「帰ってきたな…」
「ああ」
時刻は20時。だいぶ暗いが飛行船、もとい、かっとび遊馬号は俺たちの目の前に現れた。ステルス機能付きだから人の目につく心配はないとはいえ少々心配な時間だ。
まず降りてきたのは遊馬くん。続いて凌牙、璃緒、小鳥、カイト。その後も続き、最後に倉橋とカリン。
「お疲れさん。皆」
「いや~疲れたぜ」
『遊馬はほとんど何もしてないだろう』
「ちょ、それ言うなってアストラル!?」
「ほとんど倉橋さんと蜘蛛山さんのおかげだよねえ」
「まあデュエルの腕は本当に高いからねぇ…」
「“は”とは何だ“は”とは」
「お前は不愛想だからなあ」
「グッ…否定できねえ」
「ええと私は…」
「…むっつり」
「ちょっとぉ!?今何言いました!?」
「い~や何も?」
口笛を吹く。これはアニメみたいにはならずに普通の口笛だ。
「俺できねえんだよな口笛」
「こればっかりはどうしてもなあ。個人の努力だし」
初めてできたのは小6だったし。
「そっか」
忘れるところだったが
「で、No.はあったか?」
「ええ。氷結のレディ・ジャスティスを私が」
「No.60を俺が」
…?なんか顔色ちょっと悪い?
「なんか2人、顔色悪い?お前ら明日は休むか?」
「「!」」
ビクッっとなったあたり何かあるんだな。
「ああ…そうしとく」
「私も…ちょっと時間が欲しいです」
「そっか。じゃあお前らは休んどけ」
まあ、どんなことがあるかは知らんが友人を心配するのは当然だし、俺は2日連続で遺跡探索には行ってないしな。
―――倉橋side―――
あいつは…
「まったく…心配されるとはな」
俺は真実を知ってしまった。だからといって俺はあいつを裏切れない。
「初めて俺に近づいた」
気配が鋭い刀のようだと言われていた、表情の乏しい俺に最初に話しかけたのはあいつだった。
初めてデュエルで負けた相手。初めて対等に分かり合える友。
あいつが居なかったら俺は孤独だっただろう。
今でこそそれなりに友人は出来たがあいつと友になってからだ。だからこそ
「俺は…バリアンだとしても…あいつとは敵対したくない…!」
遺跡でデュエルをした時に少しづつ思い出した俺ではない俺の記憶。そこで俺がバリアンだと知った。
心はあいつと敵対したくないと感じる。だが頭ではバリアン世界のために俺は戦わなくてはならないと考えている。
「願わくば、あいつと戦わないことを…」
すでにバリアンとして戦うことは決めた。だが、あいつとは何のしがらみもなく、ただただ楽しいデュエルをしたい。
―――カリンside―――
私…は…
「いったいどうすればいいのでしょうか…」
バリアンということは分かった。それが前世というなら受け入れます。ですが、
「彼とは敵対したくない…!」
彼は恐怖の対象だった。そして、幼馴染の憧憬だった。
だけど、彼は恐怖すべき対象ではなく、幼馴染の願いを快く叶えた。私の家のことについても知っていたというのに何も要求しなかった。あの時までは私に近づく者は幼馴染を除いて欲望にまみれた目をしていた。
けど、
「2人目の、ただの蜘蛛山 カリンとして接してくれた存在だった…!」
彼はただの友人として接してくれた数少ない存在。
「風也…私は…」
幼馴染の名を、彼に勇気を貰った少年の名前を呟く。
「どうすれば…いいでしょうか…」
はい。というわけでバリアンになりました。
デュエル中のモンスターの戦闘描写は
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いる
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いらない
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ヌメロン集めたぞ!