幼女極東戦記   作:信濃氷海

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すげぇ遅れた…………すんません横山三国志読んでたらタイムワープしてました許して土下座

今月末まで某電子書籍サイトで無料だから、みんな読もう(糞ダイマ)

それでは!!第四章スタートぉぉぉ本編どうぞ!!


第四章 決断、出師
第二十二話 孤軍奮闘


統一暦1926年6月2日 朝

陸軍航空士官学校 食堂

 

 

 …………衝撃の報せから、一日が経った。

 

「やはり合州国こそが諸悪の根源だ!」

 

「然り!然り!然り!」

 

「これはもはや独立国に対するものではない!!奴らは未だ前世紀の帝国主義に固執しやがっているんだ!!」

 

「然り!然り!然り!」

 

「毅然たる対応を!!討つべし合州国!!」

 

「「「然り!!!然り!!!然り!!!」」」

 

 士官学校の食堂では、未だ憤懣遣る方無い学生らが、怒りの抗議を叫んでいる。だが、この状況で怒るなと言う方が無理だろう。

 

 6月1日早朝、未だ暗闇の中を外務省へやって来た合州国大使グルース。彼は一方的に「通商条約を破棄する」と伝え、その旨が記されたペラ紙一枚を渡すとそのまま帰ろうとした。この態度だけで国際儀礼もあったものではないが、しかしそれに輪をかけて酷いのがこの内容である。

 

 通商条約の破棄。それは、即ち皇国ー合州国間貿易において完全な無条約状態となることを示している。するとどうなるか?

 

 答えは簡単、貿()()()()()()

 

 …………厳密に言えば必ずしも完全に止まるわけではない。が、“条約”という縛りが消えることにより、合州国は貿易において完全なフリーハンドを得ることになる。

 

 それは、対皇国貿易において完全に優位に立つ合州国が、皇国の首根っこを抑えることと同義だ。皇国を生かすも殺すも合州国の意のままになるだろう。

 

 ……………故に、それが明白であるからこそ、外務大臣以下の官僚達は必死にグルースを引き留めた。なんとか、破棄だけは阻止しなくてはならない………!だが、彼は一切の聞く耳を持たず、そのまま外務省玄関を出ようとし————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「——————おいおい、せっかく来たんだ。茶ぐらい飲んで行けよ………………………なんなら、俺の所(陸軍省)貸そうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 待ち構えていた一人の男に、止められる。陸相、西尾鋳造大将その人であった。

 

 何故彼が、こんな所に居て、そしてグルースを()()()()出来たのか?それは、最果ての地にいる二人の皇国軍人に端を発する……………

 

 

 

 

 

 

 

 

統一暦1926年5月29日 午前

皇都東京 参謀本部

 

 

「なにッ?!そ、それは本当か!!」

 

 遥か南方より打電されてきた最重要機密。それは、“合州国の本格的戦争準備”を明確に示すものであった。

 

「グアム島を要塞化…………更に駐留兵の数も増やしている模様、か。……………これは、信用に値するのか?」

 

 

 

 二度同じ轍は踏むまいと、総務課電報班より直接中心たる第一部へと持ち込まれたそれ。しかし、受け取った参謀らはそれを果たして真実と捉えるべきか悩む。

 

 が、その発信者を見て多少流れが変わる。

 

「………上坊大尉か。ううむ、ならば癪に触るがこれは真実なのだろう」

 

 無論、上坊自身が予想していたように、確かに彼は中央の参謀らに煙たがられ、嫌われている。だが、それでも()()同じポカをやらかす訳にはいかない。

 

「………………直ちに次長閣下に伝えよ。勿論総長閣下にもだ!」

 

 そして、第一部長が決断を下す。悪評漂う皇国陸軍ではあるが、しかしそれでもなんとか、欠点を直そうと努力しているのだった。

 

 ……………こうして、その情報は参謀総長らへと届き、

 

 

 

 

 二日間の、懸命の戦い(準備)が始まった。

 

 

 

 

 既に、対外強硬派たる“北方派”の主要将校らは陸軍中央よりほぼ排除されている。が、そもそも皇国陸軍は“積極的国防”を標榜する軍隊である。更に、かつての対ルーシー帝国戦争の折に列強諸国に評された通り

 

 ——————秋津洲皇国陸軍は、明確な“目標”があれば最強となる。

 

 

 直ちに参謀らは全ての通常業務を中断し

 

 憲兵隊を特別編成し、合州国大使館を常時監視

 

 さらに、陸軍省と情報交換の上密接に連携

 

 参謀本部のデータバンクを元に、合州国のあらゆる軍事的かつ外交的行動に備え

 

 政・財・軍全ての面での柔軟な対応案を作成

 

 そして、それらを全て参謀総長・陸相が統括し適切に指示した。

 

 

 

 ……………それ故に、憲兵からの『合州国大使動く』の報、いや、それより前、合州国本土と大使館との暗号通信が極端に増えた31日午後より、陸軍は最厳戒態勢を整えていた。そして、グルースを乗せた車が外務省に着いたその時に

 

 陸相自ら、その入り口に張り込んでいたのだった。野戦用の小型無線電話すらも用意して、その間も外務省内部のグルースの様子を探り、

 

 ……………それが“通商条約破棄”と知ると、即座に陸軍省へ連絡。そこで国際法に強い将校らを中心に対策・対抗措置等を検討させ

 

 その間、直ちに退散するであろうグルースを、陸相が“確保”する—————

 

 

 

 全ては完璧だった。結果、右往左往する外務省・海軍の代わりに粘り強くグルースに食らいつき————————ついに、6月7日。

 

 グルース(合州国)は、折れた。直ちに行うとしていた条約破棄を、半年後、統一暦1926年12月7日まで延期。その間、皇国ー合州国間での交渉を行う事となった。

 

 

 

 勝利では、ない。が、それでも“即死”は免れたのである。

 

 

 

 ………………たかが2日、されど2日。二人の軍人の“前を向いた”行動”は、かくして“半年”という猶予を作り出した。それが無ければ、皇国は何も出来ずに崩壊していただろう……………

 

 だが、まだ危機は去っていない。彼らの行動に報いる為にも、皇国は決断しなくてはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ——————————究極の、二者択一を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……………そして、時を同じくして。

 

 

 

 

 

「………………おや、君は」

 

「!?………………あ、貴方は」

 

 邂逅する二人。“敵”は、本当に“敵”なのか?悩むターニャに、“彼”は言う。

 

 

 君は、選ばなくてはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 —————幼女もまた、一つの決断を

 

 

 

 

 

 

 迫られていた。

 

 

 

 

 

 




短ッッ!!全然筆が進まん………内容は決まっているんだが何でだろう不思議。

上坊大尉良かったね!君のおかげで祖国は救われ…………?いやまだ違うか。

そして、ターニャとある人物と出会う!!誰ですかねこいつ???待て次回!!

そして、次話…………………あ、明日中には?多分??


《追記》日付がとんでもないことになっていたので修正しました。7月って………お前………
お許しくだされ

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