どうしてこうなった? アイシャIF   作:たいらんと

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第二十五章

 

「それではこれよりゲームの説明をいたします。

 アイシャ様、ゲームの説明を聞きますか?」

 

 事務的な口調に戻ったので、いよいよ話は終わりなのだろう。

 

「えーと……

 クリア前と同じ内容の説明なら結構です」

 

 あの説明、地味に長いからな。流石に同じ内容を繰り返し聞かされるのは面倒だ。何か変更点があるなら聞きたいけど。

 と考えていると、部屋の床が音を立てて開き、降り階段が現れた。爽やかな空気が流れ込んでくる。

 

「それでは、ご健闘を──」

「あ、その前に。

 ちょっと仲間に声かけてくるんで、手前の部屋に戻っていいですか?」

「ええ、どうぞ。

 但しアイシャ様がここを降りられるまでは、後の方はこの部屋に入れませんので」

「分かりました」

 

 よかった。戻っちゃダメとか言われたら、どうしようかと思ったよ。

 私はさっき入ってきた扉から、部屋を出て行く。

 

 急いで元の部屋に戻ると、ちょっと退屈そうにしていた2人がこちらを見た。……まだウラヌスは起きてないか。

 

「メレオロン、シーム。お待たせしました。

 私が奥の部屋の階段を降りたら、どちらか1人が奥の部屋へ入れるようになります。

 ……ちなみにいま何時ですか?」

「んー。6時10分かな」

 

 メレオロンが携帯を見て答える。……時間を聞いておいてなんだけど、そうやって時計代わりに携帯電話を使ってると、充電できないから困ったことになりそうなんだけどな。私は電源切ってるから関係ないけど。

 

「それでは下で待ってますね」

 

 私は奥の部屋に戻る。

 

「お待たせしました」

 

 私は彼女に声をかけ、そのまま足を止めず階段に向かう。

 

「それでは、ご健闘をおいのりいたします」

 

 何となく彼女の目を見返し、もう一声かけてみた。

 

「イータさんもお元気で」

「……ええ、アイシャさんもお元気で」

 

 柔らかい笑みで応えてくれる。

 ふふ。彼女、ホントはテンプレ以外も喋りたいんだろうな。

 

 シソの木と呼ばれる建築物。その螺旋階段を降りていく。やがて上の方で床の閉じる音。

 

 さくり、と。

 

 最後の一段を降りた私の足に、踏みならされた草が改めて抗議の音を鳴らした。

 

 見渡す限りの大平原。まだ薄暗いけど、早朝の静けさに彩られ、いっそう爽快な気分にさせてくれる。

 

 ……うん。前回来た時は視線を感じたけど、今回はそれもない。

 

 快適な空気をいっぱいに吸い込み、吐く。ふふ、なんだか緊張感なくなっちゃうな。

 ふわりと風が吹き、まとまっていない私の黒髪を景気良く広げていく。

 

 さーて、みんなが来るのをのんびり待ちますか。んー、ほんっと気持ちいいー。

 

 

 

 柔軟体操で身体を(ほぐ)しながら、ぼんやりと今後のことを考える。メレオロンがなかなか降りてこないところを見ると、ちゃんと説明を聞いてるんだろう。

 

 現実問題として、私を守りながらゲーム攻略を進めるのは難しいと思う。前回も、私が強制『絶』だった頃は全然カード集め出来なかった。まぁゲンスルーさんから得た情報のおかげで調べる手間が省けたのと、私達の修行を優先したからっていうのもあるけど……

 

 あ。考えてみたら、私1人が先に降りてくるのは迂闊だったな。もしこのタイミングで襲撃を受けたらどうしようもないじゃないか。せめて出来るだけ早く降りてくるように、メレオロンに頼んでおくべきだったよ。あーくそ、やっぱりグリードアイランドは苦手だ……ちゃんと頭が回ってくれない。

 

 まぁ開始地点を見張ってる人は誰も居ないし、大丈夫だと思うけどね……。仮に居たとしても、私が今『絶』状態だからといって、まさか全く念を使えないなんて誰も思わないだろうし。

 

 むしろ、ハッタリを利かせないといけないんだよな。わざわざ狙いやすい獲物だなんて教えるメリットはない。強者のフリ、か。なんだかなぁ。

 

 まぁ普段通りに振る舞うしかないか……

 

 今回、拠点はどこがいいだろう。前みたいにアントキバの近くはマズイと思うんだよね。防衛力に不安があるから、もっとバレにくい場所がいい。前は人数多かったからバレないように潜むのは無理があったんだよな。その……トイレとかね。痕跡を消しきれるはずもないし。ああー、今回それどうしよっかな。前も1ヵ月間、すっごい悩まされたんだよ。常に私のそばに誰かいるから……

 

 

 ……。やめやめ、1人で悩むのはヤメ。みんなと相談しよう、うん。

 

 そんなこんな考えているうちに、上の方で床の開く音がした。

 

 シソの木の階段を見上げる。

 

「よ。待たせたわね」

 

 リュックを背負ったメレオロンが、階段を降りながら笑顔を向けてきた。

 

 悩んでいたのがバカバカしくなり、私も笑顔で応じる。

 

「リュックありがとうございます。

 ……ようこそ、グリードアイランドへ」

「なんのなんの。

 お姫様の為なら、えーんやこーら」

「あははー」

 

 申し訳なさから、誤魔化すように苦笑する。オーラを発しない私は、よっぽどアレなんだろうか。ま、そのお姫様とやらは今回ただ守られてるだけでなく、あっちこっち動くんだけどね。

 

「……ふぅー。絶景よねぇ。

 NGLも似たような景色だけど、あそこは意外に開拓が進んでて、こんな気持ちのいい風景じゃないのよね」

「あははは……」

 

 再び苦笑を返す。だってNGLって麻薬製造の巣窟だもんな。岩場岩山も多かったし。私がNGLに滞在した時は、キメラアント討伐と調査に来たハンターを避難させる目的で走り回り続けたから、風景を眺めるゆとりなんてなかったけどさ。

 

「それにしても……」

「なんです?」

「……ここって、ホントにゲームの中なの?

 ちょっと現実感ありすぎて、信じられないんだけど」

「どう思います?」

 

 ウラヌスが話してないらしく、メレオロンは知らないようだ。そういえばウラヌスは、ここが現実って知ってるんだろうか? 見解を聞いてみたいから、あえて尋ね返してみたけど。

 

「……。

 ゲームにしては大掛かりすぎるかなって」

 

 私は答えを口にせず、笑みだけ返しておいた。常識的に考えればそうだよね。これらを全て、ゲームのプログラムや念能力で──っていうのは無理がありすぎる。メレオロンの答えは至極真っ当だ。

 

「多分グリードアイランドを訪れたキメラアントは、メレオロンが初めてでしょうね」

 

「ふぅん……」

 

 感慨深そうに、遠くへと目を向けるメレオロン。

 

「そういえば、イータさんはどういう反応してました?

 メレオロンを見て」

 

 ん? と首を傾げるメレオロン。フードを被ってたくらいで気づかないことはあるまい。私の同行者を注視しないなんてこともないだろうし。

 

「ああ、イータってあの子のこと? さっき上で、ゲームの説明してくれた……」

「ええ、そうです。

 彼女は私達と同じ、生身の……人間です」

「ふぅん。てっきりゲームキャラかと思ったんだけど、そっか。違うのか……

 別に何にも反応してなかったけど? 普通だった」

 

 ほー……常にあの場にいることによる平常心の賜物なのか、巨大キメラアントのことを知ってたのか、それとも内心気にはしていたのか。

 場に居合わせなかった私には、分からないことである。

 

 

 

「お待たせー」

 

 シームも、ウラヌスのリュックを背負って、足取り重く階段から降りてきた。

 

「ようこそ、グリードアイランドへ」

「うん!」

「シーム。

 ウラヌスのこと、ちゃんと起こしてあげた?」

 

 ざくざくと草の上に足を下ろしたシームは、

 

「ううん。ボクが説明聞いて戻ったら起きてた。

 早く降りてきてね、って言っといたよ」

 

 感心感心。シーム、なんだかんだでしっかりものだね。

 そう思いながらシームを見ていると、シームは意味ありげに見返してくる。

 

「どうしました?」

「んー。

 そうやって髪をまとめてないアイシャも可愛いなって」

 

 ふむ。あんまり人には見せないもんな。

 着る服によっては束ねないこともあるけど、やっぱり広がってると気になっちゃうし。普段ならともかく、今はちょっとね。

 

「ありがとうございます。

 でもこれだと少し動きにくいですからね。すぐにまとめちゃいます」

「どっちも可愛いと思うよ」

「これはこれは、お褒めにあずかり」

 

 全く……そう自然に言われると素直に受け入れちゃうな。子供だからって言うのもあるけど。でもゴンに言われると、なんだか照れちゃうんだよね。

 

 ……さてさて、ウラヌスが来たら何て言おうか。

 

 

 

 しばらく3人で雑談していると、上の方で床の開く音がした。

 

 階段を降りてくる軽い足音とともに、ウラヌスが姿を見せる。

 白いワンピースの裾をふわふわさせながら、少し眠そうな表情で降りてきて。

 私達の顔を見ないまま、草地へ降り立った。

 

 視線を上げてくる。

 

「みんな、お待たせ。

 シーム、リュックありがとな。預かるよ」

「うん」

 

 素直にリュックを渡すシーム。ウラヌスがそれを背負い、私に目を向けてくる。

 

「……アイシャ。その……」

 

「……

 例のことなら、メレオロンからお話は伺っています。

 でも、とりあえず細かい話は今晩にしませんか?

 これからゲーム攻略をするのに、ここで長話するわけにもいきませんから」

 

 そう。何はともあれ、最優先は月例大会だ。この時点でも上手くいく算段がウラヌスにあるなら、急がないといけない。あとお腹も空いてきたしな。

 

「……うん、分かった。

 改めて今晩謝るけど、ごめんなさい。アイシャ」

 

 こんな顔で謝られたら、かけらも怒る気になれないんだけどな……

 

「……いえ。おかげさまで体調は良好です。

 ありがとうございます」

「うん……それはよかった。

 あ、これ。ずっと持っててゴメン」

 

 ウラヌスは、白いヘアゴムを差し出してきた。私は何も言わずに受け取る。

 んー。暖かくなってる。……それはいいとして。

 

「ウラヌス。

 もしかして何かしました?」

「……

 ないしょ」

 

 ほー。何か細工したのか。それも内緒と。

 ……私に断りなく何かしちゃうのはウラヌスらしくないし、何か準備したのは彼らしいとも言えるかな?

 

 別にゴムの見た目は何も変わってないし、手触りも同じ。どうせ今の私はオーラも感知できないから、何だか分かんないしな。ま、いっか。

 

 私は後ろ髪をまとめくくる。

 

 ……ふぅ。落ち着いた。

 

 内緒ってことなら、私もスタッフアカウントの件は、しばらく伏せようかな。みんなに話していいか、ちょっと分かんないし。……あまり余計なことで、気をわずらわせたくもない。

 

「それじゃウラヌス。

 リーダーとして、最初の方針を決めてください」

 

「……オーケー。じゃあ」

 

 ウラヌスは大平原に視線を映す。風に煽られ、彼の桜色の髪が泳いでいる。

 行き先はアントキバで間違いないだろう。けど街のある方向が分からないんだよね。

 

「んー。監視の目がないのか……

 今の時間、分かる?」

「6時半くらい」

 

 メレオロンが即答する。それを聞き、陽の差してくる方へ眩しげに目を向けるウラヌス。足下を見て、伸びる影を目で追っていく。

 

 やがて、一方向を細い指で差し示す。

 

「ここから北へ約10㎞。……懸賞都市アントキバを目指す」

 

 ──その言葉に肌がザワついた。

 

 時刻と太陽の位置から、北を割り出せるということは……

 

 彼は、ここが現実で、しかも世界のどこに位置するかまで知っているんだ。

 

 

 

 私達4人は、まだ早朝の空気が残る大平原へと踏み出した。

 

 正確に北の方角を把握しているのはウラヌスだけなので、彼が先頭を歩いている。

 私は少し遅れて後ろを付いていくつもりだったけど、彼がどの辺りを目印にしているか視線で分かったので、横に並んで歩き出した。

 後ろにメレオロンとシームが並んで歩き出す。リュックを背負ってるのは、ウラヌスとメレオロン。まぁ順当かな。

 

「そういえばウラヌスは──」

 

 尋ねようとして、彼がスッと手で制してきた。彼が外そうとしない視線の先を追う。

 

 影。4本足の動物……犬? が歩いてる。

 

 リュックを背負ってるとは思えない軽やかな歩みで、彼は30m以上離れた先にいる犬の元まで進んだ。もう犬の背に手を置いている。その犬が、カードに変じた。

 

 速いな……いや、巧い。手合わせの時、私に対して乱調を誘う歩法を披露していたけど、彼が今見せたのは言わば早歩きだ。私には見えないけれど、もちろんオーラ有りだろう。

 

 彼が扱う念能力の性質上、重心移動の修行は充分積み重ねているであろうことは分かるけど……にしても洗練が過ぎるな。……17歳で到達できる水準なのか、アレは? 普段はむしろ弱々しく歩いてすらいるのに。

 

 徒手空拳の武術として、動きを最適化させる気がないって言ってたけど……

 

 彼は、その気と時間があれば最適化できる──と言いたかったのか。

 

 たおやかな手付きでカードを二本指に挟んだウラヌスは、私達へと普通に歩いてくる。3人とも足を止め、彼が戻るのを待つ。

 

 そばまで来て、彼はカードを示した。特にメレオロンとシームの方へ。

 

「カード化できるアイテムは、今みたいに入手条件を満たすことで手に入る。このケースなら、さっきの犬に触れることでカード化する。

 入手後、もしくはバインダーから取り出すと、1分で勝手にカード化が解けるから──ブック」

 

 彼が填める指輪からバインダーが出現する。宙に浮いたバインダーを、慣れた手付きでサッと開き。

 開いたページをこちらへと向けながら、フリーポケット枠へ入手したカードをカチリと収めた。と思ったら、すぐ取り出す。

 

「これで1分延長される。

 時間切れによるうっかりアイテム化はありがち事故だから、充分気をつけてくれ。

 後こうやってカードを持ってる時に、うっかり『ゲ』と『イン』を繋げて言わないこと。そのつもりがなくても、指輪が音声に反応してカード化が解けるから。

 ……ま、やっちゃったら仕方ないけど」

 

 言って、再びフリーポケットにカードを収めるウラヌス。相当手慣れてるな。しばらくゲーム内にいればみんな出来るようにはなるんだけど、久しぶりに戻ってきて、いきなりこれか。

 

 ウラヌスは、シームへ開いたままのバインダーを渡そうとする。受け取るシーム。

 

「メレオロン、シーム。

 良く見て欲しいんだけど、そのカードに数字が書いてあるだろ?」

 

 2人とも、そのフリーポケットに収まったカードをまじまじと見る。……私も、こんなところで入手できたカードが何なのかちょっと気になるけど、初心者への説明が優先だろう。

 

「ゲーム外でも説明したけど、左上の数字がカードナンバー。

 右上のF-215は、カードのレアリティ──ランクと、カード化限度枚数だ」

 

 

 

『1308:たずね犬』

 ランクF カード化限度枚数215

 子供に恵まれなかった 老夫婦が大切にしている飼い犬

 放浪癖がある

 

 

 

「……大体わかったけど、このカードっていうか、アイテムは何?」

 

 メレオロンの質問に、ウラヌスはちょっと微妙な表情を浮かべる。

 

「本当なら、順番が逆なんだよ。

 懸賞都市アントキバで、この犬を探してくれっていうイベントがあるんだ。

 壁に貼られた懸賞ポスターで、たずね犬見つけてくれた方に『呪われた幸運の女神像』さし上げますってのがあって。

 指定された場所にこのカードを持ってくと、そのアイテムと交換してくれるんだ」

 

 ……ん? あれ。

 

 ウラヌスの言葉を聞いて、私は首を傾げる。

 

「ふぅん。で、その『呪われた幸運の女神像』ってのは?

 名前的にイミフなんだけど、どういうアイテムなの」

 

 ウラヌスは肩をすくめつつ、

 

「そのままなら、ただの換金アイテムだな。何の効果もない。

 ゲーム内通貨の2万ジェニーで売れるだけ。

 おまけに、この交換イベントは1回きりだしな」

 

「……そのままなら?」

 

 私の上げた疑問の声に。ウラヌスが口許に笑みを浮かべて、反応した。

 

「気づいた?」

 

 そういうことか……!

 

 私は思わず大声で、

 

「────『呪われた幸運の女神像』は、『聖騎士の首飾り』で呪いが解ける!」

 

 ウラヌスが笑みを深めて、親指を立てた。

 

「YES。それが『幸運の女神像』の入手条件。

 そのアイテム自体は、幸運を招くとだけ書いてあって具体的な効果は分からないけど、トレードショップで売れば70万ジェニーになる」

 

 私に向けて、まだ意味ありげな視線を向けるウラヌス。やっぱり、そうなのか……

 

「そのイベントこそが……

 指定ポケットカード『奇運アレキサンドライト』入手のヒントだったんですね」

 

「ん。満点」

 

 おぉー。久しぶりだなぁ……こういう謎を解いた時のカタルシス。

 やっぱり私はゲーマーだったか。ふふふ。

 

「このイベントの必要アイテムが、シソの木からアントキバまでで取れるから、ヒントで間違いないだろうね。奇運アレキサンドライトは、アントキバから少し進んだところだし。

 指定ポケットカードじゃないからって無視してると、こういうヒントを見逃すんだ。

 一度ゲームクリアされて、入手条件が変わった指定ポケットカードもあるだろうから、ちゃんと気をつけないといけない」

 

 あははは……この人すごい。歩く攻略本だ。

 しかも答えだけ書いてあるんじゃなくて、答えまでの流れを教えてくれるメッチャいい教科書だ。申し訳ないけど、ゲンスルーさんとはそこが違うな。

 前回ウラヌスが1人でプレイなんてしてなかったら、かなり強敵だったかもしれないな……

 奇運の入手条件になってる『物乞いさん達の病気が実は呪いで、それを解呪する』っていうのも、バッテラさんの恋人の病気が、実は念の呪いだったっていうのに繋がってるし。もちろんそれは偶然だろうけどね。はぁー……色々あるなぁ。

 

 黙って、私達のやりとりを聞いていたメレオロンとシーム。

 メレオロンが口を開く。

 

「その……アレキサンドライトって、どうやって取るの?

 聖騎士は月例って聞いたけど」

 

『あ、ぅ』

 

 なぜか私とウラヌスが、同じように呻いた。

 思わず顔を見合わせる。

 

 

 

 あ。これは……

 

 私達、ぜったい同じ目に遭ってる。

 

 

 

 それに気づいた、私とウラヌスは。──次の瞬間、2人して吹き出した。

 

「──ぶはっ!! えぇ、アイシャも?」

 

「う、ウラヌスもですか? アハハハッ」

 

 ウラヌスに釣られて、私も笑いが止まらなくなる。突然爆笑する私達に、目が点になるメレオロンとシーム。

 

 ごめんね、2人とも。揃いも揃って、物乞いに身包み剥がされたとか、説明しづら──「ぶふっ!」

 

「アハハハハッ、おなかいたい!

 すいませ……アハハハ! いたいイタイ!」

 

「ぅわ、もうっ! おんなじの引っかかってたし!

 あっははははッ! やっべぇ! ぶはは!」

 

 お腹を抱える私、膝を叩きまくるウラヌス。当分、笑いの衝動は収まりそうになかった。

 

 

 

 

 




 
 
 
 
 
・グリードアイランドゲーム開始時フロー(特殊なセーブデータ・クリアデータを除く)
 ※状況に応じてメッセージは若干変わりますが、そこは簡略



 <ゲーム開始前>
 グリードアイランドのソフトが入ったゲーム機に『練』をする。
 ↓
 ゲーム開始、シソの木内部へワープ。
 ↓
 扉を抜けた先の部屋へ移動する。
 ↓
 メッセージ「グリードアイランドへようこそ……」

 ↓↓状況に応じて分岐

 分岐A:
 指輪を填めて、かつその指輪に紐づくセーブデータが入ったメモリーカードを『練』で入ったジョイステーションに差している状態で開始した
 ⇒①へ

 分岐B:
 指輪を填めていない、またはその指輪に紐づくセーブデータが入ったメモリーカードを『練』で入ったジョイステーションに差していない状態で開始した
 ⇒②へ



 ①
 メッセージ「あなたは……もしや○○様では?」

 ↓↓返答

 分岐A:
 そうであると肯定した
 ⇒③へ

 分岐B:
 そうではないと否定した
 ⇒④へ



 ②
 メッセージ「まず、あなたのお名前を教えていただけますか?」
 ↓
 名前入力
 (ジョイステの無線パッドを渡され、目の前に現れた仮想モニター上で名前入力)
 ↓
 メッセージ「○○様とおっしゃるのですね。御来島を歓迎いたします」
 ↓
 ⑤へ



 ③
 メッセージ「おお……! お待ち申し上げておりました」
 ↓
 ⑤へ



 ④
 メッセージ「そうでしたか……」
 ↓
 メッセージ「もし以前に入島されていた場合、今後その続きから始めることはできなくなりますが、よろしいですか?」
 ※セーブデータの上書きをしていいかの確認

 ↓↓返答

 分岐A:
 続きが出来なくても問題ないと肯定、もしくはその名前の人物ではないと否定する
 ⇒②へ

 分岐B:
 やはり自分は○○(聞かれた名前)であると認める
 ⇒③へ



 ⑤
 メッセージ「ゲームの説明を聞きますか?」

 ↓↓返答

 分岐A:
 説明を聞くと答えた
 ⇒⑥へ

 分岐B:
 説明は不要と答えた
 ⇒⑦へ



 ⑥
 メッセージ※ゲーム説明
 ↓
 ⑦へ



 ⑦
 メッセージ「それでは、ご健闘をおいのりいたします」
 ↓
 シソの木内部と外部を繋ぐ階段が開く
 ↓
 シソの木の外へ(ゲーム開始)





・グリードアイランドゲーム開始時の名前入力ルール

 1.
 新規ゲーム開始時のみ、名前を入力することができる。
 以前のセーブデータを使って、名前を変更することはできない。
 (原作でもヒソカは名前を変更できるとは言っておらず、それに相当する描写もない)

 2.
 自分自身の名前とプレイヤー名を同じにする必要はなく、任意の名前を入力できる。

 3.
 名前入力に使える文字は、ハンター文字と補助文字のみ(「=」など)。

 4.
 名前入力をせずに、ゲームを開始することはできない。
 ※発声できない名前であった場合、発声できない部分はスペル使用時などに許容される
  例1:入力「クロロ=ルシルフル」→音声「くろろるしるふる」
  例2:入力「もょもと」→音声「ももと」または「もよもと」どちらでもいい

 5.
 1文字だけの名前入力は却下される。
  例:入力「あ」→選択「決定」
   →メッセージ「名前が短すぎます。2文字以上の名前を入力して下さい」

 6.
 10文字を越える名前は入力できない。
  例:入力「あいうえおかきくけこ」→入力「さ」
   →メッセージ「名前が長すぎます。10文字以内の名前を入力して下さい」

 7.
 発声音が1音以下の名前入力は却下される。
  例1:入力「===」
   →メッセージ「発声できる名前を入力して下さい」
  例2:入力「ひゃ」
   →メッセージ「名前が短すぎます。2音以上で発声できる名前を入力して下さい」

 8.
 「ブック」もしくは「ゲイン」を含む名前入力は却下される。
 ※都市名・スペル名を含む名前は許容される。既に登録されているプレイヤーと同名も許容される
 (同名が2人以上存在するプレイヤーに、発声で対象指定するスペルを使用した場合は、スペルを使用したプレイヤーにより近い位置のプレイヤーだけが対象になる)



 名前入力のルールがシビアな理由は、不正防止や誤発声誘発防止の為です。





・名前入力こぼれ話

 シーム「早口言葉みたいに言いにくい名前にしたら、スペル攻撃されにくいとか」
 アイシャ「仲間が嫌がりますよー」

 メレオロン「思わず口にしたら恥ずかしい名前を」
 ウラヌス「そんなん、相手が割り切ったら終わりですー」
 アイシャ「……仲間が嫌がります」





 わんわんお|=ω)っ日

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