風の聖痕 新たなる人生   作:ネコ

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第21話

 和麻たちが戦っている頃。

 綾乃と柚葉は、霧香が風牙衆から得た情報を元に、風牙衆の捜索と殲滅に向けて動いていた。

「以外に早く口を割ったわね」

「室長の尋問に耐えれる人はなかなかいないと思う」

 風牙衆の拠点は幾つかあるようで、綾乃たちはその中から比較的に近い場所に向かった。

 何時もは運転を任せている周防も、風牙衆が居ないため、風牙衆が行っていた教務を引き受けており、その業務の量に忙殺されていいただった。

「一応罠の可能性も心に留めておいてね。簡単に吐くってことは知られても問題ないと判断したのかもしれないし」

「罠なんて正面から潰すから問題なし!」

 綾乃の返答に溜め息が漏れそうになるのを堪え、無駄と分かりつつも注意を促す。

「油断してると痛い目に会うよ、日頃から注意しないと」

「油断はしないわ。相手が誰であれ全力全開! まあ、町を燃やしたりはしない程度には加減するけどね」

「ほんとに加減はしてね……」

 柚葉は綾乃の性格が変わっていないことに安堵すると共に、綾乃の考え方が幼い事に危機感を募らせる。

 

 二人が到着した先には廃工場があり、如何にもな怪しさを醸し出していた。

「余裕があったらでいいんだけど……」

「なに?」

「妖魔がいたら、浄化を待ってほしいの」

「?」

 柚葉の提案に、綾乃は理由が分からないため首を傾げる。妖魔は明確な敵であり慈悲を掛けるべき存在ではない。それにも関わらず、倒すのを待つ理由とは何か。

 その答えは柚葉の次の言葉でわかった。

「綾乃ちゃんに会ったとき、妖気を纏ってたと思うんだけど、私って妖魔を取り込める体質みたいで……。取り込んだ分の何%か───微々たるものなんだけど、自分の力に出来るみたいで、室長からは積極的に妖魔退治に関わるようにって言われてるから……お願いします」

 頭を下げる柚葉に綾乃は手を振り気軽に答えた。

「別にいいわよ。そんなに手間じゃないでしょうし」

「ありがとう綾乃ちゃん」

「ただ、滅してしまったら諦めてね」

 綾乃の方は勿論だが、柚葉にも緊張の色は見られない。

 それほどまでに炎術士の神凪───いや、綾乃に信頼を寄せていた。

 この世界に足を踏み入れると、よく出てくる名前は神凪である。それは、日本という国内だけには収まらず、世界各地でも囁かれている。特に戦闘という面において、他者の追随を許さず、ライバルと成り得るのは同門の者だけというのも、一部を除き共通の認識だった。

 柚葉が警察。その中の部署である特殊資料室に配属になってから日は浅いが、その手の話には事欠かなかった。特に室長である霧香から、対応を気を付けるよう念入りに、それも洗脳に近いような説明を受けたほどである。

 その甲斐もあって、柚葉の知識も相応のものとなっていた。

 

 廃工場の中は静寂に満ちている。

 床には廃材が散乱し、歩く度に足音が鳴る。しかし音を出しているのは柚葉のみ。普通であれば多少の音を出すものだが、綾乃の歩き方故か音は最小限に絞られ、人の耳では全くと言って良いほど聞こえない。

 それ以外の音は、時折柚葉が周囲に呼び掛ける声だけで、それが虚しく廃工場内をこだましていた。

 その行動も、綾乃が廃工場の半ば辺りまで進んだところで終わりを告げる。

 綾乃は急に立ち止まり、ゆっくりと後ろを振り返った。

「?」

 柚葉も後ろを振り返るがそこには何もなく、通ってきた通路だけがある。

「やっとお出ましね」

 綾乃の言葉と同時に、床から黒い靄が吹き出してきた。靄は綾乃たちを閉じ込めるように周りに拡がっていき、逃がさないように囲み始める。

 そのような中にあっても、綾乃の態度が変わることはない。綾乃は、黒い靄を見て腰が引けている柚葉に声を掛けた。

「そいつを取り込まないの?」

 綾乃の言葉で、柚葉はやるべき事を思い出し、自分の不甲斐なさに赤面しながら、懐から呪符を取り出す。

「ごめんなさい。少し時間を貰うね」

 呪符を取り出した柚葉は、そこに刻まれた呪言を読む。呪言は柚葉の霊気に呼応して柚葉に貼り付いた。

 それまで囲むように拡がっていた靄は、柚葉に向けて急速に集まりだし、呪符を通して柚葉に吸い込まれていく。最初の余裕の表情は次第に無くなり、その顔からは焦燥感が生まれ始めたことで、綾乃は異常事態に気付いた。

「手を出すわよ」

 一言添えて金の炎が周囲を焼き払う。それにより、靄は一瞬にして消え去り、ついでのように足元にあった瓦礫や壁の一部が無くなっていた。

 柚葉は荒い息を吐いてその場に崩れ落ち、呪符から手を離す。その顔からは、大量の汗が滴り落ちていた。

「結局どうだったの?」

「私の……キャパシティを……越えてた……みたいで……」

 柚葉は大きく深呼吸すると、息を整えて続きを話す。

「ごめんなさい。今のだとほんの数%も取り込めなかったみたい」

「ん~。結構時間が掛かるみたいだし、今度にしない? 潰さないといけないところはまだまだあるんだし、取り敢えず敵の頭を潰してからってことで」

「そうね。足止めしてしまってごめんなさい」

「いいって。それよりも、そのすぐに謝る癖を直した方がいいと思うわよ」

 綾乃は気を取り直して先へ進む。

 先程のものがここの主力だったのか、漂っていた怪しげな空気は霧散し、清々しいまでの清浄な空気に変わっていた。

 外に出た綾乃は、振り向いて廃工場を見る。一応念のため内部を確認したが、人の姿は確認できなかった。もう遠慮することはない。

 綾乃は片手を上げて周囲の炎の精霊を集め始める。

 炎は集まるに従い、金色の炎に赤い色を帯びていく。そして次第に肥大していくそれは、小型の太陽を思わせるものにまで拡大する。

 近くに立っている柚葉に熱さは感じられない。しかし、その力は感じることが出来た。

 綾乃は掲げていた手を真っ直ぐに廃工場目掛けて振り下ろす。力の行使はそれだけで済んだ。

 炎は真っ直ぐに廃工場へ向かうと、何も存在しないように壁を消滅させて先に進んでいく。ぽっかりと空いた穴から見える光景は、柚葉には信じられないものだった。しかし、それだけで終わるはずがなく、一気に中央まで進んだ炎の塊は、突如として爆発し進んでいたときと同様に跡形もなく、廃工場のあった土地を更地に変える。

 柚葉は霧香の言っていたことが誇張でも何でもないことを、この時に初めて実感したのだった。

「さてと、掃除も終わったし次に行きましょ」

「ええーっと……。今のは一体?」

「? ただの神炎だけど? それよりも先を急ぐ! 早くしないと次々に移動されちゃうわ」

 綾乃は柚葉の態度を不思議に思いながらも、柚葉の手を取り強引に道路へと向かった。

 柚葉は唖然としながらも、自分のすべき事を思い出し、手を携帯に伸ばしてボタンを押す。

「室長ですか? ───はい。終わりました……。次へ向かうので、この地の処理をお願いします。───いえ、あの、全てです。全て……。はい。分かりました。失礼します」

「報告いるの?」

「綾乃ちゃん」

 柚葉はがっしりと綾乃の両腕を掴み目を見る。

「な、なに?」

 その突然の行為と迫力に綾乃は驚き、一歩後ずさる。

「手加減はとても大事なの。それと一般常識も。人前で恥ずかしい思いはしたくないでしょう?」

 何故、このようなことを言い始めたのか。綾乃は理解できないまま、柚葉を落ち着かせるためにただ頷く。

「分かった! 分かったから落ち着いて!」

「本当ね?」

「本当に本当だってば!」

 柚葉は綾乃の目を見て頷き、先頭を切って歩き出す。

 綾乃は胸を撫で下ろしながら、その後に続いた。

 

 その後も綾乃たちは、最初の廃工場の後も転々と拠点潰しを行っているが、全く成果は上がっていない。

 流石は元神凪の情報収集役と言うべきだろう。

 向かったところは全て偽の拠点か既に移動した後であり、そこには様々な罠が張られていた。

「あーもう! 一体幾つ目よ!」

「リストの半分は回ったから落ち着いて」

 張られた罠は力押しで軽々と突き破っている。しかし、成果の全く上がらない行動に、綾乃は苛つき、次第に炎の威力が上がってきていた。それは関係のない物にまで、被害の手が及び始めていることを示す。

 辛うじて柚葉がブレーキを掛けることで、今のところ甚大な被害は出ていないが、柚葉が居なければ、拠点と思わしき場所は、中にいる人の確認がされないまま、根刮ぎ燃やし尽くされてしまっていただろう。

 残る場所は、それぞれが神凪の本宅からは遠い位置にあり、効率よく回っているとは言え、移動に時間が掛かることは否めない。

 いつも移動を人任せにしてきた代償がここで出てきていた。

「私にも仙術の才があれば……」

 他の術師が聞けば、妬みや謗りを受けること間違いなしの発言をするが、ここにいるのは柚葉のみ。そのような事を思う事もなく、軽く受け流して先導していった。

 

 

 

 永遠に続く暗闇。

 何処まで進もうと途切れることはなく、変化もない。ただただ闇のみがあった。

 その闇に封じられたものは、自分の力では封印を解くことが叶わないことを悟り、異変が起こるまでの間、意識を閉ざし体を休めるための休眠に入る。

 封印される前。戦いに次ぐ戦いで、その者───古き神は疲弊していた。傷を負った訳ではない。ただ、力───神力を消耗しただけだ。自らを追い込み封印までされてしまうとは思っても見なかったが、あの場で術者数十人の生け贄による封印をされずに戦い続けていれば、数日もしないうちに存在が消滅していただろう。

 神力は神にとって生命力そのもの。無くなれば当然消滅に至る。消滅ギリギリまで消耗させられた古き神は、封印から出ることも叶わずに休眠に入ったのだった。

 しかし、それも今日までのこと。突如として光の線が闇の中に走る。

 それは寝ていたものを起こすのに十分な異変であった。

 古き神は目を醒まし、光に向けて突き進む。

 封印の外を目指して……。

 

 和麻の準備は滞りなく進んでいるが、完全とは言い難い。しかし、相手が待ってくれるということはなかった。

 封印から解き放たれた神が真っ先に向かったのは、和麻───ではなく、煉を抱えた厳馬たちの方だった。和麻が敵であったとしても、同じ判断を下すであろう事は間違いない。しかし、だからと言って和麻がそれを防ぐということはしなかった。

 厳馬の方に向かうのをこれ幸いと、準備を進めていく。

 対して厳馬は相手───幽体のような塊が近付くことで受けるプレッシャーに冷や汗をかいていた。

 抱いている腕の中の煉に意識はない。そもそも、起きていたとして正常な判断力があるとは思えなかった。神凪の後継者として育ててきただけに、ここで切り捨てる訳にはいかない。対応できるだけの実力をつけることができなかった自分にこそ問題があると厳馬は考え、煉を寝かせて立ち上がると、プレッシャーを弾き飛ばすように神炎を纏う。

(来るならばこい。神凪の───神凪厳馬の力を見せてくれる!)

 煉を拐われた事に対する自らの不甲斐無さ。

 まんまと封印を解かれた力の無さ。

 余計なことを考えたことによる行動の遅さ。

 それら全てが怒りへと換わり、厳馬の纏う神炎は更なる輝きを増す。そして、近付いてきた神へと、その神炎を振るった。

 それが通常の妖魔であれば、何が起こったのか分からぬままに消滅しただろう。そう通常であれば、だ。

 相手は神。例え神炎といえども滅することは出来なかった。それどころか、当てることすら出来ていない。

 辛うじて肉眼で認識出来るほどの早さで迫ってきていた神は、厳馬が神炎を放った途端に、更に速度を上げて悠々と回避したのである。

 しかし、一度回避されたからといって、それだけで厳馬の攻撃が終わるはずもなく、回避した先にその攻撃の矛先を向けていく。

 その厳馬の攻撃は数秒で終わりを迎えた。

 それと言うのも、神が厳馬たちの周囲を何度か周回し終えると、強烈な神気を纏った風を厳馬に向かって放ったのである。厳馬はその圧力に圧され膝を屈した。そして、それ以上負けるわけにはいかないとばかりに、神を睨み付ける。

 戦意が失われていないことを察したのだろう。攻撃は更に激しさを増し、神炎を纏っているはずの厳馬に切り傷を負わせ始める。

 風は止まることを知らず、厳馬を文字通り風にて削り始めた。

 神が攻撃を始めてほんの数秒後。そこには血塗れで倒れる厳馬の姿があった。

 そんな厳馬の姿を見て興味を無くしたように、再度風をぶつけて転がすと、結果も見ずに神は離れていく。

 全身の裂傷に加えて出血多量。常人では即死してもおかしくはない状態にありながらも、厳馬は辛うじて生きていた。それどころか、意識を失ってすらいなかったのである。体は動かなくとも、その瞳に宿る意思に陰りはない。そのボロボロの体でありながら、厳馬の元へ炎の精霊が集まってきていた。

 言い訳ではないが、先程の戦いとも呼べないやりとりでは、神は勿論の事、厳馬も全力を出していなかった。それというのも、煉が傍にいたためだ。意識的には気にせずに神と相対していたのだが、無意識的に煉を庇っていたのである。そのような状態では、全力など程遠い。

 厳馬は煉の無事を確認し、体力を回復するため、じっとその場に留まることにしたのだった。

 

 次に神が向かったのは、和麻の元である。

(満足に時間稼ぎも出来ないか……)

 心の中で頼りにならない厳馬に悪態をつきながら、あと少しで終わる準備に、和麻は予定を変更せざるを得なくなり、顔をしかめる。それでも、手と口は動き続け陣を素早く組み直すと、近付く神を真正面に捉えた。

 神の速度は初期の状態に戻っており、速度を維持して和麻に近付いてくる。その態度を和麻は馬鹿にしたりせず、表情を引き締める。相手が油断しているときこそ、最大の好機。心を閉ざし、内心を読まれないよう注意を払う。

 先程の、神と厳馬とのやりとりを和麻は認識していた。急激な速度の変化は風による移動である事が分かり、それに伴って風にまつわる神であると言うことも理解している。

 厳馬は最低限の役割は果たせているが、和麻の評価からすれば、もっと粘れたはずであった。

 神は和麻の周囲に張った結界に当たり動きを止めるが、それは一瞬の事。すぐに結界を破壊すると、和麻の周囲を時計回りに周回し出す。

 その行動は、本来ならば初手の攻撃を受けるはずだった和麻にとって願ってもないことだった。

 一周して目の前に戻ったところへ、和麻は陣を発動させると、辺り一帯を別の次元へと引き離す。

 流石の神も、周囲一帯と共に引きずり込まれては対応が遅れてしまう。神はその陣から離れることも出来ずに、別の空間へと飲み込まれてしまった。

 和麻たちの消えた後には、切り抜かれたように円の空白地帯ができている。

 全てが消滅したかのように、気配すらも残さずに───

 

 

 

 僅かな時間が引き伸ばされた世界の中で、和麻と神の戦いは幕を開けた。

 仙人に至ることは、即ち1個の世界を持つことに等しい。

 和麻は、まだまだ先達に比べることすら烏滸がましいが、それでも仙人の見習いを名乗るくらいの実力はある。

 今回和麻は、道具の力を借りることで新たな世界を造りだし、そこへ神を閉じ込めたのだった。

 この世界の本来の機能としては、この世界に限り全てが和麻の思いのままなのだが、それをするには時間が足りない上に相手の力が膨大すぎる。しかし、戦う場としては和麻が有利なのは間違いない。

 周囲の力は全て和麻に味方し、神へと敵対する。

 そのような中で戦えばどうなるかなど分かりきったことだった。

 体感時間としては長くとも、普通の人からしてみれば、一呼吸といった程度。それでも、その短い時間で勝敗は決まったようなもの。力量差を双方ともに把握したのである。

 勝ちが決まった和麻は、地面以外何もない空間で同じ手順を繰り返す。和麻がミスをしない限り負けることのない消耗戦へと戦況は移っていた。

 消耗戦と言っても、見た目には何ら変わることはない。

 ただ、全ての事象をねじ曲げるような力のぶつかり合いがあるだけだ。

(なかなかしぶといな)

 和麻の感想はそれだけだ。

 消滅したくはない相手にとって、抗うのは当然の事と言えた。それを冷静に観察しながら、和麻は相手の力を削っていく。

 しかし、敵も伊達に神と呼ばれた存在ではない。

 消耗戦が不利と分かっていながらも続けていたのは、準備を整えるためだ。

 従える属性は風。

 四属性の中で最速であり、その感知能力もずば抜けて高い。

 相対するものが、自らと同じ空間にいる以上、必ず外へ出るための場所、或いは物が用意されている。それを探っていたのだ。しかし、その場所が分かったことで、神は相対する敵を出し抜く手段が無くなったことを知った。

 何故なら、この空間からの脱出手段は和麻の中にあったからである。

 神として一番畏れるもの。

 存在の消滅。

 それが実感として伴ってきていた。

 実質、自らを閉じ込めた相手が近くに居ないことを確認し、閉じ込めた者に対して、軽く意趣返しをしていただけなのだが、これでは過去と変わらない。

 決断は一瞬で下された。

 それまでの消耗戦を止めて、一気に和麻へと向かう。

 最後の悪足掻きに、和麻は予定通りに対応しようとして違和感に気付いた。

 それまでの敵対的な意思が完全に消滅してしまったのである。それだけならば、なんとかなったのかもしれない。しかしながら、それだけではなかった。

 向かってきた相手は、和麻に防がれる寸前で霧散霧消してしまう。これは和麻を悩ませるに十分な行為だ。

 空間内を確認しても、神の意思や力を感じない。

 完全に消滅したかと言えば、そうではないと勘が告げている。

 かなりの時間悩んだ末。和麻は空間を解除して現実へと戻ることに決めた。解除して復活したところで、楽に倒せる自信があり、尚且つ神をこの空間から出す気など毛頭なかったからである。

 和麻は精神を集中させ、現実への扉を開く。

 その扉を潜り抜けた先で、和麻の意識は霞んでいった。

 




誤字報告ありがとうございます。
能力(やる気)が著しく低下しており、元々低い文章力まで低下しており、ひとつ書き上げるだけで膨大な時間が必要になっています。
待っていただいた方、お待たせしてすいません。

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