幼女戦記 ターニャの優雅なる後方勤務   作:ダス・ライヒ

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もうなんだろうな…ドラゴンボールの二次創作だっけ?

音楽聴きながら執筆すると、凄く進むな。


エレ二ウム九九式

 ターニャがエレ二ウム九九式を装備し、シュンと戦いを始めようとする頃、東部戦線のモスコー攻防戦は、帝国軍の敗北で終わろうとしていた。

 ルーシー赤軍の切り札、超人兵士の実戦投入である。

 このルーシー赤軍の新兵器、生体兵器とも言うべき超人兵士はこの地球上のありとあらゆる兵器を上回る戦闘力を発揮し、赤軍の劣勢を優勢に変えていた。

 

「なんだと言うのだ!? こいつらは!!」

 

 自軍を蹂躙する超人兵士たちに、フリードリヒは驚愕する。なんせいきなり現れ、優勢だった自軍を圧倒して敗走にまで追い込んだのだ。

 帝国軍の統制は、撤退中ながら統制は取れているものの、反共十字軍は既に瓦解状態であり、帝国軍を巻き込むかどうか分からない。そんな反共十字軍を、帝国軍は既に見捨てつつある。創設者とも言えるフリードリヒも、反共十字軍を見捨てていた。

 

「一体これは…!?」

 

「噂には聞いていたが、これがか…!」

 

 同じく超人兵士の圧倒的な戦闘力の高さに、メアリーも驚愕していた。フリードリヒはメアリーの注目が超人兵士に集中している隙を突き、友軍の撤退の支援に回る。

 ドレイクは情報部に居る親戚から超人兵士の噂を耳にしており、この目で見るまで実在するとは思わなかった。

 

「っ!? あいつが…!」

 

「いや、追わんで良い。もうあいつ等だけで十分だ」

 

「違います! あの更に西に…!」

 

「お前、何を言って!? おい! クソっ、本当に自分勝手な奴だ!」

 

 追撃を掛けようとするメアリーに、超人兵士のおかけで優勢になっているので、ドレイクはしなくていいと言うが、彼女の狙いはターニャであり、またも生死の声も聞かず、恐ろしい速さで上昇してから、敗走中の敵魔導士に目も暮れず、ターニャが居る西方まで高速で向かった。

 そして赤軍を優勢に傾かせた超人兵士部隊は、帝国軍と反共十字軍の魔導士らを圧倒していた。あのフリードリヒですら圧倒し、皆殺しにする勢いで追撃を掛けて来る。

 

「こんな兵士、一体どこから出たと言うのだ!? ぐぁ!」

 

 超人兵士の電撃攻撃を避けながら砲術術式を行うが、超人兵士はそれすら弾いてしまう。おそらく二十ミリなど蚊ほどに効かず、戦車砲も弾くだろう。

 超人兵士の凄さは降下力の電撃と魔導士の攻撃を無効化する高い防御力だけではない。成人男性を容易く引き裂く腕力も持ち合わせている。跳躍力も高く、一瞬にして空戦魔導士の高度まで飛びあがり、その恐ろしい腕力で魔導士を素手で引き裂く。

 フリードリヒの元にも、複数の超人兵士が飛んできて、引き裂こうと迫って来る。

 

「この化け物が! ハァァァ!!」

 

 近付いたところで、フリードリヒは至近距離で掴み掛ろうとする超人兵士に向けて放った。

 いくら戦車砲や砲撃術式を弾く超人的な身体とはいえ、至近距離で殺人音波を食らえば耐え切れず、頭が爆発して地面に落下していく。フリードリヒに飛び掛かった数名の頭の無い超人兵士が落下していく中、彼のように有効な手段を持たない魔導士らは次々と捕まり、腹を引き裂かれるか、首を捥がれる。超人兵士らは、そのような残虐行為を、まるで機械のようにこなす。

 空でも地上と同様の殺戮劇が始まった。フリードリヒの妹であるアレクサンドリアにも、超人兵士が迫って来る。

 

「来ないで! 来ないでぇ!!」

 

 部下が次々と超人兵士らに惨たらしく殺されていき、次は自分の番になれば、アレクサンドリアは半狂乱になりながら手にしているMP40に似た短機関銃を乱射するが、飛び掛かって来る超人兵士には効いていない。

 

「いやぁぁぁ!」

 

 掴み掛られ、殺されそうと思った瞬間に数名の配下の魔導士が皇女を守るべく、超人兵士に抱き着き、動きを止めて逃げるようにアレクサンドリアに告げる。

 

「こいつは我々が止めます! 殿下はお早く…」

 

 三人がかりで止めて一人が逃げるように告げたが、超人兵士は三人で止められるほど軟ではなく、動きを止めてた三人は一瞬にして肉塊と化した。三人を一瞬にして肉塊にした超人兵士は、アレクサンドリアを殺そうと電撃を食らわせようとしたが、妹の危機に気付いたフリードリヒの音波攻撃で頭が破裂して地面に落ちていく。

 

「アレクサンドリア、何を呆けている!? 早く逃げるんだ!!」

 

「えっ…? はい!」

 

 血塗れで呆けている妹に声を掛け、正気に戻して先に撤退させた後、生き残っている部下らを集めて撤退の殿を行うと告げる。

 

「生き残っている我が旅団に告げる! これより我が隊は撤退中の友軍の支援を行う! いいか! 余り無茶はするな! あの化け物連中から距離を取れ! 引き千切られるぞ!」

 

 指示と同時に超人兵士に対して距離を取って戦うことを付け加え、更には連携を取って対処するようにも告げた。

 

「総員、単独で行動するな! 小隊ごとに固まり、三名か四名で同目標に砲撃術式を使って対処しろ! さもなくばやられる! うっ!?」

 

 必ず三名か四名で超人兵士一人に対処するように告げた後、フリードリヒは超人兵士の電撃攻撃を受けた。彼の身を心配する部下たちは、無事なのかどうかを無線機で問う。

 

『殿下、ご無事ですか!?』

 

「ぬぅ、大丈夫だ! それよりいま指示したとおりに動け! 俺は一人で良い!!」

 

『っ!? 了解! 総員、直ちに旅団長の言う通りに動け!』

 

 無事を問われ、大丈夫だと答えるフリードリヒであるが、左腕は魔法障壁を張っていたのに、先の攻撃で失われていた。欠損した部分から大量に出血する中、フリードリヒは残った右腕でライフルを強く握り、殺到してくる超人兵士の対処に回る。部下は彼の口調で無事でないと分かったが、今は主君の指示を優先して撤退の支援を行う。できる限り友軍の撤退を完了させた後、主君を救出するために。

 かくして、攻勢から一変、帝国軍のモスコー撤退戦が行われた。

 

 

 

 ルーシー連邦の首都、モスコー攻勢が失敗に終わり、撤退戦が行われた同時刻、新たな力、エレ二ウム九九式を手に入れたターニャとバリアジャケットを身に着けたシュンとの激戦が始まろうとしていた。

 奇妙なオーラを漂わせるターニャに対してシュンは、早く仕留めた方が良いと思って自分の得物、スレイブを振り落としたが、幼女の皮を被った化け物は、それが見えていたように躱し、右拳を大男の腹に打ち込んだ。

 強い衝撃を腹に感じたシュンは吐血し、血を吐きながら吹き飛ぶが、これまで手に入れてきた能力である衝撃波で体勢を立て直す。

 

「(なんだこの腕力は? あいつ、何を使いやがった?)」

 

 体勢を立て直して大剣を構え、次なる攻撃に備えながらも、シュンは急激に戦闘力を増したターニャに警戒するが、既にその幼女は自分の懐まで迫っており、躱す暇もなく追撃の二撃目を撃ち込まれる。

 再び吹き飛ばされたシュンは、左腕のガントレットに超高速の連射力を誇るプラズマ弾を発射するボウガンを装着し、接近してくるターニャに放つが、これすらも彼女には見えており、追撃を受けた。

 あれほど自分を窮地に追い込んだ敵を、あっさりと超える力を手に入れたターニャは、追撃を止めてなぜ光の速さ以上の攻撃が見れるのか疑問に思い始め、考えに耽る。

 

「なんなのだこの感覚は? それに何故あの攻撃が見えた? そればかりか存在Xに対する感謝の気持ちが巻き起こって来るぞ」

 

 エレ二ウム九九式を装備してから、ターニャはこの感覚に囚われていた。エレ二ウム九五式を使用する際に起こる詠唱の精神汚染に似ており、長期間使用していれば、いずれかあの存在Xの信徒になってしまうかもしれない。

 そう考えたターニャは、完全に存在Xに洗脳される前に、シュンを斃す決意をする。

 

「九五式以上にヤバいな。早急に決着をつける必要がある。試験運用がここまでだ。決着をつける」

 

 そう決意したターニャは、吹き飛んだシュンが反撃の手を打つ前に、恐ろしい速さで彼を追撃した。その速度は目で追えない速さであり、配下の二〇三大隊の者たちはこのターニャとシュンの戦いは人間の域を超えた物であると捉え、ただ茫然としていた。

 吹き飛んだシュンを捉えたターニャは手にしている短機関銃を構え、砲撃術式を使って攻撃する。普段なら少し間を置くが、それがまるで機関銃のように出来た。これもエレ二ウム九九式のおかげである。

 熟練の魔導士でも唱えるのに隙が生じる砲撃術式を機関銃の如く連発するターニャに対し、シュンは大剣で叩き切って接近を試みようとする。シュンはターニャが決着を早くつけようとしているのを見抜き、エレ二ウム九九式に弱点があると考える。

 

「こんなにバカスカ撃ってるとなると、なんかあるな」

 

 大剣で直撃する砲撃術式を振り払い、弱点が何なのかを考えるシュンだが、未だに答えは見出せてはいない。弱点は精神汚染だが、そこまでに至るほどシュンはターニャのことを理解していないのだ。

 

「なんて奴だ、砲撃術式を大剣で叩き切ってこっちに近付いてくる! ならば、こいつを撃ち込む!」

 

 砲撃術式が駄目なら、あのエレ二ウム九五式の追尾式の魔導弾を詠唱無しで直ぐに放つ。B-17戦略爆撃機すら撃墜する魔弾だ。この何の詠唱もせずに放たれた追尾式の魔弾に、シュンは躱すが、追尾式なので執拗に追ってくる。

 

「金魚の糞みてぇにしつこいな!」

 

 執拗に追ってくる魔弾に、シュンは凄まじい速度で飛び回って逃げる。上から下へ、右から左へとジグザグに動いて避けようと飛び回る。更には命中しそうな魔弾を大剣で弾いて迎撃した。ターニャから見れば、前世で見たアニメのシーンを彷彿させるのか、思わずそのアニメのことを口にしてしまう。

 

「ガッツにマクロスだと!? ドラゴンボールZのサイヤ人か、あいつは!」

 

 数十秒ほど魔弾に追尾された後、シュンは全ての魔弾を迎撃した。それから左腕のガントレットに装着したプラズマ式ボウガンを連射しながらターニャに接近してくる。攻撃が見えているターニャにとっては、その場に動かずとも避けられたが、動きが制限される。あのプラズマ弾攻撃は牽制射撃だと気付いた。これもまた前世で見たアニメにあり、先と同様に口にする。

 

「牽制射撃? 今度はガンダムか。全く、日本バトルアニメの詰め込んだ奴だな。私はマトリックスのネオだが」

 

 目にも止まらぬ速さで避けるターニャも前世で見た映画の登場人物であると例え、接近してきたシュンの斬撃を躱し、カウンターである腰の軍刀による居合を行おうとしたが、大男は巨漢に合わぬ速さで居合を大剣で防いだ。

 これには思わずターニャは驚いたが、シュンは透かさずに斬撃を繰り出してくるので、引き抜いた軍刀というか伝家の宝刀で防ぐか受け流す。だが、剣術に至ってはシュンの方がはるかに上である。ターニャは剣の訓練など、軍学校では学んでいない。

 剣豪レベルのシュンの斬撃に耐え切れず、戦利品として奪った伝家の宝刀の刀身は叩き折れた。素早く使えなくなった武器を捨て、同じく戦利品である短機関銃を撃ちながらターニャは後退する。

 

「幼女とは思えねぇ判断だ。てめぇ、やっぱロリコン…」

 

 幼女らしくない恐ろしく速い状況判断にシュンは舌を巻き、やはり生前はロリコンであったと口にしようとした瞬間、ロリコン呼ばわりされたターニャは怒りを覚えたのか、弾切れになった短機関銃を手放し、素早い拳によるラッシュを大男に打ち込んだ。恐ろしい機関銃のような拳の打ち込みであり、シュンは手も足も出ずに殴られ続ける。

 ただ殴られているばかりのシュンではない。この場で唯一敵の攻撃を切り抜けられる技の一つ、衝撃波を使ってターニャを吹き飛ばした。成人男性ほどの体重はない軽すぎるターニャは凄い速さまで吹き飛び、フランソワ西部で交戦中のアルビオン・秋津洲の上陸した連合部隊の方に落ちた。落ちた衝撃で、ターニャの落下地点にクレーターが出来上がり、連合上陸部隊は少なからずの被害が生じる。

 突然、空から降ってきた幼女に対し、連合軍の将兵らは驚きの声を上げる。

 

「な、なんだ!? 突然、幼女が空から!?」

 

「あいつはただでは殺さん…! バラバラに引き裂き、豚の餌にしてくれる!!」

 

「っ!? 何か光って…!?」

 

 落ちてきたターニャを一目見ようと集まった歩兵部隊を気にすることなく、ターニャはロリコン呼ばわりされて怒りに燃えているのか、全身から衝撃波を放ち、周辺の将兵と敵部隊に損害を与えた。

 人や戦車、車両が宙を舞う中、ターニャは追撃を掛けようとするシュンに向けて飛び、激しい攻防戦を繰り広げる。その余波で、周囲を飛んでいた連合軍と帝国軍の航空機は巻き込まれ、地面に叩き付けられて墜落する航空機が続出する。地上は既に、両者の人知を超えた戦いの影響で、恐ろしい惨状に見舞われていた。

 二人は周囲の損害を気にすることなく、もはや人間を超えた戦いを上空で行う。その速さは、既に人間が目で追えない物となっていた。交戦していた連合軍と帝国軍は戦闘どころではなくなり、この場に居れば確実に敵に殺されるよりも前に死ぬと判断して、戦闘を中止する。それほどまでに、両者の戦いは危険なのだ。

 付近の海上に展開していた連合艦隊も被害を受ける。二人の戦いの衝撃は、駆逐艦をも転覆させ、巡洋艦を大破状態にまで陥らせ、戦艦にも致命的な被害を与える。

 フランソワ西部でターニャとシュンの戦いによる衝撃で被害が出る中、二人の戦いは上空には及ばず、遂には成層圏を飛び越え、無重力の宇宙にまで達した。

 無重力の宇宙には空気がない。宇宙服も身に着けていない両者は窒息死するはずであるが、ターニャにはエレ二ウム九九式の加護があり、平然と宇宙で呼吸が出来ている。シュンはバリアジャケットのおかげで宇宙でも十分に活動が可能である。

 

「っ!? ついに宇宙にまで来てしまったのか? もうドラゴンボールの領域だな」

 

 無重力で空気もなく、無音の世界にまで来てしまったターニャは、宇宙に来ても襲い掛かるシュンと交戦しながら、眼下に広がる地球を見て呟く。無論、無音の宇宙なので、シュンには聞こえていない。ここに至っても、まだ存在Xに対する感謝の気持ちが沸き起こって来るが、目前の大剣を振るい、幼女に転生してロリコン呼ばわりして自分を殺そうとしてくるシュンに対する憎しみでかき消し、交戦を続ける。

 そのままシュンと終わりの見えない戦いを繰り広げる中、忘れかけていた第二の刺客、メアリー・スーの介入を受けた。

 

「こいつまで宇宙に来れるのか…!?」

 

 成層圏を突破し、全身にオーラを纏って父の仇討ちを果たそうとするメアリーを見て、ターニャは驚く。

 だが、存在Xの加護を受けている彼女も、宇宙に飛び出せてもおかしくない。そう思えば、エレ二ウム九九式を装備して宇宙で活動できるターニャも納得できてしまう。

 かくして、果てしない大男と幼女の殺し合いから、復讐に燃え、神の加護を受けた第二の刺客である少女を交えた三つ巴の戦いが始まった。

 

 

 

「おぉ、遂に人間を超えてしまった…! やはりデグレチャフ中佐は私の見込んだ通りの存在だ! 神よ、私に彼女を授けてくれた貴方様に感謝いたします!!」

 

 人知を超えた二人の戦いを、天文台で見ていたドクことシューゲルは感動を覚え、ターニャを自分に授け、無神論者である自分に信仰心を持たせ。数々の発明品の成功させてくれた上小と存在Xに感謝の言葉を述べた。

 天文台で同席している他の科学者たちは、この両者の戦いを理解できず、無神論者の科学者たちはこれは夢か幻術だと論争を繰り広げている。唯一理解できているのは、双方の戦い、新たに神に選ばれたメアリーを交えて三つ巴の戦いを繰り広げているのを見て感動を覚えているシューゲルだけである。

 だが、そんな彼を恐慌状態に陥らせる事態が発生する。それは、慌てて天文台に入ってきた伝令兵から知らされる。

 

「やはり私のエレ二ウム九九式は九五式を上回る最高傑作だ! それを身に着けた神に選ばれし者が、世界を統治するであろう!!」

 

「で、伝令! エレ二ウム工房の主任に緊急報告です!」

 

「なんだ? 今はいいところなんだ、邪魔せんでくれ。なんで無線で連絡せんのだ?」

 

「盗聴を恐れてのことです。エレ二ウム九九式の予備を、シヌ・リーオ大尉が無断で持ち出し、逃走しました!」

 

 無線で報告すればいいとシューゲルは言うが、エレ二ウム九九式は秘密兵器のためか、こうして伝令が報告してきたのだ。直ぐに伝令兵はシューゲルを怒り狂わせると言うか、パニックに陥らせる報告を行った。あのシューゲルがゴミと評していたシヌ・リーオが、自分の最高傑作であるエレ二ウム九九式を無断で持ち出したのだ。

 これにシューゲルは額に汗を浸らせながら、なんで持ち出したのを問い詰める。

 

「なっ、なにっ!? 貴様ら、何をしていた!? ボケッと奴が持ち去るのを、指をくわえて見ていたのか!?」

 

「いえ、警備を行っていた兵は全てリーオ大尉に殺害され、更に追跡を行っていた魔導兵二名も殺害。見失いました…!」

 

「な、なんと…!? これは、恐ろしいことになるぞ…!」

 

 なんとシヌ・リーオは、自軍の兵士数十人を殺害してエレ二ウム九九式を持ち出したのだ。

 シューゲルは存在Xよりシヌ・リーオも転生者であると聞かされ、更には彼の蛮行も知っていた。それに神に見放されたことも知っている。同じ転生者のターニャより遥かに劣っており、エレ二ウム九五式の適性には落ちたが、未知の技術を使っているエレ二ウム九九式を、転生者であるシヌ・リーオが装備したら、どんな恐ろしいことになるか分からない。

 

「か、怪物が、怪物が誕生するぞ…! 一刻も早く、中佐に知らせねば!!」

 

 エレ二ウム九九式を開発するのに使った技術を唯一知っているシューゲルは恐ろしい怪物が出来上がると知って、これをターニャに知らせるべく天文台から飛び出す。

 向かう先は通信基地。そこでは唯一、成層圏で戦っているターニャと無線連絡できるのだ。シューゲルは自転車に飛び乗り、通信基地へと向けて全速力でペダルを漕いだ。




次回もまた急展開を迎えます。

もう終わらせる気でしてね、俺が幼女戦記の二次でやりたいこと全部ぶっこみますわ。
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