諏訪の兄は狙撃手   作:塩田貝

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指摘があった部分を修正しました。


ROUND 1④

「さあいよいよB級ランク戦ROUND 1昼の部もいよいよ大詰め!解説のお二人は今回の試合をどう見ましたか?」

 

 

桜子が東と時枝に話を振る。

 

 

「今回は終始諏訪隊有利で進んでいますね。敵にバレていなかった颯太郎を上手く動かすことによって、相手の意表を突き続けることが出来ました。」

 

「鈴鳴は太一くんが落とされたのが痛いですね。彼がまだ残ってたら取れる作戦が大分変わってきますから。」

 

 

時枝がそう言ったのを聞いた桜子は、疑問に思ったことがあった。

 

 

「別役隊員が残っていた場合は、どのような展開になっていと思いますか?」

 

「太一はシールドを持っていますから、来馬と2人で村上の援護が出来ます。またスナイパーの射程を活かして遠、中距離で戦うこともできました。しかし、諏訪隊が全員揃っている今回の状況だと厳しいので、最終的には接近戦に持ち込んでいたと思います。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴鳴は今、建物の間の細道に村上を前に待機していた。

 

 

「今ちゃん!諏訪隊が鋼の射程に入ったら合図をお願い!鋼はそれを聞いたらすぐに飛び出して攻撃するんだ。僕も一緒に飛び出すから、シールドやアステロイドで援護する。」

 

「了解です」

 

「諏訪隊が射程に入るまで、3、2、1、0!」

 

「出るよ、鋼!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鈴鳴が右手側の脇道から出てくるぞ!」

 

 

サイドエフェクトで行動をいち早く察知した颯太郎が諏訪隊のメンバーに警告を出す。

 

 

「場所さえ分かってりゃこっちのもんだぜ!ぶっ放すぞ堤!」

 

「了解!」

 

 

洸太郎と堤がそう言うと、脇道から鈴鳴が出てきた。

 

 

「今だ!」

 

 

洸太郎の声を合図に、洸太郎と堤が散弾銃を撃った。

 

 

「やりましたかね?」

 

堤がそう言うと、颯太郎が焦った口調で叫んだ。

 

 

「まだ落ちてない!反撃くるぞ!」

 

「え?」

 

「スラスターON」

 

「堤先輩!」

 

 

颯太郎の警告への反応が遅れてしまった堤に、レイガストのスラスターを起動した村上が肉薄していた。しかし笹森が堤を押し飛ばし、代わりに笹森が吹き飛ばされてしまった。体勢が崩れた笹森の首を村上が孤月で突き刺した。

 

 

 

『伝達系切断 緊急脱出」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーっと!ここで鈴鳴第一が一点取り返した!しかし、村上隊員はどうやって2人のショットガンを防いだのでしょうか?」

 

 

笹森が落ちたことを伝え、その解説を求める。

 

 

「諏訪さんと堤さんが使うショットガンは威力は高いですが、来馬と村上が2人でフルガードすれば防ぐことができます。」

 

 

ショットガンは、近距離から大きめのアステロイドをぶっ放す銃型トリガーで、威力が高い分スキが大きいのが弱点である。現在は諏訪と堤しか使っている正隊員いない。

 

 

「諏訪と堤が同時に攻撃したので、そこで生まれたスキを攻められました。颯太郎が狙撃しても良かったですが、笹森と村上が密着していたので撃つに撃てませんでしたね。」

 

「さあ一点を取り返した鈴鳴はこのまま逆転するのか、それとも諏訪隊が逃げ切るのか!」

 

 

 

 

 

 

 

「くそったれ!堤は来馬を抑えろ!」

 

「了解!」

 

 

日佐人は落とされてしまったが、分断した村上と来馬を狙うことが出来る様になった。しかしそれは諏訪隊もそうで、一対一にさせられていた。

 

 

(諏訪さんのショットガンを防ぎ切ったら、スラスターで一気に近づいて決める。)

 

「くっそ!攻めきれねーな」

 

「!スラスターON」

 

 

村上は、諏訪の射撃が止んだその一瞬を狙っていた。スラスターで一気に接近したその時、

 

 

 

 

「ドンッ」

 

 

 

と音が鳴ると、村上の左手をレイガストを貫通して吹き飛ばしていた。

 

 

「ナイスタイミングだぜ、兄貴!」

 

「鋼!」

 

「撃たせないよ!」

 

 

来馬が諏訪にアステロイドを撃とうとするが、フルガードを解いてしまい、堤のショットガンをもろにくらってしまった。

 

 

「「吹っ飛べ!」」

 

 

諏訪と堤が揃ってそう言うと、ショットガンで2人の体に無数穴を開けた。

 

 

 

 

 

『『戦闘体活動限界 緊急脱出』』

 

 

 

 

 

 

「ここで試合終了!B級ランク戦ROUND1昼の部は、生存点を入れて、7対2対0!諏訪隊の勝利です!」

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