【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」   作:塊ロック

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祭り②

 

「かひゅっ」

 

マンティコアが音もなくテロリストを一人黙らせた。

 

その後から全員がフロアに侵入する。

 

「……出入り口に一人だけ、か。舐めてるな」

「まぁそう言うな」

 

近くにあった大型のゴミ箱に遺体を投入。

後で回収しておこう。

 

さて、何故人質の居るフロアより先に上に向かったのか。

答えは、

 

「見える見える」

 

……モール内を一望する為だ。

吹き抜けの多層構造となっている建築物は往々にして見渡せる箇所があると言うもの。

 

「あまり頭を出すなよ」

「分かってる」

 

さて、残り17、8人ほど。

普段なら正面突破も良いが。

 

「どうにかして人質の安全を確保したいものだが」

「この人数では厳しいかも知れん」

「だよなぁ。ただ固まって動いていても発見率が上がるだけだ。ここはいくつかに別れて……」

「おい、ジョージ拙いぞ」

「え……?」

 

悲鳴。

慌てて下の階を覗き込む。

 

……最悪だ。

 

「連中、見せしめを作る気か」

 

シルバーアッシュが思わず顔をしかめた。

大方、人質たちに反抗的な態度でも取られたのだろう。

リーダー格のプライドを悪戯に刺激でもしたか。

 

「……やりやがった。無駄に本気だな」

 

エンカクが呟く。

ミッドナイトは無言で手で顔を覆う。

 

「クソ……」

 

遅かった。

人質の安全を最優先と言いつつ、犠牲を防げなかった。

普段ならこんな……。

 

(………………こんな?)

 

普段?

俺は何を言って、

 

ふと、一つ下の階層に目が止まる。

 

白髪のサルカズの女性が立っていた。

あの赤い角、何処かで見た事があるような……?

 

「……ん?」

 

彼女はじっと、俺を見ている。

バレたか、と身を隠そうとして、動けないでいた。

 

あまりにも俺を真っ直ぐ見ている。

 

……そして、彼女は口を動かした。

 

 

 

 

『やっちゃいなよ、そんな偽物なんか』

 

 

 

 

プツン。

俺の中で何かが切れた気がした。

 

「ドクター……?」

 

ミッドナイトが俺の顔を恐る恐る覗き込む。

 

そうだ。

何を躊躇っている。

 

何も迷う事はない。

 

「お前達」

 

口を開く。

この場に居る全員が俺を見た。

 

「指示を与える。今から散開し全力で達成しろ」

 

一拍呼吸を入れる。

 

「殲滅だ。一匹残らず殲滅だ。奴等はやりやがった。なら俺達もやる。徹底的に、完膚なきまでに」

 

切り札を懐から抜く。

弾丸はフル装填済。

 

「為すべきことはただ一つ。地獄を作れ」

 

やってやる。

例え天に届く死体(ヒト)の山を築くとしても。

 

「……ハッ!良い顔になったじゃなねぇか!」

 

エンカクが笑う。

シルバーアッシュが不敵に微笑む。

マンティコアが頷き、スペクターは恍惚の表情を浮かべる。

 

ミッドナイトは、困惑の表情を浮かべていた。

 

「ミッドナイト。お前は脱出経路の確保を。交戦は避けろ」

「え、ドクター」

「頼むぞ」

 

立ち上がる。

 

「……行くぞ」

 

 

殲滅開始。

 

 

 

 




お久しぶりです。
ちょっと期間が開いてしまいました。

次の投稿もかなり開くかもしれません。
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