【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
今回はスペクター回です。
早朝。
朝の日差しが心地よくも、若干まだ肌寒い時間帯。
ロドスの厨房にて。
本日は休養日のため誰もそこには居ないはずだった。
「〜♪」
誰かが林檎を刻んでいた。
こんな朝早くに何をしているのか。
「……あら」
誰かがふらっと厨房に入ってくる。
「おはよう、スペクター。朝早いね」
「おはようございます、Dr.ジョージ」
「今日はウィンプルをしてないのか」
「?はい」
「綺麗な顔がはっきり見えて、目が覚める様だ」
「……もう」
朝っぱらからここだけ温度が高い。
「Dr.ジョージはいつもそうですね。私たちを何だと思っているのですか?」
「大事な部下。愛すべき女性達……ってことでひとつ」
「ぐぅ……」
即答。
この朴念仁はよぉ。
あ、ちょっと、何をす
ふぅ、朝から何か変な気分がしたがこれで収まったか。
休日の朝、砂糖が余ってたらやることは一つだ。
日頃のストレス発散を兼ねてのお菓子作り。
糖分も理性も補給出来て一石二鳥だ。
「これは、何を?」
「アップルパイだ」
「これが……」
「あれ、見るのは初めてだったか?」
「え、あ、はい……お恥ずかしながら」
「そうだっけ?前にも焼いた気がするんだが」
いつやったっけ……あ。
……スペクターその時医務室入りしてたな。
「………………」
「Dr.ジョージ?」
「……まぁ、うん。そういう事もあるな」
これ知ったら多分拗ねる。
機嫌取りがすごく面倒になる。
「完成したらいの一番に呼んでやるよ」
「あら、本当に?嬉しいですね」
何となく平和な感じがする。
最近スペクターも大分落ち着いてきたのか普通に笑う事も増えてきた。
……アビサルの連中はうちにはスペクターしか居ないのも、精神の安定に一役買っているのかもしれない。
「こう言うのは、確か東方の言葉で早起きは三文の得、と言うのでしたか」
「物知りだな」
「ええ、以前ウタゲからそのような事を聞きまして」
「……意外だな。彼女と話すのか?」
「はい。最近の事ですが」
「へぇ、どんな事を?」
「………………内緒、です」
「おやおや」
……今日のスペクター、何だかいつもと違う気がしてくる。
「……ウタゲの入れ知恵か?」
「っ……はて、なんの事やら」
何かしらウタゲに吹き込まれたな、こりゃ。
最近色んな女性オペレーターと積極的にウタゲが交流しているのは知っているが……何が目的なのやら。
まぁ案外目的とかも別に無いのかも知れないけど。
「あの方には……お化粧の仕方とか、教わっています」
「……ああ。だから今日はまつげもアイライン……あとリップか。気合入ってるな」
「っ〜〜!?き、気付いて」
「お前らの事どんだけ見てると思ってるんだよ。気付くさ。大分薄いけど……うん、綺麗だよ」
「あ……ありがとう、ございます……ズルい人」
「あはは……ごめんな。もうちょっと時間をくれ」
俺が、ちゃんと決めるまで。
悪い事してる自覚がある分たちが悪いんだけど。
「ええ、待ちますとも。貴方がいずれ深淵に共に落ちてくれる日まで」
………………あれ?
あんま安定してなくない?気のせい?
このあと、つかの間のティータイムをスペクターと共に過ごしたのだった。
(……珍しくアイツら来なかったな)
……後日、男性オペレーターのロッカールームの中からロープでぐるぐる巻きにされたミッドナイトとエンカクとシルバーアッシュが発見されたのだった。
「えぇ……?」
犯人は一体……。
そう言えばスペクターのあの本来の性格、ちゃんと書くべきなんだろうか……。
やるにしてもどうすれば……。