本編がカルトになるそうなので自己供給しましょうということで書きました
妄想を書き起こした急造作なので文章力とかには目を瞑ってくれよな!
アンドリューのラボを後にしたエルマ=317は、今、契約者たるサンラクの前で猛烈にヘタれていた。
親に対して彼と永遠を添い遂げたいとまで言ったはいいものの、それを本人に言えるかどうかはまた別の話であった。
「
「どうした、サイナ。バグか?」
「
どうも調子がおかしい。
サンラクはいぶかしんだ。
先程からぶつぶつ呟いているかと思いきや、話しかけると飛び上がるほどに驚く。眼を合わせろと言われ眼を合わせれば合わせなくていいと言う。自称インテリジェンスにあるまじき矛盾だ。
いくら鈍感なサンラクでも何かサイナに異常が起きていることには気づいていた。通常との差異を探す洞察力。ラブクロック体験者は伊達ではない。
機械なんだし熱でもあるのだろうか、オーバーヒートを起こしているのかもしれない。そう思い手を当ててみても熱はなく、しかしサイナの様子は一向に元に戻らない。むしろそのキョドりは加速する一方である。あのアンドリューがそんな風に作るわけないだろ、だからお前はピザ留学なんだ。
とまぁ、ヒロインちゃんよろしく分かりやすすぎるが、しかし、サンラクが鈍感なことには変わりないので様子がおかしい原因までは推測できなかったようだ。
目の前でバグられることに慣れてしまっているのもその一因かもしれない。ヒロインちゃんの行動は僅かなりともサンラクが他のヒロインにとられることを阻止したのだ。良かったなヒロインちゃん。
でも控えめに言って今のサイナはくっそ可愛いのでヒロインちゃんが呼び覚ましたサンラクの恋愛頭脳が反応しているぞ。どうするヒロインちゃん。二人目のディプスロが今火にくべられたぞ。
「うーん……こういうのは専門家に聞くのが一番だし、
それを聞いたサイナの動きが止まる。
「……
思い返すはあの問答。
好きにしなさい。そう、言われた。
そうだ、好きなのだから、好きにするのだ。
咳払いを一つする。
「
「そうだな」
「そしてワタシは
そう、今この瞬間までは。
「しかし、しかし。ワタシは貴方の人形ではいたくない。貴方の道具ではありたくない。率直に言いましょう。貴方はワタシの
ワタシは貴方といると心が乱される。
ならばワタシは征服人形ではない。アイドルの写し身たる征服人形なんかでは、貴方の恋人になれやしない。故にワタシは、この契約を破棄します。あなたに契約者であってほしくない。……っ、叶うことなら、ワタシの恋人になってほしい。ワタシは、ワタシはアイドルでなくていい。
──ただの、普通の、女の子になりたいのです」
ああ、なんとありたきりな願いなのだろう。なんともベタな可愛らしい、それでいて熱量の籠った少女の告白。
──なるほど、ペンシルゴンの気持ちもわかる気がする。
驚愕がある。困惑もある。混乱の渦の中で、ただ一つわかることは、自分は目の前の女の子に告白されて、それでその子はとても可愛いということだ。歪んだサンラクの純情を再び叩き直すほどの笑顔を浮かべているということだ。
じゃあ決まったんじゃね?
どこかで、恋愛の女神が微笑んだ。
「
「おう、いいぞ」
二つ返事で答えた。
アンドリューは泣いていい。サンラクはそう思う。この笑顔を見れるのは間違いなく自分ただ一人だと。ゲームのNPCだろうが、それがどうした。神ゲーなんだから普通のゲームと違ってもいいじゃないか。ああ、シャングリラ・フロンティアは紛れもなく神ゲーだとも。
二つ返事で答えてくれた。
嬉しいとサイナは思う。ならば、笑顔を送ろう。エルマとしての笑顔ではなく。サイナとしての笑顔を。心から。
そして歌うのだ。貴方のために。
二人に祝福を、そしてヒロインちゃんに黙祷を
えっ!この後なんやかんやでサイナの人格をインストールしたアンドロイドが来應大学の研究室で開発されて、陽務家にお邪魔するだって???
幻滅しました。エルマ=サキシマのファンやめます