【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
ちょんちょん、と背中を突かれた。
振り返る。
……誰も居ない?
「………………マンティコア?」
なんとなく、そんな能力の持ち主の名前を呼んだ。
最近は能力とか関係なしに
「………………!」
いやホントにいたよ。
ちょっとびっくりした様に目を見開いていた。
マンティコア。
感染者としての能力によって、彼女は極限まで存在を消す事ができる。
「よう、どうした?」
「………………!!!」
彼女は口をパクパクしたかと思えば、顔を赤くして何処かに消えてしまった。
「なんだったんだ……?」
――――――――――
「と、言う事があったんだ」
「少しは意思を汲んだらどうだ朴念人」
「あんだとてめぇ。つか何でお前までいるんだよ」
いつもの執務室、いつものメンバー……の中に何故かエンカクが混ざっている。
マッターホルンの隣でソファに体を預けて足を組み凄まじくリラックスしている。
「ふむ、マンティコアか。彼女も中々に実力の読めないオペレーターだ」
「確か、ロドスに来る前から戦闘経験がある子でしたね」
シルバーアッシュとミッドナイトの情報も概ねその通りである。
ロドスに来た理由も不明。
そして、暗殺業を営んでいたと言うのも不確かな情報だ。
「やっぱり、真意は知りたい」
「罪な男ですねぇドクターも。まだヴィグナに返事してないでしょう」
「う、ぐ……それは」
未だ、俺の中でヴィグナについて折り合いはついていない。
いやでもマンティコアとどうこうしたいとかそういう訳じゃなくて。
すると、今まで興味なさそうにクッキーを齧っていたエンカクが身を起こす。
「オイオイジョージ。なんか楽しそうなことしてるじゃねーか?ヴィグナ?」
「お前が食い付くのかよ!?」
「待てエンカク。貴様友を何故名前で呼んでいる」
「呼びたきゃ勝手に呼べば良い。それともそう言う呼び方で独占欲でも満たしてるのか?重いな、領主サマよ?」
「フ、これは私からのドクターへの信頼の証だ。何とでも言えば良い」
「いや、名前で呼ぶの別に気にしてないから呼べよ銀灰」
いつにも増してカオスだよこれ。
「まぁ、英雄色を好むと言うしな。浮いた話の一つや二つや三つや四つ聞こえてもお前だしな」
「いや多いわ!!」
「そうです、困りますわ。私とDr.ジョージの間だけで通じ合えばそれでいいと言うのに」
「「「「「………………」」」」」」
空気が凍った。
いやだってごくナチュラルにスペクターさんが俺の膝の上に居るんだもん。
誰も気付かなかったの?
えっ、エンカクも驚いてやがる。
「ドクター、入るわよ。うわ、相変わらずの男世帯ね……………え"ッ"」
そこへヴィグナが入ってきた。
俺とスペクターを交互に見て、無言でこっちまで歩いてきた。
「………………何です?」
「退きなさい」
「嫌、と言ったら?」
「上等よ。表へ出なさい。ドクター、訓練室を借りるわよ」
「待て、訓練室の使用目的はそうじゃなry」
「借、り、る、わ、よ!!」
「ぁぃ………………」
この後フィリオプシスまでやってきてカオスに拍車がかかるのだった。
野郎共は全員逃げた。
薄情者共め。
こんな状況になってまで女性オペレーターをたらしこもうとするのはクズなのでは?