【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
記憶を失った当初と比べて、友好的になってくれている奴等も多くなった。
「そう言えば、ドクターの意中の人の話はどうなったんです?」
ある日。
いつものメンバーでお茶会していたときの事。
ミッドナイトがそう溢した。
「ああ、言ってたな。ジョージには想い人がいるとか」
「お前には言ってなかった気がするぞエンカク」
「気にするな。俺とお前の仲じゃないか」
ちなみに俺は今タルトの盛り付けをしている。
良い桃が手に入ったので、今回はピーチパイと洒落込むことにした。
さっきからシルバーアッシュのホークアイがタルトを捉えて離さない。
「へぇ、ドクターにそんな相手が。だからヴィグナさんやスペクターさんに煮え切らない態度を取ってたんですね」
「クーリエ。キャラがどっか行ったぞ」
そして未だにあの二人に返事をしていない。
……マンティコアにも。
フィリオプシスは本当に寝に来てるだけなのは最近感じている。
「確かに、そろそろカタを着けなければ刃傷沙汰になるぞ」
「忠告痛み入る」
判っては居るんだが、やっぱり二人を前にすると言い辛い。
「そこは、ドクター次第ですがね」
「それで?友よ。どんな女性が趣味なのだ?」
「修学旅行の中学生かよ」
「確かお前、髪が好きだとか言ってたな」
「いつだよ!?」
「ここに来る前だ」
「記憶無いときじゃねーか!ノーカウントだ!ノーカウント!」
「ほう、髪か。古来より女性の髪には何かとコストが掛かる。手入れが出来ない場合……それこそ集落によっては短く切る場合も少なくは無かったと聞く」
「詳しいな、シルバーアッシュ」
「まぁ、立場上そう言ったローカルな知識も必要だったのでな」
「ドクターは長い方か短い方、どっちが好きなんですか?」
マッターホルンが戻ってきた。
ううん、長短、か。
「長い方かな」
「答え一緒じゃねーか」
「記憶失くす前から変わってないのかよ俺」
「分かりますよドクター。俺も髪の長い女性には弱くて」
「僕は少し活発な子が好みですね。短い方が好きです」
「俺はどっちも行けるね」
「マジで中学生みたいなノリだな今日」
クーリエやミッドナイトまで話に乗っかってきた。
「で、エンカクは?」
「おいおい俺に振るのかよ」
「ここまで来てお前だけ言ってねぇからな。お前は把握してるくせに俺は知らないのは不公平だぜ」
「ったく、俺は短い方だ」
「素直だな」
「隠すことに意味などない」
「確かに……ほい、待たせたなシルバーアッシュ。完成だ」
「待ちわびたぞ盟友」
ピーチパイをテーブルに置く。
すかさずクーリエが均等に切り分けてくれた。
「そう言えばドクター。その人……ロドスの人ですか?」
「いや、外部だ」
「へぇ、てっきり内部に居るから俺に助力を求めたとばかりに」
最初はオペレーター達と話すために会話のテクニックを学んだんだったな。
「外部、か……まさか、龍門のチェンか?」
「何でそこであいつが」
「会話してる所は何度か見てますが、その線は薄いかと」
「ホシグマか?奴には俺も目を付けていてね」
「お前のそれ絶対意味合い違うだろエンカク」
「ドクターならスワイヤーさん一択でしょう」
「マッターホルン、なんだその変な断定」
「写真とか無いんですか?」
今日はいつになく盛り上がってる。
なんだこれは。
「写真か……一応あるぞ」
「「おお!」」
懐からメモ帳を取り出す。
このメモ帳ももうパンパンだ。
「ドクター、面接希望者ですよ」
そんな時、アーミヤが部屋に入ってきた。
「え?急だな」
「はい、何でもドクターとは何度か会ってるとか」
「知り合い?誰だろ……すまん皆、ちょっと行ってくる」
「それが……」
「あ、ドクター久しぶり!」
「……え?」
聞き覚えの無い声。
だが、声音的に向こうは俺を知っている。
「君、は」
言葉を失う。
背後の奴らも、息をのんだ。
だって……こいつは、写真の女性と、同じ顔をしていたんだから。
「じゃ、改めて。あたしが、噂のエフイーターだ!よろしく!」
EPISODE FINAL エフイーター①、完。
②に続く。