【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」 作:塊ロック
公式のストーリーではドクターは戦闘能力が無い、と仄めかされていますが、うちのドクターは必要に応じて自分の手で処分します。
何卒、ご容赦をお願いします。
「邪魔するぜ」
「邪魔するなら帰れ」
ある日。
珍しく執務室で戦術シュミレーターを起動して戦術指揮の訓練をしていた時だった。
オペレーターを模した人形を配置して敵を殲滅する、「スーパーロドっ子大戦(クロージャ命名)」を一旦停止する。
「相変わらず辛らつだなジョージ」
「俺の事はドクターって呼ぶんじゃなかったのか、エンカク」
ヴィグナとは違い、1本の立派な角の生えた長身の青年。
不敵な笑みを浮かべているが、琥珀色の瞳は爛々と輝いていた。
彼の名はエンカク。
自称流浪の剣士にして……過去の俺を知る男。
「はは、気にしてたか」
「じゃあ聞くなっての。で、何の用だ」
今日は珍しく部屋に誰も居ない。
なので俺とエンカクの二人っきりだ。
こいつと喋ってると肌がびりびりしてしょうがない。
「砥石が切れたんだ。ちょっと街に出る許可をくれ」
「お前を龍門にか?冗談はよしてくれ」
絶対チェンになんか言われるわ。
「大丈夫だって。警備隊長サマには手出ししねーよ。お前もお熱みたいだからな」
「ちげーっての。単純に彼女には信頼を得たいだけだ」
「そうか?最近色んなオペレーターを手籠めにしてるって話じゃないか」
「人聞き悪すぎんだろ」
「違い無いだろう。かの高名なシルバーアッシュまで落としてるそうじゃないか」
そう言えばアイツ真っ先に落としたんだよな……。
「まぁ……悪くない関係になったと思う」
「そうかい。砥石の件、頼んだぜ」
そう言って、エンカクは部屋から出て行った。
―――――――――――
「へぇ、エンカクが」
「ああ。何かあったんだろうか」
そのあと、ミッドナイトとアーミヤが部屋に入ってきた。
今は二人にお茶を出している。
「エンカクさんはドクターの過去をご存知何ですよね」
「らしい、な」
「……何か、エンカクさんはドクターにしてほしいのでしょうか」
してほしい事、か……。
「やはり手合わせだろうか」
「シルバーアッシュ」
「いやいや、ドクターにあのエンカクと戦えって言うんですか!?」
もう急に現れるシルバーアッシュには突っ込みをいれない。
「危険です。ドクターはただでさえ記憶喪失なんです。認められません」
アーミヤが強く否定する。
それもそうだ。
つい先月まで冷凍睡眠していた身だ。
正直自信は無い……が。
「俺が使えるって言うとこいつくらいだし」
「それは……拳銃?」
懐からジェシカの使う拳銃より一回り大きなものを取り出す。
「それは、口径が大きすぎる気がするが。む、まさか……炸薬式か?」
「良く分かったな。アーツ適正が俺には無い。だからエクシア達が使う物と違ってオリジウムが一切使われていない特注品だ。弾もべらぼうに高い」
クーリエがシルバーアッシュに珈琲を淹れていた。
「日記によると俺はこいつの扱いが上手かったらしい。こっそり練習してたけど手に驚くほど馴染んだ。
「ゴム……?」
アーミヤが首を傾げた。
あ、しまった。
今日は野郎だけじゃなかったんだった……。
「Dr.ジョージ。それはどうかと思いますわ。それと、後でそれに頼った状況の説明をお願いできますか?」
「あの、ちょっと、スペクター?急に後ろに立つの辞めてくれない……あと殺気、殺気」
「友よ……女性も居るのに少々デリカシーに欠けるぞ」
「それで?ドクター、初体験はいつです?」
「ミッドナイト、食いつくな」
「へへへ、すいません。でもやっぱ興味ありますよ、ドクターの経歴も含めて」
「ここに女性が居なかったら話してやっても良かったけど……うおっぉっㇷェっ!?!??」
スペクターに襟首掴まれた。
「Dr.ジョージ!今なら私が聞き入れましょう!」
「やめ、すぺ、ちょ、おえぅふ」
「やめろスペクター!盟友が吐く!」
「落ち着いてくださいスペクターさん!?」
「あ、あばばばばばばば」
「ドクター!!」
この後、スペクターは夜まで俺に付いてきた。
いや、何も無いって。
日記に書いてあったけどそんな言える訳ねぇよ。
このドクターはDTではありません。
戦闘マシーンと揶揄されていたからには戦闘能力が皆無ってどうなんだろうと思って今回の設定を盛りました。
決して自分のオリキャラのジョージつながりでは…多分、無い。