【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」   作:塊ロック

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「おはよう、ドクター。朝ごはんちゃんと食べてる?」
「……ああ」
「駄目だよー?昔から、夢中になると全部忘れるんだから」
「そんな事は」
「アタシの目はごまかせないよ~」
「……エフイーター。分かっててやってるだろ」
「バレた?……記憶喪失って、本当だったんだ」
「ああ。すまん」
「何で謝るのさ。ドクターは……ジョージは悪くないって」
「それでも、覚えてない事に変わりないから」
「そういうところは、そのままだね」
「良く言われる。実感無いからあまりいい気はしない」
「……そっか、覚えてないか」


EPISODE7 ラヴァ②

 

「ラヴァの様子が気になる、ですか」

 

その日の夕方。

ミッドナイトを捕まえてそんな話をしていた。

 

「ああ。今日の彼女、ちょっと心ここに在らずって感じだった」

「良く見てましたね。確かに言われてみればぼーっとしてましたけど」

「何となくだけど原因は予想出来ない物か……」

「ふむ……」

 

そう言えば、ラヴァには天敵が居るって話だったか。

 

「ミッドナイト。ラヴァの天敵に心当たり無いか?」

「彼女の、天敵、で、すか?」

「ああ。確かロドスに配属になった時そんな事を言っていた気がする」

「ぜ、はぁ、そ、そうなん、ぜぇ、で」

「ちょっと行ってくるわ。あと頑張れよ」

「ど、どく、おえ、何であの人ずっとルームランナーで走れるんですか……」

 

 

 

――――――――――

 

 

 

「ラヴァ」

 

シャワーで汗を流した後、ラヴァを探すことにした。

……まぁ、ロドスの屋上の庭園の一角に居たんだけどさ。

 

「ドクター?どうしたんだ」

「ちょっと話がしたい。ダメか?」

「次の標的はアタシって訳か」

「そんなつもりはない。それに本当にその気ならもう手は出てる」

「え、じゃあヴィグナも……」

「その気が無いから手を出してないって事だ」

 

ラヴァの隣に座る。

しかし、何で皆ヴィグナの事知ってるんだか。

 

「イマイチ信用ならない」

「えぇ……」

「まぁ、でも……相談くらいは、良いか。一人で考えてるのもいい加減飽きたし」

「えぇ……???」

「アタシ、さ。最初の挨拶の時に天敵が居るって話したろ」

「言ってたな。ハイビスカスの事だろ」

「!……ってまぁ、そりゃ知ってるか」

 

……医療オペレーター、ハイビスカス。

彼女とラヴァは血縁関係にある。

ラヴァは妹だ。

 

「お姉さんは、苦手?」

「苦手、と言うか……ちょっと、接し方が分からなくなってきたんだ」

「そうか……」

 

周囲から、ラヴァはハイビスカスの事が苦手だと思われている。

実際にはハイビスカスが過保護&強引なので押され気味なだけという。

 

「姉妹の仲は、流石に俺も分からないからな……俺にも兄弟とかいたかも覚えてないし」

「……すまん」

「気にするな。ラヴァもそうやって気の遣える子なんだ。ちゃんと伝えてあげればいいと思う」

「……そうやって何人落としたんだか」

「素直じゃないな」

「カッコ悪いだろ」

「俺はそうは思わん。でも、カッコ悪くても良いと思う。大事なのは気持ちだよ」

「そう、か……。本当はさ。ハイビスの事、嫌ってるわけじゃない」

「それは知ってる」

「昔の事は昔の事……この命は、アイツが繋いでくれた物なんだ」

「うん」

 

なら、と俺は続ける。

 

「感謝は、言葉に、形にしないと……伝わらないよ」

「……そうだよなぁ」

「ハイビスと、一度しっかり話した方が良いと思う」

「それは、分かってる」

「……怖い?」

「……実は、少しな」

「そっか、怖いか。じゃあ……その時はココアでも淹れてあげよう」

「なんだそれ。解決になってないぞ」

「女の子二人、甘い物食べながら喋れば自然とリラックスするさ。俺が二人にご馳走しよう。何が良い?何でも作るぞ」

「………………はは、なんだこりゃ。真面目に悩んでたのが阿保らしくなってきた」

 

ラヴァが笑う。

やっと笑ったな……。

 

「あーあ、ちょっとホッとしたら腹減ってきた」

「飴しか無いぞ」

「何で持ってるんだか……ドクター」

「ん?」

「今度、話してみる」

「……頑張れよ」

 

 

 

――――――――――1週間後。

 

 

「それで、ラヴァはどうなったんですか?」

「ああ、今日決行だそうだ」

「それでドクターが気合入れてケーキ焼いてるんですか」

「まぁな。今日は甘さちょっと控えめのチーズケーキ」

「ココアめっちゃ淹れるじゃないですか……」

「そうか?」

 

「ドクター」

 

ラヴァが、厨房の出入り口からひょっこり顔を出した。

 

「お、ラヴァ。頑張れよ」

「……ありがとう」

 

ちょっと、照れ臭そうに彼女は笑ったのだった。

 

 




ラヴァ編、完。
次回についてはそろそろ完結までの流れを決めたいですね。
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