【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」   作:塊ロック

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SIDE EPISODE 女の戦い

ある日、事件は起きた。

 

「ヴィグナさー、最近胸大きくなったよね」

「えっ」

 

ロドス、女性職員用シャワー室。

そこにヴィグナとウタゲは居た。

 

「そ、そうかな……」

「そうだね……ん?いや……全体的に肉付きが良くなった……?」

「……まさか」

 

慌ててヴィグナがシャワーから飛び出た。

 

そして、

 

「うわあああああああああああああああああ!!!?!?」

 

 

シャワー室に悲鳴が響き渡った。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

「……何で縛られてたんだお前ら」

「何かもや……幽霊の様な物に襲われた」

「幽霊っておいおい勘弁してくれよ」

 

スペクターとアップルパイでお茶をした日の昼。

3人をロッカーから解放してからの出来事。

 

「エンカクとミッドナイトは何処へ?」

「トイレに走って行った」

「ああ……」

 

いつから突っ込まれてたんだろうか。

 

「……ふむ、良い出来だな盟友」

「お、口に合うか」

「ああ……これは、良い物だ」

 

シルバーアッシュが幸せそうにアップルパイを頬張っている。

こうしてみるとまぁ普通の人間にしか見えない。

 

「あ、ドクター」

 

そんな中、ヴィグナが部屋に入って来た。

 

「ヴィグナ、おはよう」

「……今日、非番じゃなかった?何で事務所に居るのよ」

「まぁこれ作ってたら、な?」

「シルバーアッシュさんも!来たらドクターここに来ちゃうじゃないですか」

「む……すまない」

「全く……」

「ははは、ありがとなヴィグナ。ほら、一つどうだ?」

 

俺はヴィグナにアップルパイを一切れ取り分けて差し出した。

 

「わ、ありが……」

 

……?

ヴィグナの手が止まった。

 

「どうした?」

「ぐ」

「ぐ?」

「うぐぐぐ……」

 

突然唸り始めた。

 

「ヴィグナ?」

「要らない!」

「え、そうなのか。すまない」

 

要らないのか……。

珍しい。

 

「……ヴィグナ、貴様」

 

シルバーアッシュが何かを言おうとした……が、ヴィグナに騒がれた。

 

「わー!わー!言わないで言わないで!って言うか何で気付くの?!信じられない!?」

「……見りゃ分かる」

「これだから達人は!」

「ヴィグナ。調子が悪いのか?」

 

どうしたのだろうか……。

まさか、

 

「ああ、歩幅と重心がずれてるな」

「いっ!?ドクターまで!?」

「?」

 

まで?

 

「体重の変動があったんだろう?」

「ぎにゃあああああああああ!!!?」

「へぶぅ!?!?!?」

 

思いっきり殴られた。

腹に良いのが入って吹っ飛んだ。

 

「ジョージ!?」

「ゲハァッ!?」

 

本棚にぶち当たって止まる。

衝撃で本が落ちてきた。

痛い。

 

「信じらんない!」

 

キレ気味にヴィグナは部屋を後にした。

 

「……盟友よ。些かデリカシーが無さ過ぎるのでは?」

「……今気付いたよ」

 

シルバーアッシュが本を退かしてくれたのでどうにか立ち上がった。

 

「駄目だね、どうも……人心把握は出来てると思ったんだが」

「これはそう言った問題ではない気がするのだが……」

「……何がダメだったと思う?」

「体重の変動は女性にとって良い話では無いという事だ」

「……なるほどなぁ。俺もまだまだだ……」

(……これは業務のうちなのだろうか)

「ドクタードクター」

「うん?ウタゲ?」

「そういう子にもちょうどいい案があるんだけどさ……」

「……ほう、糖分を削ぎ落した菓子か」

「なんと!盟友よ」

「何でお前がはしゃいでるんだ」

 

ウタゲに渡された雑誌に目を通す。

なるほど、糖分を控える事で脂肪の付きを抑えるのか。

 

「興味深い……次の休日はこれだな」

「おっけー。出来たら味見に呼んでね」

「……君は気にしなくて良いのか?」

「あ、それ聞く?」

「え、あっすまない」

「なんてね。アタシには必要だと思う?」

 

ウタゲが胸を張り、その豊かな双丘を揺らした。

 

「……必要ない程魅力的だったか」

「あ、目線がやらしー」

「……え、あ……いや」

「えへへ、じゃあドクター」

 

ウタゲが耳元でそっと呟く。

 

「……ヴィグナちゃん、ちょっとおっぱい大きくなったんだってさ」

「それ俺に言う!?」

「じゃあねー」

 

……後日、減量に成功したヴィグナに無糖菓子を振る舞うのだった。

 

「もう!ドクターの馬鹿!」

「口に合ったようで何よりだ」

「……でもさ、これ量食べたら結局一緒……」

「シッ、黙っていろウタゲ……!」

 

 

 




明けてしまいましておめでとうございます。

結構時間掛かってしまいますが何とか終わらせたいと思います。

……次どうしようかなぁ。
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