やや肌寒さを感じた頃、急激に速度が緩まり始めた。景色として流れていく剥き出しの岩肌がはっきりと見えるようになり、見る見る速度が落ちていく。
行く手に長い石段が見える。進路を見る限り、目的地はその先のようだ。
やがて石段の終点が見え、そこに向かって私達は飛んでいく。──徐々に私達の体勢も垂直に傾きが戻り、
「到着、と」
ウラヌスの一声と同時に、足が地に付いた。寂しい山の風景に似つかわしくない、街にあるような建築物が目の前にあった。
胴に回っていた両腕が解け、私は自由になる。トスン、と背後で音。
見ると、ウラヌスはその場でへたり込んでいた。大きく息を吐いている。
「大丈夫ですか?」
「うん……
こんな長距離、なかなか飛ばないからね。ちょっとくたびれたよ……」
緊張してるのが、私にも伝わってきてたしな。想像以上に心身を削ったんだろう。
「ありがとうございます。とても快適な飛行でしたよ」
「そう? えへへ……」
嬉しそうに顔を綻ばせるウラヌス。……愛らしいなぁ。
「無理せず、しばらく休んでくださいね。
……にしても、ここってどこなんです? あの建物は──」
「税務署」
「へ?」
「この島唯一の税務署だよ。
そんなにイベントはないはずだけど、納税してるプレイヤーには色々恩恵がある。
予想は付いてるだろうけど、ここで税務長の籠手を入手できる」
「……でしょうね。
でも、どうやって取るんです?」
「一定額以上、納税してれば貰える」
「……?
お金で買えるってことですか?」
「ちょっと違う。
ほら、基本的に都市や街で俺が支払い担当してたでしょ?
アイテムとかの購入はカウントされないけど、宿泊や食事みたいなサービス業でお金を支払うと、そのうちのいくらかが納税した扱いになるんだよ。
買い物以外で合計100万ジェニー以上使ってることが、税務長の籠手の入手条件」
……。始めからその為に、支払いを1人で引き受けてたわけか。……根回しがよすぎて、なんて言ったらいいか分かんないな。
地面に座ったままのウラヌスが、携帯を見てる。
「時間ですか?」
「うん。……多分12分くらい飛んでたかな」
「ここからあそこまで、どれぐらい離れてたんです?」
「大体200㎞だよ。
亜音速で飛んできたから、そんなもんだね」
……いや、さらっと亜音速とか言われても。
「ずいぶん速いとは思ってましたけど、それほどでしたか……
私もそんな速さで長距離を走れる自信はありませんね」
「そりゃ飛んでいけば障害物気にせず真っ直ぐ行けるし、地上を走るよりはかなり速いと思うよ。
まぁどんなに急いでても、音速を越えるのはマズイけどね。
派手にソニックブームが起こるし、色々問題がある」
まるで起こしたことがある口ぶりだな……
「いずれにしても、あまり多用はできなさそうですね」
「この距離はちょっとね……
100㎞ぐらいなら負担も軽く済むけど。ここに来るだけで8万以上オーラが減ったよ」
「……大変、お疲れ様でした」
ウラヌスのオーラが55万だから、8万は軽くないな。往復で16万以上も減れば、バカにならない消費量だ。やっぱり直接的な飛行法なんだろうな。レオリオさんや移動スペルのそれとは、別物と考えるべきだろう。むしろ私の飛び方に近い。……技量は、比べるのもおこがましいけど。
「それにしても、オーラの消費が大きすぎる気がしますね。
帰りは私、走った方がいいですか?」
「いや、多分かなり時間かかるし、やめた方がいいよ。
ここまで障害物も多いし、距離的に250㎞以上走ることになるから」
「んー。
そうすると、道に迷わなくても30分はかかるでしょうね……」
「……30分で済むんだ」
ぼんやりと返すウラヌス。それぐらいだと思うんだけどね。正直、亜音速で飛ぶヒトにどうこう言われたくないよ。
「いや、俺の基準で言うのも変な話か。
俺が元に戻ったって、アイシャの方が全然強いんだもん。世の中、広いねぇ。
……にしても、いくら強いったって、よりによって忍びの里最大の雲隠れ潰したいとか普通言う? アレには笑ったなぁ」
「またその話……
もう忘れてくださいよ、そのことは」
私が雲隠れを潰すかも、と言ったのがよっぽど気にいったらしい。まいったな……
「俺にあんなこと言ったのに、アイシャってばそんな面白いこと俺に隠して。
ずるいなぁ」
「だ、だからそれは……」
くすくす笑うウラヌス。ああ、もう。忍びの里を潰さない方がいいって説得したのが、完全に水の泡だよ。失言だったなぁ……
「いいよ、いいよ。
アイシャの言いたいことも分かるんだ。でも、アイシャも俺には俺の事情があるって、分かってくれてるんだよね?」
「それは、もちろん……」
「……俺も全部話したわけじゃないからね。
ユリ姉にはああ言ったけど、俺自身決めかねてはいるんだ。ホントはどうしたいのか」
「……話してくれれば、相談には乗りますよ」
「でもアイシャは、自分の事情を話す気はないんでしょ?」
ぅ……まぁそれは、ね。黒の書のことは出来るだけ隠密に片付けたいからな。人知れず燃やして、この世から消し去りたい。
「……すいません」
「ふふ。アイシャが教えてくれないなら、俺も秘密♪
あーあ、ホントは相談したいんだけどなぁ。ざんねん」
むぅ。……お互いに秘密、か。友達だからこそ、知られたくないこともあるんだよな。……まぁそれはそれとしてだ。
私はウラヌスのそばで屈み込み、
「ん? どしたの、え──」
座り込んだウラヌスをひょいと抱えあげる。軽い、小さい、ぷにぷにの三拍子だな。
「わぁっ!?
ちょ、いいって! 1人で歩けるから!」
可愛らしく手足をじたばたさせるウラヌス。幼女か。……似たようなもんか。
「いえいえ。
お疲れでしょうから、お運びいたしますよ。お姫様」
そのままお姫様抱っこで、税務署へと歩いていく。ウラヌスはめちゃめちゃ顔真っ赤にして、
「下ろ、下ろしてってば! アイシャー!」
「ダメです。
帰りも運んでもらいますから、少しでも体力を温存してください」
照れまくるにゃんこをそのまま連れて行く。ちょっとでも意趣返ししないと、私の気が済まないんだよ。……こうやって大人しくしてれば可愛いのに、生意気なニャンコめ。
税務署の中は、現実にある典型的なお役所の造りだった。私はこういうところにあまり馴染みがなく、居心地も悪いのでウラヌスに全部お任せする。
ウラヌスが色々説明してくれたけど、ここでは納税額に応じて移動スペルの効果に近いアイテムをくれるらしい。ただ、基本的にどれも1人用。ソロプレイでは重宝したらしいけど、今回はほぼ使い道がないとのこと。……そうでなくても、私が全く使えないしな。
色んな場所へ行ける
そして再び空を舞う私達。
修行場へ戻り、からかってくる姉弟をあしらいつつ、修行を再開する。ウラヌスは往復したことでかなり疲労しているので、当然休んでもらう。
にしても、修行場を広くしたのは思ったより具合いいな。おかげで、大きな動きを伴う修行がしやすくなった。姉弟から距離を開ける機会が増えたのは気になるけど、私自身のオーラが復活してるから異変には気づきやすい。念関連はウラヌスに任せっきりだったし、これからは私も積極的に教えていかないとな。
お昼。いつも通り、料亭『秋の空』でいただくわけだが……
ウラヌスがめっちゃ注文してるよ。小柄になったから勝手に小食な印象持ってたけど、すごい量食べようとしてるぞ。
「食べられます? そんなに頼んで」
「いやー。おなか空いちゃってさ。
今まで食べたくても食べられなかったし、元に戻ったから食事量増やそうかなって」
『……』
むー。この小動物、暴飲暴食にならないだろうな? いや、私が言えたセリフじゃないけどさ……
「もし食べられなかったら、私がもらいますね」
「あらら。食いしん坊が2人に増えちゃったわねー」
うるさいな、この変態は。私だってオーラ使うようになったから、今までよりお腹空くんだよ。
ウラヌスはきっちり平らげはしたが、満足しすぎたか「けぷー。今日はもうお休みー」とか言い出した。
「えっ!?
私、昼からも修行するつもりだったんですけど……」
「だって俺くたびれたもん。
今日は休んで、明日にしたい。ゲーム攻略のこととか考えたいし。
それに修行以外にもやらなきゃいけないこと、結構あるよ?」
『さんせー!』
ぐっ。3対1……
「どうする? アイシャ」
お腹を撫でながら、ニヤニヤ尋ねてくるチビにゃんこ。おのれ、相変わらずこの関係を崩せないのか。やりづらい子達だよ、ホント……
「……分かりましたよ。
でも私は、昼からも修行するつもりだったんで全然動き足りませんから、1人で走ってきますね」
「あ、うん。
いいけど、あんまり遅くなっちゃダメだよ?」
こっちが子供扱いされてるよ。……仕方ないか。年齢のことには触れたくないしな。
迷うとマズイので、地図を持ってオータニアから出発する。どうせなら目的地を決めて走ろう。ここからだと……80㎞くらい行ったところにブンゼンがあるな。まずはそこまで行ってみよう。これから度々長距離を走ることになるだろうし、今のうちに予行演習だ。
──結局夕方近くになるまで走り込み、オータニアの宿へ戻ってきた。
部屋に入ると、ウラヌス1人だった。ぐーたらしてるかと思いきや、真面目にアイテム研究していたようだ。ホルモンクッキーを調べていたらしい。神字を編み込んだ布の上に、砕いたクッキーの破片らしきものが小山になっていた。
「お帰り。ずいぶん遅かったじゃん」
「ええ、流石に疲れましたよ」
オーラが残り半分ぐらいになってるしな。これ以上減らすのも良くないから、この辺が切り上げ時だろう。
「2人はどうしてます?」
「今は隣でお喋りしてるみたい。
昼間は攻略のこと話したり、ゲームしてたけど」
……TVに私のゲーム機が繋がってるな。別にいいんだけどね。有効活用してくれてるわけだし。
「それって、ホルモンクッキーですよね?
どうです? 研究の方は」
「うん、それなりかな。……ワリと難航もしてるけど」
「やっぱり難しそうですか?」
「まあねぇ……
簡易分析はあらかた終わってて、量産ぐらいは何とかなりそうなんだけど……
操作なしの変化のみって方は、なかなかね」
「……量産できるだけでもスゴイと思いますよ」
「とは言っても、元がないとキツイかな。念が特殊すぎて、多分ゼロから用意できない。
1個でもあれば、それを複製すればいいんだから、そこまで難しくないと思うけど」
「と言うことは……
現実で使う為には、やはりクリアして持ち帰る必要があるわけですね」
「そうなる。
元々そのつもりだったし、それは構わないんだけどね。
でも変化のみのクッキー生成の方、上手くいくかなぁ……。できても時間かかるかも」
「期待してますよ」
「……あんまりプレッシャーかけないでほしい」
苦笑するウラヌス。いや、真面目な話、ホント期待してるからね? 私の念願が叶うかどうかは、あなたにかかってるんだから。
「そういえば、どこまで走ってきたの?」
「えっとですね……」
あちこち行ったのもあって名前を思い出せないので、地図を出して説明する。
まずオータニアから、ブンゼンへ。そこからサニーガロッタ耕作地というところを経由して、密林を抜けてチャンタへ。再び密林を抜けてカフェウォーク村という場所へ行き、更に宿場町チアーへ。その後、オータニアに戻ってきた。
「いやいやいや……
どんだけ走ってきてるのさ? もう距離測る気にもなれないんだけど」
「結構ジグザグにも走ってますからね。
特に密林はまっすぐになんて走れなかったですし、怪物にも遭遇しましたから」
「うーん……」
実際、そこまで飛ばしてはいないんだよね。ゆっくり走らざるを得ない場所もあったし、休憩もしてる。平均すればせいぜい時速100㎞ぐらいだ。オーラが減ってるのも、【天使のヴェール】をずっと解除しなかったからだし。
「おっと。
話し込んで、研究の邪魔してもいけないですし、隣に行ってますね」
「うん……
と言っても、もう夕食の時間だからキリのいいところで手は止めるよ。
少し隣で待ってて」
「ええ」
部屋を出て、姉弟の部屋へ。入る前から話し声が聞こえてたし、確かにお喋り中だったようだ。
「お帰り。ずいぶん遅かったじゃない」
「アイシャ、おかえりー」
「ただいまです。今まで走り込んでいましたので」
「アンタも真面目ねぇ……」
「ところで、なに話してたんです?
熱心に話してる声が聞こえましたけど」
「アレよ。シームの念能力。
アタシが色々言ってるのに、あーでもない、こーでもないって」
「だって、どれもピンと来ないんだもん……」
「真剣に悩むのはいいことですよ。
固有能力は、インスピレーションが大事ですからね。いい加減に決めてはいけません。
自分に合った能力を身に付けないと、後々悔しい思いをすることになりますから」
「だからって、いつまでも決めないのもねぇ」
「だってぇ……」
「まぁ強化系は、シンプルゆえに難しいですからね……鍛えるだけでも充分戦えますから。
だから戦闘に使わない能力もアリですし、強化系にこだわらず変化系や放出系も一考の余地アリです。
焦らず、じっくり考えてみるのもいいと思いますよ」
「でもさぁ。能力って、決めて終わりじゃないでしょ?
アタシは考える余地もなかったけど、普通は能力として完成するまでに時間かかるもんじゃないの?」
「それはそうなんですが……」
ある程度方向性は見えてたはずだけど、シームとしてはまだ悩ましいのだろう。あまり周りからあれこれ言うのも良くないんだよな。だからと言って、本人だけに悩ませるのも考え物だったりするし。ヘンな能力作っちゃうことがあるからね。うん……
シームの念能力について私も相談に参加していると、とたとたとウラヌスがやってきた。
「お待たせ。
ユリ姉から連絡来たし、そろそろ食べに行こ」
料亭の前でユリさんと合流。早速ユリさんがウラヌスを抱っこしたり、頬ずりしたり、チューしようとしたりするのに苦笑しつつ、お店の中へ。
「ユリ姉、お願いだからそういうのやめてってば……」
「えぇ?
そんな可愛らしくなっておいて、ムチャ言わないの」
「無茶なんか言ってねぇよ!?」
アハハハ。ウラヌス自身がいまいち分かってないんだよね、自分がどう見られてるか。……前からそうだったな。
各々料理を注文するが、ウラヌスはなんか控えめだ。……昼のお支払いでヘコんでたし、多分今回は遠慮してるな。
「桜、体調はどう?」
「全然元気だよ。ユリ姉こそ、大丈夫か?」
「うん、もう復調してるわよ。
調整も済んだし、全く異常ないわ。明日からまた攻略始めるつもり」
「そっか」
ユリさんの方も問題なしか。今は戦力的に申し分ないな。でも、他プレイヤーの襲撃をそろそろ本格的に警戒しないといけないし、メレオロンとシームもみっちり鍛えないとな。
そう思って私が目を向けると、なぜかぶるるっと震える2人。
「そういやユリ姉、今日は他のプレイヤーどうだったんだ?
昨日は酷かったって聞いたけど」
「うーん……
ケンカ売ってくるバカは昨日で売り切れたみたいけど、勧誘してくるのはまだ居たわね。
そうそう、カードの交渉がこれまたしつこくってさぁー。こっちが持ってないと思って、アレどうコレどう? って色々聞いてくるわけよ。
でも桜が持ってるカードは当然要らないし、ヘタな断り方したら誰かと組んでるんじゃないかって勘ぐられそうだから面倒で面倒で」
「だろうなぁ……」
「ランクSは無闇に交換しない方がいいと思って基本断ったけどね。
ただ、あんまりしつこいから、ランクが低いカードの交渉に1枚だけ応じたわ」
「何と何?」
「こっちは発香少女を出して、向こうは天罰のつえ。
ランクAならいいかなって」
「うん……まだ持ってないヤツだな。なら良かったじゃん」
「自力で取れただろうし、あんまり意味ないとは思うけどね。
でもその分、他のカード取る時間を作れるし、まぁいいかなって。しつこく絡まれると時間がもったいなくて」
「だな。
ということは、これで88種……
そろそろ詰めの段階か。あんまりグズグズすると、誰かに気づかれて絶対妨害されると思うし、一気に集め切ってしまいたいけど……」
「でも、ここからが難しいでしょうね……」
私がそう言うと、ウラヌスが難しい顔をする。
「うーん……
確かに、取ってないランクSSもまだ目処が立たないからなぁ」
「そうですね……
私も移動スペルが使えませんから、攻略になかなか参加できないでしょうし」
「やっぱりそれがキツイというか、もったいないね。
けど他の移動手段だと、どうしても時間かかるもんなぁ……
……アイシャ。
ホントはユリ姉に頼むつもりだったけど、明日プラキングに挑戦しない?」
「え?」
「ほら、今日長距離走してたじゃん?
アイシャが走ってきた道は、例のオータニアからエリル間のロードレースやるトコでもあるんだよ。明日は17日だから、レースがある日だし」
「あー、なるほど……
もちろん構いませんよ。何時スタートです?」
「レースは午後2時からで、オータニアからスタートだね」
「じゃあ午前中に修行を終えて、昼食を取った後ですね。
そのつもりでいます」
「アイシャちゃん、午前中も修行するの? 体力温存せずに?」
「無理はしませんけどね」
午後からレースに参加するのに、修行で体力使いまくるような真似は流石にしないよ。乗り物使う人もいるかもしれないし、どれぐらい速く走る必要があるか相手次第だからな。
「明日アイシャがマラソンしてるうちに、マサドラでリサイクルームも買っとくかな……放っておいて独占されたらシャレにならないし。
俺達は、エリルでアイシャがゴールするのを待ってるよ」
「了解です。
……せっかくですし、ゴールした後にお花見でもしていきます?」
「あー。
でもレース直後に長居すると、他のプレイヤーに絡まれるかもよ?」
「……やめておきましょうか」
残念。けどウラヌスの言う通りだろうし、お花見はまた今度だな。
・2000年10月16日夜時点で、現在ウラヌス達が所有していない指定ポケットカード
ランクSS『000:支配者の祝福』
ランクSS『1:一坪の密林』
ランクSS『2:一坪の海岸線』
ランクSS『17:大天使の息吹』
ランクS『36:リサイクルーム』
ランクA『55:仕返し商店』
ランクD『84:聖騎士の首飾り』
ランクS『85:身代わりの鎧』
ランクS『87:信念の楯』
ランクA『91:プラキング』
ランクS『98:シルバードッグ』
ランクS『99:メイドパンダ』
所有している有効指定ポケットカード種類数:88種