【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
クリア出来ないOD-8。
進まないウタゲの話。
全力で脇道に逸れる野郎どもだった。
「ドクター、生きてますか?」
「あ、ああ……」
反省を促すダンス事件から一か月後。
ロドスへ協力する感染者が増え、若干苦い顔をしているケルシーから許しが出たので晴れて自由の身になった。
「資金調達の為に一か月間商売の支配人やってたんですよね……」
「あー、大変だった。ロドスの傾きかけた部門の立て直しから軌道に乗るまでずっと面倒みてたから死ぬかと」
「それは大変でしたね」
ミッドナイトが溜まった行動予備隊の報告書を持ってきたのでそれに目を通す。
「商売って、そう言えば何やってたんです?」
「聞きたいか?」
「……何か、含み有りますね」
「正直俺も自分にそんな才能があるとは思ってなかった」
「経営者としてですか?」
「それもあるが……」
俺は、懐から一枚の名刺を取り出して……机の上に置いた。
それを見た瞬間、ミッドナイトの顔が曇った。
「……こういうの、見たことあるだろ」
「……ええ、嫌と言うほど」
「そう言う事だ」
「……ロドス、こんな事やってたんですね……」
「俺も初めて知ったよ」
置かれた名刺に書かれていた文字。
………………ホストクラブ『ロドスアイランド』支配人、と。
―――――――――――
「……ケルシー先生、マジで言ってるんですか」
「ああ」
「俺にホストの真似事をしろと?」
「真似じゃない。ガチだ」
「ええ……」
あの後。
反省とは名ばかりのフルボッコから目を覚ました時だった。
「ドクター。今回の悪ふざけの代償を払う時だ」
「……分かった、わかりましたとも……」
そう言われては断る事が出来ない。
さて、どうしたものか……。
――――――――――
「無事に帰ってこれたって事はそれなりに成功したんですか」
「まぁ……それなりに」
「浮かない顔ですね」
「……その、何と言うか……妙に俺への指名が多かったというか」
「えっ、支配人なのにですか」
「最初の方は人手が足りなくて俺も接客してたんだがな……」
「それが原因ですね」
「なんでだよ」
「火を見るよりも明らかでは?」
「そんな断言しなくても」
「……ドクターの人たらしの才能を開花させてしまった自分が恐ろしい」
「人たらしってお前」
「事実では?」
「…………………」
何も言い返せなかった。
「邪魔するぞ」
「シルバーアッシュ」
もうこいつもここに来るのが恒例になりつつある気がする。
「帰ってきたと聞いてな。差し入れだ」
「助かる。中身は?」
「豆だ」
「珈琲か……嬉しいよ」
「何、いつもの甘味の礼だ」
「そうか。こいつを淹れる時は合う菓子を作ろう」
「!……そうか」
「ドクター、そう言うとこですよ」
「いや、何でだ」
納得がいかない。
期間内にクリアできるかな……。