤは深くため息をつき首を垂れた。

 

 正に、彼の究極の理想だった。故に、幻と分かったときの落胆は凄まじいものがあった。

 

「……………もう良い、内部人民委員部へ向かってくれ」

 

 小さく、そう呟く。これでは、こんな気分ではとてもその気になれない。ああ…………………

 

 意気消沈した彼を乗せ、車は走り去る。以後、彼は殆ど燃え尽きたかのようになり、いよいよ本格的に“プラン”の本格検討を進めた……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、数ヶ月後

 

「………………こ、これは!!」

 

 …………それは、一枚のプロパガンダ。帝国が、開戦直後に作った、ある一人の英雄に対するインタビュー記事だった。

 

 消沈しながらも、しかしあの光景を忘れられなかった彼は、ほぼ無意味だと自分でも半ば思いつつ、そう言えばあの幻は帝国軍のような服装だったな………と少しずつ調べていたのだ。

 

 そして、それがついに報われた。

 

「同じだ……………完全に、同じだ!!」

 

 苦労して、自らの持つあらゆるルートを駆使して得たそれは、白黒の上あまり画質も良くなかった。だが

 

「分かるぞ、私には!!克明に見えるとも!!ああ………………まさか本当に、逢えるとは!!」

 

 …………そして、それを皮切りに次々と判明する、彼女の素性。

 

「ターニャ・デグレチャフ、第203航空魔導大隊指揮官…………………だが、この部隊は共和国占領と同時に解隊している、か」

 

 だが、その後の足取りを掴むのは、かのロリヤをもってしても不可能だった。戦争中故に情報が非常に少ないこともあり、もはやこれ以上は……………

 

 が、しかし漢ロリヤは諦めない。必ずや、この“恋”を成就させるために。

 

「……………戦死?否!否!否!私には分かる、彼女は未だ生きている!!さぁ、かくれんぼかい?楽しいねぇすぐに、見つけてあげるよ…………ッ!!」

 

 まずは、より多くの情報を得るために、

 

 帝国でも、滅ぼそうか——————!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かくして、ロリヤの世界大戦はようやく始まった。全ては、自らの遅咲きの“青春”のために………………………

 

 




【速報】変態、動く

ヤバい直感でロックオンされたターニャ。ニュータイプかな??以後彼につけ狙われるターニャさんマジ可哀想でもいつものことだしね!

次話はヴィーシャのやつです多分!!もしかしたら上坊さんの方かも…………

つーことで、投稿は多分今日中に…………

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