前章の続き、ヨークシンで幻影旅団が護送される時のお話。
無印の第四十六話~第四十七話で言及されていた、ネテロと暗殺者やマフィアによる、壮絶なバトル(笑)をお送りします。今回いつもに比べてえらく長くなっちゃいました……
護送開始~戦闘終了までの執筆BGM:FFⅦ『更に闘う者達』
一緒に移動してマフィアに勘づかれても困るので、ヨークシンに着いてからはネテロと別行動を採ることにした。……ノヴとは後ほど合流するが、ネテロには護送開始時刻まで近づく気はない。
何もなきゃいいんだけど、そうはならないだろうな……
ヨークシンで起こったセメタリービル等の崩落事故の影響で、
そんなキナ臭いどうこうはさておき、俺は元々ゲーム外へ出てきた用件を済ますべく、サザンピースオークション会場へと向かっていた。
1999年9月6日──つまり昨日のことだが。
ジョイステーション専用ソフト『グリードアイランド』が、ヨークシンのサザンピースオークションに出品された。
このソフトの本来の持ち主は、ジェイトサリ。僅か100本しか販売されなかったG・Iを7本も入手し、きっちり7人でプレイを開始したという変人プロハンターだ。……マルチタップを使えば56人までセーブできたのにな。ゲーム機の周りに、死体がごろごろ転がるかもしれないが。
彼が顧問弁護士に残していた契約書の内容を要約すると、こうだ。
2000年1月1日までに、グリードアイランドのゲームクリアを誰も公表しなかった場合、サザンピースオークションに無償で、所有するグリードアイランド7本を提供する。
……そう。出品されることに問題はないが、日時が問題だ。期日までまだ4ヵ月ある。なのに、サザンピースオークションへ彼のソフト7本が競売申請登録された、という話が出たのだ。
競売情報を確認したところ、やはり昨日1本出品されたようだ。……案の定、落札者はバッテラ氏だった。落札価格500億とかお茶吹くんだけど。ゲームクリアの懸賞金と同じて。アレ、元は58億だぞ? ……俺いま貯蓄が十数億だっけ。あぁイヤんなる。
ともかく、ゲーム内でその話を聞きつけたジェイトサリが、俺に顧問弁護士と面会して事情を聞いてきてくれと依頼したのだ。
彼としては、4ヵ月のフライング自体はそこまで気にはしてないらしい。ただ契約書の内容通りに履行されていないので、何かあったのかソッチを気にしているようだ。イヤ、自分で行けよとは俺も言ったが、クリアできていない自分がノコノコ顔を出すのは体裁が悪いだのなんだの……またしょーもないことを気にするもんだ。
色々あったが、もうじきその顧問弁護士と面会する予定だ。会場内だから、カタログ代1200万出さないといけないけど……。やだなー。持ってない指定ポケットカード4枚くれるっつってたから、別にいいけどさぁ。
──会場内で顧問弁護士と話をしてきた。ジェイトサリから依頼された代理人であると伝えて、俺のハンターライセンスを提示すると、渋々といった様子で事情を説明してきた。
直接的な表現は避けていたが、脅迫されてやむなく
妙に投げやりな態度だったのでいちおう問いただしてみたら、まさか長年に
まぁその弁護士の見立て通り、契約内容や契約期間を考慮しても、期限を4ヵ月早めた程度でジェイトサリがどうこうすることはないだろう。どうせ残りの期間で誰かがクリアすることもあるまい。発売から12年も経つのに、未だクリア公表者が出ていないのだから。
ちょっと気になるとすれば、わざわざ脅迫と賄賂をしてまで誰がそんなものを無理やり競売へ早く出させたかって点だが……バッテラとは考えにくいしな。
オークションが開催されているヨークシンは、半ば公然の秘密と化している地下競売が毎年開催されていることからも分かる通り、清廉潔白な都市じゃない。今年は幻影旅団に狙われたぐらいだし、まぁ色々あるんだろう。
個人的な用件は片付いたので、ノヴと合流する。
午後0時過ぎには護送開始予定なので、やや高級なレストランで少し早めの昼食を摂り始めた。客は俺達以外にいないので、気兼ねなくブリーフィングもできる。
「ずいぶんと覇気がないじゃないか」
「……ぅん?」
ノヴが不信半分、心配半分くらいの口調で指摘してくる。まぁそうか。ネテロを除けば、唯一の相方が俺じゃあな。
「……ノヴも見ただろ、あの
あんなモンやらかした連中の護送に付き合えとか、マジ勘弁なんだけど」
言いながら、鴨肉のステーキをフォークでつつく。
「フッ。何を言うかと思えば……
ヤツラはもう無力化されているのだろう。
第一、あの程度であればキミもできるはずだ」
「バカヤロウ。出来る出来ないじゃねーよ。
あんなバカげたことを実行できるイカレ加減にうんざりしてんだよ」
大体あの程度ってなんだよ。たぶん今の俺じゃ無理なんだけど……出来たとしても絶対やらねーけど。
「情報を集めていたが、十老頭の子飼いだった陰獣は全滅したらしいな。
連中もそれなりの手練れと聞いていたが……存外もろかったようだ。
所詮マフィアの手先だな」
マフィア側の追っ手に、陰獣が含まれないというのは助かる話だ。……が、別の懸念も湧いてくる。
「……。
陰獣が全滅してて、蜘蛛が全員生存したまま捕縛されてるっつーのが、良く分かんねぇんだよな……。どうしてこうなった?」
妙な不穏さを感じて、うなじの髪を軽くさする。
ネテロのジジイ、その辺ボカしてやがるしな……。詮索されたくないのは分かるんだが、謎すぎるぞ。
「私も問いただしたが、会長もそこまで詳しく聞いてはいないらしい。
全面的に相手を信用していたようだがな」
「……」
幻影旅団を全員殺害した、なら話も分かる。念能力者同士が全力戦闘すれば、そういう結果も有り得るだろう。
だが捕縛は、殺害より遥かに難度が高い。念の掟で縛ったと言っても、それを戦闘中に為すのは至難だ。余程の戦力差がなければ、そんな結果になるとは思えない。多分ネテロお抱えの十二支ん総出でも無理だろう。ネテロもセットなら有り得るかもだが、いずれにしろ今回は違う。
「マフィアンコミュニティーが血眼になって旅団を探してるっつーことは、捕まえたのはそっち絡みじゃないってことだろ。
ま、ジイさんに連絡行ってる時点で、プロハンターってことは分かるんだが。この街にいま大勢いるのか?」
ノヴがわざとらしくコーヒーを優雅に啜った後、一息吐いて答える。
「サザンピースオークションで、確かハンター専用ゲームが売り出されているのだろう?
富豪バッテラがプレイヤーを公募していたから、それなりにプロハンターは居るんじゃないのか?」
……言いたいことは分かる。が、意外に『プロ』は少ないんだよな、G・Iは。
プロが参加したくても、現実に帰還すらできない程度のプレイヤーが、ごまんとたむろしてるのが現状だ。プロハンターの実力なら、過半数は現実に帰還できるだろう。
そして、もう入ってこない。
クリア難度が高すぎて、ワリに合わないからな。バッテラと契約してると、守秘義務があるからハンターサイトにも情報を売れない。
ジイさんの様子を見る限り、ハンターを大量投入して旅団を捕縛したわけでもなさそうだし……そんなことをすれば相当数のプロが殉職してそうだが、そういった話も聞かない。
……まぁいいや。情報が足りないことを、いくら考えても仕方ない。俺は溜め息を吐き、
「そもそも、何で手伝いが俺らだけなんだよ。
ジイさんホントに声かけたのか?」
「ああ、その件か」
眉をひそめながら、コーヒーカップをソーサーに戻すノヴ。
「モラウから私に連絡があってな。
嫌な予感がするから断っといてくれ、と伝えてきた」
「……あの
スワルダニじゃなくてヨークシンだって知れば、まだ来たかもしんねーけど」
スワルダニシティは内陸の街だが、ヨークシンシティは港街だ。盗聴の心配があるから、来ないヤツには伝えようがないが。
「他には?
ナックルとかシュートは?」
「連中はモラウの弟子だ。私は関知しない。
……と、言いたいところだがな。
会長から声はかかっていたようで、モラウからそれも
ナックルは、ボスが行かないならオレも行かない。
シュートは……偉そうに語っていたが、自分だけ行くなんてとんでもない、だそうだ」
「あいつら……」
俺が苦々しげに言うと、ノヴも眼鏡を上げつつ、更に眉をひそめる。よく思ってないという点では意見が一致したようだ。
シュートは要らない。実力があろうと、いざという時にこそ動けないヤツなんて邪魔でしかない。あいつハンターの資質なさすぎだろ。絶対つえぇのに……
ナックルはなぁ……
昔オーラ量について色々語ってやったら、アイツなりに考察を始めて、しまいに意見が合わなくなって、会う度に必ず喧嘩してる。……喧嘩してる理由はそれだけじゃねーけど。アイツのことがあるから、オーラ量について誰かと話すのは正直イヤになった。まぁ地雷話題だと分かってはいるんだが。あの不良は自分の意見、曲げないからな。ボス離れしろって言ったら、メッチャ切れるし。
「……じゃあ、お前の弟子は?」
名前も言いたくないので、そう尋ねる。
俺から視線を逸らして、返してくるノヴ。
「パームのことか?
……会長からキミが来ると聞いた時点で、私の判断で帰らせたよ」
「さようで。
……なんでアイツ、俺のコトあんな目のカタキにしてくんの?」
冷めたブロッコリーをフォークで刺し、ソースに浸けて口に放り込む。……うまくない。
「知らんよ。
特に私とキミが話していると、やけに殺気を放つな。
理由も言わないからどうしようもない」
心底イヤそうに零すノヴ。俺も似たような顔してんだろうな。
「アイツ、俺のこと女だと思ってた時、アホほど睨んできてたからな。
……男だと知った途端に、口にするのも
思い出したくもないが……
……変態だの変質者だの、グチャグチャに言われた俺が大泣きしたら、やたらオロオロしだしたし、よく分からんアイツは……
──こうしてウラヌスとノヴが一緒に食事してる光景は、端からは美少女とイケメンがデートしているようにしか見えないわけだが、当人達は分かってない。ついでにパームの好意をノヴは
午後0時を回り、しばらくした後。
視認可能なギリギリの距離にあるビル屋上に俺はしゃがみこんで、護送車に乗り込んでいく複数の人影を見据える。
……予定より少し遅かったが、まぁ許容範囲だろう。
ノヴとは一緒に行動しない。アイツの【4次元マンション/ハイドアンドシーク】は、護送失敗を防ぐ最後のカードだ。絶対に存在を悟らせてはいけない。援護が必要になれば、俺一人でする手筈になってる。
……始めからノヴの能力で護送しちまえばいいだろと言いたいんだが、ネテロは護送を阻む敵を一人で撃退したがってるから、それはできない。マフィアの厳重な監視網の中で、超絶とも言えるノヴの能力を晒すなんて有り得ないしな。極力、秘匿に努めるべきだ。
観光バスに偽装した護送車が、ゆるゆると走り始めた。進行方向には視線を動かさず、視界の中で動きを捉えながら、俺は次に動き出すタイミングを測る。
何かが、横道から護送車へ飛んでいくのが見えた。
ドォンッ!
爆発音。
側面に強力な火器を浴びたであろう観光バスは、軌道も逸らさず無事な姿で、ただその走行速度を跳ね上げた。
はっはぁー。発車30秒後に襲撃。完全にバレてますやん。……バレバレすぎんだろ! 副会長の野郎がリークしやがったな、警戒してたのにクソったれが!
腹ン中で毒づきながら、俺はビルの屋上から屋上へと飛び移り始めた。マフィア程度はどうとでもなるだろうが、さて……希望的観測はできないな。
追走しながら遠目に見てると、ぞろぞろ黒服やら何やらが火器を持ってバスの行く手や横手へ現れだした。構わず疾走するバス。跳ね飛ばす勢いで前方の黒服どもを押し退け、ネテロ運転手が蜘蛛を乗せ爆走している。……ああ、アレがやりたかったんね。楽しそうすわ。
このまま付いてくだけなら、ほんとラクチンなんだけどなー……。防護神字さまさま、ネテロの『周』発動技術さまさまっすわ。対戦車地雷や対物ライフルの直撃でも耐えるな。
問題は念能力者だ。マフィアに雇われた暗殺者がいるに決まってる。そいつらの実力によっては、流石に防御を突破される可能性もある。力技以外の念能力も怖いしな。
まぁ……それでもネテロなら何とかするだろうが。
発車から5分ほどが経過した。護送車は多少の焦げ目はついたものの、あらゆる火器の乱打に耐え抜き、無事に走行している。
後方にマフィアが乗っているであろう車両の姿も見えるが、攻撃はしてこない。有効な火器を使い果たし、マークに徹しているのだろう。時折り行く手に誰かが現れ、おそらく念による攻撃を仕掛けているが、バスの装甲を突破できずアッという間に通り過ぎていく。
当然の結果だろう。ガチガチに固めた防護神字、世界最強のネテロの『周』に加えて、時速100㎞を越える10トンの弾丸車両だ。まともな攻撃など通じるわけがない。
そろそろマフィアも、それは悟るはずだ。このまま続けても無意味だと。
発車から8分。俺は少し護送車との距離を詰め始めた。
護送車の後ろから、2人の人影が追撃疾走しているのが見える。……相当な手練れだ。限りなく『絶』に近い『隠』によりオーラを隠してるが、俺の目が捉えた生命力精神力の総量は、両者とも俺のオーラを越えている。無論ネテロよりは下であっても、あれほどの使い手2人が相手では、流石に危険と認識せざるを得ない。
俺も屋上から屋上への跳躍を止めないまま携帯を取り出し、ネテロに電話する。
『む! なんじゃ!?』
「ネテロ。
後ろからエライのが2人来てるが、気づいてるか?」
『なに……うぉぉぉっ、アイツラか!
やべぇッ!!』
「……まぁせいぜい頑張れ。俺あんなん相手したくない」
『待て待て待てぃ!!
直接だったら喜んで
「せいぜいお祈りしろ」
無情に携帯を切る。つか、巻き込まれたらホントに死ぬからな。勝手にやってろ。
「……」
うんざりしながら、次のビル屋上へ狙い違わず跳び移る。
「……アレはゾルディックだな」
バスに偽装した護送車の中。やや緊張した心地で、後方を見やるクロロが声を発した。
「え? うわ、ホントだ!?
やばいんじゃないのアレ! 生涯現役キタコレ!」
シャルナークが反応する。
ざわざわ喋り出す旅団。さっきまで車外で派手に火が舞い、全く無事のまま駆け抜けてきたので、観光バスの内装であることも相まって、何だか観光気分の旅団である。
「だまっとれぃ!! 気が散るわ!!」
ネテロが一喝する。
「全員、衝撃に備えろ。
車体が横転するくらいの覚悟はしておけ」
クロロが冷静に指示する。黙りこむ車内。念は現在使えなくとも、身体能力も十二分に鍛えてきた集団だ。クラピカの定めた掟には従うが、いざとなれば緊急避難の意図でバスから離脱するくらいのつもりではいた。そこまでは鎖も反応すまいと信じて。逃走せずに留まったところで、死ねば同じだ。
再び、運転しているネテロの携帯が鳴る。フリーハンド設定のまま、着信ボタンを弾くネテロ。
『……あ、ネテロですか?
ちょっと賞金のことで話が』
「いやちょっと待て!
今それどころじゃ……おっと!」
急激にハンドルを切る。【牙突/ドラゴンランス】が車体を掠め、斜め前方へと着弾。舗装道路を爆砕する。
「ふぅ。危うく護送車がお釈迦になるところじゃったわ。
それでなんじゃ? 賞金がどうこう……ぬおお! は、早めに頼むぞい!」
再び【牙突】が横滑りした車体を掠め、側面の道路を爆砕する。飛散する破片が派手に護送車の外装を叩き鳴らし、今までで最大の揺れが車内を見舞う。余波でも危険な威力だ。旅団の面々も顔をゆがめる。
『いえ、私の通帳の残高を確認したら340億もの入金があったので、何かの間違いじゃないかと思いまして』
「間違って──」
ネテロは言いかけ、
「──【百式観音】!」
側面から来た巨大な念弾を、観音の
「──おらんぞ!
内訳は旅団員1人頭20億!
幻影旅団そのものを壊滅させたことで100億の追加じゃ!」
『あなた今、百式観音使いませんでした?』
ゼノとシルバの2人は攻撃を中断して、運転するネテロの顔を横から睨みつけながら、並び疾走する。車外に叫ぶネテロ。
「ええい、しつこいのう!」
「ち、流石じゃな。
シルバ、ワシが車の動きを止める。あれに構わず、後ろの蜘蛛のみを狙えい」
「了解」
「全く。ネテロが相手なんざ聞いとらんぞ。
割に合わん仕事にも程があるわい」
なぜこんな話を聞こえるようにしてくるか、ネテロは訝しんだ。今ごろ運転手が自分であることに気づいたようだが。こちらが通話しながら運転しているのを見て取り、増援の可能性を探りに来たのかもしれない。
『あ、色々と疑問は晴れましたので失礼します。
どうやら忙しいみたいなので、頑張ってくださいね』
「ちょい待て!
ちっとは手伝おうと思わんの──」
ぷつっ。と通話が途切れた。
「……ジイさん、人望ねぇな」
フィンクスが運転席近くでぼやく。
「やかましぃわぁッッ!!」
叫ぶネテロ、軽く涙目。
車体を再び横へ滑らせながら、ネテロはリダイヤルを叩く。
発車から10分経過。後方へと爆撃を置き去りにしながら疾走する護送車に、俺はかなり近づいていた。これ以上はバレるからイヤだが。……ヘタすりゃもうバレてるが。
俺の携帯が鳴る。着信ボタンを叩く。
『──へるぷっ!!』
ジイさん、だったらノヴにギブアップしてくれ。オレに助けてとか言うな。
「……クソジジイ。
天井で音がしたら『周』を解け。2秒後に『周』で纏え」
端的に指示して、通話を切る。──全く、予想通りの展開で吐き気がするッ!!
俺はビルから垂直に飛び降り、即座に両足でビル外壁を蹴りつけた。オーラで強化したコンクリートをヒビ割りながら、俺の身体を目一杯斜め下へと加速させる。
ダンッッ!!
バスの天井に両手足で着地する。瞬間、解ける『周』。
天井に仕込んだ増幅特化神字へとオーラを叩き込む。1秒ほどで、バス全体に仕込んだ防護神字を活性化させた。さっきまで稼動していた防護神字は2割。休眠していた8割がフル稼動、護送車の防御力を跳ね上げる。1秒後、再び纏うネテロの『周』が防御性能を極大まで引き上げた。
バス後方から巨大念弾が飛来する。
ドガァァァンッ!!
護送車が勢いに押され、加速する。体勢を崩さないよう低く構え、一息つく。オーラで探知した限りだと、今の一撃でもガラス窓にヒビ割れ一つ入ってない。耐えられる水準に至ったようだ。ネテロの消費オーラが数倍に増えるだろうが、四の五の言ってる場合じゃない。
さて、問題はここからだな……
「む?」
側面から追走していた護送車の上に、何者かが着地するのを見て取るゼノ。
直後、車体を覆っていた『周』のオーラが消え、数段強大に覆い直すのを感じとった。
「なんじゃ……!」
『周』の消えた隙を狙ったシルバ──後方から見舞った念弾がまともに直撃する。が、車を多少加速させただけで通じた気配がない。追走するシルバが、顔色を変えているのが見える。
【龍頭戯画/ドラゴンダンス】で練り上げるオーラ量を全開し、フルパワーの【牙突/ドラゴンランス】を側面のガラス窓へと叩き込む。
ギガッッッ!!
「むぉ……!?」
火花を散らし、龍の一撃が完全に弾かれた。砕けぬまでも、車を横転させるだけの意は籠めたつもりだったが、まるで通じないとは。
推参した新手の
車の上に立つ人影を見据えた。違う。ばさばさと白い服の布をはためかせ、ピンク色の髪を激しく波打たせる人物。見る限り細い少女といった出で立ちだが、この状況でそれはあまりに似つかわしくない。
跳躍するゼノ。
むしろ軽快とすら映る足取りで、爺さんがバスの上に着地した。遅れて壮年の男性が、同様に着地する。俺は少しバス前方へと歩を動かし、距離をとる。
「ぬしは何者じゃ。ネテロの弟子か?」
100㎞以上で疾走するバスの上でも難なく聞き取れる声量で問う爺さんに、俺はつかの間、迷う。どう応じたものか。いずれにしろ、上からご退場願わないことには護送失敗だ。
「……違うよ。
俺は頼まれて援護しにきただけだ。できれば諦めていただきたいね」
ここに至って、俺も2人の正体は気づいている。ゾルディックだな。それも一番有名な2人だ。オレ死んじゃうかもなー。
「ふむ。
じゃが、ぬしを何とかせんと蜘蛛を
爺さんが言い終え、こちらへフッと近づいてきた瞬間──
ゴッッッ!!
俺の背後から来た観音の掌撃が、3人まとめて護送車の上から叩き落とした。
「がっ……!!
──ってぇなぁ! くそじじいがぁッ!!」
呻きながら、俺は道路に着地し、護送車の後を追う。
予測していたからオーラの防御はギリ間に合ったが、加減なしの一撃を背に食らった。おかげでバスからかなり離された。援護に来た人間を後ろから攻撃とか、アイツは常識がなさすぎる。予想してたけどな! あのまま天井で闘り合うわけにゃいかなかったし。
ゾルディックの2人は予測していなかったからか、俺よりも弾き飛ばされてる。どうせ追いつくだろうが、いくらか気息を整える時間はありそうだ。
数秒かけて、俺はバスの後方直前まで追いつく。後ろから迫り来る気配はもちろん把握している。何とかするしかないんだろ、どうせ俺が!
「ヤツめ、百式観音を背に受けてピンピンしとるぞ……
どういうことじゃ」
こちらと似たような力量であることは分かるが、信じがたいモノを見た気分だ。
「予め打ち合わせしていたのではないか?
流石に不意打ちでアレは防げんだろう」
──実際は味方に不意打ちされるのを予測していたという嫌すぎる連携の結果なのだが、当然2人にそこまでは分からない。
「ふむ……モノは試しじゃ。シルバ、やつに一撃放て」
「ああ」
疾走しながら練り上げた念弾を、放つ。
うなじがチリチリするのをこらえ、巨大な念弾が迫る中、前方へ疾走する。
旋回。同時に発動。
ごんッッ!!
出現した【巨人の籠手/ギガースグローブ】を纏う右手が、念弾をバス左後方へと弾き飛ばす。視界の隅で念弾の飛び込んだ交番が爆砕する。この騒ぎを見て見ぬフリするエセ治安施設なんざ知ったこっちゃない。まぁ人は居なかったようだが。
即座に【巨人の籠手】を消して、疾走を再開する。オーラはもったいないが、重量物を抱えて疾走する方が遥かにロスする。選択の余地がない。
……つまり、戦わなきゃいずれ俺がジリ貧で負けるってこったな。くそ。
きゅっと、その場で180度回る。
──【魔女の遊歩道/ムーンウォーク】。
バス後方を睨みつけながら、俺は後ろ向きで高速移動し続けた。
「なんじゃアヤツ!?
あの速さでバック走しとるぞッ!?」
ゼノが再び有り得ないモノを見た顔で驚く。
「違う、親父!
アイツは
「ナニィッッ!?」
見れば、確かにとんでもない速度で後ろ歩きしてるのが見て取れる。姿勢制御も完璧だ。
「──バカな、あんな歩法が有り得るというのかッ!?」
「能力だと思うがな……
だとしても相当な技量ではあるが」
「まさかアヤツ、あの状態でワシラと闘り合うつもりか……!?」
離れてチクチクやられ続ければ、確実にこっちのオーラが先に切れる。相手に攻撃させ続けるのを阻止するには、こちらからも仕掛けるしかない。
正直イヤなんだけどな……あれだけの使い手に殺し技を仕掛けられたら、捌ききれるかどうか。おまけにこっちは護送車を守る必要がある。ネテロは消耗しすぎるのを恐れて、『周』に回すオーラをいくらか節約してる。必要な時に『周』を全開にするやり方で正解なのだが、それは絶対に防げる保証が当然ないことを意味する。大丈夫だとは思いたいが、ワンミスして走行不能に陥っただけでアウトと考えれば楽観できない。一瞬バスを見やる。
くそ……車内の連中、楽しげに眺めてやがるな。こっち見んな!
チッ! やりゃいいんだろっ!!
速度制御し、一気に間を詰める。狙いは爺さん。
「ぬぅっ!?」
距離をわずかでも開けると、龍で攻撃される。おそらくは変化系である相手に、距離を開ける愚を避ける為、体術のみで超至近戦を仕掛ける。
オーラ量では俺が劣るが、まだ身体能力で少し俺に分がある。オーラによる身体強化はほぼ五分。奇襲して生まれた有利を崩すわけにはいかない。
壮年の男が、爺さんごと巻き添いにする気か、巨大な念弾を2つこちらへ放った。
迷わず爺さんの身体を掴む。その隙に数発攻撃を食らいながらも、迫る念弾に爺さんの身体を叩きつける!
ズンッッッ!!
爆圧と閃光。俺の身体も相当な余波に見舞われる。シビれる身体をネジり──動かない爺さんを掴んだまま、護送車へと正面に走る。
「な──!?」
壮年の男が、煙の向こうへ走る俺の姿に驚く。何をする気か読めずに。
俺は爺さんを正面に抱えたまま、バス側面へ躍り出た。
ゴゥッッッ!!
観音の掌撃。俺は敢えて正面からオーラのガードで、衝撃に耐えた。──俺のガードと百式観音に挟まれた爺さんの身体から、嫌な音が響いてくる。
おそらく死んじゃいないとは思いたいが、ボロ雑巾のようにあちこち変な角度になった爺さんをポイ捨てし、バス後方で後ろ歩きを再開。くそっ、流石に軽く骨がヒビってるな……吹き飛んだ方がよかったか。
オーラは節約できたが、身体機能が低下している。もう一人を何とかするのはキツイな……どうしたものかと考えていると──
突然横手から投げつけられた何かをフッと頭を振り避ける。更に飛翔してくるソレを、避けつつ一本だけ摘み取る。
「鋲……?」
操作系が使いそうな、念を籠めた得物だ。気づけば、爺さんを肩に抱えた新手──若い長髪の男が、壮年の男の脇に出現していた。
なんか2人の更に後方、着物を着た子とジャンパーを着た妖怪みたいな爺さんが走ってきてるな。
ふっふっふ……。これって全員ゾルディック違うんかなぁ。オレどうしたらいいんだろ。今すぐ死ぬべき?
仕掛けてこないことを祈りつつ、電話をかける。
「おい、ジジイ……」
『うむ。
……お主はもう逃げい』
「どうやってだよ。
つか十老頭どんだけ本気だ。過剰戦力ぷげらなんだけど」
『うぅむ……
いくらヤツラとて、蜘蛛を殺る為にこれだけ雇うとは思えんがのぅ……
あやつらの暗殺依頼料、とんでもないんじゃぞ』
やっぱ全員ゾルディックなのか。この街にどんだけ集まってんだよ。
「……なんか、おかしくね?」
『……。
少し待っとれ』
ぷっ、と通話が途切れる。その間も目を切らず、後ろ歩きを続ける俺。これ、いきなりバスが進行方向変えたら死ねるな……頼むからまっすぐ走っててくれよ。
見ていると、妖怪みたいな爺さんがジャンパーから携帯を取り出し、何やら話しているようだ。アレの知り合いかネテロ。妖怪フレンズか。
その気配を察したか、前方の男2人も後方の爺さんを気にしている。
妖怪爺さんが携帯を切った。
再び俺の携帯が鳴る。すぐ出る。
「なんて?」
『後ろの2人は依頼を受けとらん。単にヒマだから付いてきとるそうじゃ』
「や・め・ろ・よ、マジでッ!!」
『まぁ手は出してこんじゃろ。それでじゃ。
十老頭から蜘蛛の暗殺依頼を受けとるのは、始めから襲ってきとるゼノとシルバじゃ。
ゼノを抱えて走っとるイルミは、クロロとヒソカから依頼を受ける予定だったんじゃが、どちらとも連絡が取れんと言うとる。で、個人判断でクロロを救出に来ておるそうじゃ』
……つか、そういう細かいことをネテロに話しちまう辺り、あの妖怪爺さん本気でヒマつぶしなんだな。あのナリで、この中でも生命力精神力の量が一段上なんだけど。なんだアレ。
「……イルミって、針みたいなの飛ばすヤツか。
俺、さっき思いっきり攻撃されたんだけど。味方ちゃうの?」
『……違うんじゃろな。
まずクロロを護送車から救出する気なんじゃろ。
邪魔者を排除してから、依頼を受けるつもりと見てよい』
「へいへい。この場合、両方にとっての邪魔者は真っ先に俺なワケね。
家族同士で殺し合いはしないんだっけ、こいつら。マジはた迷惑」
……待てよ。
「ネテロ、クロロに携帯渡してくれるか。
電話番号知ってたら、イルミに電話掛けて、やめさせてくれ」
『そう上手く行くかのぅ……』
「アンタの権限で、クロロに命令しろ。緊急措置だ。
法の遵守を強制しろ」
『……待っとれ』
プツッと切れる。俺の携帯をイルミに渡して直接話させてもよかったかもしれないが、俺を攻撃したり、携帯捨てられたりしても困るしな。
ま、ダメもと。期待はしてないがね。
若い男の方が携帯を取り出した。シルバとかいう壮年の男も、成り行きを見守っている。まぁそりゃそうか。戦力の見積もりが違えば、闘い方も変わるからな。
しばらく通話している。掟のせいで、おそらくやりとりに手間取ってるな。
今のうちに、神字で少し治療しとこ……気休めだけど。
鋲が飛んでくる。俺は頭を振って避けた。
……ちとムカついてきたな。
速度制御。鋲を投げつけたイルミに、接触距離まで近づく。
ぎょっとするイルミから携帯を奪い取る。
「クロロ、悪いがちょっと待ってくれ」
名前以外は知りもしない電話先の男にそう告げた後、走りながら硬直する器用な真似をしているイルミに、
「お前さ。ちょっとは殺気消せねぇの?
さっきから攻撃の瞬間バレバレすぎて、ムカついてんだけど。
しかも頭に針刺さなきゃ操作できねぇのか?
父親の前でそんなツタナイ技披露して、お前恥ずかしくねぇの?」
自分でも言わなくていいこと喋ってると自覚しつつ、口がべらべら動く。目の前の男の殺気が膨らんでいるのは分かりつつも、何となく隣のシルバとやらが難しい顔してるのを見て、的外れな指摘でもないと悟る。父親って言ったのは当てずっぽうだけど正解だったみたいだな。
「……暗殺者なら、暗殺の腕をもう少し磨け」
携帯を摘まんで目の前にぶら下げてやると、イルミは殴るように奪い取った。俺から、殺気の籠もった目を切らずに通話を再開する。
なんとなくシルバさんに一礼しつつ、再びバス後方まで歩き詰める。
うん……多分まずったな。コレどう転んでも戦闘続くわ。あほか俺。
まぁイルミが肩にゼノさんとやらを抱えてる以上、まともに戦えないかもしれないが。今ひとつアテにならない予想でもある。
イルミの通話が終わったようだ。
うん、こっち迫ってきました。めっちゃ血走った目で。もうやめて予想通りだから。
それを追ってシルバも迫ってくる。
別に通話の結果がどうあれ関係なかったろうなと思いつつ、俺はヒョイと護送車の上に跳び乗った。ようやく後ろ歩きを終えて、少し息を吐く。
すぐ護送車の上へ跳び乗ってくるシルバとイルミ。このままだとさっきの繰り返しだが……
俺も、たーいがい、ブチ切れましたぁ。オーラあるうちに、もう札切っちゃいまーす♪
光る指先で、宙空に神字を『描く』。
「
まじないを口にする。
俺の身体が、引力のくびきから解き放たれる。
「────【風の恵み/シルフエッセンス】────」
引力制御。斥力制御。空力制御。全てをオーラによって捻じ伏せ、俺は舞った。
一瞬でイルミとシルバの頭を掴み、護送車から飛び降りる。イルミから、ゼノの身体が弾かれた。
ガガガガガガガガガガガッッッッッ!!
舗装道路へ2人の後頭部を叩きつけ、道路を削り砕きながら低空飛行を維持し続ける。どれぐらいやれば戦闘不能にできるか自信がなく、10秒ほど続けて、手放す。
上空へ舞う。
バスの中から外の戦いを見続ける旅団。後方へと飛び去った暗殺者と少女の姿を、ただ唖然と見送る。
「あ……」
シャルナークは、小さく声をあげた。
「そうか、思い出した……!
あいつは神字を魔法のように操る、天才児ハンターだ!
最近、名前を聞かなくなってたけど……」
天使の如く、白と桜を羽ばたかせ舞い上がる姿に──その二つ名を重ねた。
「────あいつは『男魔女/ウォーロック』、ウラヌス=チェリーだッ!!」
シルバとイルミが明らかにダメージを受けた姿で、それでも即座に臨戦態勢を整えた。
降下加速する。狙ったイルミが避けかけた身体を掴み取り、地面に着地。反動を利用し、即座に飛び上がる。
空力制御し、掴んだイルミに何もさせない。そのまま再び上空へ舞った後、再降下する。今度は頭を下にして。
イルミが口から放った針を、首を振って避ける。──お前は、マヌケだッッ!!
ゴォォォォォウウウウウウッッッッ!!
舗装道路を大陥没させながら、イルミの身体を下敷きに墜落した。『
道路に生まれた深いくぼみに立ち、じっと見上げる。
そちらもかなりボロボロになっていたシルバが、こちらを見下ろしている。
「……続けますかね?」
問うてみる。すぐそばで失神しているイルミ。多分シルバはそれを気にしている。偶然人質にとった形だ。
暗殺を続けたいなら、こちらのことなど放って護送車を追えばいい。ここで待つだけで、暗殺は失敗する。──イルミを見捨てない限り。
「もうヤメじゃ……」
見ると、意識を取り戻したゼノが同じくこちらを見下ろしてくる。
「護送車は行ってしまいおったわ。
追いついたところで、今のワシラではネテロを潜り抜けて暗殺などできん……」
「だが親父。こいつは……」
シルバが言うものの、ゼノは首を横に振る。
「そやつはターゲットではない。ムダな殺しはせんでいい。
……ワシラもぎりぎりで生かしおったんじゃぞ、そやつは」
静かに息をつく。
「多分、十老頭の暗殺依頼はキャンセルされるよ」
「うん?」
ゼノが不思議そうに問い返す。俺は考えていたことを口にする。
「……幻影旅団は、流星街の出身だからな。
真っ当に法で裁くならともかく、暗殺なんてしたら自爆テロの報復がマフィアンコミュニティーを襲うことにもなりかねない。……少し調べれば分かることなんだけどな」
「ふむ……
十老頭はそれを知らぬまま、暗殺依頼しよったと?」
「流星街の連中の思考は、俺にもよく分からないけどな。
ただ、アンタッチャブル。基本触れない方がいいと俺は思うね。
暗殺失敗の報告ついでに、十老頭へ確認するくらいの意味はあるんじゃないかな」
「むぅ……。ん?」
ゼノがどこかを見やって、首を傾げる。
「爺さん、走っていきおったな……
今の話を伝えにいったのか? だとしたら粋狂なことをしよる」
……ゼノから見て爺さんて、あの妖怪さんのことか。ネテロと仲が良さそうな感じではあったが、はてさて。
「いつぶりかのぅ……暗殺をしくじるなんぞ。
まぁネテロが絡んだ件じゃ、よくあることなんじゃが」
ごきごきと肩を鳴らすゼノ。頑強なことで……なんであのダメージから、そこまで復帰できてるのか。
「おぬし、名は?」
「……。
神字ハンター、ウラヌス=チェリー。
……正直、ここまで戦うハメになるとは思ってなかったんだけどな。
俺はネテロの巻き添えだよ」
「くっく……
あのジジイと付き合っとったら、よくあることじゃ。
ワシが何度泣かされたと思うとる?」
ピッと、ゼノが紙切れをこっちに弾いてくる。
器用にこちらの目の前へ飛ばしてきたので、ひょいと受け取る。
ゼノ=ゾルディック、と書かれている。
「……名刺?」
住所や電話番号が載った、ごく普通の名刺だ。真意を測りかね、尋ねる。
「気が向いたら、茶でも飲みに来い。
あのジジイの愚痴くらい聞いてやる。
ああ、暗殺依頼でもよいぞ。3割引きで請け負ってやろう」
「はぁ……
まぁ居なくはないけど、殺したいやつは自分の手を汚して殺したい派かなぁ。
……人任せは、性に合わん」
なんとなく真面目に答えてみる。
ゼノ爺さんは俺の言葉にキョトンとした後、
「ぷっくく……
おぬしもまた変わり者じゃな。初めて聞いたわ、そんなセリフ」
含み笑いしてくる。シルバがくぼみを降りてきて、オレを横目にイルミを肩にかつぐ。
……えーと、結局オレここから無事に帰っていいんだろか。
ノヴ回収してくんねーかなぁ。なんでオレ生き残れたんだろ。ああ、あっちに殺す気がなかったからか……イルミは怪しかったけどな。
つかれたぁ……
ようやく俺は、ぺたんとしゃがみこんだ。っとに、つかれた……ぅー。
・懲りずに潜在オーラ量比較リスト ヨークシン編(あくまで参考ry
4000:レオリオ
28000:カルト
33000:キルア(針あり)
36000:ゴン
40000:ノブナガ(限界さん)
43000:コルトピ
44000:キルア(針なし)
47000:シズク
49000:シャルナーク
50000:パクノダ
52000:ミルキ
57000:クラピカ(通常)
64000:ボノレノフ
66000:マチ
68000:ノヴ
69000:フランクリン
73000:フェイタン
74000:イルミ
76000:フィンクス
80000:ウラヌス(16歳半)
91000:クラピカ(絶対時間)
132000:ゼノ
145000:シルバ
158000:クロロ
164000:ヒソカ
170000:マハ(=ゾルディック)
177000:ウボォーギン
291000:ネテロ
1590000:アイシャ(13歳)
黒の書の修行法で底上げ済なので、原作より旅団のオーラ量増し増しです。ヒソカも、アイシャの影響大。そのせいですイルミがやや雑魚感あるのは……うん。
【挿絵表示】