【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
拙いぞ。
この男、かなり出来る。
少なくともこの肌を刺すプレッシャーが相手を歴戦の戦士だと否応なしに感じさせる。
流石のスペクターもかなり圧されている。
それだけ相手が強大だという事。
(ここが切り札の切りどころか……?)
最近のたゆまぬ努力により残弾は15。
装填されているのは6。
一撃で頭部を粉砕する火力を有するが……。
(奴のアーツ、かなり硬そうだ)
どうやらシールドのような物を張る能力を持つらしい。
ロドスの規定に則り重装型と仮定しよう。
強固な防御とハンマーによる攻撃、攻守共に隙のない強敵。
マズったな……今回のメンバーにこの防御を貫通し得るオペレーターが居ない。
いや、一人いる。
ミッドナイトなら自身の攻撃をアーツに変換し防御を抜く事が出来るが……。
(アイツはこの先に行かせるべきじゃない)
ロドスから援軍が来るのを待つか?
それとも、俺とスペクターで打倒するか。
「ドクター!」
「ッ!!」
咄嗟に下がる。
さっきまで立っていた場所にハンマーが振り下ろされた。
考え事をしながら勝てる相手じゃない!
「くっ……!?」
だが、どうする?
手がない。
スペクターもシールドに阻まれ攻めあぐねている。
……男の手が止まる。
「何故、全力を出さない」
何となく、不満を感じさせた声。
……少なくとも、相手は会話をする気になったと言うこと。
「……アンタとは戦いたくない」
「何故」
乗った!
スペクターがこちらの意図を察して周りを警戒する様に下がる。
「理由は三つ。一つ、アンタは奴等の仲間じゃない」
指を一つ立てる。
会話が成立した。
ならば、この場を切り抜ける方法は一つ。
この男を、口説き落とせ。
(なんとでもなる筈だ!)
指を二本立てる。
「二つ、俺達にはアンタを打倒する手立てが無い」
「……?」
「三つ、俺はアンタが欲しい」
「「!!!??!?!」」
何故かスペクターも驚いている。
今は面倒だから無視。
「わ、私をか!?」
「ああ」
「何故?!」
「優秀な戦士だからだ。確かな実力と、この状況に嫌悪感を示す感性。どちらも欲しい」
「な、なぜ今」
「今だからこそだ」
鉄パイプを捨てる。
どのみちあんなシールドの前では無力だ。
「此方に付く気はないか」
「む、むぅ……」
揺れている。
そもそも今のリーダーに良い感情を抱いていない。
守る義理はない筈だ。
「だが、しかし……」
「じゃあ、面接をしよう」
「何……?」
「俺がそのシールドを
「何だと……?」
男の声が若干怒気を孕む。
それもそうだ。
手が無いと明かした俺が挑発したような物だ。
「破れたら俺の考えを……そうだな、配慮して欲しい」
「よく分からないやつだな」
「よく言われる。返事は?」
「……良いだろう」
掛かった!!
ちょいちょいと背を突かれる。
スペクターだ。
「(ヒソヒソ)大丈夫なのドクター。凄い大口を叩いたみたいだけど」
「何とかするさ」
「解決出来なければ私もここで藻屑になるのだけれど」
「させないさ。お前の為に」
「……もう」
切り札を抜く。
「さぁ、来い」
恐らく奴は全力で抵抗する。
平時であの出力、ならば硬度は相当上がる。
だったら耐えられる筈だ。
「行くぞ」
アーツではなく、スキルで。
俺の放てる唯一のスキル。
俺は、
「!」
「食らいな……!」
「
銃声が6発鳴り響いた。