ハチマンがマサゴタウンを出発してしばらく歩いていると、先日サトシとバトルをしていたシンジに出会った。
シンジは俺に気づいて声をかけると、俺がリーグ優勝者であることそしてソウブ地方のチャンピオンを指摘した。
そのまま俺とシンジが向かい合っていると、シンジが先に口を開いた。
シンジ「単刀直入に言います、俺はあなたにバトルを申し込みたい」
ハチマン「……本当に急だな」
シンジは表情を変えずにそう告げた。
シンジ「強さを求めるなら実力のあるトレーナーと戦いたいのは当然のことですし、なりより自分の経験にもなります」
あれこれ雑念が入っていたがシンジに言われて全部消えた。
ハチマン「まあ、違いないな」
先日のサトシとの遣り取りからこの男シンジは強さに対して非常にストイックなトレーナーであることはわかっていた。そんなシンジの強さを求める姿勢は好感を抱く。
シンジ「都合が悪いならまた日を改めますが」
ハチマン「いや、今からでも構わない。ただな……」
シンジ「ん?」
ハチマン「俺は一からやり直すためにシンオウを旅している。今の手持ちは最近ゲットしたポケモンばかりでリーグに出場したポケモンはいないんだが、それでもいいか?」
リーグ覇者としての俺の全力を相手にしたいと言うのなら、悪いが今はシンジの期待に添うことはできない。俺はそう告げた。
シンジ「構いません。俺も似たようなものなので、それにあなたのポケモンなら期待できますし、あなたのバトルスタイルが知れるなら問題ない」
シンジはそう言って鋭い目のままニヤリと笑う。
ハチマン「(本当に良い目をしているな……俺とのバトルで何かを得たいそれを感じる。色んな所を旅してバトルしたから一回見ただけでここまで分かるか)」
ハチマン「よし、じゃあ対戦方式は?」
シンジ「それなら……使用ポケモンは3体の勝ち抜き戦でどうですか? 手持ちすべてが戦闘不能になった方の負けでどうですか」
昨日のサトシとの対戦とは違い、公式戦にも似た対戦形式にシンジが本気のポケモンバトルがしたいということがハチマンには伝わった。
ハチマン「それで良いぞ」
ハチマンとシンジは一定の距離を開け、ボールを構える。
そして、投げる。
シンジ「ヤミカラス、バトルスタンバイ!」
ハチマン「いけ、タツベイ!」
ヤミカラス「ヤミィ!」
タツベイ「タンベィ!」
ハチマンはタツベイを出した。シンジが出したのは全身が黒く、帽子を被ったような小型の鳥ポケモン。くらやみポケモン、ヤミカラスだ。
タツベイは上空を飛ぶヤミカラスをジッと見つめ、ヤミカラスは翼を動かして飛びタツベイを見下ろしていた。
シンジ「ヤミカラス、"シャドーボール"!」
タツベイ「タツベイ、"りゅうのいかり"!」
ヤミカラス「ヤミィ!」
タツベイ「タンベィ!」
ヤミカラスから漆黒の玉が発射され、タツベイは蒼いエネルギーを発射した。
シンジ「“つばめがえし”!」
ヤミカラスは低空飛行をし、タツベイ目掛けて攻撃を仕掛けた。
ハチマン「タツベイ、”かわらわり”!」
ヤミカラスのつばめがえしに迎え撃つようにタツベイのかわらわりが突撃する。2体はぶつかるとヤミカラスが吹き飛ばされた。
シンジ「なに?」
ハチマン「タツベイ、”りゅうのいかり”!」
タツベイのりゅうのいかりがヤミカラスに直撃した
ハチマン「タツベイ、畳み掛けろ”かわらわり”!」
空中でフラつくヤミカラスをタツベイは跳び上がり、かわらわりで狙い撃つ。
シンジ「上昇しろ!」
シンジは素早く指示を出すとヤミカラスは空中で態勢を変えて飛び上がる。“かわらわり”は空振りとなり、タツベイはそのまま着地する場所にシンジが指示をだす
シンジ「“つばめがえし”!」
着地する前の隙を狙いシンジはヤミカラスに指示を出す。タツベイはヤミカラスのつばめがえしが直撃し吹き飛んだ
ハチマン「タツベイ、大丈夫か」
タツベイ「タンベィ!タンベィ!」
タツベイはよりやる気になった、ハチマンはそれを見て相変わらずだなと思った。
シンジ「“ゴッドバード”!」
ヤミカラス「カアァ!!」
ヤミカラスは再び飛び上がると全身にエネルギーを纏い、タツベイを強襲する。
ハチマン「タツベイ、受け止めろ!」
タツベイ「タンベィ!」
タツベイはヤミカラスのゴッドバードを受け止めた
シンジ「受け止めただと!?」
シンジはゴッドバードを止められた事に驚いていた。
ハチマン「タツベイ、そのまま”かわらわり”!」
タツベイは受け止めたヤミカラスにかわらわりを振り下ろした、ヤミカラスは避ける事も出来ず大地に叩きつけられた。ヤミカラス戦闘不能。
シンジ「……戻れ、ヤミカラス」
シンジは表情を変えずにヤミカラスをボールに戻す。そして、次のボールを取り出す。