【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」   作:塊ロック

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虹6コラボ、間に合いませんでした。
失意の下にウタゲ回です。

あ、最初に言っておきますがウタゲはメインヒロイン枠には入りません。


ANOTHER EPISODE 春の宴の空模様④

 

「あ、ドクターあれ。クレープ」

「ほう、クレープか」

 

あの後カラオケでお互いに熱唱した後。

隙間時間にて。

 

「食べよ」

「良いぞ。何にする?」

「え、奢ってくれるの?」

「このくらいなら」

「お願いにはしないよ?」

「俺の好意だ。ノーカンでいい」

「わぁ、ありがと」

 

クレープか。

そう言えばまだ作った事なかったな。

戻ってみたら試しにやってみるか。

 

「……めっちゃ主食みたいなのある」

 

最近のクレープってごはんのおかずになりそうなものなんだなぁ……。

無難にチョコレートを選んだ。

ウタゲはストロベリーソース。

 

「うーん……ジャンクな感じ」

 

ミルクレープとはまた違う感じ。

これもこれで悪くない。

 

「ドクター、そっちどう?」

「ん?そうだなー……」

「もらうね」

 

そう言う間に一口齧られた。

こいつ。

 

「アタシはイチゴかなー」

「そうか」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「さ、着いたよ」

 

ウタゲに手を引かれてやってきた映画館。

そう言えば何を見るのか聞いていなかった。

 

「これ」

「うん……うん?」

 

タイトルは……「Rainbow 6 Siege Operation Originum Dust」。

人気異世界特殊部隊シリーズの最新作だとか。

 

「なんというか、意外だな」

「そう?アタシこう言うのも好きだよ」

「対テロ特殊部隊のドラマだろ?毎回凄い戦術思い付くよなー」

「ドクターは誰が好き?」

「そうだなー、やっぱりASHかな。あんなド派手な登場には憧れるね」

 

彼女の持つブリーチング弾は薄めの壁をぶち抜いて侵入可能にする戦術を得意とする。

 

「ふーん……」

「どうした?」

「別に」

 

ちょっと機嫌の悪くなったウタゲだった。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「ドクター」

 

夕方。

ひとしきりウタゲと歩き回り、飲んで騒いだ後。

 

「おう」

「今日はありがとう。楽しかった」

「なら良かった。誘った甲斐が」

「ねぇ」

 

言葉を遮られた。

俺はそのまま口をつぐみ、先を歩くウタゲを待った。

 

「……お願い、使うね」

「叶えられる範囲なら」

「……そっか。じゃあさドクター」

 

 

 

 

ウタゲは振り返る。

まるで別人の様な真剣な表情で、言葉を出す。

 

 

 

 

「アタシとさ、付き合ってよ」

 

 

 

 

……お願い。

お願いかぁ。

それをお願いにしちゃうんだな、君は。

 

 

 

 

「………………ごめんな」

 

 

 

 

俺は、そう答えるしか出来なかった。

 

「そのお願いは、叶えられない」

「そっか……うん、そうだよね。あはは……振られちゃったか」

「ウタゲ」

「なーに?」

「本気じゃなかっただろ?」

 

ウタゲは口を閉ざした。

 

「なぁウタゲ。何で君は俺のデートの誘いに応じたんだ?」

「何でって、ドクターが誘ってきたから」

「君は俺があの時、あの場所に居て他の場所のオペレーターと話しているのを聞いていた。そうだな?」

「………………バレたか」

 

あの日。

あまりにも都合の良いやらかし。

それもそうだ。

ウタゲが機会を伺っていたのだから。

 

「最初は楽しかったらいいやで乗ったんだよね。中々ない機会だし」

 

ウタゲがポツリと話し始めた。

 

「でもさ。ドクターも悪いんだよ。アタシをその気にさせるのが上手すぎるのがいけないんだ」

「……俺も、君に楽しんでもらいたかった」

「それだよ、それ。相手と視線合わせて、相手に合わせて。ドクター、ガールズトーク大全とか読んだ?」

「読んだ」

「え、ウッソ……」

 

逆に引かれた。

解せない。

 

「……っくく、あはははは!もう、ホントにドクターは罪作りな人!ヴィグナにマンティコアも大変だ」

「うぐ……」

「あの子達にケジメつけてないから、アタシの告白は玉砕かー」

「済まない」

「良いの良いの。こんな時に切り出したアタシも悪いし。じゃあさドクター」

「ん?」

「お願い、聞いてくれる?」

「答えられる範囲なら」

「また、遊んでよ」

「……お安い御用だ」

 

こうして、俺とウタゲのデートは幕を閉じた。

 




ウタゲ編、完。
次どうしようかな……。
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