【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
『我々はロドスアイランド!』
頭を抱えた。
まさかこのご時世ロドスを騙る集団が出てくるとは。
いや、今はそれどころではない。
「どうすんだこれ」
「「「…………………」」」
どうすれば良い。
相手の数は?
戦力は、装備は、種族は思想は目当ては人質は。
足りない情報が多すぎる。
ロドスとの連絡はどうすれば良い。
俺たちの存在は相手に把握されているのか。
考える事が多過ぎる。
「……状況の確認をしよう」
3人が無言で頷く。
「まず、相手はロドスを騙る武装集団……と推測される」
「姿を見ていないのが痛手ですね」
「斥候を出そうにも今回それが出来るメンツは居ない。ここに居るのは俺たち4人だけ」
「ロドスとの通信は?」
「今試す……可能だ。アーミヤ?」
持ってきていた通信機でロドスを呼び出す。
『こちらアーミヤ。ドクター、どうされましたか?』
「夜分に済まない。実は……」
アーミヤに状況を説明する。
『そんな……』
「取り合えず増援が欲しい。今動けるオペレーターは?」
『確認します……きゃっ!?』
通信機越しに誰かがアーミヤを退かしてひったくる様な音が聞こえる。
『ドクター』
「マンティコアか!」
『行けるよ』
その一言が頼もしかった。
「頼む。助けてくれ」
『分かった。あと……スペクターさんが……』
「彼女もか。助かる」
『ただ……ちょっと、ヘン』
「変?」
『うん……取り合えず、向かうね。待ってて』
『あ、待ってください切らな―――――――(ブツッ』
通信終了。
「マンティコアとスペクターが増援で向かってくる」
「斥候と戦闘員が一人ずつ、か。悪くはないがもう少し数が欲しい所だな」
「詳しくは聞けなかったがこれ以上の増援は見込め無さそうだ。まずは合流地点を用意しよう」
3人が頷く。
「行動開始」
――――――――――
「……ふぁ」
「おい、気を抜くな。まだ作戦は始まったばかりだぞ」
「って言ってもよぉ……制圧何か楽だったじゃねぇか。ここの奴ら、これを突きつけたら従順になる」
「それはそうだが……ウッ」
「あん……どうし」
ザシュっ。
施設の従業員出入り口の警備らしき二人組が倒れる。
片方の後頭部にはナイフ、もう片方は今しがた背後からエンカクに喉を裂かれ絶命した。
「終わったぞ」
「よし。安全化を計る」
「クリアだ」
手早く死体を片付ける。
近くの大型のゴミ箱に投下。
すぐには発見されないだろう。
「……銃、か」
テロリストの二人が持っていた銃。
「偽物だな」
「ああ」
シルバーアッシュと俺が結論付ける。
ハンドガンのスライドも固定されている……見た目だけは精巧なモデルガンだ。
「となると相手にサンクタ族は居ない……と見て良さそうだ」
「油断するな。ボウガンで武装している可能性もある」
「こいつら、通信機を持っているか?」
「いえ、ありませんね」
「……こいつら、統率がかなり甘いか」
この二人の会話からしても練度と忠誠が無い。
敵は組織立っての行動を行っていない突発集団なのか……?
「判断するにはまだ情報が足りない。ここで二人の到着を待ち、その後情報収集を行う。各員警戒」
――――――――――
「着いた」
「よく来てくれた二人とも」
マンティコアとスペクターが合流した。
しかし……スペクターが変、とは。
ちらりと彼女を見やれば、にっこりと微笑んだ。
……何となく違和感がする。
そう言えばいつもの格好だがウィンプルを付けていないが。
「こんばんは、良い夜ねドクター」
「そうか……うん?」
待って、今のスペクターが言ったのか?
「こんな夜に私を呼んでくれてうれしいわ、ええ。とても嬉しい」
「お、おう……スペクター、その、何だ……?」
「?」
何か、やけに……快活だな?
「ま、まぁ良い。とにかく状況を説明する」
――状況説明――
「分かった。ちょっと見てくるね」
マンティコアが一瞬で消えた。
知ってはいてもこうも見事に消えられるとやはり驚く。
「俺達は警戒態勢を維持。マンティコアが戻り次第移動するぞ」
「「「「了解」」」」
鬼が出るか蛇が出るか。
少なくとも他に手掛かりが欲しい。
――――10分後。
「ただいま」
「お帰り、マンティコア。これに頼む」
マンティコアの持ち帰った情報をメモに書き記してもらう。
「ゆっくりでいい。焦らないで」
「うん……」
さて……。
相手の人数はおおよそ20人前後。
「少ないな」
「ああ。目視でだがサンクタ族は確認されなかったが全員銃を持っている」
「そしてこの商業モール全域に少数で配置……相手、素人ですよ」
「司令塔が切れ者なのかただの愚か者なのか判断しかねるな」
「ああ」
マンティコアが書き終わる。
メモを受け取り、確認する。
「夜の遅い時間だったのが幸いしたな。人質は10人も居ない」
「7人か。ここの住人と従業員はよほど荒事慣れしていると見える」
「まぁ腐ってもこのご時世だ。人質救出を優先目標とし、残り20人のテロリストを制圧する」
「「「「了解」」」」
「作戦開始」
さて、行くぞ。
人質救出作戦、開始。