男湯にて。
「シームー。
ホントくすぐってぇから、やめてほしいんだけどー」
身体を洗うウラヌスの背後から、遠慮なくアチコチ摘まんでは揉むシーム。
「ぷにぷにー。ちょーぷにぷにー」
「おい、ほんとヤメテよ」
言われて手を放したと思ったら、今度は桜色の艶を撫で出すシーム。
「すべすべー。
ほんと、すっごい綺麗だよねぇ。いいなぁー。お姫様みたーい♥」
ぷるぷる震えだすウラヌス。
「髪はその、うん、なんだ……
恥ずかしいからかんべんしてぇぇぇ……」
──女湯はあまりにもアレなので割愛──
僅かに残った気力を振り絞り、ふらふらと公衆浴場から部屋に戻ってくると、ぐったりしたウラヌスが布団の上でノビていた。そばで、きゃっきゃとつついてるシーム。
ぉぅ……悲劇は繰り返される。
私もパタリと布団の上でノビた。ちから……ちからが、はいら、ないなぃ……
かむばっく、ぼす属性……オマエがこんなに恋しいと思ったことはない……
後からノシノシ部屋にやってきた、小奇麗な浴衣を着るメレオロンが、伏す私の近くにドスンと腰を降ろす。
「うむ。
シーム、そちらの首尾は?」
「バッチリ♪ おねーちゃんは?」
「ぬかりはない」
言って、げらげら笑い出す2人。
てめえら……まっこと、どげんかせんといかんね……
旅館、
周囲を紅葉に囲まれた、上品な宿。旅館の中にもあちこち紅葉のデザインをあしらった装飾があり、実際の紅葉も飾られるなどしている。
私も色々なところに泊まってきたけど、特に文句のない場所だ。きっと、ここで食べるゴハンも美味しいだろう。朝食付きらしいし、明日が楽しみだ。
けど……
けど、公衆浴場だった……
ああぁーッ、1人風呂ッ! 1人風呂に入りたいよぉッ!! 別にどこだっていいけどね、この変態カメレオンのいないトコならうわぁぁぁぁんッッ!!
お風呂でサッパリしないでグッタリするなんて、ワケが分からないよ……
「なんかテレビあるね」
シームの声に反応し、突っ伏していた顔をちらりと向ける。
うん、あるね。でもお風呂入る前、試しに点けてみたら何にも映らなかったんだよな。そりゃゲームの中って建前だし、普通のテレビ番組を流してたらおかしいんだろうけど。
んー……でもそれなら、何でテレビなんてあるんだ?
「それは……
従業員に聞けば、映画とかのビデオが借りられて、そのテレビで見れる」
ウラヌスがボソボソ言う。そういえばビデオテープを入れられるところがあるな。
「へぇ。いいじゃない。
アタシ、なんか借りてくるわ」
早速とばかりに腰をあげる気配。ん、アテでもあるのか?
「おいメレオロン」
「え、なに?」
「……へんなの借りてきたら、ぶっ殺すぞ」
おおぅ。ウラヌス、めっちゃキレかけてる。そっか……あるんだ。多分ソッチ系のが。
「え、あはは。
そんなわけないじゃない、やだなー」
どすんと座る気配。おい……じゃあなんで借りに行くのヤメんの。
ナイス……。ファインプレイですよ、ウラヌス。たとえ一瞬でも、そんなの見たい気分じゃない。
もふもふの布団の感触に身を委ねてるうち、ようやく気分が落ち着いてくる。
しっかし、ダメだ……慣れないことされると、動揺を抑えるのに時間がかかりすぎる。
女の子だもんな……。昔みたく植物の精神を持ち得ないのは仕方ないんだけど。アレはアレで、我ながら枯れすぎてた気もしなくはないが。
部屋の中をぼんやりと眺め、最早インテリアでしかない古臭いテレビを見る。
……ん?
あのテレビ、もしかしてイケんじゃね?
よっと身体を起こし、もそもそとテレビへと近づく。……まだ元通りには動けないな。私は毒でも食らったのか。ていうか、もし神経毒なんて私に使ってたら、あのカメレオン舌引っこ抜いてやる。
着慣れた運動着なのが、まだ救いだな……。旅館の浴衣はメレオロンとシームが着てる。ウラヌスはいつものワンピースだ。今は見るに堪えない死体のような有様だけど……
っと、テレビと。接続するトコ……うん、あるな。これはイケるぞ。
「このテレビ、ゲーム機を繋げられますよ」
へっ!? という顔をする姉弟。
「……いや。繋げられるのはいいけど、肝心のゲーム機は?」
メレオロンが不思議そうに問う。うん、持ってきてるの知らないはずだよね。
「あのさぁ……」
ウラヌスが、ほとんど閉じたままの目を向けて、地獄の底から呻くようにつぶやく。
「アイシャがゲーム機持ってきてたのは、知ってるけど。
……ゲームの中に入ってまで、ゲームするの?」
ここが現実だと知ってるだろうウラヌスが、そう言ってくる。……まぁ言いたいことは分かりますよ。でもね、
「こんな人生より厳しいゲームを、ゲームだと思いたくありません」
「それは分かるけどさぁ……」
「ゲーム機、持ってこれちゃうんだ……」
「……アイシャ、アンタまさかアレ全部持って来たの? アンタも大概ねぇー……」
姉弟からも口々に言われる。でもメレオロン、あなたに大概とか言われたくないよ。
「それも検証しておいた方がいいと思いまして。
うまくいってよかったです」
ウラヌスが何事か考え、
「……確かに貴重な情報だね。ゲーム機……と言うよりジョイステを持ってこれるのが。俺も弾かれるもんだと思い込んでたし」
言いながら、起き上がってくる。やっぱり彼は、頭が回ると活発になるんだな。
「実際にゲーム機が動くかどうかは、俺も関心あるかな。
繋げられる?」
「ええ、やってみましょうか」
自分のリュックのところへ行き、ごそごそする。……んー、けっこう下に沈んでるな。出しづらいよ、みんな見てるし……変なモノを引っ張り出さないようにしないと。
よっと、出た出た。後はケーブルとかを……
コンセントにプラグを差し、ゲーム機のケーブルをテレビに繋ぎ、スイッチON。
────暗転していたテレビ画面に、ゲーム機メーカーのロゴが表示された。
「おぉー。イケたわねぇ」
メレオロンの台詞に、私も頷く。ゲームの中でゲーム、か。どんだけゲーム好きなんだって感じだよね。
そしてテレビに流れる『ド○ポン』のデモムービー。
そうだった……このソフトを入れたままだった。
「え……
マジで? このゲームやんの?」
メレオロンが顔を強張らせている。軽くトラウマってるな。
「いえいえ、たまたまこのゲームが入ってただけですよ。
どうせやるなら他のに──」
「いいじゃん、やろうよ」
シームが気軽に言ってくる。え、シームまじか? これが原因でメレオロンに叩かれたこと忘れたの?
「今度はアイシャもやろうよ。
楽しそうじゃん、4人でワイワイ」
「え……
俺もまたやんの?」
「ちょっとシーム。アタシを含めないでよ。
アンタ達で遊びなさいよ」
……ゲーム始める前から友情壊れそうな気配なんですがコレは。
結局なし崩しに、4人でドカ○ンをスタートさせる私達。
キャラ選択の時点で、メレオロンほぼ負け濃厚だけど……。シームは迷わず魔力特化。ウラヌスはバランスのいいキャラを選んだ。私は、適当でいっか。無難に終わらせることだけを考えよう。嫌な予感しかしないけど。
──友情破壊中──
とりあえず、メレオロンがガチ泣きして部屋から出てったことで、お開きとなった。
……ウラヌス鬼やな。デビオロン撃破しちゃったよ。メレオロンへったくそだったし、不可能ではなかったけど。ウラヌス、キャラ選択の時点からこれを狙ってたな。私もこそこそ選択ミス誘う工作したけど。……うん、その、お風呂での恨みを晴らしたかったんだ。悪く思うな。
「おねーちゃん心配だし、ぼくも隣に行くね」
腰を上げるシーム。うんうん、いい子だ。……その姉が泣いた原因の半分は、あなたのフィールド魔法だけどな。手加減しろよ。あとウラヌス、容赦なくデビオロンの最強武器奪うな。リアル
「ウラヌス、お金1枚もらっていい?」
「うん?
ああ、いいよ。ブック。
好きに使っていいけど、無駄遣いはすんなよ」
「ブック。分かってるって。
……ん、ありがと。じゃあ2人とも、今夜もごゆっくり♪」
足早に出て行くシーム。
沈痛な表情をするウラヌス。……正直、いま自分がどんな顔してるか分かんないな。
しばらく黙り込んだ後、私はいそいそとゲーム機を片付けにかかる。○カポンのBGM垂れ流しな状況は、何と言うか嫌な思い出しかない。
ゲーム機をしまい終わったところで、ウラヌスが小首を傾げ、
「アイシャも、お金持っとく?」
「え? うーん……
お申し出は有り難いんですけど、使いすぎそうなんで、ウラヌスが管理してください」
「うん? いいけど……
それが分かってるなら、お金持った上で自重してほしいんだけどな」
……だって。こういう旅館は、あちこち消費欲わいてくる誘惑多いんだもん。うっかりお土産コーナーで買い物しそうになっちゃったもん。部屋備え付けの冷蔵庫もお金かかるやつだし……
「そういえばここって、後払いに出来ないんですか?
その、宿泊代以外を」
「ん、無理。やっぱり不便だよね。でもワザとだと思う」
「わざと? 不便にしてるってことですか?」
「うん。店みたいに釣り預かってくれないし、細かい金カードが貯まってフリーポケット圧迫してくるから、管理が面倒になって金使いすぎるパターン」
「なるほど……そういうワナなんですね」
「罠だな。小銭みたいな
釣り預かってくれないトコは、基本そんな感じ」
あー……まともに攻略してるプレイヤーの大半がそれに当てはまるかも。庶民的な金銭感覚の持ち主が、このゲームをやること自体あんまり無さそうだし。
マメに『贋作』と『複製』を使って、指定ポケットカードの枠を埋めていくウラヌス。……ホントよくやるよ。
何となく、さっきゲーム機の電源プラグを挿したコンセントを見る。他にも挿さってて、その先に携帯電話が2つ重ねて置いてある。
おや? なにかあるな……
そちらへ行き、携帯電話のそばにあるカードのようなものを手に取る。
あ。ハンターライセンスだ。
んん? ライセンスだと思うんだけど……デザインが違うぞ。
自分のライセンスを運動着のポケットから出して見比べる。うん……認定ナンバーあるもんな。私のが138924809287。で、コッチが113454771284。
「ブック」
声に目をやると、バインダーを消したウラヌスがこっち見てる。
「あー……
これって、ウラヌスのライセンスですか?」
「……そうだよ」
「なんかデザインが違うみたいですけど。
あ、私287期なんですけど、ウラヌスって更に3年前なんですね」
「うん。……アイシャのは去年か。
そりゃライセンスのデザインが、ずっと同じってことはないと思うよ」
「それはそうでしょうねぇ……
284期の頃から変わったんですかね」
でもライセンスって、そんなころころデザイン変わるもんなんだろうか?
「……多分、デザイン変更とかじゃないよ」
「えっ?」
なんだろ。なんかウラヌス、不機嫌だけど。
「星の申請が通ると、デザイン違いのライセンスが発行されて、元々のライセンスと交換する。
再発行しないとか言ってるけど、それは紛失とか盗難にあった場合の話で、実はする。星取った場合だけ、ライセンス更新って形で」
「ということは……」
分かりやすく嘆息するウラヌス。
「俺はシングルだよ。
取ったのは随分前だけど、面倒ごとが増えて煩わしくなった」
「ああー……
面倒っていう話はチラッと聞いた覚えもありますが」
クラピカが時々困ってるみたいなんだよな……ブラックリストハンターのシングルってことで、協力要請がちょいちょい来て、いちいち断ってるみたいだった。まだ修行中の身って理由で。実際風間流道場に入り浸ってるから、本当のことだしな。……緋の眼を取り戻す為か、時々いなくなるけど。
あ。ならクラピカのライセンスも交換されてるのか。私達に気兼ねして見せないようにしてるのかな? あんまりライセンスなんて見せ合ったりしないけど。
「星なんて正直名誉だけさ。
だいたい、キミだって申請すれば通るだろ?」
……。これはヤブヘビだったか。
「いえいえ、私なんてまだまだですよ」
「どんな謙遜だよ。
……つか、気になってたから聞くけど、幻影旅団を捕まえたルーキーのクラピカって、キミの仲間だろ?
どう考えても、キミが戦って捕縛したとしか思えないんだけど」
ま、まずい。なんか色々バレそうだ。
「そんなことないですよ。
……確かにクラピカという人は知ってますけど、単に同期というだけで」
「へぇー。ほぉーん」
あ……あかん。なんかコレ、事前に調べられてる感じだぞ。
「知ってる、アイシャ?
クラピカって人の情報、結構ハンターサイトに上がってるんだぜ? ハンターの情報網、甘くみちゃダメだよ。
……でさ。天空闘技場で誰かさんと一緒にいるの、けっこー目撃されてるんだよなぁ。あそこって目立つよねー。俺もかなり面倒しょい込んだクチでさぁ」
「は、ははー。そうですねぇ」
……しまった。確かに、2分間攻撃を避け続けるとかメチャクチャ目立つことしてたな。クラピカも同じことしたから、仲間ってバレるに決まってるじゃないか。しかもカストロさんと試合した時にアナウンスまでされたしな。
クラピカは会長総選挙でも得票あったし、ある程度調べられてても不思議じゃない、か。
「で、俺の予想だとクラピカの念の師匠、キミじゃないのか? 他人に稽古つけるの好きみたいだし。時期的に、天空闘技場で修行でもしてたのかなって。
その上、クラピカと一緒に幻影旅団を捕縛したんだったら、申請すればダブル取れたんじゃないの?」
「そ、その……
私はクラピカの師匠とかじゃなくて、友達でして……
捕縛したのも、クラピカの力があってこそですよ?」
「……ふむ。念の掟の能力はそうだろうね。
で? 旅団の連中、ぐっちゃぐちゃに叩きのめされてるヤツが何人かいたけど、それは誰がやったの?」
「…………」
「……ごまかせるわけないだろ。
昨日会った、シャルナークだっけ?
アイツに、関節がどうの言ってたじゃないか。俺、幻影旅団の護送の時に、アイツラの身体を診察しててさ。アイツの関節周り、確か痛んでたんだよな」
……あぁぁ、いらんこと言っちゃったぁ……
「……ホントに、私の力だけで捕縛したとかじゃなくて。
結構ゴンとか仲間がいて、みんなで協力して捕縛したんです」
「へぇー。確かにゴンは手練れみたいだったね。やっぱりキミが鍛えたの?
幻影旅団、ゴンより強そうな連中ごろごろいたんだけどねぇ。あれだけ強いアイシャが、ゴンと一緒に戦ったの? キメラアントの時みたいに、アイシャ1人で戦いそうじゃん」
もうダメだぁ……おしまいだぁ……
言えば言うほど墓穴を掘らされる。どこの名探偵だよ、そうです犯人は私です……
「いや、その……アイシャ。
別に何があったか、白状しろって言ってるわけじゃないから。大体予想つくしさ。
ネテロとキミが電話で話してたのも、なんか気になるけど」
ぐはっ、アレまで聞かれたのか。ネテロ、人払いしといてよ……バレバレじゃないか。
布団の上で、ゴロンと転がるウラヌス。
「いいよいいよ。別に内緒にしてくれたら。
秘密くらい誰にでもあるさ」
「……。すいません」
ライセンスを元の場所に戻す。……置いてあったライセンス、勝手に見なきゃよかった。でも、シングルか。神字ハンターとしてのシングルだろうから、おそらくトップクラスの神字の使い手なんだろうな。なら納得もいくよ。
「ほんとスゴイよねぇ。
アレだけの手練れ揃いを、1人も殺さずに捕まえるなんて。
俺には絶対無理だ。……尊敬するよ」
……。
それは……偶然なんだよな。
少なくとも1人か2人は、死んでいてもおかしくなかった。旅団はもちろん、仲間や、父さんも。何も余裕なんてなかった。あの結果を自分の手柄だなんて思いたくもない。
「……ま、気に病まなくてもいいよ」
「えっ?」
気に病む? なんのことだろ。
「旅団の怪我はみんな治しといたから。
最後まで確認はしてないけど、多分完治してると思うよ」
えっと……
あー、そういうことか。ウラヌスは、私が旅団に負わせた重傷を気に病んでると思ったのか。まぁ全く気にしてないとまでは言わないけど……
──ん?
「あの。……治しといたって?」
びくんっ。と身体を揺らすウラヌス。
ほっほぅ……治せる?
あれだけの怪我を治せると。私、レオリオさんにかなり難しいって聞いたんだけどな。だから完治まではさせなくていいって前提でお願いしたんだけど。
ぎぎっと音がしそうな風情で、首をこちらに向けるウラヌス。
「その……
やっぱりマズかった? あんなヤツラ、完治させたりして……」
……なんだろ。さっきからウラヌス、妙な誤解してるな。ちゃんと事情話してないから、仕方ない気もするけど。
「いえ、そんなことは言いませんよ。放っておいても、治療は誰かがしたでしょうし。
……ではなくて。
ウラヌス、あなた治療できるんですか?」
「へ? ──あ。
あぁーッ、しまった! そっちかぁ……
もうちょっと隠しとくつもりだったのに、やっちゃったぁ……」
……マジか。どんだけ凄腕なんだ、この人。
「できれば、お伺いしたいんですけど。
どうやって治したか」
「……
予想はついてるだろうけど、そういう神字だよ。……ただ即効で治ったりはしないんだ。致命傷だと治療が間に合わない可能性がある。
せいぜい普通に治癒するのを早める程度だよ」
は? いや、そんなバカな。
「いえいえいえ。早める程度とか嘘でしょう?
だって、腕とか足も治したんですよね? 完治ってことは──」
「ぅ……
そう、だよ。
フェイタンの腕も、フィンクスの足も、ちゃんと復活してると思うけど……
ただ再生に時間はかかるし、元通りって意味じゃないけど。あくまでも補っただけで」
……。再生て。レオリオさんの【掌仙術/ホイミ】でも、多分そこまでは治せないぞ。
うわ、この人やばくないか? ただでさえ貴重な治癒能力まで、神字で出来ちゃうとか。それは万能すぎるだろう……。時間がかかるとは言え、『大天使の息吹』に近いレベルで治療出来るなんて……
「……やっぱり、治療が出来るのって他の人には秘密にしてたんですか?」
「まあ……ね。他人を治療できる能力者がどれだけ希少かは知ってたから。
大勢にバレると色々やらされるのは分かりきってるし、そもそも俺は医者じゃないしな。……この目のこともあるから、治療役にうってつけなのは分かってるんだけど」
……だろうなぁ。でも、彼は自分のことで一杯一杯だし。そりゃやってらんないよね。
「大体、俺が治せるって分かったら絶対アテにするだろ?
アイシャなら、それを利用して無茶な修行したりさせたりしそうだし」
ぎっくぅ。……あっはっは、完全に見抜かれてる。
顔を逸らす私を半眼で見つつ、ウラヌスはクチを尖らせる。
「その反応、やっぱり図星だったんでしょ?
先に言っとくけど、オーラごそっと持ってかれるから、修行とかには使わないからね。
あと、治してもらえるなんて思って無茶するのも却下!
致命傷は治せないって、ちゃんと覚えといてよ」
「はぃ……」
なんか叱られた。うぅぅ、これはヘタ打ったか。
……いや。ウラヌスの性格的に、そういう修行の仕方は結局許容されなかったかなぁ。キツイな。
ウラヌス、幻影旅団を治療しちゃうくらい優しいんだもんなぁ……
・2000年9月16日(午後11時)時点で4人が所有するカード
『1003:防壁/ディフェンシブウォール』8枚
『1004:反射/リフレクション』 5枚
『1009:再来/リターン』 16枚
『1010:擬態/トランスフォーム』 1枚
『1016:漂流/ドリフト』 3枚
『1019:城門/キャッスルゲート』 5枚
『1022:堕落/コラプション』 2枚
『1023:妥協/コンプロマイズ』 1枚
『1026:聖水/ホーリーウォーター』 2枚
『1030:道標/ガイドポスト』 9枚
『1031:解析/アナリシス』 10枚
『1037:再生/リサイクル』 11枚
『1038:名簿/リスト』 9枚
『1039:同行/アカンパニー』 6枚
『1040:交信/コンタクト』 6枚
『176:狂気のガーネット』1枚
『179:神樹コハク』 1枚
『607:10000J』 15枚
『1:一坪の密林』 1枚 ※複製贋作
『2:一坪の海岸線』1枚 ※複製贋作
『3:湧き水の壺』 1枚 ※複製贋作
『4:美肌温泉』 1枚 ※複製贋作
『5:神隠しの洞』 1枚 ※複製贋作
『6:酒生みの泉』 1枚 ※贋作
『7:身重の石』 1枚 ※贋作
『8:不思議ヶ池』 1枚 ※贋作
『9:豊作の樹』 1枚 ※贋作
『10:黄金るるぶ』 1枚 ※贋作
『52:真珠蝗』 1枚
所有する有効指定ポケットカード種類数:1種
・所有するカード化解除アイテム
『84:聖騎士の首飾り』2つ
『100:島の地図』 2つ
※雑貨品は割愛
・店舗貯金額
アントキバ飲食店 :1510J
アントキバ交換店 :1089万3000J
マサドラ交換店 :213万9300J
エリル桜茶屋 :600J
オータニア定食屋 :1700J
オータニアSS :1000J
オータニア秋の空 :4800J
オータニア時雨紅葉:2000J
所持金と貯金合計額:1319万3910J