俺が元チャンピオンであるのは間違っていない。   作:傲慢です

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11話

ハチマン「よくやった、リオル」

 

リオル「リオ!」

 

リオルはボロボロになりながらも嬉しそうに笑って答えた。あそこまで激しくバトルするこいつは初めて見た。俺はそのままリオルをボールに戻した。

 

シンジ「……戻れ、エレキッド」

 

目を伏せたシンジはエレキッドをボールに戻した。残念そうな顔だが、どこか嬉しそうにも見えた。

 

ハチマン「どうだった、何かを得られたか」

 

シンジ「はい、上位のトレーナーのバトルを体感することができました。バトルを受けてくれて感謝します。良い経験が出来ました」

 

ハチマン「そうか、それは良かった」

 

そう言って一つのボールを見つめるシンジ。おそらくヒコザルのモンスターボールなのだろう。

 

ハチマン「お前はヒコザルの育成で悩んでいるのか?」

 

俺がそう言うとシンジは目線を逸らした。

 

シンジ「別に悩むという程でもない。育成方針は決まっている。こいつにはどんな炎ポケモンにも負けない炎を生み出す“もうか”がある。必ずそれをものにする」

 

特性“もうか”か。よくわからんがシンジは自分のヒコザルに何かしら期待をしているようだ。

 

ハチマン「俺には分からないがお前はお前のやり方で強くしたら良い」

 

シンジ「……分かりました」

 

ハチマンはシンジあることに疑問を感じていたのでそれを聞いた。

 

ハチマン「シンジ、お前なにか焦っているのか?」

 

シンジ「なんだと……」

 

俺の言葉にシンジは僅かに眉を顰めた。

 

ハチマン「ポケモンの能力をよく見てるし、戦略もキチンと建てている。けど、お前のバトルにはどこか余裕が無いような気がする」

 

シンジ「……」

 

シンジは何も答えずに俺の言葉を聞いている。

 

ハチマン「俺はあんまり先輩ヅラはしたくないが、一つだけ言っておく。まだまだ先は長いんだ、落ち着いて進んでもいいんじゃないか……というのが俺のアドバイスなのだが」

 

シンジ「……参考にはさせてもらう」

 

シンジは目を閉じてぶっきらぼうにそう答えた。

 

シンジ「俺はもう行きます。またどこかで会うことになったらまたバトルを申し込みたい。次は勝たせて貰います」

 

ハチマン「おう」

 

シンジはそのまま先に行ってしまった。

 

ハチマン「……疲れたから休憩っと」

 

俺は木陰でしばらく休むことにした。

 

ハチマン「(サトシとシンジのバトルスタイルやり方は全く違うからこそすれ違うことが多いか……全く、あの二人がこれから先どう成長するのか楽しみだな)」

 

ハチマンはそう思いながら立ち上がりコトブキシティに向かった。

 

 

 

 

 

 

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