トレードショップへ行って、ダブっているスパイシーレモンを売却し、その後ビンゴがあるカジノへ向かう。その頃にはもう夕方5時を回っていた。
目的のカジノへ繋がる長い廊下を進む道中、
「そういやメレオロンとシームは、何も口にしてないのか?」
「うん……」
「この子、なんか喉通んないらしくて」
シームの落ち込みようがハンパじゃない。これは重症だな……
「せめて水分はしっかり取った方がいいぞ。
ギャンブルにのめりこみすぎて健康害するヤツ、結構いるからな」
ベルさんを半眼で見つつ、モタリケさんがもっともらしいことを言う。確かにシーム、顔色がよくないな。
「……ウラヌス、しばらくシームのそばに」
「ん、分かった」
小声で伝えると、すぐ理解してくれたようだ。健康状態を見るのに、ウラヌスの目ほど信用できるものはないからね。……今の私じゃ、オーラを見ることすらできない。
「メレオロンも、水分と栄養はちゃんと摂れよ?」
「分かってるってば」
話してるうちに廊下を抜けて、フロアへ。
そこには、いわゆるゲームセンターにありそうなビンゴマシーンが何台も置いてあった。……いや、多分そうだろうっていうだけで、ホントにこれでビンゴするのか知らないけど。
メレオロンがフロアを見回しながら、
「これがビンゴ?」
「そうだよ。
いわゆるゲーセン仕様だな。リアルのカジノじゃこういうの使わないらしいけど」
「これって、あのビンゴでいいの?」
尋ねながら、さりげに手を繋ぐシーム。柔らかく握り返すウラヌス。小首を傾げつつ、
「どういう意味で聞いてるかで、返答変わるんだけどな。ビンゴって種類あるし。
ただ、一般的なビンゴかって意味なら、そのビンゴと同じだよ。
出た数字が1列に並べばビンゴ」
「うん、それ!」
「だわな。
それをゲーム機でやるだけだよ。
ちっとクセあるから細かく説明するけど、まずはチップ確保な」
キャッシャーへ行き、全員が5000チップを10枚ずつ持つことに。
ところが、シームだけチップの受け取りを拒否する。
「いいよ、ボクこんなにいらない……」
「そう言わずに、持っててくれよ。1人だけ違うと管理が面倒だからさ。
賭け方は好きにしていいけど、最低でも1ゲーム1000チップいるんだよ。
だから、な?」
ウラヌスに説得され、かなり渋々チップのカードを受け取るシーム。
手を繋ぐのをやめたウラヌスは、ゲーム機の群れに手を向け、
「どのゲーム機でもいいけど、1台に全員座っとこ。
今は他にプレイヤーは居ないけど、誰か来た時にバラけてたらちょっとアレだし」
うんうん。危機管理面でもそうだし、せっかく6人集まってるんだ。みんなでワイワイやりたいもんね。フロア内はNPCしか居ないから、気兼ねなく遊べそうだ。
最初は説明を兼ねて、ウラヌスが1人でビンゴを始めることに。
「まずビンゴルールのおさらいな。
ビンゴが始まると、01から75までの数字がランダムで選ばれる。
同じくランダムで数字が書かれた5かける5マスのシートに、同じ数字が選ばれる度にその場所へ穴を開けてく。
何十球かボールが選ばれる間に、シートのどこか縦横斜め1列、穴開きで揃えたら勝ち。
……ってまぁ、まさかビンゴ分かんないヤツ居ないよね?」
全員うなずく。そりゃねぇ。
「オケオケ。
んで、このビンゴは数字の決め方がちょっと特殊。
ビンゴマシーンの中央に01から75まで書いた穴があって、上からボールが回転しながら降ってくる。ボールが入った穴の数字が有効、選ばれた数字になる。
球は1セットごとに、10球・6球・3球・3球・3球とまとめて降りてくる。その合計25球以内に何も揃わなかったら負けだな。基本的に」
「しつもーん」
「なに、シーム?」
「どうやったらアイテムもらえるの?」
「条件が2つある。まず最大額賭けること。詳しい説明は後でするけど。
そのうえで、1シートの中で2列ビンゴさせること。これが条件」
メレオロンが怪訝そうな顔をし、
「あのさ。
1列だけでも25球じゃキツいと思うけど、2列なんて揃うの?」
「救済措置はあるけど、真っ向勝負じゃかなりの幸運が必要だろうな。
少なくとも普通のビンゴだと、まず揃わないと思う」
だよねぇ。1列揃うのだって、大抵は30球ぐらいからだろうし。
ウラヌスはゲーム機のモニターを指し、
「で、実際遊ぶ時なんだけど。
本当に最低単価だと、実は100チップから遊べる。でもそれじゃアイテムは取れない。
100チップを1ベットとして、1シートにできるマックスベットが10。
つまり1000チップで、アイテムの獲得条件が1つ満たせる。
マックスベットにはもう1つボーナスがあって、通常だと良くあるビンゴシートと同じように最初から真ん中にフリーの穴が開いてるんだけど、マックスベットだと斜めの列のどこかにもう1つフリーが出来る。単純にその分だけ当たりやすくなるんだ。
1ゲームで、4シートまでいっぺんに賭けられる。だから4000チップずつ使えば、毎ゲーム4シート同時に勝負できる。そうやってアイテムゲットまでの時間を短縮する。
1ゲーム5分くらいだし、6人がかりならそんな時間かからないんじゃないかな」
「……いっぺんに4000も賭けるの?」
予想通り、シームが不安げな顔を見せる。ウラヌスは柔らかく微笑み返し、
「1000単位であればいくらでもいいよ。慣れてないと、4シート同時は気が散るしな。
ただ、1000刻みにはした方がいいと思う。
って言うのも、たとえば1100とか中途半端な賭け方すると、1シート目に1000、2シート目に100賭けたことになるんだ。均等に賭けたりとかできないんだよ。
それで100賭けたシートだけ当たったりすると、けっこう気分悪いからさ」
あー。それはなんか分かる。
「だから少額賭けて楽しみたいなら、1000だけ賭けることを勧める」
「……ん、わかった」
「それじゃま、実際やってみせるよ」
ウラヌスが、モニター横の投入口から5000チップを1枚入れた。
すると小気味いいサウンドが流れ、それまで暗かったモニターが明るく点灯する。
「最初は10ベットからいくよ。このボタン1回で10ベットできる。
大丈夫だと思うけど、加減して賭けるなら操作ミス注意な。連続で押したりとか」
モニターには、いわゆるビンゴシートが1枚表示されてる。真ん中と左上隅がフリーだ。あとは23マスに適当な数字が振ってある。
「賭け終わったら、後は締切を待つだけ。
ちなみに1台のゲーム機で、全部のサテライトが結果を共有してる。ゲーム機の中央で出た数字はみんな同じってこったな。これはビンゴなら当たり前だけど。
ちなみに1列揃わなくても後1つで揃うリーチが早かった場合も、ちょっとだけ配当がもらえる。やってたらその時の倍率がモニターに出るから、何となく分かるだろうけど。
……ん、時間だな」
ビンゴマシーンの中央で、景気のいいアナウンスとともに音と光が流れる。やがて中央付近からボールが複数ぐるぐると回転しつつ落ちてきた。
うーん……ルーレットみたいな感じで、ちょっと嫌だな。気にしすぎだろうけど。
ボールが10個、次々に穴へ収まった。
んー。出てはいるけど、散ってる感じがするな。これで5分の2終了だし。
モニターに表示されていた払い出し倍率がグンと下がり、2セット目のボールが投下。
ボールが6個、さっきより早く穴へ収まる。
いまいちだな……あと9球か。
3セット目のボールがぐるぐると降りてきて──
オールはずれ。ウラヌスがちょっと気分悪そうにしてる。まぁ3球だもんね。
4セット目。お、49来た。けど……
残り3球でこれは、まぁ無理だよね。
ウラヌスが肩をすくめる中、5セット目のボールは無情に外れていった。
「しゅーりょー。
リーチすら来やしない」
「ねぇウラヌス、ほんとに大丈夫?」
さっきより不安そうなシーム。こんなの見ちゃうとね。
「適当にやってりゃアタリもハズレもするよ。
あんまり気構えずにやるのが一番かな。
そんなに心配なら、とりあえず俺の隣で眺めてるだけでもいいさ」
悩むシーム。私も少し考え、
「ちょっと、飲み物取ってきますね」
「うん。タダで配ってるからシームの分もお願いするよ」
「アタシも行くわ。持ちきれないでしょ?」
言って、メレオロンと2人で場を離れる。
「……ちょっとシーム、重症すぎない?」
「すっかり怯えちゃってますよね」
「そう言うアンタはどうなの?
さっきルーレットでこっぴどくやられてたけど」
「ぅ。
……ま、まぁ多少は後を引いてますけどね。でもシームほどじゃないですよ」
「たかがビンゴで、あのビビリようだもんねぇ。
大勝ちして、ギャンブルにハマられても困るけどさ。アレはアレで困るわー」
「そんなに心配しなくても、時間が解決すると思いますよ?
とにかく、今はウラヌスに任せておきましょう」
「世話になりっぱなしねぇ。
あいつ、くたびれなきゃいいんだけど」
それは確かに心配だな。……けどスク水の恨みがあるし、フォローする気になれないよ。フン。
私とメレオロンで2つずつ飲み物のグラスを確保し、ゲーム機へ戻る。
メレオロンはウラヌスにグラスを渡し、さっさと端の席へ座ってしまった。
そうすると自然、私がシームに飲み物を渡して、その隣の席へ座ることに。負け犬同士、傷を舐めあえってこと? ぐぬぬ……
いやまぁウラヌスをフォローしろってことだろうけどね。そっちはそっちで腹立たしい。……シームの健康管理を頼んだのは私だけどもさ。うぅん……
ちなみに夫婦は、さっさと自分達の分の飲み物を確保し、ビンゴに興じてる。向かいの席から一喜一憂する声が聴こえてくる。
当然とっくに2ゲーム目は始まってるので、私とメレオロンは次回のゲーム待ちだ。
チップを2枚放り込んでおき、グラスを傾けながら隣の会話にも耳を傾ける。
「……やっぱりウラヌスって、ゲーム上手だよね」
「おいおい、ビンゴなんて誰がやっても同じだよ。
さっきも見てたろ? 俺がしょっぱい負け方したの」
「ううん、そういうのじゃなくて。
ほら、勝つ為にはどうすればいいか、すぐ分かっちゃうじゃん」
「買いかぶりすぎかなぁ。
あらかじめ知ってるから何とかなるだけで、準備なしじゃ無理だよ」
「……でも、ギャンブルなんてお金使うし。
ぼくだったら、どうしたらいいか分かんないもん」
「普通のゲームに比べりゃ、まぁ勝ちにくいだろうな。
けどシーム。俺だって初めから上手くいってるわけじゃないぞ。
痛い目に遭うなんてしょっちゅうだよ」
「……ほんとに?」
「失敗して痛くてしんどいから、次はなんとかして成功させようとするんだよ。
痛いのを嫌がってたら、何にもできるようにならないからね」
「……。
どうしたら、ウラヌスみたいにできるようになるの?」
尋ねられた彼は、困ったように微笑んでシームの髪をくしゃりと撫でる。
「俺みたいにできる必要なんて全然ないよ。
シームはシームの、できることがあるからな。それは今でもそうだろ?」
「でも……
ウラヌス、なんでもできるじゃん」
「……うぅん。俺はちょっとずつ、色んなことができるだけ。
なにか1つ得意なヤツには勝てないよ。
シームはシームのやりたいことができるように、得意なことで勝てるようになればいい。
シームは俺みたいに、中途半端なヤツになっちゃダメだぞ」
「ウラヌス……」
……うぅ、すっごい重たい話だな。全然クチ挟めないんだけど。
っと。今のゲームが終わったな。
「ほら、また負けだったろ? これが普通だよ。
勝ったり負けたりするのが当たり前って分かってたら、こんなのどうってことないさ」
ウラヌスがチップを追加投入する。少しシームが悩む素振りを見せた後、チップを入れ、ゲーム画面を睨みだした。
シーム越しにウラヌスが私へ苦笑してみせたので、私も自然に苦笑が零れた。やれやれ、苦労が絶えないな。
シームの画面を見ると1シート分だけ賭けてたので、私も慣らしとして1シート賭けてみる。まずは、普通にビンゴを楽しむとするか。
3ゲーム目。
とりあえず私とシームは1列リーチしたものの、そのまま終了。ウラヌスや夫婦はもう4シートでやってるようだ。シームは、自分とウラヌスどっちの画面を見るか迷ってた。夫婦はさっきにも増してやんやと騒いでる。どうもモタリケさんがビンゴを揃えたらしい。
「アイシャ、アタシ達も負けてらんないわよ」
「……そうですね」
釣られて私も、次は4シートでいってみる。シームはきょろきょろと悩んでみせた後、4シートでいく決心をしたようだ。ここからが本番だな。
賭けが締め切られ、4ゲーム目が開始。まずは1セット目の10球。
ボールが次々収まっていく中、私の両隣が突然騒ぎ出した。
「キタキタキタァ!」
「え、もうリーチなんだけどっ!?」
……。姉弟がめっちゃ盛り上がってる。ははー。うらましいな、ちきしょう。
ちなみに1セット目でリーチすると、最後までビンゴしなくても賭け金の1.2倍が返ってくる。つまりそのシートは勝ち確定ということだ。……フンだ。私も3つ並びのシートが1つあるもんね。
2セット目。
「やったぁーっっ!!」
……シーム、早くもビンゴ。おぉぅ……こっちまだリーチも来てないぞ。
ていうかシームがビンゴしたシート、めっちゃ当たりだな。
もしかして2列ビンゴいけるんじゃないか? 自分のより、こっち見てようかな。
3セット目。……あ、55入ったぞ!
「ねぇねぇウラヌス、これって!?」
「ん。もし44が来たらアイテムゲットだよ」
「えっ!?
そっち、もしかして2列来そうなのっ!?」
「ああ。44に入ったらクリアだな」
「うわぁ。いいなぁ♪」
「ほら、シーム。
モニターのBINGO倍率んとこが、JACKPOTになってるだろ?
これが来たら、チップの代わりにアイテムカードが払い出される」
言われて、シームがめっちゃソワソワしだす。
「アイシャ、あんたのも1つリーチじゃない?」
「ええ、まぁ……」
正直どうでもいいです。どうせ2列揃わないしさ。……私のは15でビンゴか。いちおう見とくけどね。
4セット目。ボールが入ったのは──19。69。01。
「ぅー……!」
じれったそうにシーム。だろうなぁ。クリアできるかどうかの瀬戸際だし。
5セット目。やけにボールはゆっくりと回り……
05。04。71。
がっくりするシーム。まあ、確率的にはこうなりやすいもんな。残念だけど仕方──
『ボォーナスゲィム、スタァートォォォッ!!』
なんかゲーム機が叫んだ。はっ!? なになに?
「あ、ゴメン! 言うの忘れてた!
1列ビンゴで1つ以上リーチの時だけ、ラストチャンスで5球追加されるよ!」
ちょっとッ!? そういうのは忘れないでほしいよ、すっごい大事な情報じゃないか。
シームが目を見開いて、落下してくる5つのボールを凝視している。
……私の画面はもう決着がついてる。シームのところだけボーナスゲームになるのか、なるほどね。2列ビンゴ用の救済チャンスなんだろう。
ボーナスゲーム、最後の5球は──
37、09、40……15……43。
「ぁぅー……」
シームが今度こそ、がっくりと肩を落とす。……きついだろうなぁ。つうか15、今さらくんな。完全嫌がらせじゃないか、案の定ビンゴ扱いになってないし。
「──あぁ、もうっ! 次つぎ!
シームくん、次は負けないわよー!」
ベルさんの声に、顔を上げるシーム。唇を噛んだ後、再び4シートで賭けだした。……まったく、たかがビンゴなのにずいぶん熱くなっちゃうな。
「ところでメレオロン、ハズレました?」
「……外れたわよ、うっさいわね」
みんな4シート賭けだすと、流石に荒れまくるな。楽しいからいいけどね。
5ゲーム目、私が2セット目でようやくビンゴ1列揃えて、息を吐く。他のみんなは、リーチこそあったものの揃うことなく終了。結構これ、出費激しいんじゃないか? ……長引くとマズイかも。
6ゲーム目、なんと誰もリーチすらせず終了。おいおい、なんか本格的にイヤな空気になってきたぞ。手早く次の4シートを賭け終え、席を立ってウラヌスのところへ。
「これ、大丈夫ですか?」
「うーん……
そろそろ返ってくるとは思うけどね。だいぶ飲まれてるし」
「……ということは」
「そ。このゲームもそういうタイプ」
シームが私達の会話を不思議そうに聞いてる。話すと面倒なことになりそうだから説明しないけど……。私とウラヌスみたいに、ブラックジャックの件を蒸し返して、シームとメレオロンが喧嘩を始めかねない。
このゲームも、アタリとハズレを交互に繰り返すタイプみたいだ。ということは私達がやり始める前に、このビンゴマシーンで誰か当てていったのかもしれないな。
7ゲーム目が始まる。
10球のボールが収まっていく中、
「リーチ来たぞ!」
「こっちもリーチ来たよっ!」
モタリケさんとシームが1セット目からリーチ。いいないいな、私も結構数字は来てるんだけどな。
2セット目。6球のボールが回り、
「っしゃあ! ビンゴォ!」
「私はリーチですね」
「俺もリーチ」
またもモタリケさんがビンゴ。今回みんな来てるな。両隣を見ても、1シートいい感じのがある。ベルさんが静かだけど……。とにかく36、36くださいな。
3セット目。ささやかな3球が回り回り、
「やった、ビンゴ!」
「……やぁっとアタシもリーチ」
シームがパンッと手を叩いてハシャぐ。メレオロンが溜め息混じりにそう言う。
来てる。来てるけど肝心の2列ビンゴに、まだ誰も届いてない。
4セット目。ボールはやけにゆっくり回り続け、
「きたぁー……! ビンゴそろった……」
「リーチしたよっ!」
姉弟が口々に戦況報告。メレオロンがビンゴで、シームがまた2列ビンゴのチャンスか。
「モタリケはリーチしたか?」
「……してない」
「じゃあ、またシーム頼みだな」
夫婦が立ち上がる。向かいの席から、ゲーム機を回り込んでこちらへ。……この分だとベルさん、リーチすらしてないな。
「シーム君、なにが来たらビンゴ?」
「えっと……59」
「他にリーチしてる人は?」
「私が36で、1列ビンゴします」
「俺は2つリーチしてるけど、5セット目で1つでもビンゴしないとボーナスゲームまで行けないな。13と71」
話してるうちに5セット目が始まる。盛り上がるゲーム機と裏腹に、沈黙のまま全員がボールの行方を見守る。
12。45。……17。
『ボォーナスゲィム、スタァートォォォッ!!』
私とウラヌスは消えてしまった。けど、シームがラストチャンス。身震いするシームの肩に、ウラヌスがそっと手を乗せる。
59と71が来ればクリア。ボーナスゲームは5球だから、確率はそこまで低くない。
派手な音と光の中、巡り落ちる5つのボール。
──03。18。06……71ッ!!
最後のボールを待たずして、シームのモニターに『W-BINGO!!』の文字。
とても心地のいいファンファーレが、フロア中に鳴り響いた。
シームが泣きながら崩れるようにウラヌスへ抱きつき、ウラヌスがしっかりと支える。
おおげさだなぁ……と思いながらも、私は知らず拍手していた。メレオロンと夫婦も、シームに拍手を送る。
運の巡りではあるけど、実際お手柄なんだよね。このまま長引いてたら、どれだけソンしたか分かんないもん。
おっと、シートのトコからカードが出てるな。1分経つとマズイし、私の方でいったん預かろう。
『296:ゴールデンピーチ』
ランクD カード化限度枚数63
幻の果実 最高品質の黄桃で
一齧りすると 天にも昇る甘露な蜜が溢れ出す
金色に輝く皮も美しく 美術品として飾られることもある
・ビンゴ各ゲームリザルト
1ゲーム目
ウラヌス :1シート⇒-1000J
2ゲーム目
ウラヌス :1シート⇒-1000J
ベル :1シート⇒-800J(2ndリーチ)
モタリケ :1シート⇒-1000J
3ゲーム目
ウラヌス :4シート⇒-3900J(3rdリーチ)
アイシャ :1シート⇒-1000J
メレオロン:1シート⇒-1000J
シーム :1シート⇒-1000J
ベル :4シート⇒-3600J(2ndリーチ×2)
モタリケ :4シート⇒-2300J(2ndリーチ・5thビンゴ)
4ゲーム目
ウラヌス :4シート⇒-4000J
アイシャ :4シート⇒-3900J(3rdリーチ)
メレオロン:4シート⇒-2800J(1stリーチ)
シーム :4シート⇒+2300J(1stリーチ・2ndビンゴ・3rdリーチ)
ベル :4シート⇒-4000J
モタリケ :4シート⇒-4000J
5ゲーム目
ウラヌス :4シート⇒-3800J(2ndリーチ)
アイシャ :4シート⇒+2200J(1stリーチ・2ndビンゴ)
メレオロン:4シート⇒-4000J
シーム :4シート⇒-4000J
ベル :4シート⇒-3800J(2ndリーチ)
モタリケ :4シート⇒-4000J
6ゲーム目
ウラヌス :4シート⇒-4000J
アイシャ :4シート⇒-4000J
メレオロン:4シート⇒-4000J
シーム :4シート⇒-4000J
ベル :4シート⇒-4000J
モタリケ :4シート⇒-4000J
7ゲーム目
ウラヌス :4シート⇒-3700J(2ndリーチ・3rdリーチ)
アイシャ :4シート⇒-3800J(2ndリーチ)
メレオロン:4シート⇒-1900J(3rdリーチ・4thビンゴ)
シーム :4シート⇒+200J(+5万J)(1stリーチ・3rdビンゴ・6thビンゴ)
ベル :4シート⇒-4000J
モタリケ :4シート⇒+2200J(1stリーチ・2ndビンゴ)
・ドリアスカジノリザルト
ウラヌス:トータル+27万1600J
内訳
ポーカー :+30万J(アイテム込み)
飲食代 :-400J
休憩代 :-2500J
ルーレット:-4100J
ビンゴ :-2万1400J
アイシャ:トータル-1万6500J
内訳
ルーレット:+4万4400J
飲食代 :-400J
ビンゴ :-1万500J
ポーカー :-5万J
メレオロン:トータル+9万6300J
内訳
ブラックジャック:+11万J(アイテム込み)
ビンゴ :-1万3700J
シーム:トータル-8万6500J
内訳
ビンゴ :+4万3500J(アイテム込み)
ブラックジャック:-13万J
ベル:トータル+2万200J
内訳
クラップス:+2万7500J(アイテム込み)
バカラ :+1万6000J(アイテム込み)
飲食代 :-3100J
ビンゴ :-2万200J
モタリケ:トータル+7500J
内訳
ビデオポーカー:+2万9000J(アイテム込み)
飲食代 :-2400J
バカラ :-6000J
ビンゴ :-1万3100J
ポーカー合計収支 :+25万J(アイテム込み)
ルーレット合計収支 :+4万300J
ビデオポーカー合計収支 :+2万9000J(アイテム込み)
クラップス合計収支 :+2万7500J(アイテム込み)
バカラ合計収支 :+1万J(アイテム込み)
雑費合計収支 :-8800J
ブラックジャック合計収支:-2万J(アイテム込み)
ビンゴ合計収支 :-3万5400J(アイテム込み)
全合計収支:+29万2600J(アイテム込み)
所持金:100万J ⇒ 82万6600J