俺が元チャンピオンであるのは間違っていない。   作:傲慢です

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13話

岩山に囲まれたクロガネシティに到着した。この町は炭鉱場がありそこからは化石や貴重な資源が大量に採取されるらしい。大きなエネルギーを秘めた町として知られている。

 

俺が来たのは炭鉱が見たいからではない。クロガネシティにはポケモンジムが存在する。シンオウ最初のジムに挑戦しに来たのだ。

 

クロガネジムは岩山に囲まれて建っていた。というか岩山がジムになっていた。遠目で見ると本当にただの岩山にしか見えなくてジムがあるか怪しかったがたしかに看板があって扉があった。

 

自動扉をくぐると受付があり、1人の男性がいた。

 

ハチマン「すいません、クロガネジムに挑戦に来た者ですが」

 

イワオ「おお、挑戦者か。すまないが今ジムリーダーのヒョウタは発掘作業中なんだ。もうしばらくしたら終わるはずだから。この時間に来てほしい」

 

ハチマン「わかりました。ではまた来ます」

 

意外に受付の男性――イワオさんと名乗った――はジムリーダーではなかった。ジムリーダーは発掘隊の人間なのか。ジムリーダー自ら化石発掘にかかわるとは、町のために頑張っているのか、単なる化石大好き人間なのかもな。それでもハチマンはそれにも興味を持った、昔のポケモンを知ることで色んな事も分かるからだ。

 

指定された時間にクロガネジムを訪れると、イワオさんと話している人物がいた。

 

イワオ「ヒョウタ、挑戦者が来たようだ」

 

その人物は工事現場のヘルメットを被って作業服を着た青年だった。ところどころ汚れた作業着だが、その顔は整って爽やかさがあった。

 

ヒョウタ「ようこそクロガネジムへ、僕がジムリーダーのヒョウタだ。君が挑戦者かい?」

 

ハチマン「はい、ソウブ地方から来たハチマンというものです」

 

ヒョウタ「ソウブ地方から!?それはわざわざ遠い場所から……」

 

俺の顔を見たヒョウタさんは言葉を切ると何かに気づいたような顔になった。

 

ヒョウタ「……もしかして、君があのヒキガヤ・ハチマン君かい?」

 

ハチマン「ええ、そうですよ。もしかして俺を知っているんですか」

 

ヒョウタ「知ってるも何も君はカントー、ジョウト、ホウエンのポケモンリーグで優勝者でありホウエンの四天王とチャンピオンを倒した、ソウブ地方のチャンピオン……まさか君のようなトレーナーが僕のジムに挑戦しに来るなんて思わなかったよ」

 

ハチマンはヒョウタの言葉に知っている人は知っているんだなと思っているとヒョウタは何故チャンピオンの君がここにジムめぐりをしているのかを聞いてきた。

 

ハチマン「確かにチャンピオンになりました、それでもまだまだ自分自身もポケモン達も更に強くなりたいのでね……シンオウの旅は一から鍛え直す為に再び旅に出たんです」

 

そう言うとヒョウタさんは好意的な顔になる。

 

ヒョウタ「そうか、熱心に己を磨こうとしてるだね。素晴らしいよ」

 

ハチマン「ははは、どうも」

 

ヒョウタさん少年のようにキラキラした目で興奮気味になる。

最近俺褒められてばっかりだ。まさかこれがモテ期ならぬ褒められ期? いやそんなの無いよな。

 

ヒョウタ「それじゃあ、バトルフィールドまで案内するよ」

 

案内されたバトルフィールドはカントーのニビジムやホウエンのカナズミジムを思い出させる岩のフィールドだ。

そのフィールドを挟み、俺とヒョウタさんは向かい合う。

 

ハチマン「よろしくお願いします」

 

ヒョウタ「よろしく、僕もジムリーダーとしてはまだまだ若いからね。自分の腕を磨く意味でもリーグ覇者でありチャンピオンにも勝つ程の君の胸を借りたい気分でもあるんだ。ジムリーダーとしてはどうかと思うけどね」

 

ハチマン「そうですか、なら俺も遠慮なくぶつかります……その前に動画をとっても良いでしょうか」

 

ヒョウタ「自分のバトルを録画しているのかい?」

 

ハチマン「ええ、動画にとって今後のバトルに生かすためです」

 

ハチマンはそう言ってカメラを起きフィールドに戻る、ハチマンとヒョウタは互いにモンスターボールを構える。

 

イワオ「バトル開始!!」

 

ヒョウタ「行けイシツブテ!」

 

ハチマン「頼むぞシザリガー!」

 

イシツブテ「ラッシャイ!」

 

シザリガー「シザッー!」

 

ハチマンはシザリガーを出し、ヒョウタは岩で出来たポケモン、イシツブテを出した。

 

ハチマン「シザリガー”バブルこうせん”!」

 

ヒョウタ「イシツブテ“めざめるパワー”!」

 

シザリガー「シザッー!!」

 

イシツブテ「ラッシャ!!」

 

イシツブテから複数のエネルギー球が発射され、シザリガーからは複数のバブルが発射されお互いの技がぶつかり爆発する。

 

ヒョウタ「かなりのパワーだね、ならばイシツブテ、“ころがる”!」

 

イシツブテ「ラッシャ!!」

 

シザリガー「シザッ!」

 

イシツブテは”ころがる”で突撃してくるがシザリガーはその場で構えた。

 

ハチマン「シザリガー”クラブハンマー”!」

 

シザリガー「シザッー!!」

 

加速するイシツブテにシザリガーの“クラブハンマー”が激突する。イシツブテは吹き飛び動かなくなる。

 

イシツブテ「アガリ……」

 

イワオ「イシツブテ戦闘不能、シザリガーの勝ち!」

 

ハチマン「シザリガー、よくやった。」

 

シザリガー「シザリッ!!」

 

一回戦シザリガーVSイシツブテはシザリガーの勝利。

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