どうしてこうなった? アイシャIF   作:たいらんと

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第百三十三章

 

「ただーい──」

 

 雪ん子の宿に戻り、部屋に帰ってきたウラヌスは声を引っ込めた。

 

 コタツで横たわる3人、と1匹。

 ……めっちゃ気持ち良さそうに寝てた。おぉぅ、と心中で呻くウラヌス。

 

 メレオロンとシームは分かる。いつもの修行こそなかったが、今日の疲れもなかなかのモノだろう。が、あまり疲れてないはずのアイシャまで、コタツで寝てる。コタツの魔力おそるべし。桜がいるのも大きいだろうが。

 このままにするわけにはいかないので、ウラヌスも起こそうとするが……

 

 すぴょぴょと横向きで、右手を枕に眠るアイシャ。左手は、向かい合わせで同じように眠る桜の胴に優しく触れている。

 

 非常に……非常に起こしづらい。

 

 しかし、このままにもできない。あどけない寝顔とか小さな寝息とか、浴衣がはだけて左肩がアレなことになってるとか、放置してはイケナイ気がする。携帯で画像を残したい欲求にはかられるが。

 静かにそばで膝をつき、

 

「あいしゃー……」

 

 ビビりながら小声で呼びかける。

 

「……ん……」

 

 可愛い声が漏れる。……すぐ寝息に変わったが。

 

「あいしゃー……

 かえったよー……」

 

 今度は反応もない。揺すって起こそうか悩むが、晒されてる肩とか近しい場所には触れがたい。ウラヌスは一計を案じる。

 お返しとばかりに、アイシャの頭を撫でてみた。触り心地いいなぁ……と黒髪の感触を堪能していると、

 

「……ん。んんっ。

 …………ふぁぁぁ……。

 ……あ、うらぬすぅ。おふぁえりなはぃ……」

「ぅにゃ……?」

「ただいま」

 

 さりげに手を引っ込めるウラヌス。アイシャと一緒に、桜も目を覚ます。

 

「ぁふぁふ……

 ごめんなさい……おコタがあんまり気持ちよくて、眠っちゃいました……」

 

 上半身を軽く起こし、あくびをするアイシャ。はだけた浴衣を直しながら、同じように首を起こす桜の頭をよしよしと撫でつつ、

 

「……そういえば、私の頭なでてませんでした?」

「さぁ?」

 

 横になっていた他の2人も、やりとりが聞こえたのか寝ぼけた顔で起きてきた。

 

「うらぬす、おかえりぃー……」

「コタツっていいわねぇ。すんごい眠たくなったわぁー……ふああぁ」

「ただいま。……俺だって、ぬくぬくしてぇよ。

 つぅかシーム、せっかく桜出してたのに寝ててよかったのか?」

 

 シームは目をこすりつつ、

 

「だって桜、途中でコタツに入って丸くなっちゃったんだもん……

 それまでは、ボクとアイシャで遊んだり抱っこしたりしてたよ」

「ウラヌスが動いてる間に居眠りしちゃったのは申し訳ないですけど、サクラの行動まで責任とれませんよ」

「あー、まぁ……そっちはね。俺だって責任とれないけど。

 ちゃんと俺、桜の時間切れ前に帰ってきたよ。これで文句ないだろ」

 

 ふにゃりとした桜を持ち上げ、もにょんとウラヌスの頭に乗っけるアイシャ。

 

「にゃーう」

「……あのさぁ」

「寝ちゃってたんで、延長お願いしますね」

「ひと仕事終えた俺に、この仕打ち……

 大体あんだけ気持ちよさそうに桜と寝てたのに、何が不満なんだよ……」

 

 ぶつぶつ言いながら桜をどけないウラヌス。頭上で丸くなってまた寝こける桜。

 

「それで荷物を預ける件はどうなりました?」

「なんでもないことのように流してるけど、俺マジで疲れてるからあんま充電しないよ?

 えっと、とりあえず預かってくれるってことで話はまとまった。

 ……お茶煎れようか。

 みかんもなくなってるし、また買ってくるよ。栄養ほしいし……」

「あ、どうせなら他のもお願いできます?

 温泉卵とか」

「あーはいはい……

 ご注文は以上ですかね?」

 

 色々と頼まれ、ウラヌスはぶちぶち文句を垂れながら、頭にサクラを乗せた姿で部屋を出た。

 

 

 

 

 

「にしても、ずいぶん交渉スムーズにいったもんね。

 ひと仕事終えたって言ってたし、その様子だと上手くいったんでしょ?」

 

 生クリームメロンプリンを口にしながら問うメレオロン。浴衣でも冬着でもない普段のワンピース姿なウラヌスは今ひとつ晴れない顔で、

 

「別にスムーズじゃなかったさ。

 モタリケがやっぱり嫌がったからな。ベルはむしろ引き受けたがったけど」

「じゃあ楽勝じゃない。

 アイツ、完全にシリに敷かれてるんでしょ?」

 

 2人の話に耳を傾けながら、私は温泉卵を堪能する。やっぱり美味しいなぁ。この味、自分で作れないかな? この出汁醤油が絶品なんだよね。……ちなみに今ウラヌスは文字通りサクラの尻に敷かれてるわけだが、言うと充電やめちゃうから言わない。

 

「尻に敷かれてるのは全くもって同意するけど……

 月10万出すっつったら、今度はベルが嫌がるんだよ。モタリケはそれなら構わないって言うんだけど」

「分かっちゃいたけどメンドくさい夫婦ねー。

 預かるのはいいのに、お金は受け取りたくないって?」

「前もそうだったけど、ベルって俺からカネ受け取りたがらないんだよな。

 いいよいいよで引き受けようとするから、かえって頼みにくい」

 

 まぁそれはそうだろうな。……私もリィーナに色々頼みごとしたくないし。ただでさえ何かと頼ってるからっていうのもあるんだけど。

 ウラヌスは私と同じ抹茶プリンをはくりと口にした後、

 

「で、何とか2人を説得した。

 モタリケに10万掴ませて、アトリエっつーか物置の半分を借りた。

 あとベルのフリーポケットを、一部融通させてもらえることになった。モタリケは外で働いてるから他プレイヤーと接触する不安があるけど、ベルは家でゴロゴロしてるしな。

 最後までモタリケは渋ったけどね。10万出すなら別のトコ借りればいいだろとか」

「あの家って、家賃10万でしたっけ?

 同じ金額ですもんね」

「その通りなんだけど、仮に倉庫借りたって誰も荷物管理しないわけじゃん?

 盗んでくれって言ってるようなもんだよ」

 

 留守番する人がいないからね。そりゃそうだ。

 

「金受け取るのがダメなら代わりにモデルとかほざくし、ホントめんどうだったよ……」

「アハハハ。

 別に引き受けてもよかったんじゃないですか? それなら丸く収まりますし」

「イヤだよ!

 ……アイシャ、ひとごとじゃないからね? アイツまだ諦めてなかったよ」

「え」

「俺がダメならアイシャでもいいってさ。断っといたけど。

 アイシャだって嫌だろ、絵のモデルなんて」

「うーん、まぁ……」

「2人とも描いてもらえばいいのに」

「シーム、オマエ気軽に言うなよ……

 あれ、ロクなもんじゃないんだぞ」

「ったく。2人して美人のくせにこれなんだから」

 

 なんかメレオロンが言ってる。……そう言われてもな。ウラヌス、顔赤くしてるけど。

 

「あー、とにかく。

 荷物は俺達がスノーフレイを発った後から、モタリケんトコへ預けることになった。

 1ヵ月とかじゃなく、宿を移したりするちょっとの間なら、遠慮なく荷物置きに来てもいいとか言ってたけどな。

 スペル攻撃で預けたカード盗られたら嫌だから、『堕落』使って『凶弾』を変身させた『聖騎士の首飾り』をベルに持たせた。あとは、2人に1枚ずつ緊急避難用の『同行』も渡してる。危なくなったら俺のところへ飛んで来いって言ってある。

 で、預けたカードは『白銀サーモン』5枚と『釣具セット』1枚の計6枚。

 『同行』とか数確保してるスペルも預けるべきか悩んだけど、俺の手持ちに大した枚数なかったし、やめといた。

 ……そんなトコかな」

「思ったよりいい感じじゃない。

 ……そういえば、あの2人とどっか行く約束してた気がするんだけど」

「明後日の日曜なー。

 必ず行く約束まではしてなかったけど、ドリアスに行くってことで決着した。預かってもらう手前、断りにくいしな」

 

 む? ドリアスだけ?

 

「他にも行くって言ってませんでしたっけ?」

 

 ウラヌスは私から視線を逸らし、

 

「あー、えっと……

 グルセルは……日曜は無し。行かないことになった」

「どうしてまた?」

 

 行きたかったんだけどな、美食の街。行きたかったんだけどな!

 

「俺もグルセルには行くつもりだったんだけど……

 2人から反対された。行くなって」

「……お2人が行きたくないのなら分かりますけど、ウラヌスが行くことに反対されたんですか? 理由はなんです?」

 

 尋ねると、ウラヌスはコタツでモゾモゾし、

 

「……。俺が疲れてるみたいだから、強行軍は反対だって。

 日曜は1日ドリアスで遊べって言われた……」

 

 …………。

 

 私は「はぁー」と息を吐く。

 

「サクラを貸してください」

「……ん」

「にゃう?」

 

 ウラヌスからサクラを受け取り、抱っこする。ぷにぷに。

 

「温泉でも言いましたが、疲労が溜まってるのなら、いい加減休んでください。

 これまで毎日ぎゅうぎゅう詰めに動いて、これからも同じペースで動くつもりだったんですか?」

「……

 だって、いつまで自由に動けるか分かんないしさ。

 それにアイシャが移動スペルを使える1ヵ月以内に──」

「だから1日も休むことはできないと?」

「……」

「にゃん」

 

 まったく……

 抱っこしたサクラのアゴをくすぐってあげると、「にゃふぅ♪」と鳴く。

 

「そんな様子じゃ、明日雪山に行くことも反対しなければいけませんが」

「い、いや。

 ちょっと待って。雪山には行っとこうよ。

 ほら、今日1日で身体が寒いのに慣れてきてるしさ。

 明後日ドリアスに行くから、極端に気温が違うところを行ったり来たりすると……」

「まぁ体調を崩すかもしれませんね……

 では、冬山で強い疲労を感じたら撤退する──と約束してくれますか?」

「……。うん」

 

 その返事に、1つ息を吐く。「ふにゃ?」と不思議そうに鳴くサクラを優しく撫で、

 

「分かりました。

 明日は予定通り、雪山に行きましょう。

 そして、明後日は休養も兼ねてドリアスへ。もちろんモタリケさんとベルさんも一緒にです。

 2人とも、それで構いませんか?」

「ウラヌスが疲れてるなら、ぼく反対しないよ」

「全然オッケーよ。

 ……ところで、ドリアスって何の街だっけ?」

「賭博都市、ギャンブルの街だよ。

 まぁ前のめりになると休養にならないけどな。闘技場もあるし」

「あなたは休んでくださいね」

「うん……

 なんかそれはそれでストレス溜まりそうだけど」

 

 そうは言っても、ストレス解消で疲労を溜められても困る。……オーラが枯渇したら、私まで戦えなくなるしな。

 

 

 

「さて。

 あんまり遅くなると眠くなってしまいますし、そろそろ始めましょう」

 

 シームに預けたサクラが可愛がられてるうちに消えてしまったので、そう切り出した。ギクリとするウラヌス。

 

「あー……」

「隣の部屋に行きましょうか。

 布団の上で横になってください。シーム、これからマッサージの仕方を教えますね」

「はーい」

「おっほー、寝技かぁ。これは見ものねぇ♪」

「ま、まって!」

「待ちません。時間稼ぎはもう終わりです」

「いいいや、真面目な話マジメな話。

 ちょっと手持ちの『複製』2枚で相談があるんだよ」

 

 ちっ……意味のある話を残してやがったか。仕方ない……

 

「手短にお願いしますね」

「はぃ……

 えっと、『複製』というか『贋作』のことなんだけど。

 俺がいま指定ポケットに入れてる、『贋作』と元『複製』の贋作カード。

 これが合わせて36枚あるんだよ」

「結構な枚数ですね。それで?」

「1から36までのカードに変身させてるから、いまラストが『36:リサイクルーム』。

 この次が『37:超一流スポーツ選手の卵』なんだよね」

「ふむ……

 既に入手したカードですか。私が預かってるやつですね。

 ……確認ですけど、No.36までの指定ポケットカードで私達が入手済のモノって」

「ない。

 だから迷わず贋作カードを作れたんだけど、ここからはヘタ打つと──」

「贋作と有効なカードを取り違えてしまうかもしれない、ということですか?」

「その通り。

 だからどうするか相談したかったんだよ」

 

 なるほどね。確かにそれは私も気にしてたんだけど、どうしたもんかな……

 メレオロンは首を傾げ、

 

「アンタなら管理しとけそうなもんじゃない。

 マメにメモってるんだし」

「そのつもりだけど、突発的にバタバタした時に間違えそうな気がする。

 常にメモできるとは限らないし、俺がメモしそびれた時、誰がそれを指摘する?」

 

 あー……それは自信ないな。

 ウラヌスがメモった内容、誰も正誤確認すらしてないしな。信用しっぱなしだよ……

 

「あなたが自信ないのであれば、問題なく管理できる方法を採るしかないと思いますが」

「ぼくもそう思う」

「んー。だとすると……

 俺が持ってるカードを全部贋作にして、3人に有効カードを預かってもらう、かなぁ」

 

 うん、それなら管理ミスはしないな。でも3人か……メレオロンはともかく、シームが指定ポケットカード持ってるのって危ない気がする。

 今日は違うけど、いつも二人部屋で私とウラヌスが泊まってるし、晩によくウラヌスがカード整理することを考えると……

 

「私が有効カードを全部預かっておきましょうか。その方が整理しやすいでしょう。

 もちろん、1人1枚ずつ持ってる真珠蝗と浮遊石は別ですが」

「分かってると思うけど、それだと狙われるかもしれないよ?

 今は俺とアイシャが分けて持ってるけど、1人に集中させるとランキングで目立つかもしれないし」

「心配しすぎじゃない?

 だって100種類集めるゲームなんでしょ。いま何種類持ってたっけ?」

 

 メレオロンの指摘に、「うっ」と詰まるウラヌス。

 

「……。9種」

「まだ全然じゃない。気になるなら、ランキング確かめてきたら?

 アタシはまだそんな段階じゃないと思うけど」

「まあ、な……

 流石に現時点で確認するのは、金と時間の無駄かな。

 じゃあとりあえずアイシャに預けて、もう少し集まった時点でカード管理をどうするか相談し直した方がいいか」

「私はそれでいいと思いますよ。

 カード、預かって良いですか?」

「うん……ブック」

「どうしたの、ウラヌス?

 元気ないけど」

「ほら、アレよ。

 アイシャに負担かけるのがイヤなのと、話が予想より早く終わって時間稼げな──」

「ぅっせーよ!」

 

 図星だな。自分こそ背負いこみすぎだってことを、マッサージでとくと思い知らせるとするか。

 

 開いたバインダーからカードを出して、コタツの上にまとめて置くウラヌス。その後、バインダーのカードを別のページへと移動させている。それが終わると、のそのそコタツから出てきてリュックのところへ。緩慢(かんまん)な動きで荷物を漁っている。

 

「はりあーっぷ」

 

 はよせぃ、という感情を込めて声をかけると、びくーんとウラヌスは反応し、スピードアップした。悪あがきするなぁ……

 メモを引っ張り出し、コタツに戻るウラヌス。ワンピースのポケットから首飾りを取り出し、それもコタツの上へ。

 メモとカードを見比べながら、カードの束から『妖精王の忠告』と『大天使の息吹』を除けた。それをバインダーに戻すウラヌス。カード束は全て贋作カードだから、1分制限なんて全く気にしていない。

 シームがその様子を不思議そうに眺め、

 

「ウラヌスさ、よくコレ気がついたよね」

「ん? なんのこと?」

「1分経っても大丈夫っていう、コレ。

 普通、試そうとも思わないんじゃない?」

「ま、色々調べてたんだよ。

 特に『贋作』は妙なカードだしな。変身した後はカード化限度枚数に含まれないとか、アイテム化できないとか」

 

 確かにね。ただそれでも、『複製』で贋作カードを増やした場合、そっちまで1分制限受けないなんて良く発見できたよ。

 

「まぁ突拍子もなく見つけたわけでもなくてね。

 ヒントはあったんだよ」

 

 ほう。ヒントねぇ……

 そんなのあったら、他のプレイヤーも気がついてそうなもんだけどな。裏技くさいし。

 

「ちょっと待ってね。

 ──『複製/クローン』オン。

 こっちは外して……と。『複製/クローン』オン。

 うん。

 えっと、俺が現実からこの島に入った時の話、しただろ?

 レイザーがゲームマスター専用スペルで、不正に入った俺を追い出したわけだけど。

 その時レイザーのやつ、カードを短パンのポケットから出してきやがったんだ」

 

 ……。

 

「それはつまり、カードをバインダーから出していない、当然1分の時間制限も……」

「なかっただろうね。

 で、気になって色々調べてみた。

 カードが時間経過でアイテム化するあの1分って、カウントが始まるトリガーがあるんだよ。

 カードがバインダーの外にある時とか、アイテムがカード化した時じゃなくて、厳密なタイミングが存在する」

「と言うと?」

「プレイヤーがカードを手にした時。

 多分それが1分カウントのトリガーなんだよ。ほらデパートとかだと、カードがまんま展示されてるじゃん。あれって、1分経ってもアイテム化してないだろ?」

「確かに……」

 

 首飾りに手を触れ、『妖精王の忠告』と『大天使の息吹』を『贋作』に戻すウラヌス。

 

「──『贋作/フェイク』オン。37。

 ──『贋作/フェイク』オン。38。

 レイザーの場合も、あいつはゲームマスターであってプレイヤーじゃないから、1分のカウントが始まらなかったんじゃないかなって。

 プレイヤーがカードを手にした時点でカウントを始めて、バインダーに収めないと時間制限がリセットされないルールなんだと思う。それなら色々腑に落ちるし。

 だからこの贋作カードも、ゲインでアイテム化できないようにする為に、バインダーに収められるけどカード扱いはしない──1分カウントが始まらない、普通のアイテムなんじゃないかなって。ま、こっちはこじつけだけどね」

 

 なるほどねぇ。なんかややこしい話だけど。カード整理しながら説明するもんだから、聞いてて気が散ったしな。

 

「アイシャ、バインダー貸してくれる?

 まだ指定ポケットカード預けてなかったし、ついでにカード整理も終わらせるから」

「ああ、はい。ブック。

 早めに終わらせてくださいね」

 

 返事しないウラヌス。どうも(けむ)に巻こうとしてる気がするな……

 

 

 

 

 

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