諏訪の兄は狙撃手   作:塩田貝

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ROUND3 ④

 

「B級ランク戦ROUND3夜の部も中盤戦に突入しようかという所。これまでの得点を振り返ると、王子隊、二宮隊が2得点0アウト、諏訪隊と生駒隊は無得点2アウトとなっています。」

「今回マップ選択権があった王子隊の作戦が上手くハマっていますね。気候を暴風雨にしたり、屋内戦になる可能性が高い市街地Dを選ぶことによって敵を上手く屋内に誘導しました。」

「二宮隊はサラマンダーにも対応出来てたし、そん中でもしっかり得点している辺り流石だな。」

 

2人が言うように、地形戦を仕掛けた王子隊、不測の事態に素早く対応したB級一位の二宮隊が戦況を有利に進めていた。

 

「諏訪隊と生駒隊についてはどう思いますか?」

「この2部隊は本来数的有利を活かして戦う事が多いですが、半分落とされ、諏訪隊に至っては主軸メンバーが落とされてしまったのが痛いですね。それに生き残っている堤、笹森両隊員も生駒隊員と二宮隊長に挟まれているのでかなり厳しいと思います。」

「隠岐の居場所がわれてない分、生駒隊はまだマシだな。不利なことに変わりはないが。」

「隠岐隊員の場所が分からないと二宮隊長は迂闊にフルアタック出来ませんからね。」

 

綾辻は迅と太刀川の解説を聞き終えると、再びモニターに目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

「アステロイド」

 

二宮はそう言うと堤にアステロイドを放つ。すかさずシールドでガードするが背後から生駒も斬りかかってくるのを日佐人が間一髪で受け止めた。堤はシールドを解除し二宮にショットガンを放つ。しかし横に回避しながらハウンドを放たれシールドでガードでするが、その一部が鍔迫り合いをしていた日佐人にも襲いかかる。堤は日佐人の背後にもシールドを出しなんとか防御する。攻撃を何とか防ぎ切ると日佐人はなんとか生駒を押し返し、屈む。その奥から堤が生駒にショットガンを放ち、日佐人もしゃがんだままアステロイドを放った。ガードするが防ぎきれず体に少し傷が入った。

 

 

 

「諏訪隊は生駒隊長を2人で落としてなんとか一点を、といった所でしょうか。でも、B級上位はそんな簡単にはいきません。」

 

 

 

二宮は3人に向けフルアタックの構えを見せる。

 

「堤先輩、二宮先輩がフルアタックを!」

「なに...!スナイパーの居場所がまだ分かってないのに...」

 

そう堤が考えていたその瞬間

 

 

 

 

堤の心臓が貫かれていた。

 

「堤先輩!」

 

日佐人の叫びも虚しく、堤の体は崩れ始める。そこに二宮のフルアタックが3人を襲い、日佐人に無数の穴を開けた。生駒は二宮のフルアタックを見た瞬間生駒旋空を放ち、3人の体を真っ二つにしてギリギリシールドで防いだ。

 

 

「あっぶなかったー。でもこれこそ漁夫のr」

 

 

そう言っている途中で上からのハウンドに体を貫かれた。

 

「二宮あいつ人が喋っとんのに...」

 

 

悲しそうに呟きながら4人はベイルアウトしていった。

 

 

 

 

 

 

 

「ここで一気に4人がベイルアウト!隠岐隊員が堤隊員を、二宮隊長が笹森隊員を、生駒隊長と二宮隊長が相打ちという結果になりました。」

「生駒旋空は3人を倒したかのように見えますが、笹森隊員は二宮隊長のフルアタックで既にやられていたので、結果的には1得点でしたね。」

「ここで諏訪隊は無得点のまま全滅ということのなりましたが、太刀川さんはどう思われますか?」

 

そうだなーと顎を触りながら太刀川は答えた。

 

「諏訪隊は終始後手に回ってたな。初期位置が悪かったのもあるが、各々まだやれることはあった。しっかり出来てたら何点かは取れてたと思う。ま、詳しい話は試合が終わってからだな。」

 

 

 

 

 

 

「すみません、俺が不甲斐ないばっかりに...」

 

諏訪隊の作戦で堤が頭を下げていた。

 

 

「お前だけの責任じゃない。これはうちの隊全体の責任だ。」

「いや、隊長のくせに何も出来ずに終わっちまった俺の責任だ。」

 

 

諏訪は歯を食いしばるように声を絞り出した。

 

 

今回の敗戦で1番足を引っ張ったのは自分だと各々が考える。

 

オペレーターの小佐野も自分が上手くオペレート出来なかったと、いつもの明るさも影を潜めていた。

 

 

 

初めての上位で浮かれていたか?いや、そんな気持ちの問題ではないと言うことは分かっていた。

 

 

単純な力量不足

 

 

B級上位はそれなりに戦えるだけでは、得点することすら難しい。

 

 

 

全員がそれを分かっているからこそ現状が歯痒かった。

 

 

そんな中、諏訪が声を上げる。

 

 

「今俺たちにできることは、少しでも早く強くなることだ。そのためにもまず何が足りないのかと何が俺たちの強みなのかを形にしねーとだな。」

 

 

諏訪の発言に全員が頷く。

 

悔しいことに変わりがないが、悔しいままで終われない。

 

 

それぞれが決意を新たにし、作戦室にあるモニターで試合の続きを見入っていた。




投稿が暫くあいてしまいすみませんでした。私用で数ヶ月投稿できなかったのですが、本日から再開します。
久しぶりに執筆すると、こんなにも難しかったのかと衝撃を受けました。
上手く言葉にできなかったり表現できなかったり、行の開け方も忘れたりと悪戦苦闘しましたが、なんとか書く事が出来ました。
これから練習して読みやすい物を書けるように精進しますので、よろしくお願いいたします。

次話から少しずつ文字数も増やしていきます。
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