美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!   作:紅葉煉瓦

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この作品の文章を丸々コピペして名称と設定だけ変えてる作品をなろうで見つけたんですけど、言うまでもない当然のことだけどそれは盗作なんでやめましょうね。

影響を受けた!似たようなものを書きたい!インスパイア!とかそういうのは歓迎だし物書きとして誰かの心に響いたってことで嬉しいけど、それと文章のコピペは話が違うからね!

なんか半年前からこの作品こういう系の話多いな?????


#150 配信前の、打ち合わせ……?

「はい」

「はい」

「はい」

「はい」

 

 コラボ配信を一時間後に控えたわたしたちは最後の打ち合わせをしようということで早めに集合をしていた。

 といっても打ち合わせなんてせいぜい今日の流れを軽く確認するだけで、それも事前にテキストチャットで済ませているので本当は話し合うことなんてこれっぽっちもない。

 にも関わらず一時間も前から集まった本当の理由は、四期生は初めての黒猫燦とのコラボに、わたしは初めての四期生とのコラボに緊張していたから軽く雑談でもして緊張をほぐそう、という意図があったからだ。

 

「おいおい、亜彩が寝坊せずに集合とかもしかして緊張して寝付けなかったとか? ガクブルでボイチャ来ちゃったか?」

「は? それってあんたでしょ? 声震えてるよ」

「はぁ~? マイクの感度悪いだけだし? ちょっと見直してくるから落ちるわ!」

 

 まあ、無駄にプライドの高いコイツらが正直に緊張してるなんて言うはずがないけどね。あ、旭くん本当に通話から抜けた。

 

「あ、あはは、ごめんなさい黒猫さん。せっかく早めに集まろうって提案してくれたのにぐだぐだで」

「あー、まあ大丈夫。こうなるって予想はしてたから」

 

 ちなみに、早めに集まるように最初に提案をしたのは我王である。

 初コラボで緊張するわたしたちが少しでも打ち解けられるように、そして遅刻癖があるわたしと亜彩さんが万が一遅刻しても多少猶予が持てるように、早めに集まれと口を酸っぱくして言ってきた。

 もしも我王の言葉がなければ普通に十五分前集合とかにして、全員が余所余所しい空気のままコラボ配信を始めることになっていただろう。

 後輩たちには我王が手伝ってくれたことを教えていないので、今回の手柄を全部独り占めするような形になっているのは若干気まずいが、まあアイツ自身そういうことには拘らないタイプなので気にするだけ意味のないことか。いちおう、今度コンビニでプリンでも買って差し入れしてあげよう。

 

「えーっと、あ、そうだ! 黒猫さんメンバー登録ありがとうございました!」

「うっ、バレてる……」

 

 マシュマロで息吹ましろのメン限ASMRがいっぞ! と教えてもらったあと、こっそり内緒でメンバーシップに加入したんだけど捕捉されていたようだ。

 配信待機所とかフリーチャットが無かったからリスナーに通知でバレることはないと分かっていたんだけど、まさか本人にバレるとは。わざわざ誰が加入したか目を通してるなんて油断したな……。

 ま、まあ、マシュマロで教えられただけで本人にASMR目当てってのはバレてないから大丈夫でしょ。

 

「今度黒猫さんが好きそうなASMRやりますね!」

 

 バレてるわ。

 

「えっと! 旭くん遅いね!」

 

 このままじゃ一方的に気まずい思いをしながら配信を始めることになってしまうので無理やり話題を逸らす。

 マイクの調整をすると言って通話を抜けた旭くんはしばらく待っても戻ってくる様子がなかった。配信なら兎も角、通話の調整なんて二、三分もあれば出来そうだけど。

 

「あのバカ、どうせトイレにでも引きこもってるんじゃないですか?」

「緊張するとお腹痛くなるもんね」

 

 あー、気持ちはすごくわかる。

 緊張が極限まで達すると自分の体調とは関係なくお腹が痛くなったり吐き気がしたりするからね。

 わたしも普通の配信ならそこまで緊張はしなくなったけど、今でもイベントやコラボ配信では緊張から気分が悪くなることが多々ある。

 まあ、そういう事態のために早めに集まったわけだから、今お腹が痛くなったり気分が悪くなる分には問題ない。

 

 さて、そうなると配信開始まで残りの五十分をどうやって過ごそうかという問題が出てくる。

 思えばわたしたちの会話は主に旭くんが亜彩さんをイジってそれをましろさんが嗜めることで成立していたように思う。

 三人で完結しているからわたしの入る余地がないとか、そもそもあれはコントであって会話じゃないとか色んなツッコミどころはあるけど、とりあえずいつもキッカケを作っていた旭くんがこの場にいないというのが問題だった。

 早めに集合をかけたのはわたしなんだから、ここは発案者として率先して会話をするべきなんだろうけど、正直旭くんがいればノリでなんとかなるかなーと思っていたので当てが外れてしまった。後輩を当てにするなと言われればそれはそうである。

 

「えーっと、 ご飯食べた?」

「食べてないです」

「食べてないです」

「はい……」

 

 会話に困ったときはとりあえずご飯の話をすればいいと配信活動を初めて学んだけど、未だに相手が食べていなかったときの会話の繋げ方が分からない。

 というかそろそろ二十一時なんだからちゃんと食べろよ! お腹空かせて配信するとパフォーマンス落ちるぞ!

 

「あ、いつもはちゃんと食べてますよ!? 今日は大学が忙しくて食べる暇がなかっただけで」

 

 会話が途切れる気配を感じ取ったのか、ましろさんが慌てて補足を入れてくる。さすが空気の読める女だ。

 

「じゃ、じゃあ今食べても大丈夫だよ? どっかの誰かは顔合わせで食べてたし、今は別に用事もないから」

「夜の八時以降は食べないようにしてるんです……ごめんなさい」

「あ、いや、こっちこそごめん……」

 

 そ、そうだよね。

 女性って体型維持のために何時以降は食べないとか、お菓子は控えるとか結構考えてる人多いし。

 わたしは食事で体型が変わらないから意識したことがないし、配信者は昼夜逆転して食生活がめちゃくちゃだったり不摂生が常だから配慮が足りなかった。

 こういう美容に関する気まずさは会話が無いとき以上に空気が凍るな……。

 亜彩さんに話を振ろうにもこの子は明らかに昼夜逆転して食生活がめちゃくちゃになっているタイプっぽいから会話が続かないのは目に見えているし、どうやら無難なトークテーマは配信者のわたしたちにとっては地雷だったらしい。

 そうして再び気まずい空気に包まれていると、

 

「え、誰か死んだ? 葬式会場でももう少し会話あるけど」

「旭ってバカが腹壊して死んだらしいよ」

「めっちゃ生きてるし! ピンピンしてるし!」

「やば、故人を偲んで幻聴が」

「死ネタは陰湿なイジメになるからやめろよ!」

「あんたが最初に振ってきたんじゃん」

「確かにそうだわ」

 

 復帰早々絶好調な旭くんが凍りついた空気を一気に盛り上げてくれた。

 

「旭くん体調大丈夫?」

「え? あぁ全然平気っすよ。なんか勝手に死んだことにされてたっすけど見ての通り生きてるんで」

 

 どうやらなんともないらしい。

 それから、四期生が三人揃ったので当初の目的であった打ち合わせを念の為にやることになった。

 最初の挨拶の順番や進行の確認、大まかなタイムスケジュールも共有して最後に簡単な質問に答える。

 

「亜彩には負けらんないんでクイズの答えください」

「無理です」

「旭には負けられないんでラスト問題はうち有利で10億ポイントください」

「無理です」

「黒猫さん理解度クイズ作ってきたんですけど」

「無理です」

 

 質問らしい質問はなかったけど大丈夫かこれ。

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