僕はあの後ヘドロと話ながら家に帰った。自己紹介もした。僕はベットにかけながらヘドロと話す。ヘドロの個性についてだ。
彼が言うには乗っ取りと寄生は違うらしい。乗っ取りは食い逃げ事件で見せたように宿主の意識を吹き飛ばし自分がその宿主の体を動かしたりできるらしい。そして乗っ取られた人は心を壊され廃人となるらしい。
寄生は共生に似ているらしい。宿主の体に入り、宿主から栄養をもらう。体や意識は宿主のままだ。ただ自分の個性は使えるらしい。本人曰く宿主を守るために防衛本能で守るんじゃないかといっている。
まとめると、僕は僕のままだけし行動や体を動かせる。ヘドロは僕の体から個性を使える。という事らしい。
緑谷と話しているといつも間にかベットにいた。緑谷が寄生中に何で個性が使えるのか聞いてきたので適当に答えた。それっぽいこと。
今ベットでは原作でも見るような感じで緑谷がブツブツ何か言っている。俺の個性でも考えていいるのだろうか。
ここで、自分でも驚いていることがある。この体になってわかったことがある。というか何故かわかってしまう。自分の個性が何をできるのか。そしてこの個性、少し違和感がある。それは原作よりできることが多いのだ。いや、もしかしたら原作もこのぐらいできるけどやってなかっただけかもしれないが。
そうこの個性分身が作れるのだ。俺が核、親として自分のヘドロから子ヘドロを出せるのだ。子ヘドロは命令に忠実だし、何といってもすごいのが視覚と聴覚の情報を共有できることだ。これは流石に転生特典か!?と言いたくなった。
そしてこの個性の話何故したかそれは決まっている。タバコが吸いたいのだ。この世界にきて2ヵ月ヘビースモーカーの俺はタバコを吸うことができていない。わかるか?この地獄が!!とにかく吸いたいのだ。ニコチンが欲しい。
最初、緑谷にタバコを買わせて吸わせようと思っていたがそういえばこいつは中学生買えないことに気づいた。
そこで俺の個性、分身を使う寸法だ。分身にその辺の男を乗っ取らせ、コンビニでタバコを買い緑谷に渡すという単純な計画だ。
ちなみに俺が緑谷から出て買わないのには理由がある。一つ緑谷の体の内部隅々までに俺が侵食しているため抜け出すのに時間がかかりめんどくさい。そして現在進行形であることを緑谷の体にしているからだ。二つ真面目な緑谷にタバコを吸わせるのが何か面白い気がしたからだ。爆豪とかがタバコ吸っている緑谷見たら面白くなりそうだなとか思っているからだ。でもまあ隠れて吸うけどね。
緑谷に話そうと思い緑谷を見ると何か袋にたくさん詰めている。よく見るとオールマイトのグッズだった。
『何しているんだ?』
緑谷はオールマイトのことが好きだろう。何でだろう。ああ、この世界ではヒーローになれないって
いわれて、そのままなんだよな。嫌いになったのかな。質問しながら気づいた。
「もういいんだ。憧れるのは。これからはオールマイトを超えるヒーローを目指すんだ。」
緑谷はにっこりと原作のような笑顔を見せてくれた。この世界にきて初めてみた緑谷の笑顔かもしれない。
『そうか。それが終わったら話があるからいいか。』
彼はそういって、また黙ってしまった。僕がオールマイトグッズの処分が終わった後彼に声をかけた。
彼は個性の話をしてくれた。すごい!彼の個性は凄いよ本当に。分身ができるなんて。そしてその分身も彼と同じことができるなんて。そうこの時はそう思っていた。
どうやら、彼はタバコが吸いたいらしい。そして、僕が片付けをしている間に分身にタバコを買わせていたみたいだ。体からヘドロの触手が出てきて窓を開ける。すると小さいものが入ってきて、僕の隣に手のひらサイズのミニヘドロが可愛らしくタバコを持っている。しかし、彼の話が本当なら今頃町のどこかで廃人になってしまった人がいるはずだ。僕はネットニュースを見た。ニュースにはヘドロ出現か!?とかいてあり廃人になった人は保護されたみたいだ。
彼からの頼みは断りづらい。僕はヒーローにしてくれる彼のためにタバコを吸うことに決めた。ご親切にミニヘドロが体の中からライターを出してくれた。ヒーローなるものがその年で喫煙していいのか疑問だがかっちゃんだってヒーローになるくせに僕をいじめているんだ。だからいいじゃないか。僕は意を決してタバコを吸った。
「ゲホゲホオエ」
『染み渡るぜ~~~~、ありがとな緑谷。灰皿はミニヘドロをぐりぐりしろ。灰も食べてくれる。』
僕はこんなものどこがいいのか全く分からなかったが彼が嬉しそうなので気にならなくなり彼を喜ばせるために沢山吸った。
「出久ご飯よー」
お母さんの声が聞こえた。僕はご飯を食べに行く。彼は『ぐへへ、食べ物』と喜んでいるみたいだ。いつもネズミを食べていた彼を思いだして少し笑ってしまった。
ご飯を食べているときに、お母さんにごみ袋の処分を頼んだ。お母さんは心配そうな顔をしていたけど大丈夫といった。ヒーローをあきらめたわけではない。むしろ前より明確なヴィジョンが見えている。ちなみに彼は『うまいうまい』といって喜んでくれた。どうやら、お口にあったようだ。
次の朝、顔を洗い歯磨きをしようとしたら何かいつもとは違うような気がする。どこが違うのかはよくわからないが何だか違う気がするのだ。僕は特に気にせず、学校に行く。
学校に行くと相も変わらず僕はいじめられていた。しかし、今の僕なら耐えられる。僕には彼、ヘドロがいるからね。どんな痛みもへっちゃらさ。
ボコボコに殴られた後、ふと気づく。体がみるみると治っていく。
僕は腹を出してみるみる治っていくお腹を見ていた。
『驚いたか?これは俺がやっているのさ。寄生している体は好き勝手にいじることができるのさ。お前の体には隅々までヘドロ細胞がある。その細胞たちが俺であり、好きに体をいじることができる。今回で言うとお前の自然治癒力を活性化させたんだ。』
「すすす、凄い!そんなこともできるの!」
『まあ、寄生してるからな。個性の副産物みたいなもんだ。後それとな緑谷お前がいじめられなくなるようになる計画があるんだ。そしてそれはヒーローへの近道にも繋がる。』
「ほんとに!」
『ああ、楽しみにしていてくれ。』
2学期に入り10月僕は本当にいじめられなくなった。そういじめられなくなった。何がしたか。そう、何もしていないのだ。
気づき始めたのは夏休みに入る前。僕の体が段々華奢になっていることだった。何かがおかしいとそう思った。僕はヘドロに聞いたけどまだ、早いといわれこたえてくれなかった。その時期暗いからだと思う。段々いじめがなくなってきた。
8月朝おきて鏡を見ると更に違和感が出てきた。僕こんな顔だっけ?何というか何だろう。
9月みんなの態度が変わってきたのを感じる何だか優しい。僕をいじめていた人たちもたまに優しいときがある。かっちゃんでさえ、ケッといって何もしてこない時がある。
そして、10月いじめは完全になくなった。その理由はなんとなくわかる。それはずばり僕の見た目がよくなっているからだ。そう、いじめをやめたくなるほど今僕の顔は綺麗な顔をしている。こんな綺麗な子を殴れる人は世の中にいるのだろうか。いやいない。いるわけないのだ。少しナルシストに見えるかもしれないがこの僕がうぬぼれるくらいには綺麗な顔をしている。
ヘドロからやっと僕に何をしていたか教えてもらった。いつもの日課の喫煙中に。どうやら、彼はヒーローとは見た目が大事と思っているらしい。確かに間違っていない人気のあるヒーローの中には見た目のいいヒーローが多い。
そこで彼は僕の体を弄り、中性的な顔、体に作り上げたらしい。本来ならすぐできるのだが、いきなり変わってしまうと周囲が怪しむために徐々に変えていったらしい。彼曰く体はごつくなると男に持てなくなるので筋トレはあまりするなと言われた。そもそもヘドロの個性はあまり体を使わないので個性主体の立ち回りを考えるようになった。
ふふふ、計画通り。緑谷を中性的にしたかは理由がある。それはヒーローの人気を取るためだ。別にナンバーワンヒーローにならなくてもいいと個人的には思っている。人気があるほどグッズなどの印税が入るのだから金が欲しければ何より人気なのだ。
そこで人気の話になるが、世の中には男と女がいる。そう、この2種類はどちらも好みが違うのだ。なら人気を取るためにはどうするか簡単だどちらの好みにもなるようにすればいいのだ。だからこその中性化だ。これは緑谷が人気ナンバーワンヒーローにするために必要なのだ。
緑谷にはお金持ちになって美味しい料理をたらふく食わせてもらわなくてはならないからな。
ちなみにいじめが収まるかは半々だった。しかし、綺麗になった緑谷に暴力や酷いことはできなかったのだろう。あの爆豪ですら手を出してこないから不思議なもんだ。
僕が行きたいと思う高校は雄英だ。昔はオールマイトがいた高校として行きたかったが今はこの日本で一番とされている高校に入りオールマイトを超えるために入ろうと思う。
ヘドロにも相談したけれども、彼は逆にそれ以外案の?という感じだった。いつも否定されていただけにとても嬉しかった。
試験まじかになって僕は体力づくりをしている。さすがに体力がないと試験中に倒れそうだから。ヘドロは気絶してもヘドロを出して無理矢理動かしてやるといってくれた。その光景を想像してとてもえぐかったのでそうならないように走り込みをした。
「おい、デク!!」
走り込みをしているときに後ろからかっちゃんの声が聞こえた。振り向くと幼馴染の顔があった。
「あ、かっちゃん。ど、どうしたの?」
「てめえ、何してんだ!」
「走り込みだよ。」
「だから、クソナードが何で走り込みしてんだって聞いてんだ。」
久しぶりに見たかっちゃんの怒りの形相。本当に敵顔だ。怖い。体が震える。
「あ、いやー。そんなビビんな。きいているだけだろうが。」
かっちゃんが怖い顔をやめて頭をかいている。そうこれだ。何故かたまに優しくなる。今までのかっちゃんならあり得ない光景だ。これも僕の見た目が変わったからなのか?
「え、えーと雄英に受けるために体力づくりをしようと思って。」
どもりながらなんとか言えた。しかし、安心したのもつかの間段々かっちゃんの顔がみるみると先程の顔に戻っていく。
そして、髪を引っ張りながら、怒鳴りつけられた。ああ、せっかくヘドロが月日をかけて綺麗にしてくれた髪なのにストレートのサラサラにしてくれたのにーーー。いたたたた。
「調子に乗るんじゃねえぞくそデク。無個性のお前なんてヒーローになれるわけねえんだよ!!」
そういって、僕を地面に叩きつけかっちゃんは走っていった。かっちゃんも走り込みをしていたんだろうか。かっちゃんになんて言われようとも僕はヒーローをあきらめるつもりはない。オールマイトを超えるヒーローに僕はなるんだ。
僕は走り込みを続けた。
いやー。さすが爆豪。こんだけ緑谷が綺麗になっても態度が変わらない。すごいな。いや、少しだけ変わっているか?まあでも、幼馴染の髪を引っ張って地面にたたきつけるとか流石爆豪って感じだな。個人的には爆豪はそんなに嫌いではない。というかヒロアカので一番好きなキャラクターは爆豪だ。何かかっこいいんだよな。緑谷には悪いけど。
それにしても、もうすぐ試験か。筆記はまあ緑谷だから大丈夫だろう。実技の方も俺の個性でちょちょいのちょいだ。それにレスキューポイントのことも知っているからな。アドバンテージありありの楽勝だぜ。
そして、月日は流れ試験当日。
バスに乗りこれからの試験ついて考える。どうしよう緊張してきた。ヘドロが頑張ってくれるんだ。僕も頑張らないと体を動かしているのは僕なんだから。しかし、ヘドロが試験前に転ぶかもしれないから足元には気をつけろよとしつこく言ってきたのは何だったんだろう。
そして、ついに試験が始まった。試験内容はロボットを壊すという試験だった。簡単な試験だ。僕のヘドロがいれば大丈夫だ。
さっそく試験が始まったか。俺は自分の分身を10体(今分身できる限界)を出し、ロボットを壊すように命令を出す。
周りの学生達はそのおぞましいヘドロの軍隊におののいている。まあ、見た目怖いしな。次々とヘドロ達がロボットを壊す。
俺は緑谷の体からヘドロを出して、それ高く上がる。伸びたヘドロの上に緑谷がいる。緑谷は上から演習場を見渡してロボットがいるところを見つける。俺は指示を聞いて子ヘドロ達に命令を出す。
そして、ついに来た。0ポイントのロボットだ。これに関しては緑谷がどうするかは本人に決めさそうと思う。原作と違い、もう十分にポイントは取っていると思うからだ。
大きいロボットが出てきた0ポイントのロボットだ。僕はヘドロを上空に伸ばしてその上に立っているから下で逃げている人たちを見る。
そこで気づくがれきに挟まっている少女の姿が見えた。このままでは少女がつぶされてしまうかもしれない。0ポイントのロボットだ。壊しても意味がない。しかし、あの少女をほうっておくことはできない。
「ヘドロ、あの女の子助けたい。」
やっぱり、緑谷は緑谷だ。
『わかった。』
俺はヘドロを使い高速移動をした。緑谷もそれに引っ張られる。まだ、体幹がしっかりしていないのかバランスが崩れそうだった。
緑谷と俺は高く飛び上がり、右手に特大のロボットだと同じくらいの拳を作る。俺がヘドロで支えながら緑谷はそのロボットに向かって殴る。
ロボットは瞬く間に吹っ飛びごなごなになった。
俺は落下中にヘドロを出してクッションみたいに衝撃を和らげた。とまあ、こんな感じにあっさりと試験は終わった。
審査室では会議が始まっていた。それは緑谷出久についてだ。
明らかにおかしい。この個性はあのヘドロと同じ個性に見える。そしてもっと驚いたのは試験中少年が体から出した敵ヘドロそっくりな物だ。あれはなんだ?もしかしてあの少年がヘドロなのでは?と誰もが思っていた。要するに自分の体からヘドロを生み出し操り犯罪行為をしていると。
来年から教師になるオールマイトもその場にいた。そういえばそうだ。オールマイトは思い出した。あの緑谷という少年どこか見たことがあると。顔は成長期なのか変わっていたが、面影がある。あの時、ヘドロと一緒にいた子供じゃないか。
あの時はヘドロに襲われそうなところを助けたと思っていたがよくよく考えれば彼は襲われてないじゃないか。しかし、彼はあの後無個性でもヒーローになれるかを聞いてきた。もしかしてあの話はブラフでだますためか?そして自分の生み出したヘドロを逃がすためにわざと私にとびかかってきたのか?あり得るかもしれない。
オールマイトはそのことを周りの教師陣に伝えた。教師たちは緑谷を入学するのは危険だと判断した。そして緑谷に事情聴取をすることに決めたのだ。
そう、決めたときに校長先生から電話が入った。
その後校長先生はこういったのだ。緑谷出久を入学させると。
緑谷の合格発表の時、何故か政府の人が家にきた。
俺は原作と違う展開に少し興奮した。