呼び出された場所へ向かうと、飛行船発着場に見覚えのある2人がいた。
離陸準備をしている飛行船1機を背に、ネテロと……チードルさんがいた。あの人かぁ……
近づいていくと、ネテロはこちらに歩き出し、
「待っとったぞ、アイシャ」
「ネテロ……あらかじめ時間を決めてくださいよ。
決めてくれれば待たせなかったのに」
そのせいで、こっちもゴハン急いで食べなきゃいけなかったしな。まったく。
「……先ほどまで私が時間を取れませんでしたので。
ネテロさんを責めないでください」
チクチクとこちらに刺さるオーラを放ちながら、チードルさんがフォローを入れてくる。
なんでか前にも増して視線が痛いんだけど。とはいえ彼女が私を診てくれるのであれば、ここは話を合わせた方がいいんだろう。
「そうでしたか。
……ごめんなさい、ネテロ」
「ほっほっ。謝らんでよい。
これから飛行船に乗って、ひとけのないところへ移動する。
そこで診察するが、よいかの?」
「……そこまでしてくれるんですね。
お2人とも感謝します」
私は素直に頭を下げた。徹底的に情報を洩らさないようにする為だろう。
他人に知られるのは絶対ゴメンだけど、これはこれで
「ご存知だと思いますが、改めて自己紹介を。
ハンター協会副会長、難病ハンターのチードル=ヨークシャーです。
本日はあなたの主治医を務めさせていただきます」
……ネテロのせいで感覚が麻痺しそうけど、また飛びきりの人連れてきたな。奇しくもゴンの言う通りだよ。十二支んとの付き合いがどんどん増えてくな……
「えっと。
……ハンターのアイシャ=コーザです。
本日はよろしくお願いします」
再び頭を下げた私を見るチードルさんのオーラが、心なしか揺らいだ。……なんでだろ。
「それでは飛行船で移動しましょう。
操船お願いします。 →ネテロさん」
「うむ」
飛行船で30分ほど飛んだ先、見晴らしが良すぎる人工建造物のない岩場の高台で、私はパイプ椅子に座って診察を待っていた。2人とも飛行船の中で何か準備している。
……なんていうか、うっひゃーです。
まさかこんなところで、診察を受ける日が来るなんて……パイプ椅子の感触が、非常に寒々しいよ。
コレかえって、こっ恥ずかしい気もするんだけどなぁ。
別に誰も見てないし、いいけどさ……
ガチャガチャ医療器具を抱え、チードルさんが。斜め後ろからネテロがこちらへ来た。
既に置かれていたパイプ椅子に、チードルさんが向かって座る。きちっと姿勢を整えて、
「お待たせしました。
診察を始めようと思いますが……
その前に、質問よろしいですか? →アイシャさん」
「あ、はい。
なんでしょう?」
「……いったいどういった経緯で、このような診察をするという話になったのですか?」
「チードル、それは聞かん約束じゃろう……」
「そんな約束してません。
黙っててください。 →ネテロさん」
「……」
ネテロしょんぼり。……いや面白いけど、もう少し頑張れや。困るの私なんだぞ。
「今回の診察については、ネテロさんの紹介でもありますので、診察料はいただきません。
……ですが、ろくに経緯も説明されないまま私はこうして伺っていますので、あなたに支障がないようでしたら、お話ししていただきたいのですが?」
あ、ちょっと雰囲気がピリッとしてきた。……お金払います。払いますから聞かないでほしいです。
「えぇっと……
あの……その」
「……。
お話ししにくいようなことでも、ありましたか?」
なんだろ。勘繰られてる気がする。……イヤまぁ、話しにくいと言えばその通りだけど。別にそこまでのことじゃないしな……
「いえ、別にそういうわけでは……
……きっかけは、友達との雑談だったんです。
その雑談で、ちょっと例の件で話が広がっちゃいまして。病院に行くべきじゃないかと忠告されて……
私は病院に行くほどでもないと断ったんですけど……強引にネテロへ電話をかけられてしまったんです。
それでやむなしにネテロへ相談した結果、チードルさんをご紹介いただいたという流れでして。はい……」
……だよね? 間違ってないよね、私?
チードルさんは私の顔をじーっと眺めた後、ネテロを同じような目のまま見やる。
「今の話。間違いありませんね?
→ネテロさん」
「うむ。ワシの知る限り、偽りはないぞ。
ワシへの相談を促したプロハンターは、ワシが一番アテになると判断したようじゃな。
良い医者を紹介できると見込んだのじゃろう」
あまり納得していない顔を続けた後、チードルさんは息を吐いた。私へと向き直り、
「興味本位でプライベートなことをお伺いして、申し訳ありませんでした」
ぼ、棒読みですよチードルさん……
正直、まだ不機嫌な感じなんだよな。無理やり納得したというか……
「それでは今から診察を始めます。
……あらかじめネテロさんから伺ってる内容を確認させていただきます。
本日は、生理不順の疑いについての診察。
それ以外の身体的不調はなし。
念能力による身体治療は、あなたの念能力によって受け付けない。
間違いありませんか? →アイシャさん」
「は、はい」
ううう。なんかめっちゃ緊張してきたぞ。
チードルさんが、そばにいるネテロの方をちらりと見る。
「……ずっとそこにいるつもりですか?
→ネテロさん」
「う、うむ。
そのつもりじゃったが」
「……」
あ。険悪なムード。
「その……
後でネテロに話をするのも二度手間なんで、私はそこにいてもらって構わないです」
どうせ黙ってても、しつこく聞いてくるに決まってるしな……
チードルさんは沈痛な面持ちで瞑目した後、
「……婦女子の肌をみだりに目にするものではありません。
そこで構わないので、回れ右を。 →ネテロさん」
「う、うむ」
ネテロが素直に180度回転した。ちょっと可愛い。
婦女子の肌か……
なんか今朝起きた時のことを思い出して、ヤな気分だな。なんで、あんな胸痛かったんだろ……
「初潮から、今日で何日目ですか? →アイシャさん」
「さ……3ヵ月です。大体」
「じゃあ無月経ね……」
おお。ちゃんと専門用語あるのか。
「……」
なぜか物凄く険悪な表情で、チードルさんはネテロの背を見た。
「念の為、確認します。
心当たり、ありませんよね? →ネテロさん」
お、ん? なんかチードルさんすごい怒ってるぞ何でだ?
そもそも、どしてネテロに聞いてるの?
「チ、チードル。
お主、なんか、おかしなこと疑っとりゃせんか?」
「い、い、え。
……だいじなことなので、もう一度うかがいますよ」
「いやイヤいや、それには及ばん……
そんなわけがあるまいよ。お主が調べりゃすぐ分かることじゃろうが」
「…………」
お、おう。なんか私、置いてけぼりで話が進んでる。え、なにこれこわい。
──アイシャは、生理が止まる『よくある理由』の一つに気づいていないので、意味がさっぱり分からない。
チードルさんは私へ向き直り「はー」と息を吐いた後、
「今のところ、あなたのオーラが原因の疑いがありますので、まずそれを確認します。
上着をめくってお腹を見せてほしいのですが……その前に。
オーラを念能力で隠されているようなので、それを解除してもらえますか?
……もちろん守秘義務がありますので、他言は致しません」
あー。そりゃそうか……てかあっさり見破るなー。
私はネテロの方を見やる。
「チードルや。
そやつのオーラは、おそらくお主が目にしたことのない異質さじゃ。
心構えしとった方がよいぞ」
「……分かりました。
いつでもどうぞ。 →アイシャさん」
「……では、能力を解除します」
私は【天使のヴェール】を解除した。
いつも通りの、私にとって慣れ親しんだ禍々しいオーラを、チードルさんは眼鏡越しに捉え──
────ガタッガタタッ!
目を剥いたチードルさんが、椅子ごと後ろに倒れかけた。
「なぁぁッッ──!? なっ、な、な……!?」
なんか、申し訳ない気分になるなー。どうしようもないんだけど……
がくがく震えてすらいるチードルさんに、私は申し訳ない気持ちのまま、
「あの……チードルさん。
私、自分の感情に関係なく、生まれつきこういうオーラでして」
「生まれつきぃぃっ!?」
あ、わたし余計なこと言った。
「その……
オーラ垂れ流しでこれなんで、この状態で診察してもらわないことには……」
「……、……。……」
チードルさん、目を白黒させるばかりで、黙ってしまった。どーしよ……
「ふぅー。
チードルや……
お主を呼んだ理由、これで分かってくれたか?」
「……。
はい……
正直、私がわざわざ簡易診療に駆り出された理由が分からなかったんですけど……
これなら仕方がありませんね……」
何とか気を取り直して、座り直すチードルさん。深呼吸してる。明らかにまだビビってらっしゃるのに、プロだなー……
「……で、では……
お腹が見えるように、上着をご自身でめくってもらえますか……?
→アイシャさん」
「は、はい」
ごそごそと上着をめくる。
「……もう少し上まで」
「あ、はい」
ごそごそ。
「…………」
「…………」
え、チードルさん何でじっと見てるの。早く診察してよ……めっちゃどきどきしまつ。あとネテロ、なんか背中越しにオーラもやもやさせんのヤメテ。気になる。
「……ものすごく鍛えられているようですね。
ちょっと普通じゃないようですけど。 →アイシャさん」
見ただけで分かっちゃうんだ、それ……別に筋肉締めてるわけでもないのに。あんまり筋肉質な身体には見えないはずなんだけどな。
「そこかしこに新しい組織が見えますので、ずいぶん大怪我をされたりもするようですね。
後遺症が出ることもありえますから、あまりご無理なさらないよう。念能力で治せない以上、通常の治療をするしかないんですから」
「は、はい……」
「……。
ネテロさんの好敵手というお話、半信半疑でしたが、ようやく少し納得しました。
……関係ない話、ごめんなさい。
ちょっとひんやりしますけど、我慢してください」
言ってチードルさんは、ぺと……ぺと……ぺと……と聴診器を私のお腹に当てていく。
「……」
「……」
ひゅるりら。あぁ、ぽんぽんさむぃ。
にしても……
チードルさんが私に向けてた刺々しい感情が、ずいぶん和らいでる気がする。対して、私のオーラは相変わらず禍々しい。何ていうか申し訳ない。あとネテロ、もやもやオーラやめい。
「…………
ちょっと触れますね」
聴診器を外して、私のお腹に直接手を押し当てるチードルさん。おぅふ。あ、でも肉球きもちいい。……へ、肉球?
しばらくその姿勢を続けた後、手を放す。
「……もう結構です。 →アイシャさん
上着を戻して、オーラも隠していただいて構いません」
「あ、はい」
ふぅー。と息を吐きながら上着を下ろしつつ【天使のヴェール】を発動。緊張したぁー……
チードルさんは目を丸くしながら、
「あなたのその能力、すごいわね……
あのオーラの質を完全に消してしまった」
……きっと『堅』も『凝』も『円』も『硬』も消せるとか言ったら、のけぞっちゃうんだろうな……言わないけど。
ふー。と息を吐きつつ、チードルさんは振り向き、
「お待たせしました。
ひとまず終わりましたので、こちらを見ていただいて結構です。
→ネテロさん」
「うむ。
……で、どうじゃった?」
黙りこむチードルさん。つかの間、言葉を探した後、
「正直に申し上げると、はっきりとした原因は分かりませんでした。
というよりも、簡易診療では他に原因があったとしても、分かりませんので。
……精密検査を受けるつもりはないんですよね? →アイシャさん」
「ええ、ええ。
もうそんな、とてもとても」
私はぷるぷる首を振る。何されるか分かったもんじゃない。
「で、あれば……
今のところ、心因性のオーラによる不調の可能性が最も高そうです。
調べた限り、確かにオーラの澱みらしき部分が少しありました」
あー。結局オーラなんだ……
「ですが……それほど強い働きにも感じられませんでした。
一度初潮を迎えられていることから、心因性と言ってもそれほど深刻な状態ではないと思われます。精神医療は専門ではないので、原因がコレとは申し上げられませんが……」
言って、チードルさんは黙りこくる。
「……。有り得るとすれば……
あなたのオーラの質に関連して、何か……
とても気にされていることが、阻害を招いている可能性がありそうです」
……ぎく。まさか原因アレなのか。
「気にされていることを取り除くことができれば、症状は改善される見込みがあります。
後は、気にされていることを押し流すような、強い心の働きがあれば……
改善されるかもしれません」
うー。んー……強い心の働き、か。
「私から申し上げられることは、それだけです。
オーラの影響によるものである以上、ひとまずご自身で改善を試みられるのが良いかもしれません」
「……
分かりました。ありがとうございます」
私はぺこりと頭を下げる。
そっか、心因性かぁ……身体の病気じゃなかっただけマシかな。
「うむ。まぁ
ネテロが安心したように言ってくる。……そだね。でも、お前との勝負はもうちょっと後ね。やりたいこと出来たから。そもそも解決したわけでもないし。
「こちら、私への直通の連絡先です。
精密検査を受けたい時、異常が出た時、現状があまりに長引いた場合はご連絡を」
「あ、はい。ありがとうございます」
ガタガタと椅子から立ち上がり、後片付けを始める。
チードルさんが飛行船へ歩いていき、やや離れている時に、
「……ネテロ、ネテロ」
私はちょいちょいとネテロを手招きする。
「ほ。なんじゃ?」
こそこそっと耳打ちする。
「……えっと……ポスターの件、ほんと、よろしく……」
「うむ……
チードルの手配に手こずっとったからまだやっとらんが、この後すぐ取り掛かるわい」
「ほんと……よろしく。
……その件もですけど、チードルさんの診療の手配、本当に助かりました。あなたには感謝しています。この借りは必ずお返ししますので」
「ほほ。珍しく殊勝ではないか。
……気にせんでよい。
お主と心置きなく手合わせできる日を、楽しみにしとるぞ」
「……はい」
──2人でこそこそ喋っている気配を耳ぴくぴくさせながら感じ取ったチードルから、また嫉妬のオーラが強まったのはご愛嬌。
帰りの飛行船で揺られながら、外の風景を眺めてると、浮かんでくる想いがあった。
……やっぱり、心残りがあるのは、よくないんだな。
うん。よし。
無理して、あきらめたなんて言ってちゃダメだ。
悔いを残さないよう、ウラヌスさん助けて、魔改造ホルモンクッキーげっとしよう!
────その為にも、あのにっくきグリードアイランド再挑戦。やってみますか!
外の風景をしばらく眺める。
……色々準備しなきゃなぁ。めんどくさいなぁ。あぁ修行したい……
・13代会長総選挙前後の役職推移
【会長】
12代会長ネテロ→13代会長アイシャ→14代会長ボトバイ
【副会長】
パリストン(ネテロが任命)→ボトバイ(アイシャが任命)→チードル(ボトバイが任命)
【十二支ん】※非常任協会運営参謀
メンバー変更なし(パリストン、ジンともに残留)
・総選挙以降の個人近況(一部のみ)
【アイシャ】
まんまと押しつけられ会長をボトバイに丸投げすることで難を逃れた、パリストン級にヒドイことする子。まぁ吹き込んだのはネテロとリィーナだが。
いずれはボトバイに謝罪するつもりでいるが、ほとぼりが冷めてからでないと、強引に星を押し付けられるぞとネテロから警告された為、先送りにしている(本来申請しないと星は付かないのだが、他のハンターに示しがつかないといった理由や会長権限でごり押しされかねない)。
選挙の場で実力を一部暴露されてしまった為、迂闊にネテロと再戦しづらく、そちらもほとぼりが冷めるのを待っていた。
ただ、当人のあずかり知らぬところで、噂の美少女ルーキー(非公式)から、総選挙後は謎のスーパー美少女ハンター(非公式)に格上げ。実力・実績・美貌を兼ね備えた、ある種トリプルハンターどころではない扱いに。
早速一部のプロハンターが非公式ファンクラブを作るなど大盛り上がりだったりするが、当人はもちろん知らない。知ってたら速攻つぶし(物理)にいってる。
あとポスター画像は、有志の手で様々なバリエーションが作られていたりするのだが、世の中しらない方が幸せなこともある。知ってたら速攻ぶっころ(検閲)
【リィーナ】
元々、風間流合気柔術本部長、ロックベルト財閥会長と著名な肩書き持ちであったが、総選挙での獲得票数から改めてハンター協会での影響力を見せ付けた。……が、多忙な身でもある為、これといったハンター活動はやはり行わず、以前のままとも言える。
バッテラから返却された『魔女の若返り薬』残り76粒の分配で、ビスケと揉めに揉め、自身は45粒、ビスケは31粒で手打ちとなった。
例のポスター画像のことには気づいていたが、それをアイシャに伝えれば、
『すぐにけせすぐにけせすぐにけせ』
と命令されるのが分かりきっていた為、申し訳ないと思いつつ愛らしいアイシャ画像を
へたすれば、ビスケから譲り受けた写真集の件に波及しかねないので、触れずにいたという事情もある。最早家宝としているそれを取り上げられるなんて有り得ないという一心。
……敬愛する師のキワドイ写真集を家宝とする弟子の心境とは、如何ばかりのものか。
【ネテロ】
会長を辞した後も、十二支んへの影響力が衰えない為、引く手数多で結局多忙だったりする。なんでもできる八面六臂の行動力が、裏目に出ている万能ジジイ。パリストンが、そうなるよう仕向けていたりするのだが。プロハンターを辞めたわけではなく、そもそも辞めることはできないので、完全に協会運営と縁を切るのが難しいといった実情もある。
アイシャとの戦いに集中する為にも、十二支んを迅速に自立させるべく奔走中。無論、打倒アイシャに向けての修行にも余念が無い。ただしパリストンの妨害もあり、アイシャとの再戦は叶っていない。あまりアイシャとの戦いを邪魔するようなら、もうパリストン始末しようかな、などと物騒なことを考え始めている。
アイシャがダブルやトリプルになると、断れない任務が回ってきて、手合わせの回数が減ることを恐れ、ボトバイとの接触を当面避けるよう警告した。
なお、ポスター画像の削除及び検閲手続きには、トホホなぐらいの個人資産を削られることになる。バリエーションいっぱいあるからね!
……自覚はなさそうだが、アイシャに対してはリィーナを上回りかねない溺愛っぷりである(リィーナのそれは、愛を通り越して狂気だが)。
【パリストン】
副会長ではなくなったものの、政府への影響力や協専ハンターの実権は健在。十二支んにも在留したままだ。審査部への影響力は希薄になってしまったが、ネテロやアイシャに嫌がらせするには充分な為、本人は別に困っていない。
最近は、ボトバイやチードルをからかうことにも面白みを見出している。とは言ってもそれはついでで、本命はネテロの仕事を増やして、多忙で困らせる為のモノ。アイシャと勝負するのを邪魔されるのが、ネテロにとって一番こたえると理解しているからだ。
ポスター画像の直接の犯人ではないが、さりげに非公式ファンクラブを煽って誘導していた。有罪にならないギリギリを攻める、真っ黒さがイヤらしい。非公式ファンクラブを支援して規模を大きくしたり、余計なことをしまくっている。
とはいえ、強力な敵を作りすぎな上、ネテロも本気でうざがり出したので、地味に攻めあぐねていたりする。アイシャを狙わなければいくらか余裕もあるのに、それができない不器用者。
【ボトバイ】
アイシャに押し付けられる形で、副会長にされてしまった哀れな人。
やむなく自ら会長に立候補し、信任投票をもって過半数の支持を獲得、そのまま就任。……ハンター達も、あのどんでん返しによって茶番に過ぎないと思い知らされた選挙で、これ以上拘束されたくなかったのである。ネテロからの依頼も『次期会長は選挙で決めるように』という内容だったので、アイシャが辞めた後の次期会長を再選挙で決める必要はなくなっていた。
会長就任後、すぐ副会長選抜任命権により、チードルを副会長へ就任させた。その為、パリストンは副会長の座に返り咲けなかった。
政治力に不安があることは自覚している為、選挙後も十二支んに協会本部へ逗留を要請、運営体制の整備に尽力している。ネテロはこの巻き添えを
アイシャの正体が気になって仕方がないのだが、忙しすぎる為に自らは逢いにいけない。何かと理由をつけて呼び出しは何度もしているのだが、アイシャから断られ続けている。強引には呼び出しづらく、ネテロに事情を尋ねてもやたら邪険にされるので、頭を痛める毎日。
アイシャとネテロが手合わせする気配あらば、無理やりにでも見届けるつもりでいるが……
【チードル】
ボトバイからの要請を受け、副会長へ就任。
ミザイストムやボトバイらと協力し、協会の運営体制の構築、及び協会内に根強く残留するパリストン体制の影響力低下に尽力する。
……副会長になったら、その権限を使ってネテロと一緒にいられる時間を増やそうとか、色々思惑もある。ほんの少しだが、それは今のところ上手くいっている。
ネテロとの関係が気になっていたアイシャとコンタクトに成功し、ひとまずホッとしている。今度ネテロとアイシャが手合わせした結果、病院送りになる事態が起きれば、すぐさま駆けつける所存。アイシャも、パリストンとは違う意味で困った人に目をつけられた……
アイシャに対するネテロの特別アクションが、気になって気になって仕方がない日々を過ごしている。……トリプルの難病ハンターであっても、自らの
【ジン】
十二支んを辞めるでもなく、相変わらずフラフラしている。
読みが外れて、なかなかゴンが探しに来ない為、地味に困惑している面倒くさい父親。
ゴンやネテロとの繋がりから、アイシャの動きを以前から注視していた。念能力による転生にも精通している為、アイシャの正体にはアタリを付けている。
そのうち、くじら島への帰還をチラつかせて、一度手合わせしようかと画策している。
……いいから早よ暗黒大陸いけよオマエは。
【テラデイン】
デイン系最強呪文。なにそれ美味しいの?