【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
快晴。
湿度温度適度な高さ。
お日柄も良く、と言ったところ。
俺はラフな格好……と言っても女性と並んで、お互いに恥ずかしくならない程度な服……で立っていた。
戦術指揮の際やロドスにいる時はフードと兜を着けているのでそれすらないと違和感が半端ない。
今日はインカムは無し。
全員予定があるらしい。
珍しい。
「あれ、ドクター早いね……?」
「やぁウタゲ。今日は良い天気だ」
「うーん、そうだね。でも今約束の一時間前じゃない?」
実は2時間前に現地入りしている。
女性を待たせるのは紳士のすべきことではないので。
「そうか?俺もたった今来た所だ」
そして、時として紳士には嘘が必要だ。
「そうなんだ。でもちょっと時間には早いなぁ……」
ウタゲのくれた優待券。
それは映画のチケットだった。
この街は比較的治安が良く、デートスポットにも丁度良かったが……選んだ理由はこれである。
昨今、映画館と言うものは中々残らない。
現存していて未だ稼働中だった。
「ウタゲ」
「なーにー」
「今日はネイルの色が違うんだな」
「えっ……」
ウタゲはいつも紫色のネイルをしているが、今日はピンク色。
ネイルの色にも色々な意味があるらしい。
ピンク色は愛らしさ、愛情と言った意味がある。
「気が付くの早いね……」
「そうかな。社交的で明るいウタゲにピッタリの色だ。似合ってるよ」
「あ、あはは……ありがと。ねえドクター」
「うん?」
「時間あるならさ、カラオケ行かない?」
『目標は移動を始めた。カラオケとか言ってたぞ』
『いきなり密室か、了解』
――――――――――
「ドクター、勝負しようよ」
「勝負?」
カラオケボックスに入る。
こんなとこにくるのもいつぶりだったかな……。
「そ。点数が高い方が低い方に言う事ひとつ聞かせられる。ちなみにアタシ、強いよ」
ふふん、とウタゲが胸を張った。
否応なしに揺れる山から視線を逸らす。
こいつ、わざとだな?
自身の体をアピールしつつ相手にもしかして、と思考させる動き。
上手いな。
「勝負か。ウタゲの歌、楽しみだったんだが」
「どうする?」
「よし、やろうか」
「……へぇ?」
ウタゲが意外そうな顔をする。
意図は何にせよ、今日はデート。
邪推も勘違いも何でもござれさ。
「先手、ドクターから良いよ」
「よし、じゃあ……」
「Day after day, I stay around far away」
「えっ、ドクターそれ何語!?」
「これからどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね」
「(無言でサイリウムを振る)」
「鳴らない言葉をもう一度描いてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「あははは!それこの間のダンスのやつじゃん!気に入ってるじゃん!」
かなり白熱した。
「お、アタシの勝ちね」
「惜しかったな……で?お願いは?」
「……最後、かな?」
「オーケー、分かったよ」
続く。