幼女戦記 ターニャの優雅なる後方勤務   作:ダス・ライヒ

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綾瀬水城さん、誤字報告ありがとうございます。

今回は日常回です。まぁ、デグレチャフ中佐にとっては前線とは変わらないような事ですがw


幼女の休暇その一

 東部戦線における帝国軍の首都侵攻作戦準備が着々と進む中、ターニャはワルキューレ魔導連隊第四大隊を自分の二〇三大隊レベル以上の戦闘力まで引き上げ、何所に出しても恥ずかしくない部隊にまで育て上げた。

 そんなターニャの功績を称えてか、彼女に休暇が命じられる。

 

「私に休暇命令? 誰からの命令だ?」

 

 豪邸の執務室にて、その命令書を受け取ったターニャは、それを持って来た連絡将校に誰からの指令であるかを問う。

 

「陸軍司令部からであります」

 

「誰から受理した?」

 

「…自分の上司、大尉からであります。ただ大尉からは届けろと」

 

「ご苦労、中尉。原隊へ戻って良し」

 

「はっ!」

 

 誰から命令書を貰ったかをターニャは聞いたが、連絡将校の中尉からの答えは期待どころか、呆れるほどの答えであった。

 おそらくこの連絡将校の上司ですら、誰から出された命令書か知らずに彼に渡しているのだろう。

 連絡将校の反応を見てそう判断したターニャは、彼に原隊へ戻るように指示した。連絡将校が執務室を出て至った後、隣に立っている副官で監視役のドロテーに聞いてみる。

 

「ベック大尉、貴官は何か聞いていないか?」

 

「私は何も。それよりせっかく出た休暇です。この地域限定ですが、楽しんでみては?」

 

「休暇ね…しかもこの地域限定、それも三日以上か。ベルンにすら行けないのか」

 

 やはり答えないドロテーに対し、ターニャは出された休暇の命令書を読みながら休暇が地域限定なことに不満に思った。

 次に部下たちの休暇もあり、自分と同じく地域限定なのかを問う。

 

「私の部下たちにも休暇があるのか? それで地域限定か?」

 

 この問いにドロテーは記憶していたのか、素早く答えた。

 

「えぇ、二〇三大隊全兵員にも休暇が許可されています。中佐と同じく地域限定ですが」

 

「(余程、我々をここから出したくないようだな。皇太子殿下殿は)」

 

 ドロテーの答えに、フリードリヒは余程自分をここから出したくないとターニャは捉えた。

 この休暇命令を機に全ての事務作業が無くなり、豪邸ですることは昼寝か珈琲を嗜むくらいしか無くなった。

 

「…出掛けるか」

 

「お出かけになるので? では、お召し物を用意しにまいります」

 

「いや、このまま…なぜ聞かない?」

 

 ハンコを押す書類が無いのを確認すれば、ターニャは出掛けると口にする。出掛けると聞いてか、ドロテーは着替えを用意しに執務室を出た。

 ターニャはこの勤務服で出掛けるつもりであったが、ドロテーは耳を貸すことなく出て行く。

 何を着せられるか、ターニャは容易に想像しつつ、ドロテーが着替えを持って来るまで、茫然としながら待った。

 

 

 

 それから一時間後、乗用車で近くの街まで移動したターニャは降りて、街の街路を愛らしい靴で踏んだ。

 ドイツで言う南部の辺りであり、気候はまだ寒い時期なのに余り寒さを感じない。軽く上着一枚程度でいれば、凍えることは無いだろう。

 街の活気の方は戦時中の所為で余りないが、賑やかなことは確かだ。ドロテーが選んだ冬用のドレスに帽子と言う出で立ちなターニャはそれに似合う鞄を肩に掛け、街へと繰り出す。

 

「全く、どうしていつも私が着る服を選ぶのに時間が掛かるんだ? 私は着せ替え人形じゃないんだぞ」

 

 ターニャは自分の服を選ぶのに、時間を掛けるドロテーや家政婦に対し悪態を付く。前世が男性だからそう思うのだが、今は幼女でそれも愛らしい外見だ。愛らしい少女を見れば、女性は少女に似合う服を着せたがる。

 

「(まぁ、街では勤務中じゃ入らない情報が入るはずだ。一般程度であるが、戦況は分かるはずだ。監視の目があるが)」」

 

 少し動き辛い衣装に不満を抱きつつも、街なら戦況が分かると思い、監視の目も気にしつつ街へと繰り出した。

 人が多い場所へと行けば、ターニャを見た街の人々は何所の令嬢であるかと言い始める。戦時中なのか、若い男は軍人以外ほぼ居らず、若い女性も殆ど見ない。良く見るのは中年か老人、それか子供である。

 物もやや不足しているのか、それとも戦前からそうなのか、物価もやや高い。

 

「いつになったら戦争が終わるんだ?」

 

「もうじき終わるさ。共産主義者共の総本山に攻めるらしい。新聞で書いてあった」

 

「アルビオンの連中はどうだ?」

 

「海軍の甥の話によれば、連中の艦隊は海峡の辺りに展開しているそうだ」

 

「空襲は無いのか?」

 

「安心しろって。こっちには女神さまがついてる」

 

 付近の酒場に居る中年達の話に耳を傾けてみれば、余り大した情報は得られなかった。

 前線で噂程度になっている本国防空隊のエースは、話からして女性であると分かった程度だ。

 

「(まぁ、期待などしてなかったがな)」

 

 酒場の中年達の話は余り期待していなかったと心の中で呟きつつ、陸軍将校らが良く通うカフェがある方へと向かった。

 自分を尾行している将校は、少し開けた場所に出るだけで見付けることが出来た。将校の服装は、前世で見た武装親衛隊の勤務服に似ていた。

 

「(私を尾行しているのは武装SSか? 絵に描いたような悪い面構えだな)」

 

 尾行者の外見は武装親衛隊のような将校だった。それもナチス・ドイツを敵とした映画に出て来るような悪人面だ。逆に捕まえて誰が尾行を命じたか確かめようとしたが、止めておいた方が良いと判断した。

 そんな強面な尾行者を気にせず、陸軍将校らが良く通うカフェに入店する。

 

「いらっしゃい」

 

お嬢さん(フロイライン)、ここには甘いジュースは無いぞ」

 

 店主が挨拶すれば、席に座っている将校の一人がターニャに気付き、からかって子供向けのメニューは無いと告げる。これにターニャは愛らしい服装なのにも関わらず、将校らしく振る舞ってしまう。

 

「いや、別に構わないぞ中尉。私はここで珈琲を飲みに来たのだからな」

 

「あっ? 父親(ファター)の真似か?」

 

 現地に住む少女としか思えぬ答えに、中尉は彼女が軍人であると信じず、親父の真似をしていると捉えたようだ。目の前に居るのは、自分よりも階級が上な幼女なのだが、見た目故に彼は気付いていない。軍服を着たターニャを見なければ、信じないだろう。

 自分を佐官だと気付かない中尉を無視してターニャは空いている席に座り、やって来たウェイトレスに珈琲を注文する。

 

「この店で高い珈琲を」

 

「お砂糖の入ったミルクコーヒー?」

 

「いや、ブラックで」

 

「大人ぶっちゃって」

 

 ウェイトレスもターニャが軍人で中佐だと言う事を知らないらしく、ただの背伸びをしている少女と捉えている。事実、このカフェに居る将校等もターニャが頼んだ注文をからかっていた。

 

「嬢ちゃんよ、お砂糖やミルクが入ってなくても良いのかい?」

 

「背伸びしなさんな。戦争はもう終わるからよ!」

 

「お友達にでも言われたか?」

 

 そんなからかいを他所に、ターニャは自分の事など気にせずに前線の戦況を語らう将校らの会話に耳を澄ませる。

 

『前線の様子はどうだ?』

 

『弟の手紙に寄れば、東部戦線は攻勢の為に防衛戦になってる。共産主義者(コミュニスト)共の定期的な攻撃は続いているが、弾薬が余っちまうくらい少ないだとよ』

 

『攻勢? 街中の中年共が噂してたぞ。大丈夫なのか?』

 

『大丈夫だ。以前、民族至上主義者共がアカ狩りをやって街頭にアカを吊るしまくっただろう? それに皇太子殿下の嫁さんが率いる情報部隊が、動いてスパイを一斉摘発した。近所の中年共に漏れても大丈夫だよ』

 

『たくっ、身内に漏らすなってんだ。ウェイターに聞かれてないか?』

 

『あっちの珈琲を頼んだお嬢ちゃんに夢中で聴いてないさ。どっかで聞いたような声でびっくりしたがな。まぁ、こんな所に居るわけが無い』

 

 前線の様子は少し分かったが、まだ続きを喋ると思い耳を澄ませる。

 

『それで攻勢はどうなってんだ? 二〇三抜きでやるんだろ? あれと同等の魔導兵が敵に居るって噂だぞ』

 

『サラマンダー戦闘団だ。何だ貴様、皇太子殿下のお力と、その御方に率いられる突撃魔導旅団が信じられんのか?』

 

『いや、殿下のお力は知っている。俺もライン戦線であの御方に助けられた。疑っちゃいない。でも…』

 

『なんだと? 貴様は訳の分からん悪魔みたいな小娘が率いる二〇三の方が強いと抜かすのか?』

 

『そうだとも。あの大隊は連中の首都に帝国(ライヒ)の国旗をおっ立てた! フランソワのアホ共を潰し、その残党を潰したのもあの小娘の大隊だ! 皇太子殿下はただ突っ込んで浮足立った敵を蹂躙しただけだろ!』

 

『貴様、フリードリヒ皇太子殿下を愚弄するのか!』

 

 途中で口論になったので、直ぐにターニャは別の席に座る将校らの会話に耳を澄ませた。

 

『アルビオンの艦隊の様子はどうだ?』

 

『まだ動いちゃいない。それも嫌がらせの砲撃もしちゃいない。偵察から戻った潜水艦乗り共からの話によれば、上陸部隊の編成が終わるまで待ってるか、植民地から増援の艦隊を待っていると言った様子だが』

 

『待ってるだって? けっ、こっちの背中を刺すとは。これだから二枚舌野郎共は気に入らねぇぜ。ルーシーのアカ共を潰す前に、あの島国を叩き潰した方が良かったんだ』

 

『こっちにそれぐらいの艦隊があればな。あぁ、それと合衆国に勤務している奴が手紙を寄越してな。大分前に秋津洲の遠征艦隊と遠征軍を乗せた輸送船団が欧州の方へ向かったそうだ』

 

『なにっ! 秋津洲だって!? あの極東の奴らはこっちに無関心じゃねぇのか?』

 

『アルビオンの奴らが泣き付いたって情報らしい。向こうの奴が勝手に考えた事だが』

 

『畜生め。今ごろ極東の遠征軍がアルビオンに居るんじゃないだろうな! 二正面じゃねぇか!』

 

 帝国がルーシーに集中する中、恐れていた二正面状態の危険性が迫っていた。

 不確かであるが、更にこの世界における日本である秋津洲が、欧州の戦争には無関心であるのにも関わらず、同盟関係にあるアルビオンの要請で遠征軍を派遣したと言う情報もある。

 ノルマンディー以上とは行かなくとも、二十万以上の兵力が上陸して来る事となる。

 これを聞いたターニャは顔を青ざめさせ、安全と思われていた西方も前線にせんと企む存在Xを強く睨んだ。

 

「(おのれ存在X! 私に信仰心を持たせるためにここまでするか!)」

 

 心の中で存在Xに対する憎しみの言葉を吐く中、いつの間にか入店していた自分より二つは年上の少女が、対向側の席に腰を下ろした。

 何の前触れも無く座って来た少女に、ターニャは座る席が無いのでこっちに座って来たと思い気にすることは無かったが、彼女は声を掛けて来た。

 

「ねぇ、一人で来てるの? それとも、お父さんでも待ってるの?」

 

「えっ? いや、私は一人で…なんだ、これは? 私は頼んでないぞ」

 

 声を掛けて来た少女に、ターニャは一人で来ていると答えた。そんな少女が声を掛けて来たと同時に頼んでいた珈琲が来たが、頼んでないケーキも揃って来た。

 これにターニャは頼んでないと言うが、ウェイターは出入り口前の席に座る佐官クラスの将校が頼んだと答える。

 

「あちらの少佐の人が、自分が奢るから貴方様にと…」

 

 ウェイターが翳した手の方向にある席を覗けば、少佐の階級章が付いた軍服を着ている男が、ターニャの方へ笑みを浮かべながら手を振っている。どうやら彼は、ターニャを一人で親を待っている少女と思ったらしく、対向側の席に座る少女に相手を頼んだようだ。

 子ども扱いされたターニャは、軍服でこの街に来ればよかったと後悔する。

 

「(クソッ、無理に軍服で来ればよかった)」

 

「ヴィッテルスさんの奢りだよ。ここのメニュー、高いから。滅多にない機会だから食べなよ。美味しいよ?」

 

「ん、う、うん…」

 

 ドレスで来たことを後悔しつつも、無垢な少女の善意に押されてターニャは出されたケーキをフォークを使って食べた。

 

「お、美味しい…」

 

「ねっ、美味しいでしょ」

 

 確かにケーキは美味しかったが、元男であるターニャはどう反応して良いか困るが、美味しいと言えば喜ぶ。

 少女の名はリリー、この付近にある演算宝珠を生産する工場に勤める女性魔導師の娘である。彼女の父は帝国陸軍の魔導師であるが、話によれば前線に居るようだ。察しの良いターニャは、直ぐに東部戦線であると見抜いた。

 母親の魔導師も軍属であるが、負傷したために前線を退き、後方に着いた。今は演算宝珠を生産する工場に勤めており、器用さもあってか、帝国の魔導師たちに高品質な演算宝珠を提供している。今までターニャたちが使って来た演算宝珠も、リリーの母親が作った物だ。リリーの話を聞いたターニャは、口にはせずとも彼女の母に心から感謝した。

 

「はぁ、いつになったら終わるのかな…?」

 

「何が?」

 

「戦争。このところ戦争ばっかりで、お父さんとお母さんもあんまり会えてないもん。新聞とかラジオとかじゃ今回で終わるって言ってるけど、本当かな?」

 

「(おい、聞いてるか存在X。お前の所為で迷惑を被ってる乙女が居るぞ)」

 

 有益な情報以外、聞き流す中、リリーが自分に取って尤もらしいことを口にしたので、ターニャは声に出さず、天井を見上げて勝気な表情を浮かべながら存在Xに、戦争で迷惑を被っている者がいると告げる。

 あの存在Xはこれもターニャの所為だと言うだろうが、実際、ターニャに信仰心を持たせるために存在Xが人類に戦争を起こさせている。それも大勢の人間が犠牲になる大規模な戦争を。それでも存在Xは、自分の責任であると言わず、ターニャが信仰心を持たないからと言って彼女を責めるだろう。

 

「まぁ、終わるだろう。何せかのフリードリヒ皇太子殿下が直々に出陣なさる。首都を襲われたルーシーの共産主義者は恐れをなして降伏するだろう」

 

「なら安心だね。それより気になってたけど、ターニャちゃんってなんか軍人みたいな喋り方するよね? お父さん好きなの?」

 

「そ、それは…」

 

 自分より年下の少女とは思えぬ言動に、リリーは父親の影響なのかとターニャに聞いた。

 本当は軍人であることをリリーに言いたかったが、休暇なのか、何故かこの街に居るヴィーシャが自分を見付け、窓を少し叩いて言うなと言う合図を送って来る。

 理由を聞こうとしたが、リリーがまた聞いて来たのでやむをえずに嘘で答える。

 

「お、お父さんだよ!」

 

「そっか。ターニャちゃんのお父さんも軍人なんだ。前線って言う戦う場所に居るの?」

 

「いや、ベルンに居るよ。参謀本部に居るの」

 

「参謀本部って…? 作戦とか考えてる所? うーん、お父さんは偉いの?」

 

「うん、お父さんは一番偉いの」

 

「凄いね、ターニャちゃん!」

 

 嘘で答えた後、次に何所に勤めているのか聞いて来たので、ターニャは参謀本部のゼートゥーアやルーデンドルフ、レルゲンの事を思い出し、参謀本部に勤めているとまた嘘をついた。

 だが、十代前半の少女であるリリーは両親が軍人なのにも関わらず、参謀本部や参謀将校が何なのか知らないようだ。もっとも、両親がリリーを軍人にさせまいと、敢えて教えていないだろうが。

 どれだけ偉いか聞いてくるリリーに対し、ターニャは一番偉いと答えた。自分の父としてイメージしているのは、自分の考えを理解して自分にとっての理想の上司であるゼートゥーアだ。確かに彼は階級は大将で元帥では無くとも、参謀本部では一番偉い立場にある。

 

「(ふぅ、子供の振りをして、子供の相手をするのは疲れるな。まるで前線のようだ)」

 

 知らないことを教えてくれるターニャに、リリーは目を光らせて喜んでいたが、それを彼女に教えている幼女は長く過ごしている前線とは変わらないと嘆く。

 更にリリーはターニャが砂糖やミルクも入れずに珈琲を飲んだことに驚き、褒めて拍手して来る。ターニャに余計な気遣いをした少佐も、にこやかに喜んでいた。

 

「えっ!? ターニャちゃんって砂糖もミルクも入れずにコーヒーが飲めるの!? 凄いじゃない!」

 

「(あぁ、ヴィーシャ。ここから出してくれ)」

 

 子供らしい笑みを浮かべるのに疲れたターニャは、外に居るヴィーシャに救援を求めたが、窓から見ている彼女は自分が普通に女の子らしい事をしているのに感動を覚えているらしく、ハンカチを片手に涙していた。

 これには流石のターニャも援軍を諦めるしか無く、無垢なリリーに子供として接するほか無かった。

 

「楽しかったよ、ターニャちゃん。また明日ね!」

 

「うん、また明日~!」

 

 こうして、ターニャはリリーと共にこの街で過ごし、休暇の一日目が終了した。

 

「あぁ、疲れた…」

 

「デグレチャフ中佐、ご苦労様です!」

 

「ヴィーシャ、何やら嬉しそうだな…美味しい物でもあったか?」

 

「えぇ! それよりも良い物を見させてもらいました! 明日も女の子らしく! ねぇ、戦闘団長殿!」

 

 リリーと別れてようやく少女として解放される中、嬉しそうなヴィーシャが見計らったように来たので、何故そんなに楽しいのかと問えば、歳が近い少女と接したことに大いに喜んでいたと意気揚々と答えた。

 ターニャはまた明日も、前線勤務と変わらないことをやらねばならんのかと嘆いたが、歳が近いリリーの楽しそうな表情を思い出せば、悪くは無いと同時に思う。

 

「まぁ、悪くは無いな」

 

「何か?」

 

「何でもない。では、また明日な」

 

「えぇ、また明日」

 

 ヴィーシャに聞かれたが、何でもないと答えてそれぞれの帰路に着いた。

 また明日、戦争とは無縁なあのリリーと遊ぶために。




次回もまた日常回で、タイフーン作戦のような攻勢作戦開始をしたいと思います。

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