【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
「………………」
「………………」
沈黙。
主に二人の。
「や、やぁスペクター」
耐えられない。
「ごきげんよう、ジョージさん」
「どうしたんだ?」
「こちらに
アーミヤ!!!!!
「ふーん。それで?」
「最近はお二人ともよく一緒に居られますね」
「……そうね」
「スペクター」
「それで、何か問題ある?」
心なしかエフイーターがちょっと棘がある気がする。
……いやいや気じゃなくてそうだよこれ。
呼吸、態勢、表情……全部がスペクターに対して良く思っていない事を表している。
対するスペクターの表情は無。
それはいつもの事だが……。
右手は彼女の頬に添えられている。
しかし、下げられている左手は……固く握りしめられている。
不快感を覚えているのは、間違いない。
「問題ある、と言ったら?」
「へぇ……?」
一触即発。
何か、何かこの状況を変える一手を打たないと。
血が流れる!!
「……スペクター、プリン一つ余ったんだ。どうだ?」
おっかなびっくりで何とか状況を変えようと試みる。
スペクターは無表情から一転、花咲く少女の様に笑顔になった。
「頂きます。ジョージさんの作るお菓子は美味しいので」
「………………」
代償としてエフイーターに脛を蹴られている。
かまってちゃんかお前!!
「エフイーター、後で……な?」
「後で、とは?」
スペクターが食いついてきた。
勘弁して……。
「エフイーター、喧嘩を売るな……」
「売ってるつもりは無いよ。牽制」
最後に物騒な事を呟かれた。
「………………」
――――――――――
「……疲れた」
結局、あの場は何とか切り抜けられたけどエフイーターが3倍くらい甘えてきた。
このままじゃ良くないと分かっていても手立てがない。
かと言ってエフイーターと体の関係でしかないのも事実。
言い方が悪い。
彼女の事は好いているけど、想いに応えるべきか踏み出せない
考えても思考のドツボに嵌ってしまう。
俺は今まで何をやってきたんだろう。
「これじゃ、最低過ぎる」
人間として、男として駄目な気がする。
俺は、どうするべきなんだろうか。
『こんばんは』
ドアがノックされる。
この声は……スペクター?
「開いてる」
いつもなら勝手に入ってくる気がするんだけど、どういう気の変わり様だ?
「失礼します」
「どうしたんだこんな夜更けに――――――」
思わず絶句した。
スペクターの格好に。
いつもの修道服の様な衣装ではなく……寝間着……なんだったらネグリジェとでも言うべき姿にコートを羽織っているだけだったから。
余計な装飾の一切ない黒一色の姿。
「風邪ひくぞ、そんな恰好で出歩いて」
「ジョージさん」
「お前がどんな気か知らないが――」
「知ってください」
「……やめてくれ」
「嫌です」
「……どうして」
どうしてこんな事になってしまったんだろうか。
俺がずっと煮え切らない態度を取っていたから?
それが分かったとしても、もう遅い。
「負けたく、ありませんので」
重ねてきた言葉はすでに意味を成さず、もう出来るのは受け入れられる事だけ。
ドクター、刺された方が良いかもしれない。